「オンライン展示会にはどれくらいの費用がかかるのだろう?」
「実際にブースを製作するわけではないのに、どこにお金がかかるの?」
このように、オンライン展示会に必要な費用について疑問をお持ちではありませんか?
そんなあなたに向けて、先に結論をお伝えすると、オンライン展示会に必要な費用相場は25万円から350万円※です。
※オンライン展示会用のシステム・ツール開発から発注するケースは例外。
その内訳は、主に以下の通りです。
【オンライン展示会の費用内訳】
項目 | 費用の相場 |
オンライン上の場所代 | 5万〜200万円 |
コンテンツ制作費 | 0〜100万円 |
宣伝費 | 20万〜50万円 |
合計 | 25万〜350万円 |
とはいえ、これだけ見ても、金額の幅が広くて結局いくらくらい必要なのかピンと来ませんよね。
しかし実は、この幅の広さこそ、オンライン展示会の費用を考える際に着目すべきポイントなのです。
費用の幅が広いということは、その分自社の予算に合わせて実施ができるということ。
つまり「どのように出展・実施するか」によって、オンライン展示会の費用は比較的自在に調整することができるのです。
今回はこの点を念頭に、オンライン展示会に取り組む際にかかる費用を、より正確に把握してもらえるよう以下の内容をご紹介します。
本記事の内容 |
・オンライン展示会の費用相場と項目 |
最後までお読みいただくことで、「費用を抑えつつも、一定の効果を得るためにはどうすれば良いか」というところもお分かりいただけるはずです。
早速読み進めていきましょう。
目次
1. オンライン展示会の費用相場は25万円から350万円と幅がある
冒頭でもお伝えした通り、オンライン展示会にかかる一般的な費用相場は、25万円から350万円程度です。
オンライン展示会に出展したことのない方からすれば、なぜ費用相場にこのような金額の幅があるのか気になるところかと思います。
また、物理的なブース製作が不要なオンライン展示会において、何に対してこのような費用が必要なのかも疑問に思われるのではないでしょうか。
そこでまずは、オンライン展示会にかかる主な費用項目と費用相場に幅がある理由についてお話しますね。
1-1. オンライン展示会の主な費用項目
オンライン展示会では、主に以下のような項目に費用がかかります。
・オンライン上の場所代 ・コンテンツ制作費 ・宣伝費 |
以上が、自社での人件費を除いた、オンライン展示会の主な費用項目です。
オンライン展示会の費用相場(25万円〜350万円)は、これら3つの項目を合計した金額となります。
1-2. オンライン展示会の費用相場に幅があるのは実施の仕方によって費用が異なるから
オンライン展示会の費用相場が25万円から350万円と幅があるのは、「どのように実施するか」によって、必要な金額が異なるからです。
一般的なイベントでも、規模の大きさや開催期間などの要素によって開催にかかる金額が異なるように、オンライン展示会でも以下のような要素によって費用の金額が左右されるのです。
・合同展示会への出展か、自社・グループでの単独開催か ※費用を抑えやすいのは、自社・グループでの単独開催。 ・アクセス数 ※多くのアクセス数を見込むほど、費用も大きくなる。 ・仕様、機能 ※詳しくは「2-1. オンライン上の場所代」で解説。 |
このような要素によって、各費用項目にかかる金額が左右されるため、オンライン展示会全体で必要な費用相場にも幅が生じるのです。
2. オンライン展示会の費用内訳
お伝えした通り、オンライン展示会の主な費用項目は、「オンライン上の場所代」「コンテンツ制作費」「宣伝費」の3つで、それぞれの費用相場は以下の通りです。
【オンライン展示会の費用内訳】
項目 | 費用の相場 |
オンライン上の場所代 | 5万〜200万円 |
コンテンツ制作費 | 0〜100万円 |
宣伝費 | 20万〜50万円 |
合計 | 25万〜350万円 |
ここでは、こうしたオンライン展示会の費用内訳について、項目ごとに説明していきます。
2-1. オンライン上の場所代
項目 | 費用の相場 |
