「商品情報の共有が社内でスムーズに行われず、時間を無駄にしている気がする」
「各部署に散りばめられた商品情報を、まとめて管理できる便利なシステムはないだろうか?」
このような悩みを抱えている方におすすめなのが、「商品情報管理(PIM)」です。
商品情報管理(PIM)とは、自社製品の設計図・画像・マニュアル・プロモーション状況など、さまざまな情報を一元管理するシステムや手法のこと。
デジタルトランスフォーメーション(DX)が進む現代において多くの企業が導入をはじめており、業務効率化や顧客満足度アップを成功させています。
株式会社Contentservが、商品点数10,000点以上を取り扱う製造業・小売企業に向けて行なった調査結果によると、「約13%の企業が商品情報管理システム(PIM)をすでに導入しており、約34.3%の企業が導入を計画している」という結果が出ています。
(参照:株式会社Contentserv 「日本の製造業・小売業を対象とした『商品情報管理に関する意識・実態調査』の結果をContentservが発表」)
つまり、商品点数の多い企業においては、半数近くが「商品情報管理(PIM)」を導入、または導入の意向があるのです。
とはいえ、商品情報管理(PIM)を導入するとなると、社内のさまざまな部署が関わる一大プロジェクトになります。
商品情報管理(PIM)が向いている企業もあれば向いていない企業もあるので、深く考えないまま導入してしまうと、かえって損失を生み出してしまう可能性も。
商品情報管理(PIM)を最大限に活用するためには、導入する前に、機能やメリット・デメリットをしっかりと把握しておく必要があるでしょう。
そこで本記事では、以下の内容を詳しく解説します。
本記事の内容 |
・商品情報管理(PIM)とはどういうものか |
本記事を読めば、商品情報管理(PIM)がどのようなものなのかを深く理解できるので、「自社に導入した場合に期待できる効果」を明確に想像できるようになるでしょう。
また、自社に向いているシステムかどうかを判断できるようになるので、自社にとってよりベストな選択がとれるようになります。
商品情報の管理に関する悩みを抱えている方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。
目次
1. 商品情報管理(PIM)とは
商品情報管理とは、自社製品に関するさまざまな情報を一元的に管理して、自社HPや顧客向けの資料など、さまざまなチャネルと連携できるようにする手法のことです。
また、上記を可能にするツールやシステムを指す場合もあり、このような最新の商品情報管理システムを「PIM」と呼びます。
商品情報管理システム(PIM)を用いて一元的に管理できる情報の一例を、以下にまとめました。
・商品名や価格、商品コードなどの基本情報 |
商品情報管理システム(PIM)を導入すれば、社内のどの部署にいる従業員でも、スマホ・タブレット・パソコンなどから上記のような商品情報を確認できるようになります。
たとえば、顧客から商品仕様について問い合わせがあった場合について考えてみてください。
この時、製造部から設計図を取り寄せる必要があり、回答に時間がかかってしまってしまうことも多いはずです。
しかし、商品情報管理システム(PIM)を導入すれば、問い合わせを受けたカスタマーサービス部門の従業員がその場で設計図を確認できるようになるので、迅速な対応が実現します。
このように、商品情報管理(PIM)は、業務効率化や作業負担軽減に大きく貢献してくれるシステムだといえるでしょう。
2. 商品情報管理(PIM)が重要視されている背景
商品情報管理システム(PIM)が重要視されるようになった背景にあるのは、「消費者の購買行動の変化」です。
デジタル化や新型コロナウイルス感染症の流行を経て、消費者は「自宅にいながら気軽に欲しいものを手に入れたい」と考えることが多くなりました。
その結果、商品を店舗で販売するのが当たり前だった時代とは違って、通販サイトや自社EC、SNSなど、企業は多数の販売チャネルや宣伝手法を展開するようになったのです。
