展示会出展を成功させられるブースとは?設計のポイントを解説

「展示会に出展するけれどブースはどのような感じにしたらいい?」
「来場者の目を引くようなブースを作った方がいいの?」

このように展示会の出展が決まり、ブースをどのようにしたら良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか。

良いブースと良くないブースの違いは、以下のような特徴に表れます。

良い展示会ブース

良くない展示会ブース

●      製品を使うことでどうなるかがわかる
●      売りたい製品が目立つ

●      何を扱っているのか分からない
●      会社の名前を大きく掲げている

良い展示会のブースとは、一言で言うと「来場者の困りごとを解決できる」とわかるブースにすることで、そこから実際に見込み顧客の獲得に繋がるものです。

反対に、来場者の目を引きたいがために見栄えを重視したブース、派手なブースにするのはおすすめしません。

見栄えを重視したブースや派手なブースを作った結果、たくさんの人に来てもらえたとしても、何を扱っているのか分からないようなブースであれば結局1人も製品の購入までいたらなかったということが起こりうるためです。

そこでこの記事では、以下の内容をご紹介します。

本記事の内容

●      展示会で成功するブースの特徴と種類
●      「来場者の困りごと解決」を重視したブースづくりの方法
●      来場者の動線を意識したブース設計の考え方

この記事を読めば、展示会で成功するブースがどのようなものなのかが分かり、実際にブースづくりを進めていけるでしょう。

初めての展示会でどのようなブースにするべきか悩んでいる、展示会で成功するブースを作りたいと思っている方はぜひ最後までお読みください。

1. 展示会で成功するブースは「来場者の困りごと解決」を重視するブース

冒頭でもお話ししましたが、展示会で成功するブースは来場者にとっての困りごとを解決を重視したブースです。

これは、実際に展示会に来た人が製品の購入にいたるまでに、どのような心理を辿るのか考えると分かりやすいでしょう。

展示会に来た来場者は自分の役に立ちそうなもの、関係がありそうなものを探しながら展示会場を歩いています。
そのような来場者の目にとまるブースは、以下の2種類です。 

見栄えの良さを重視したブース

来場者の困りごと解決を重視したブース

●      会社名やブランド名を掲げている
●      とにかく装飾が派手

●      刺さるキャッチコピーを掲げている
●      製品に合った展示を行っている

出展側としては、ブースに人を集めて終わりではなく、その後に製品・サービスが適切に認知されて購入してもらえることで展示会が成功したと言えますよね。

見栄えが良いことのみに特化したブースは、確かに派手で覗いて見たいと思わせられるかもしれませんが、会社名やブランド名が目立つ場所にあっても実際の製品・サービスの購入には繋がらないでしょう。