オンライン上の場所代 | 5万〜200万円 |
オンライン上の場所代には、一般的に5万円から200万円の費用がかかります。
ただ、合同展示会へ出展する場合の出展料と、単独で開催する場合のプラットフォーム利用料では相場が微妙に違ってきますので、それぞれの場合の費用について詳しくお話しします。
2-1-1. 合同展示会への出展料
オンラインの合同展示会へ出展する場合、その出展料の相場は30万円から100万円です。
出展料はオンライン展示会の主催者側が設定しているものなので、主催者が違えば出展料も異なります。
基本的には、より大々的に開催していて、主催者が宣伝にもかなり力を入れているオンライン展示会なら出展料は高くなります。
さらに、同一のオンライン展示会でも、通常のプランと上位プランで費用が異なってきます。
こういったことから、合同展示会への出展料については以下のように考えておいてください。
・主催者側の設定金額が安いオンライン展示会に通常プランで出展すれば出展料を抑えられる ・大規模かつ宣伝に注力している、主催者側の設定金額が高いオンライン展示会に上位プラン(展示できる資料点数が多い)で出展すれば出展料は高額になる |
2-1-2. プラットフォーム利用料
オンライン展示会プラットフォームを用いて、自社やグループ単独でオンライン展示会を開催する場合、プラットフォーム利用料の相場は5万円から200万円となります。
合同展示会に出展する場合よりも相場の幅が大きいですが、それは多様なプラットフォームがあり、それぞれで以下のような点が異なるためです。
・機能 ・仕様 また、設置するブースの数や想定アクセス数が多いほど、プラットフォームに高い処理能力が必要となるため、大規模に開催する場合は高額になることが多い。 ・サポート |
こういったことから、各プラットフォームで利用料に大きな差が出てきますが、その分自社の予算に合わせて費用を調整しやすいと言えます。
2-2. コンテンツ制作費
項目 | 費用の相場 |
コンテンツ制作費 | 0〜100万円 |
コンテンツ制作費として必要な費用の相場は、100万円以内です。
オンライン展示会で公開するコンテンツには、以下のようなものがあり、それぞれに制作費が必要となります。
・ダウンロード用のPDF資料 |
それぞれの費用についてもう少し詳しく見てみましょう。
2-2-1.ダウンロード用のPDF資料
オンライン展示会では、ダウンロード用のPDF資料として、
・製品カタログ
・導入事例集
・ノウハウ紹介
などを用意することが多いです。
あなたもオンライン展示会を閲覧したことがあれば、こういった資料がダウンロードできるようになっていた覚えがあるのではないでしょうか。
これらを、オンライン展示会用に新たに制作するとなると、その制作(デザイン)費の相場は以下の通りです。
・表紙:8万円 |
この相場を元に計算すると、例えば8ページの導入事例集を制作する場合には36万円が必要です。
2-2-2.動画
製品のPRや企業/事業の紹介を目的とした動画も、オンライン展示会でよく用いられるコンテンツです。
その制作費の相場は以下を参考にしてみてください。
・撮影不要、ナレーション・BGMありの2分以内のもの ・1日撮影あり(タレント起用無し)、ナレーション・BGMありの2分以内のもの |
既存の動画や画像を素材として、撮影を行わずに動画を作るなら比較的安価で済ませることができますが、撮影が必要となると、その分制作費も高額になってきます。
撮影地が遠隔地であったり、大規模な撮影隊が必要な場合は、40万円では済まない可能性も高いです。
このように動画の制作費は、撮影の有無や撮影形態によって跳ね上がりやすくなるということを留意しておきましょう。
動画制作について、より詳しく知りたい場合は、「オンライン展示会の動画はクオリティ命!特徴メリット、注意点を解説」の記事も参考にしてみてくださいね。
2-2-3.クリックして閲覧する資料
製品の外観やスペックを紹介するための閲覧用資料も、オンライン展示会でよく見られるコンテンツの一つです。