こうした販売チャネル・宣伝手法の増加は、消費者を相手にするBtoC企業だけではなく、企業を相手に商品を販売するBtoB企業においても拡大しています。
しかしそうなってくると、それぞれの販売チャネルや宣伝媒体で、商品情報の管理がバラバラになってしまうのが難点。
たとえば商品をリニューアルしたときに、一つひとつの販売チャネルで、各担当者が商品情報をさまざまな部署から収集した上で更新していかなければならず、時間と労力がかかります。
そのようなときに導入していると便利なのが、商品情報管理システム(PIM)です。
商品情報管理システム(PIM)と各販売チャネル等を連携しておけば、商品情報の更新は一括で行えます。
また、販売実績や在庫数なども一元的に管理することが可能です。
手作業で在庫数を管理していると、「在庫確認担当者とECサイト担当者の間に時差があったことが原因で、古い在庫情報をECサイトに入力してしまう」というようなトラブルが起きる可能性があります。
商品情報管理システム(PIM)を導入すればリアルタイムで情報を共有できるので、タイムラグによる誤った情報の伝達も防げるでしょう。
顧客満足度を上げるためには、消費者や顧客企業が求める情報を正確かつスピーディーに届けることが大切です。
急速なデジタル化が進んだ市場で勝ち抜いていくためには、商品情報管理システム(PIM)の導入も選択肢の一つだといえます。
3. 商品情報管理(PIM)でできること
「商品情報管理システム(PIM)は情報を一元管理できるものだということは分かったけど、具体的にはどのような機能を備えているの?」
このような疑問を抱いている方に向けて、商品情報管理システム(PIM)でできることを7つ紹介します。
1.多くの商品情報を一元で管理できる |
商品情報管理(PIM)の機能をしっかりと理解できれば、自社の仕事にも生かせるかどうかが分かるはず。
それぞれの機能について詳しく見ていきましょう。
3-1. 多くの商品情報を一元で管理できる
商品情報管理システム(PIM)を導入すれば、自社商品に関する多くの情報を一元的に管理できるようになります。
一元管理できる情報には、以下のようなものがあります。
【テキスト情報】 【画像や動画などのデータ】 【日々変動するデータ】 |
商品名や価格などのテキスト情報はもちろんですが、商品画像や設計図、マニュアルなどのデータもまとめて管理が可能。
さらに、売上や販売実績、在庫状況など、日々移り変わっていくデータも管理できます。
このように、商品情報管理システム(PIM)を導入すれば、部署ごとにバラバラで管理されていた情報を一箇所に集約して管理することが可能です。
他部署に確認をとる時間や手間を省けるようになるでしょう。
3-2. 情報を容易に検索できる
商品情報管理システム(PIM)には、以下のような情報を容易に検索できる以下のような機能も備わっています。
・カテゴリー分類 |
多くの商品を取り扱う企業の場合、一元管理ができたとしても情報の量自体が多いので、調べたい商品情報を探し出すのに時間がかかってしまいますよね。
商品情報管理システム(PIM)なら、商品をカテゴリーごとに分類して管理し、カテゴリー検索もかけられるので、必要な情報を見つけやすくなります。
【カテゴリー分けの例】 |
また、キーワードや価格帯、商品コードなどで柔軟に検索することも可能です。
「商品情報の検索に多くの時間を費やしてしまう」という悩みも、商品情報管理システム(PIM)があれば解決できるでしょう。
3-3. 他システムとの連携で能力の幅が広がる
商品情報管理システム(PIM)と他システムを連携すれば、能力の幅が広がります。
たとえば「CRM」や「DAM」、「販売管理システム」などのツールをすでに導入している企業は多いのではないでしょうか。
上記のような他システムと商品情報管理システム(PIM)を連携させると、ワンランク上の使い方ができるようになります。
たとえば商品情報管理システム(PIM)とCRMを連携させると、以下のようなことが可能です。