それよりも、来場者に刺さるキャッチコピーが強調されていて、興味を持ってブース内部に入れば製品に合った展示が行われている方が見込み顧客の獲得に繋がります。

このように、表面上のアピールではなく、「自社の製品を使うとこんな課題が解決できる」ということが来場者に伝わるブース作りを心がけることが成功の秘訣です。

具体的にどのようにブースづくりをしたらよいか、次章から解説していきます。

2. 「来場者の困りごと解決」を重視した展示会ブースを作る2つの方法

では実際に展示会を成功させるブースはどのように作れば良いのかポイントを押さえておきましょう。

先ほどもお話しましたが、見込み顧客を獲得するためには困りごとを解決してくれるとわかるブースを作ることが大切です。

そんなブースを作るために取り入れたい2つの方法をご紹介します。

「来場者の困りごと解決」を重視したブースづくりの方法
  1. 刺さるキャッチコピーを掲げる
  2. 製品に合った展示方法で体験を作る

それぞれ詳しく見ていきましょう。

2-1. 刺さるキャッチコピーを掲げる

展示会の成功は、刺さるキャッチコピーを掲げられるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。

キャッチコピーをブースの上部や見やすいところに大きく掲げることで、遠くからでもブースを見つけてもらうことができます。

「コスト削減」や「効率アップ」というような言葉を目にすることも多いかと思いますが、このような言葉は現在ではありふれており、響きません。

一瞬で来場者の目をひき、次のアクションを促すようなキャッチコピーをつくる必要があるのです。

そんな刺さるキャッチコピーを作るときの手順は以下の通りです。


それぞれ詳しく解説していきます。

2-1-1. ターゲットを絞り込む

まずは、どんな人に来てもらいたいのかターゲットを絞り込みます。

いろいろな人に来てもらいたいからといって万人受けするようなキャッチコピーにしてしまうと、結局誰の心にも響かない、もしくは見込み顧客ではない人を集めてしまうことになるでしょう。

売上につながる見込み顧客に来てもらうためにも、ターゲットとなる人物像を明確にしてその人に向けたキャッチコピーを考えていくと良いです。

例えば、シフト管理システムの製品を展示する企業の場合・・・

【ターゲットとなる人物像の例】

地域密着型のスーパーの店長

●      性格は内向的
●      従業員やアルバイトのシフト管理に悩んでいる
●      シフトを調整するのに時間がかかっている
●      シフト作成は手作業で行っている

このように、ターゲットとなる人物を明確に絞り込んでみましょう。

2-1-2. 自社の強みを明確にする

次に、展示会に出展する自社の製品やサービスの特徴・強みを明確にします。

ここで注意しておきたいのが「高品質」「効率的」「最高級」などといった抽象的な言葉を使わないことです。
このような言葉は何を元に効率的なのか、最高級なのか、ターゲットにとってはイメージしにくい言葉です。

もっと具体的に「%削減」「〇〇を実現」といったように、数字を使う、他社と違う点をあげるなど自社の強みを活かした文言を考えてみましょう。

例えば

【自社の強みを明確にした文言の例】

●      入力したら30秒でシフトが完成する
●      満足度90%を実現した自動管理システム
●      自動作成で人件費40%削減が叶う

このように自社の強みを明確にしたキャッチコピーに取り入れることで、何のブースなのかが一目で分かるようになり、来場者にとって困りごとを解決できるとわかる情報にもなります。

自社の製品やサービスの強みを全て洗い出してみましょう。

3-1-3. ベネフィットを考える

来場者の困りごとを解決できるとわかるキャッチコピーを作るには、自社の製品の強みだけでなく、ベネフィットを文言に取り入れることも重要です。

キャッチコピーというと自社の製品の説明をしないといけないと思っている方も多いのではないでしょうか。

「〇〇の機能を搭載」「最高級の〇〇を使用」というような説明は、来場者からすると自社にとってどんな利益があるのか一目で分かりません。

一方、ターゲットが抱えている悩みや課題に対して「自社の製品を使えば△△を解決できます」「あなたの△△を手助けします」というようなことを言われると「まさに△△に悩んでいたんだよ!ちょっと見てみよう!」と思うでしょう。

具体的な困りごとに対して自社が解決できることを明確に伝えると良いです。

例えば

【ベネフィットを取り入れた文言の例】

●      入力作業が楽になる
●      シフト作成で悩まない

このように相手の視点に立ち、自社製品を購入するとどんな未来があるのかを言葉にしましょう。

2-1-4. 自社の強みとベネフィットを組み合わせる

最終的には、自社の製品の強みとベネフィットを組み合わせてキャッチコピーを作ってみましょう。

キャッチコピーは1つで満足せず、できるだけ多くの案を出してみて、その中からとっておきの1つを選んでください。

2-2. 製品に合った展示方法で課題解決の体験を作る

展示会のブースといっても製品を並べるだけか、商談席を設けるかなどいくつかの方法があり、製品に合わせたブースを作ることで課題解決を体験することができます。

展示会のブースには、大きく分けて4つのパターンがあります。

【ブースのパターン】

  1. 製品展示型
  2. 製品体験型
  3. 商談特化型
  4. セミナー型

自社が出展する製品に合わせてどのようなブースを作れば良いか考えてみてください。

それぞれどのような特徴があるのか11つみていきましょう。

2-2-1. 製品展示型

一般的なのが製品展示をメインとした製品展示型です。

展示会で売りたい製品を並べ、パネルなどを使って解説するタイプのブースです。

製品を見ただけでどのようなものなのか分かる(製品が大きすぎて展示会に持ち込みができないのであれば写真にするなどしてパネルで代用できる)場合は、製品展示型が適しています。