これはダウンロード資料とは異なり、クリックしてオンラインブース上で直接閲覧ができるものです。
その制作費の相場は以下の通りです。
1枚(面):4〜8万円 |
画像とテキストのみで構成するシンプルなものを作る場合は、かなり制作費は抑えられるはずです。
ただ、来場者の目を引いたり訴求する力を向上させるには、レイアウトやデザインにこだわる必要があり、その場合は費用も多目に見ておきましょう。
各コンテンツを新たに制作する場合は、ご紹介したような費用が必要となり、合計すると100万円前後の金額が必要となることも珍しくありません。ただ、既に社内にある資料や動画がオンライン展示会に流用できそうであれば、制作費をかけずに済む場合もあります。
こういったことを踏まえて、オンライン展示会のコンテンツ制作費はひとまず0から100万円と考えておいてください。
2-3. 宣伝費
項目 | 費用の相場 |
宣伝費 | 20万〜50万円 |
多くの人にブースを見てもらうための宣伝費にかかる費用相場は、20万円から50万円程度です。
来場者が実際に会場でブースを見てまわるリアル展示会とは異なり、オンライン展示会では、自社が出展すること/開催することを宣伝しておかなければ、なかなかブースにアクセスしてもらえません。
そのため、宣伝には一定の費用を割くべきなのです。
費用のかかる宣伝手段としては、以下のようなものがあります。
・Web広告配信 |
それぞれの費用について説明します。
2-3-1. Web広告配信
オンライン展示会の宣伝のためにWeb広告を配信する場合、その媒体は大きく以下の2つに分かれます。
・SNS広告(Facebook、Instagram、Twitter、LINE、LinkedInなど)
・検索エンジン広告(Google、Yahoo!など)
広告運用代行業者に依頼して、このようなWeb広告を1ヶ月間配信する場合の1媒体当たりの相場は以下の通りです。
・媒体費(媒体に支払う広告料):10万円前後〜 →合計15万円前後〜/1ヶ月 |
一般的に媒体による費用の差は無く、配信する媒体が増えればその分費用も大きくなっていくと考えておいてください。
2-3-2. プレスリリース配信
Web広告の方がより幅広い層に見てもらいやすいとは言えますが、プレスリリース配信もこれまでに接点が無かった相手に宣伝を行える手段の一つです。
その配信先の例として以下のようなものがあります。
・PR TIMES
・共同通信PR Wire
・@Press
このうち、特にPR TIMESはプレスリリースの最大手メディアとも言える存在です。プレスリリースを配信するなら、まずPR TIMESから優先的に掲載依頼を行いましょう。
こういった配信先に、プレスリリースを掲載するための費用相場は以下の通りです。
原稿作成費+配信費:5万円前後 |
配信先ごとに若干費用は異なりますが、概ね5万円前後に収まるはずです。
2-3-3. 特設LP制作
特設LP(宣伝用のWebページ)を制作して、オンライン展示会の宣伝に利用するという手段もあります。
LPの制作費の相場は30万円前後〜と、まとまった費用が必要となります。
ただ特設LPは公開するだけでは宣伝効果は薄く、以下のような方法で活用することで、他の宣伝・案内手段の効果を強化することができるというものです。
・顧客や見込み顧客にメールで特設LPのURLを送り、オンライン展示会の事前案内を行う |
そのため、優先度でいえば、Web広告やプレスリリースの配信の方が上だということを留意しておきましょう。
ここでご紹介したような宣伝手段の他、SNSへの投稿やメルマガ配信、既存顧客への直接の案内といった、費用をかけずに行える宣伝手法もありますが、コストをかけた手段も組み合わせて、より広い層へ宣伝を行うことがオンライン展示会では重要です。
3. オンライン展示会の費用は予算に応じて調整可能だから中小企業にもおすすめ
ここまでで、オンライン展示会において、何にどれくらいの費用が必要なのかは大体お分かりいただけたかと思います。