商品情報管理システム(PIM)…商品情報を一元的に管理するシステム + CRM…顧客情報や顧客との関係性を管理し、顧客満足度の向上を目指すシステム ↓ 顧客の傾向や好みに合った正確な商品情報を提供できるようになる |
このように、商品情報管理システム(PIM)は単体でも便利なツールですが、他システムとうまく組み合わせていけば、さらなる効果が期待できるシステムだといえるでしょう。
3-4. 各販売チャネル・宣伝媒体への情報配信を簡単に行なえる
商品情報管理システムを導入すれば、以下のような販売チャネルや宣伝媒体への情報配信も簡単に行なえます。
・自社のHP、LP |
たとえば新たな販売チャネルを開設する際に、販売する商品の情報を一から入力するとなると大変です。
しかし、商品情報管理システム(PIM)を導入していれば、必要な項目や画像サイズを設定するだけで、自動で各メディアに商品情報が配信されます。
新規販売チャネルの運用開始までにかかる時間を大幅に短縮できるので、作業負担の軽減や業績アップにつながるでしょう。
3-5. 提携企業へのデータ共有をスムーズに行なえる
商品情報管理システム(PIM)を利用すれば、提携企業へのデータ共有をスムーズに行なえるようになります。
たとえば、自社HPの制作や更新を制作会社に依頼している場合を考えてみてください。
従来であれば、商品がリニューアルされたり新商品が追加されたりするたびに、HPに必要な情報をまとめて制作会社へ共有していたはずです。
商品数が増えれば増えるほど、情報を取りまとめたり、やり取りしたりする工数も増え、負担が大きくなってしまいますよね。
しかし、商品情報管理システム(PIM)を導入していれば、そういった手間が大きく削減されます。
制作会社も商品情報管理システム(PIM)にアクセスできるようにしておけば、商品に関する情報を全てシステム上で確認できるようになります。
これにより、担当者が情報をわざわざ送付する必要がなくなるのです。
なお、提携企業先に合わせて掲載する情報の範囲も変えられるので、開示したくない情報まで漏れる心配もありません。
情報共有にかかる時間や手間を省けるようになれば、自社も提携企業先もより重要な業務に集中できるようになるでしょう。
3-6. データの品質を管理してくれる
商品情報管理システム(PIM)には、データの品質を管理する機能も組み込まれています。
たとえば、重複・不足しているデータがあれば自動で検出。修正や補完を促す通知を行なってくれます。
また、データ単体だけではなく、他のデータとの関連性も確認可能です。他データとの間に矛盾が生じていれば、同様に通知してくれます。
このように、商品情報管理システム(PIM)を導入すれば、人の手では把握しきれないようなミスや矛盾も見つけ出せます。
より正確に商品情報を管理できるようになるでしょう。
3-7. 他国の言語や通貨に対応している場合もある
商品情報管理システム(PIM)の中には、多言語で商品情報を管理したり、翻訳機能と連携できたりするものも存在します。
日本だけではなく海外でも自社商品を販売したいとなると、言語の違いは大きな壁となるはずです。
他国の言語に知見のある人材を、新たに雇う必要も出てくるでしょう。
商品情報管理システム(PIM)を導入していれば、言語の変換や翻訳も自動で行なってくれます。
また、他国の通貨に対応している商品情報管理システム(PIM)もあるので、海外の消費者も気軽に商品を購入できるようになるでしょう。
ただし、商品情報管理システム(PIM)によって、標準装備している言語や通貨は異なります。
自社商品を展開していきたい国の言語・通貨に対応しているか、事前にしっかりとリサーチを行なうようにしましょう。
4. 商品情報管理(PIM)を導入するメリット
前章では、商品情報管理システム(PIM)の機能について詳しく解説しました。
そこでこの章では、「それらの機能を利用すれば具体的にどのようなメリットが生まれるのか」について解説します。
商品情報管理(PIM)を導入するメリットとして挙げられるのは、以下の4つです。
1.生産性の向上につながる |
メリットをしっかりと把握できれば、自社が抱えている悩みを解決できるツールかどうかが分かるはず。