「健康博覧会2016」に出展した分子生理化学研究所のブースを例に挙げて見ていきましょう。

出典:分子整理化学研究所「健康博覧会2016展示会出展報告と来場の御礼 」

分子生理化学研究所は、サプリメントや検査キットを前面にアピールするブース作りを行いました。

30種類以上の開発済みサプリメントを展示したり、自由診療や予防医療に役立つ検査キットを展示しています。
「スポーツ」や「介護」など分野ごとに分けて展示することで、来場者が求めているものを発見しやすく、ピンポイントで欲しいと思わせることができます。

このように製品を見せるだけで自社の課題を解決できそうと思えるものを出展する場合には、製品展示型のブースが適しています。

【製品展示型ブースにおすすめのケース】

●      実製品がある
●      バネ・ゴムパッキン・ICチップなどの工業製品
●      スーツ・スポーツウェアなどのアパレル
●      チラシ・のぼり・ポスターなどの販促品

2-2-2. 製品体験型

2つ目のブースパターンは製品体験型です。

実際に製品に触る・操作することによって自社が求めている製品なのか・サービスなのかという点を確認してもらえることが特徴です。

パネルや製品を見るだけではなく、触って操作して体験することで、購買意欲をかきたてることが可能となります。
一方的に話をされ、聞くだけの状況よりも身近に感じることができるのです。

事例として、「FOOD STYLE Kyushu 2022」に出展したポスタス株式会社をご紹介します。

出典:ポスタス株式会社「西日本最大級!食の商談展示会「FOOD STYLE Kyushu 2022」に出展 価格高騰、人材不足などの社会課題を一挙解決」

ポスタス株式会社は、クラウド型モバイルPOSレジの「POS+(ポスタス)」を提供している会社です。

この展示会では「POS+(ポスタス)」の実機を触り体験することができました。

このような操作を要する製品、は実際に操作を体験しなければ、どのような仕組みなのか、どのくらい簡単にできるのか分かりにくいものです。

体験型にすることで製品をより身近に感じ、来場者にとっての困りごと、課題の解決をイメージしやすくなるでしょう。

【製品体験型ブースにおすすめのケース】

●      無形サービスを扱っている
●      特にプラットフォーム、ソフトウェア、データ管理システムを扱っている など

2-2-3. 商談特化型

3つ目は商談をメインとしたブースの商談特化型です。

商談特化型は、商談に必要となる座席を確保したブースになります。製品やサービスを紹介するというよりは、商談スペースを広めにとりゆっくり話せることを重視します。

有形・無形の製品ではなく、人的サービスをメインとする企業におすすめです。

事例として「第22回設計・製造ソリューション展」に出展された佐野国際特許事務所の展示ブースをご紹介します。

出典:佐野国際特許事務所「設計・製造ソリューション展出展報告」

佐野国際特許事務所は、特許・実用新案・知的財産の調査といったように専門的な相談を主に実施している事業者です。

展示会では提供するサービスについてイラスト入りのパネルを設置し、ブースの半分以上を占める商談席を2テーブル設けています。
実際に展示会期間中の3日間で100名を越える人が来られて、有意義なお話しができたと報告されています。