もしかすると、これまで「オンライン展示会は大企業がやるもの」と、ハードルを感じていらっしゃったかもしれません。しかし、このように費用相場に幅があるオンライン展示会は、実は中小企業にこそおすすめな顧客獲得方法なのです。
費用相場に幅があるということは、裏を返せば、予算に応じてかける費用を調整できるということだからです。
例えば、ここまでご紹介した費用相場を元に、さまざまなパターンでその費用をシミュレーションしてみると、以下のようになります。
【出展/実施パターン別費用シミュレーション】
オンライン展示会の実施パターン | 費用のシミュレーション |
プラットフォームを使ってミニマムに自社開催する場合 | 35.5万円 |
プラットフォームを使って10社でグループ開催する場合 | 279万円 |
合同展示会に出展する場合 | 139万円 |
こうしたシミュレーションについては「4. 【パターン別】オンライン展示会にかかる費用シミュレーション」で詳しく見ていきますが、シミュレーション金額から分かる通り、オンライン展示会の実施形態によって費用は大きく異なります。
そのように幅がある分、費用を抑えやすく、無理のない予算の範囲で実施できるのが、オンライン展示会なのです。
中小企業にとって、新たな施策に大きな金額を投じることは、リスクとなりかねませんよね。
ただ、オンライン展示会なら、そのリスクを最小限に留めながら、これまでとは違った角度で新規開拓に取り組んでいけます。
こういった理由から、既存のマーケティング・営業手法に物足りなさや行き詰まりを少しでも感じているなら、ぜひ新たな顧客獲得手段の一つとしてオンライン展示会に取り組むことをおすすめします。
4.【パターン別】オンライン展示会にかかる費用シミュレーション
オンライン展示会が費用を調整しやすいとはいっても、「どのように実施すればどれくらいになるのか」という点がまだイメージしづらいですよね。
そこでここでは、以下の3パターンで費用をシミュレーションしてみます。
・プラットフォームを使ってミニマムに自社開催する場合 |
それぞれの場合でどれくらいの費用が必要か具体的に計算していくので、あなたの会社で予算や出展の仕方を固める際の参考にしてみてくださいね。
4-1. プラットフォームを使ってミニマムに自社開催する場合
まずは、オンライン展示会用のプラットフォームを使ってミニマムに自社開催する場合の費用をシミュレーションしてみましょう。
そもそも、オンライン展示会のプラットフォームには、例えば以下のようなものがあります。
・WONDERLINE ・Airmesse |
今回は、シンプルなブースなら1つ55,000円で作成可能と記載のあるAirmesseの利用を想定して費用をシミュレーションしてみます。
すると、各費用項目と、合計金額は以下の通り推計することができます。
【費用シミュレーション】
項目 | 費用の相場 |
プラットフォーム利用料 | 5.5万円+10万円=15.5万円 |
コンテンツ制作費 | 0万円 |
宣伝費 | 20万円 |
合計 | 35.5万円 |
宣伝にもある程度のコストを割いて、これまでリーチできていなかった潜在層のアクセスを図りつつ、ミニマムで単独開催するとなると、このように35万円ほどの費用が推計できます。
4-2. プラットフォームを使って10社でグループ開催する場合
次に、オンライン展示会用のプラットフォームを使って、10社程度のグループで開催する場合の費用をシミュレーションしてみましょう。
今回は、10社以下のオンライン展示会プランのプラットフォームの利用を想定してシミュレーションを行います。
この場合に推計される、各費用項目と合計金額は以下の通りです。
【費用シミュレーション】
項目 | 費用の相場 |
プラットフォーム利用料 | 170万円 |
コンテンツ制作費 | 64万円 |
宣伝費 | 45万円 |
合計 | 279万円 |
グループでの開催となると、アクセス数も大きくなることが想定されるので、プラットフォーム利用料が単独開催の場合と比べて大きくなってきます。
その結果、約280万円の合計費用が算出されましたが、プラットフォーム利用料や宣伝費の一部を他の出展企業と共同で支払えば、実際に負担する金額は100〜150万円に抑えられるはずです。