以下で詳しく解説していきます。
4-1. 生産性の向上につながる
商品情報管理システム(PIM)の導入は、生産性の向上につながります。
商品情報管理システム(PIM)を利用すれば、商品に関するさまざまな情報を一元的に管理できるようになり、情報共有をスムーズに行なえるようになるからです。
特に従業員数が多い大企業の場合、以下のように、商品情報が複数の部署に散在しているケースが多いです。
・商品価格や商品コード…ブランド部門 |
たとえば顧客から問い合わせを受けて、他部署が管理する情報が必要となったときに、その部署にいちいち確認をとらなければなりません。
しかし、商品情報管理システム(PIM)を導入していれば、従来他部署が管理していた情報もすぐに確認できるようになります。
すぐに必要な情報を顧客に提供できるようになるでしょう。
このように情報を探す時間を削減できる分、売上アップにつながるような、より重要な業務に多くの時間を割けるようになります。
したがって、商品情報管理システム(PIM)の導入は生産性の向上につながるといえるでしょう。
4-2. 手作業による入力漏れやミスを防げる
商品情報管理システム(PIM)を導入すれば、従来なら起こっていた手作業による入力漏れやミスを防げるようになります。
先述したとおり、商品情報管理システム(PIM)にはデータ品質を管理する機能が備わっているからです。
データが不足している部分や、他のデータと整合性がとれない部分があれば、自動で検知して知らせてくれます。
さらに、「商品情報更新履歴」を見れば「いつ・誰が」その情報を更新したのかが分かるので、不明点があればすぐに詳細を問い合わせられるでしょう。
また、商品情報を登録する際に「入力必須項目」を設定できるので、入力した人によって情報の質にバラつきが出ることもありません。
多くの商品情報の管理を手作業で行なっていると、どれだけ注意を払っていたとしても、漏れやミスが生じてしまうもの。
上記のような機能をもつ商品情報管理システム(PIM)を導入すれば、より正確に情報を管理できるようになるでしょう。
4-3. 新商品の市場投入までの時間を短縮できる
商品情報管理システム(PIM)を導入すれば、新商品の開発が完了してから、実際に市場で売り出すまでにかかる時間を短縮できます。
通常なら、新商品が完成しても、LP制作や、カタログ・チラシ・パッケージ作成など販売開始までの準備に1ヶ月~数ヶ月ほど時間がかかります。
また「商品自体はリニューアルされているのに、自社HPやECサイトには古い型の商品が載っている」という状況に悩む企業も多いはずです。
しかし、商品情報管理システム(PIM)があれば、複数のチャネルへの情報共有がスムーズに行なえます。
各チャネルや宣伝媒体に必要な商品情報がすばやく共有されるため、販売開始までに必要な準備も速やかに行うことができ、結果的に市場投入までの時間が短縮されるのです。
市場投入にかかる時間を大幅に短縮できるので、長い目で見れば売上アップにもつながるでしょう。
実際に、以下のような事例も報告されていますよ。
【商品情報管理システム(PIM)導入前の悩み】 ↓ 【商品情報管理システム(PIM)の導入後】 |
4-4. 海外市場への展開を視野に入れられる
商品情報管理システム(PIM)を導入すれば、海外市場への展開も視野に入れられるようになります。
「もっと収益を上げるために、海外でも自社商品を販売したいけど、言語や通貨の問題がありなかなか一歩を踏み出せない…」などとお悩みの企業の方は多いのではないでしょうか。
しかし、他国の言語や通貨にも対応している商品情報管理システム(PIM)なら、グローバル展開も支援してくれます。
言語や通貨に知見がある人材が社内にいなくても、スムーズに海外市場に参入していけるようになるでしょう。
国内だと競合が多い商品でも、海外展開ができれば競合が少なくなる可能性も。
商品情報管理システム(PIM)の導入により、顧客獲得のチャンスが大きく広がるかもしれませんよ。
5. 商品情報管理(PIM)導入のデメリット