このように相談がメインとなるような企業では、担当者に話すことで課題を解決できるので商談特化型のブースを作ると成果が挙げられやすくなります。

【商談特化型ブースにおすすめのケース】

●      商談を目的にしている企業
●      コンサルタントがいる企業
●      資産運用商談、フランチャイズ商談を行う企業 など

2-2-4. セミナー型

セミナー型は、数名を集めて製品やサービスの紹介を一度に行うことができることが特徴です。

そのため、認知を広めたいという目的の企業に適しています。

ただしセミナーを聞いてもらっておしまいではなく、その後の商談・契約・連絡先の交換など今後につながるような行動も大切です。

「インターフェックス Week 東京 2022」に出展したシオノギファーマ株式会社の事例をご覧ください。

出典:シオノギファーマ株式会社「展示会出展報告(インターフェックスWeek東京2022)」

シオノギファーマ株式会社は、医療用医薬品の製造や製造受託・治療薬や分析試験を担う企業です。

ブースにはモニターを設置し、来場者に向けてセミナーを行いました。

セミナーの時間内にしっかりと伝えたいことを順を追って説明できるうえに、それを1度に10名以上に聞いてもらえるとなると、一気に認知度を高めることができるでしょう。

順を追って話すことで来場者の理解も深まり、困りごとや課題を解決できるとイメージしやすくなります。

またシオノギファーマ株式会社の場合、ブースも広く、セミナースペースと展示パネルのスペースが複合されています。

セミナーを行うにはある程度スペースも必要になるので、展示会の出展を申し込むまでにセミナー型にするかどうかは決めておいた方が良いでしょう。

【セミナー型ブースにおすすめのケース】

●      認知度を高めることが目的
●      何回か展示会の出展を行っている企業

3. 来場者の動線を意識したブース作りのポイント

来場者の困りごとを解決するブースを作る上で欠かせないのが、来場者の動線を意識することです。

動線を考えずにただ単に製品やパネルを並べただけでは、ブースを訪れた人が何を見たら良いのかわからなかったり、すぐにブースを離れてしまったりとブースの中までじっくり見てもらうことができないでしょう。

そこで、しっかりと動線を考えたレイアウトにすることで、来場者にすみずみまでブース内を見てもらえて、さらにお話まで聞いてもらえるといった成果につながります。

動線を意識したブースのポイントは、以下の5つです。

【動線を意識したブース作りのポイント】

  1. 場所に合わせてブースを設営する
  2. ブース入口を広くとる
  3. 左回りを意識する
  4. 人が通りやすい通路幅にする
  5. ストーリー性のある展示をする