4-3. 合同展示会に出展する場合
続けて、合同展示会に出展する場合の費用をシミュレーションしてみます。
今回は、「高精度・難加工技術展2023」へのオンライン出展を想定して費用を算出してみましょう。
すると、各費用項目と合計金額は以下の通り推計できます。
【費用シミュレーション】
項目 | 費用の相場 |
出展料 | 55万円 |
コンテンツ制作費 | 64万円 |
宣伝費 | 20万円 |
合計 | 139万円 |
合同展示会へ出展する場合は、出展料はもちろん、コンテンツ制作費も抑えることが難しいです。
というのも、合同展示会には競合が出展している可能性も高く、コンテンツにも注力しないと見劣りしてしまう恐れがあるからです。
一方、宣伝費は主催者側が展示会全体への集客を呼びかけているケースがほとんどであるため、他2つの項目と比べて比較的抑えやすくなります。
こういったことから、合同展示会へ出展する場合には150万円前後の費用が見込まれます。
5. オンライン展示会の費用を抑えるコツ3つ
シミュレーションを通して、どのようにオンライン展示会を実施すれば費用を抑えられるか、ということも分かり始めてきたのではないでしょうか。
ここでは、そのような、オンライン展示会の費用を抑えるコツをご紹介したいと思います。
それが以下の3つです。
・プラットフォームを用いて単独開催する |
一つずつ詳しく見ていきましょう。
5-1. プラットフォームを用いて単独開催する
費用を抑えてオンライン展示会を実施するために、まずはプラットフォームを用いて自社単独で開催してみましょう。
これまでにご紹介した費用内訳やシミュレーションを見ていただいても分かる通り、オンライン展示会は単独で開催することで、コストを抑えやすくなります。
自社の裁量でプラットフォームを決められる上、単独での開催なら費用の高騰に繋がるアクセス数も大きくなりづらいからです。
このことが、以下のような状況を作り出してくれます。
・多様なプラットフォームの中から利用料が安いものを選べて「オンライン上の場所代」を抑えられる ・自社にとって本当に必要なだけの仕様・機能を搭載したプラットフォームを採用することで「コンテンツ制作費」も抑えられる ・高い処理能力を有するプラットフォームが必要となるほどのアクセス集中が起こらない |
プラットフォームを使った単独でのオンライン展示会には、このように費用を抑えられる要素が多くあります。
そのため、費用を抑えてスモールスタートを切りたいなら、ひとまず自社単独で開催してみると良いですよ。
5-2. 既存コンテンツを有効活用する
既存コンテンツを有効活用することでも、オンライン展示会の費用は抑えやすくなります。
製品のチラシやパンフレット、動画など、既に制作してある販促物をうまくオンライン展示会に流用できれば、その分「コンテンツ制作費」を削減できるからです。
例えば、既存のカタログ(データ)をそのままの形で公開すれば、別途制作費用をかけずに済みますよね。
その他、長尺の製品PR動画をダイジェスト版に再編集することで、イチから動画を作るよりも制作費を抑えるといったことも可能です。
もちろん来場者に刺さる訴求を行うことが重要ではあるので、何でもかんでも流用すれば良いというわけではありません。
ただ、オンライン展示会において訴求したい内容にマッチした販促物(コンテンツ)が既にあるなら、それは積極的に有効活用するべきです。
5-3. 補助金を利用する
オンライン展示会の実施に利用できる補助金・助成金があれば、積極的に利用しましょう。
これは、オンライン展示会自体の費用を抑えるための方法ではありませんが、補助金を利用できればあなたの会社が負担する費用は抑えることができます。
国や自治体で、利用できる補助金の制度がないか、オンライン展示会を実施する前に必ず調べてみてください。
補助金を探す際には、「◯◯(自治体名) 展示会 補助金」などで検索してみると良いですよ。
また、「補助金ポータル」も役立つはずです。