商品情報管理システム(PIM)の導入にはメリットだけではなく、デメリットも存在します。
代表的なデメリットは以下の2つです。
1.数百~一千万円程度の費用がかかる |
商品情報管理システム(PIM)が自社に必要なツールかどうかを判断するためには、デメリットもしっかりと把握しておかなければなりません。
以下で詳しく解説します。
5-1. 数百~一千万円程度の費用がかかる
商品情報管理システム(PIM)を導入するとなると、以下のような費用がかかります。
・初期費用 |
「具体的にどれくらいの費用がかかるのか」は製品によって違うので、一概には言えません。
目安として、初期費用は数百万円~一千万円程度、月額費用は1~10万円程度はかかると考えておきましょう。
特に月額費用は、一時的ではなく継続的に発生する料金です。
予算をあまりかけられない中小企業にとっては、大きな負担になってしまいます。
商品情報管理システム(PIM)導入により生まれるメリットとかかる費用を天秤にかけて、導入するべきかどうかを判断していく必要があるでしょう。
5-2. 専門的な知識をもつ人材が必要になる
商品情報管理システム(PIM)を導入した場合、システムに関する専門的な知識をもつ人材が必要になります。
システムを運用していくには、日常的なメンテナンスやアップデートが必須。
社内にエンジニアやIT部門を抱えていない場合は、運用につまずいてしまうでしょう。
また、社員全員が問題なくシステムを利用できるように、教育の時間を設ける必要もあります。
ただ上記のような問題は、「導入後の運用支援サービス」が充実している製品を選ぶことで解決できます。
中には、システムの保守を一貫して担当してくれたり、従業員に使い方のレクチャーをしてくれたりする製品もありますよ。
6. 商品情報管理(PIM)の導入がおすすめな企業・おすすめしない企業
ここまで、商品情報管理システム(PIM)を導入するメリット・デメリットについて解説してきました。
それらの内容をふまえて、ここでは、商品情報管理システム(PIM)の導入がおすすめな企業・おすすめしない企業について解説します。
導入がおすすめな企業 | 導入をおすすめしない企業 |
・取り扱っている商品数が多い | ・商品数が少ない |
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
6-1. 導入がおすすめな企業
目安として、1000種以上の商品を取り扱っていて今後も増える予定であったり、商品の入れ替わりが激しかったりする規模が大きな企業には、商品情報管理システム(PIM)の導入がおすすめです。
人の手で商品情報の管理を行なっていると、作業が多い分従業員に負担がかかってしまいます。無意識のうちに精度が下がり、ミスも増えてしまうかもしれません。
また、複数の販売チャネルや宣伝媒体を保有している場合も、一つひとつを手動で更新していると多くの時間を要してしまいます。
各宣伝媒体の制作担当者に、情報をいちいち受け渡すのも労力がかかります。
こういったケースでは、初期費用やランニングコストがかかったとしても、商品情報管理システム(PIM)を導入して管理や更新を任せた方が、企業にとってメリットがあるといえるでしょう。
また、海外展開を考えている企業には、海外の言語・通貨に対応した商品情報管理システム(PIM)の導入がおすすめです。
言語や通貨に知見がある人材がいなくても、海外市場への参入をスムーズに進められますよ。
6-2. 導入をおすすめしない企業
商品数が数十〜数百で1000種にはまだまだ届かない場合や、販売チャネルが数種類に限られている企業には、商品情報管理システム(PIM)の導入はおすすめできません。
商品情報管理システム(PIM)にはさまざまな機能が備わっています。しかし、商品数や販売チャネルが限られていると、削減される時間や労力もそう大きくはありません。
そうなると、得られる効果に対してかかる費用が大きすぎるという事態に陥る可能性が高いです。
また、商品情報の管理に大きく予算をかけられない企業にも、商品情報管理システム(PIM)の導入はおすすめできません。