それぞれ詳しくご説明していきます。

3-1. 場所に合わせてブースを設営する

展示会出展では人がどのくらいブースに来てくれるかがポイントになりますが、ブースの位置によって人の流れや多さが異なります。

特に出入り口付近は来場者が必ず通るところなので目に留まりやすく、逆に出入り口から遠いブースは人通りも少なくなってしまい目に留まりにくくなります。

そこで、ブースの場所に合わせてブースを作ると人が入ってきやすかったり、目に留まりやすいブースを作ることができるでしょう。

例えば、メインの通路から離れたブースであれば、遠くからでも目をひく色や大きなキャッチコピーを掲げる必要があります。

また、メイン通路に面していて多くの人が通る位置であれば、モニターや製品を通路沿いに置き通りがかった人がついつい見てしまうような配置にすると良いです。

このように場所に合わせてブースをつくると効果的にアピールできるでしょう。

3-2. ブース入口を広くとる

ブースの入口を広くとるのも大切なポイントです。

ブースの入口が狭いと以下のような問題が起こります。

  • 来場者がブースの中に入りにくい
  • 来場者にとって何のブースなのか分かりにくい
  • 来場者同士がぶつかる事故が発生する

せっかく興味を示してくれた方がいても、入口が狭くて入りにくいと足を止めてくれません。

中の様子もしっかり伝わらず閉塞的なスペースになっていると「なんだか混んでいそうだし、他のところを見てみようかな?」と思われてしまい、チャンスを逃してしまいます。

パッと見たときにどんなブースなのかが瞬時に分かり、すんなり入れる状況が理想です。


このように「どなたでもウェルカムですよ」という開放的な雰囲気が出るように、入口は広くとっておきましょう。

3-3. 左回りを意識する

マーケティングの世界では「人間左回りの法則」と呼ばれるものがあり、動線は左回り(左手が内側にくるように回る)が良いとされています。

例えば、スーパーやコンビニなども左回りに設計されていたり、陸上競技のトラックや野球のベースも左回りに設計されていたりと、生活の中で左回りが染み付いているのです。

展示会の会場全体も左回りに設計されていることが多いので、それを意識して入口の場所を決め、ブース内のレイアウトも左回りでみてもらえるようにしましょう。

3-4. 人が通りやすい通路幅にする

ブース内の通路の幅も考えてレイアウトする必要があります。

個人差もありますが人の肩幅は約45cmほどなので、通路の幅は少しゆとりを持たせた6070cmほどあれば、圧迫感を感じずに人が通れるでしょう。

実際には、ブース内ではパネルや製品を展示したり、人がすれ違ったりすることも想定して、120cmほどの通路を確保しておくと良いです。

3-5. ストーリー性のある展示をする

ブースの中は、訪れた人が自然と回遊するような作りにしましょう。

一箇所に人が集まってしまったり、行ったり来たりできるような展示をしていると、人とぶつかることが増えストレスを感じ逃げてしまいたくなります。

そうならないためにもストーリー性のある展示を行い、一方向に流れるような動線をつくりましょう。

例えば、展示しているパネルに矢印や番号をふったり、展示品を年代順に並べたりするなど、ストーリーをもたせた展示を行うと良いです。

一連のストーリーをつけて順路通りに移動させることができると、スタッフも人の流れが読め声をかけやすくなるでしょう。

4. ブース制作は専門業者に依頼するか自社で作るかの2パターン

実際にブースを作るとなると、専門業者に依頼するか、自社で作るかの2つのパターンがあります。

一般的には専門業者に依頼して制作してもらうケースが多いですが、自社でパネルを作ったりブース設営まで行うことができる会社もあるでしょう。

それぞれにメリット・デメリットがあり、自社がどちらが向いているのか慎重に判断する必要があります。

専門業者と自社で作る場合のメリット・デメリットは、以下の通りです。


なお、展示会の設営方法については「【展示会の設営方法】集客効果の高いブースを作る基本の準備 」で詳しく紹介しています。

ブース設営のポイントや業者の選び方まで解説しているので、ブースの設営でお悩みの方はぜひ参考にしてください。

4-1. 専門業者に依頼するケース

自社でつくるケースと比較した場合のメリット・デメリットは以下の通りです。

専門業者に依頼して作る場合、他社と差別化できるようなデザイン性の高いブースを作れることが大きなメリットです。

実績のある業者であれば、数多くブースのデザインを行っており専門のデザイナーもいるところが多いので、デザイン性の高いブースを作ることができます。

またコンセプトやイメージを伝えるだけで業者がさまざまな提案を行ってくれるので、準備に時間がかかりません。

デザインイメージをすり合わせながらデザインが決まると、あとは専門業者で準備してくれるので当日までほとんど自社が行うことはありません。

デメリットとして考えられるのは、イメージの擦り合わせに時間がかかり、費用も高くなることです。
1小間の費用相場は20100万円程度になり2小間、3小間とブースの広さが広くなればなるほど、製作費用も高くなってしまいます。

展示会に出展する際の費用については、「展示会の出展にかかる費用を徹底解説!費用を決める3つのステップ 」でくわしく解説していますので、どのくらい費用をかけるべきかお悩みの方はご覧ください。