ちなみに、2023年2月現在では、オンライン展示会に利用できる補助金として以下のようなものがあります。
・豊橋市販路開拓支援事業費補助金 ・小規模事業者持続化補助金【日本商工会議所】 ・中小企業展示会等出展支援補助金【新宿区】 |
こういった補助金は、要件によってはオンライン展示会の実施の仕方に制限がある場合もあります(合同展示会への出展のみが対象となる等)。
その他細かい要件も提示されているはずなので、事前にしっかりと確認するようにしてくださいね。
「【2023年】オンライン展示会の補助金・助成金9選!申請条件を徹底解説 」では、補助金についてさらに詳しく解説しているので、そちらも参考にしてみてください。
6. オンライン展示会の費用対効果を高めるポイント
オンライン展示会を実施するからには、費用を抑えるだけでなく、きちんと成果も出したいところですよね。
そこでここでは、費用対効果を高めるためのポイントを5つご紹介します。
オンライン展示会の費用対効果を高めるポイント |
・継続して取り組む |
一つずつ説明しますね。
6-1. 継続して取り組む
オンライン展示会は、単発ではなく継続的に取り組むことで、費用対効果を高めやすくなります。
回数を重ねることで、以下のように「費用を抑えて効果を出す」ことを実現しやすくなるからです。
・1回あたりにかかる費用を抑えられる ・効果的な取り組みが見えてくる |
このように、オンライン展示会は単発で実施するより、複数回に渡って継続的に取り組む方が費用対効果を高めやすくなるのです。
6-2. コストをかけずにできる宣伝・招待を怠らない
オンライン展示会を、より多くの人に見てもらうため、コストをかけずにできる宣伝や既存顧客の招待は怠らないようにしてください。
多くの来場者が実際に会場を訪れ、偶発的な出会いも起こりやすいリアル展示会とは異なり、オンライン展示会では自ら宣伝して集客を行わなければ、なかなかアクセスしてもらえません。
そのため、きちんと効果を出すためには、コストをかけて宣伝を行うことも大切ですが、コストをかけずにできる宣伝や招待は大前提としてやっていかなければならないのです。
例えば以下のような取り組みは、コストをかけることなく行えるので、マストで行うようにしましょう。
・自社のSNSアカウントでの定期的な宣伝投稿 |
6-3. Web広告かプレスリリース配信のいずれかは実施する
先ほどもお伝えした通り、オンライン展示会では自ら宣伝を行い、閲覧してくれる人を集めることが重要であるため、コストをかけた宣伝手段も既にいくつかご紹介しましたね。
・Web広告配信 |
このうち、Web広告配信かプレスリリース配信のいずれかはできるだけ実施するようにしてください。
というのも、あなたの会社や製品のことをまだ知らない、いわゆる潜在層に対して宣伝しやすい媒体が、Web広告とプレスリリースだからです。
せっかくなら、今まで接点の無かった相手にもオンライン展示会を閲覧してもらって、自社や製品への認知を少しでも広めたいですよね。
そのためには、より幅広い層に情報が届きやすい媒体で、オンライン展示会の宣伝をすることが重要なのです。
そのため、もし予算の都合上、例えば Web広告配信/プレスリリース配信 と、特設LP制作 で迷うことがあれば、その時はぜひ Web広告配信/プレスリリース配信 を優先させてください。
6-4. フォローにも一貫して取り組む
オンライン商談や資料のダウンロードなどを通して接点を持つことのできた相手には、展示会終了後も定期的にフォローやアプローチを続けてください。
これはリアル展示会でも同じことですが、オンライン展示会を、見てもらうだけ、アクセスしてもらうだけでは実利を伴う効果には繋がりません。
受注や成約といった売上に繋がる成果は、顧客の育成を経て得られるものだからです。
つまり、オンライン展示会を通して接点を持った相手を、その後のフォローを通じて育成していくことは、費用対効果を高める上で非常に重要なポイントと言えます。
実のある効果を得るため、オンライン展示会を実施して満足するのではなく、その後のフォローまで含めて一貫して取り組むようにしてください。