商品情報管理システム(PIM)は、初期費用も月額費用も高額です。
費用ばかりがかさんでしまって、結果的に損失を生み出してまうリスクもあります。
したがって、商品数・販売チャネルが限られている企業や、商品情報の管理に大きく予算を割けない企業は、商品情報管理システム(PIM)以外の選択肢を検討した方がよいでしょう。
7. 商品情報管理(PIM)を導入しない場合でも効率的なやり方を早めに見つけよう
「うちは商品も販売チャネルもそこまで多くはないから、商品情報管理システム(PIM)を導入するほどではないかもしれない」
という企業にとっても、商品情報の管理を効率化する対策は早めに見つけて実施していくべきです。
現時点で商品情報の管理に少しでも課題を感じているなら、その課題は企業の成長と共により大きな課題となってくるからです。
たとえば、取引先から在庫数について問い合わせがあった際に、今は在庫管理担当者にいちいち確認を取って対応することができているかもしれません。
しかし今後、商品数や顧客数が増えて、そのようなフローも増えれば、確認のための時間も膨大なものとなっていきます。
その膨大な無駄な時間・労力を将来発生させないためには、今のうちから手を打っておくべきなのです。
そのために、商品情報管理システム(PIM)ほどの大規模なシステムでなくとも、商品名や価格、在庫数など、ある程度の情報が集約された場所やツールは用意しておくことをおすすめします。
\PIMは不要だけど商品情報を効率良く管理したいなら/ |
「PIMは少し大げさだけど、商品情報はある程度集約させて業務の効率化を図りたい…」 という方におすすめなのが「WONDERCART(ワンダーカート)」。 WONDERCART(ワンダーカート)とは、商品情報の管理や受発注業務の効率化が図れるBtoB受発注システムです。 WONDERCART(ワンダーカート)を利用するメリットを以下にまとめました。 【WONDERCART(ワンダーカート)を利用するメリット】 WONDERCART(ワンダーカート)を利用すれば、社内で商品情報や在庫情報を共有できることはもちろんですが、取引先とも情報を共有できます。 WONDERCART(ワンダーカート)を確認すればリアルタイムの商品情報・在庫情報が分かるので、問い合わせの電話やFAXの量も減るでしょう。聞き間違い・入力間違いなどの人為的ミスも防止できます。 また、見積書や提案書の作成をスムーズに行なえるのも魅力的。必要な情報を選択し、ダウンロードボタンを押すだけで完了します。 このように、WONDERCART(ワンダーカート)を利用すれば作業の時間を大幅に短縮できるので、その分、営業や宣伝などの本来の職務に集中できるようになるでしょう。 商品情報管理システム(PIM)よりも気軽に導入できる便利なツールを探している方は、WONDERCART(ワンダーカート)の導入をご検討ください。 |
8. まとめ
本記事では、商品情報管理システム(PIM)について詳しく解説しました。要点をまとめておきましょう。
商品情報管理システム(PIM)でできることは、以下の7つです。
1.多くの商品情報を一元で管理できる |
商品情報管理システム(PIM)を導入することで生まれるメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
1.情報共有が効率的にできる | 1.数百万円~1,000万円程度の費用がかかる |
そして、商品情報管理システム(PIM)の導入がおすすめな企業・おすすめしない企業は以下のとおりです。
導入がおすすめな企業 | 導入をおすすめしない企業 |
・取り扱っている商品数が多い | ・商品数が少ない |
商品情報管理システム(PIM)を導入すれば業務の効率化が図れるので、生産性や顧客満足度の向上にもつながります。
ただ、導入が向いている企業もあれば向いていない企業もあるので、まずは商品情報管理システム(PIM)の機能をしっかりと理解し、慎重に検討していきましょう。
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