また、より効果的なフォローを行うために、来場者のアクセスを分析し、相手が関心を持っているコンテンツと関連性の高い情報を提供するなどのアプローチを仕掛けることも重要です。
「オンライン展示会のフォローはどうやる?成約率を高める実践方法 」では、さらに詳しくフォローの内容を解説していますので、ぜひこちらにも目を通してみてくださいね。
6-5. 目的に合った出展先/プラットフォームを選択する
費用対効果を高めるためには、オンライン展示会を実施する目的に合った出展先やプラットフォームを選択することも必要です。
オンラインの合同展示会にも、プラットフォームにも、さまざまなものがあります。
そのため、合同展示会へ出展するのであれば、「どの展示会に出展するのか」を、自社で開催するのであれば、「どのプラットフォームを利用するか」をあなた自身が選ぶ必要があります。
その際に、出展料・プラットフォーム利用料が安いからという理由だけで、出展先やプラットフォームを選択すると、
・本当にPRを行いたかった相手にはアクセスしてもらえない
・仕様がシンプルすぎて十分に訴求が行えない
・機能が不十分で、アクセスしてくれた相手と接点を持ちづらい
といった状況に陥りかねません。
費用を抑えることも大切ですが、このような状況になってしまっては、そもそもオンライン展示会を実施する意義が薄れてしまいます。
あなたの会社が望む効果を得るためには、「オンライン展示会で何を目指すのか」を明確にし、それに見合った出展先・プラットフォームをまずはピックアップしていきましょう。
そのうえで、抑えられる費用を抑えていくことが、費用対効果を高めるための重要なポイントなのです。
\費用対効果を高めるオンライン展示会プラットフォームなら/ |
「費用を抑えつつ、効果も得られる形でオンライン展示会を開催したい」なら、オンライン展示会プラットフォーム「WONDERLINE」がおすすめです。 WONDERLINEは、オンライン展示会が初めてのお客様にも使っていただきやすい「お客様に寄り添ったオンライン展示会プラットフォーム」です。 そんなお客様に寄り添うWONDERLINEだからこそ、費用を抑えつつも、効果の得られるオンライン展示会の開催が実現します。 WONDERLINEの費用対効果を高めやすい3つのポイント ①運営事務局が手厚くサポート ・利用方法のレクチャー この他、ご不明点や疑問がある場合はその都度対応させていただきます。 ②成果を出すために必要な機能をオールインワンでご提供 ・オンライン名刺交換 もちろんこの他にも多彩な機能のご提供が可能です。 ③来場者に「刺さる」コンテンツ作成 ・来場者に伝わるコピーライティング など、幅広くご相談いただけます。 WONDERLINEはあなたの会社の「効果のあるオンライン展示会」開催に徹底的に寄り添います。 オンライン展示会を検討されているなら、ぜひ下記よりWONDERLINEについて詳しくご覧になってみてください。 |
7. まとめ
オンライン展示会で、何にどれくらいの費用が必要となるかはお分かりいただけたでしょうか。
最後に今回の内容をおさらいしておきましょう。
オンライン展示会の費用相場は25万円〜350万円と幅があり、その費用内訳は以下の通りです。
【オンライン展示会の費用内訳】
項目 | 費用の相場 |
オンライン上の場所代 | 5万〜200万円 |
コンテンツ制作費 | 0〜100万円 |
宣伝費 | 20万〜50万円 |
合計 | 25万〜350万円 |
このように費用相場の幅が大きいオンライン展示会は、予算に応じて費用を調整しやすく、中小企業にも適した新規開拓手段と言えます。
また、費用を抑えるためのコツとしては以下の3つがあります。
・プラットフォームを用いて単独開催する |
さらに、費用対効果を高めたいなら、以下の5つのコツも押さえておきましょう。
・継続して取り組む |
あなたの会社でも、費用対効果の高いオンライン展示会を目指して、早速準備を進めていきましょう。
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