【こんなケースにおすすめ】

●      他社と差別化したブースをつくりたい
●      ブース製作にかける時間がない
●      初めて展示会に出展する

また専門業者といってもデザインだけを行っている業者から片付けまでトータルでサポートしてくれる業者までさまざまです。

展示会ブースの施工業者11選!お悩みの工程別におすすめを厳選 」で詳しくご紹介しているため、おすすめの業者を知りたいという方はこちらをご覧ください。

4-2. 自社で作るケース

専門業者に依頼せずに自社でブースを作ることもできます。

展示会というとパネルや派手な装飾をイメージする方もいるかもしれませんが、シンプルに展示品を並べて椅子と机を置くだけというようなブースでも目的は達成できます。

また、建築業やリノベーション事業などを行っている会社など、パネルや装飾を自社で作り設営まで行うことができるのであれば、専門業者を介さずにできるでしょう。

自社で作る場合のメリット・デメリットは以下の通りです。

 
自社で作る場合、こだわって作れるという点が大きなメリットです。どのような材料を使うか、どのようなデザインにするか細かい部分までこだわって作ることができます。

パネルや看板などの材料費はかかりますが、業者に依頼するよりも安く製作することができるのも魅力となります。

また、1年の間に複数の展示会に出展する場合も、再利用できるブースを自社で作れば、大幅にコストを削減することができるでしょう。

デメリットとして考えられるのは、時間と労力がかかることです。他の仕事をしながらのブース制作となると、当然ですがリソースを奪われてしまいます。

【こんなケースにおすすめ】

●      多額の費用をかけられない
●      ブース設営のノウハウがある
●      小さな展示会に出展する

5. 展示会に出展するならオンライン展示会という選択肢もある


ここまでは実際に会場で行うリアル展示会についてお話してきましたが、オンライン(Web)上で行うオンライン展示会もあります。

新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに増えたオンライン展示会ですが、メリットも大きく、現在はデジタルマーケティング施策として利用する企業も増えています。

ここでは、オンライン展示会について詳しくご紹介します。

5-1. オンライン展示会とは

オンライン展示会とはインターネットを利用して行う展示会のことを指し、Web展示会やバーチャル展示会とも呼ばれています。

実際に展示会場に人が集まるのではなく、オンライン上に来場者が集まるため、バーチャルな仮想空間で製品の紹介をしたり、チャットやビデオ通話などで相談や商談を行います。

そのため、この記事で紹介しているような「ブース」とは異なるものと考えてください。

5-2.オンライン展示会の3つのメリット

リアル展示会と比較した際のオンライン展示会のメリットは、主に3つあります。

【オンライン展示会のメリット】

●      展示会コストが削減できる
●      商談率アップが見込める
●      業務効率がアップする

それぞれ詳しく解説していきます。

5-2-1. 展示会コストが削減できる

リアル展示会と比較してオンライン展示会では、出展費や人件費などのコストが低くなります。

具体的には以下の3つのコストを削減できます。

  1. 出展費
  2. 人件費
  3. 出張費

オンライン展示会はプラットフォームを利用して行うことが多く、プラットフォームの利用料はリアル展示会の出展料よりも安いことが多いです。

また、事前の準備や当日の対応にかかる時間も少なくなるので人件費も削減できます。さらに会場に行く必要もないので出張にかかる交通費なども不要です。

このように展示会を行う際にかかる費用が削減でき、リアル展示会よりも費用を抑えて展示会を行うことができます。

【プラットフォームとは?】

オンライン展示会を行う際の会場となるもの。オンライン展示会で必要な機能や便利な機能が備わっているものが多い。

また、プラットフォームを提供している会社が増えており展示会の内容に合わせてプラットフォームを選ぶことが大切。

5-2-2. 商談率アップが見込める

オンライン展示会は、リアル展示会と比べ明確な目的意識を持って訪れる方が多いです。

リアル展示会では、ブースの前を通りがかって立ち寄る人も多くおり関心が低い人も集めてしまいます。

しかしオンライン展示会では、製品やサービスに関心の高い人が集まりやすく商談率の高いビジネスマッチングが見込めます。

また、オンライン展示会のプラットフォームによっては、事前に商談の予約もとれるので最初から商談目的で来られる方も少なくありません。

5-2-3. 業務効率がアップする

オンライン展示会は、すべてWeb上で行うのであらゆるデータを取得することができ、業務の効率がアップします。

リアル展示会では名刺やアンケートの情報を手作業で集計する手間がかかります。しかしオンライン展示会では全てデータとして取り込んでいるので入力の手間もかからず管理が楽になります。

そのため展示会が終わった後すぐにお礼メールを送ったりとフォロー施策がスムーズです。 

さらに閲覧したコンテンツや滞在時間など参加者の行動が全てデータとして見える化されるので、その後の営業活動に役立てられます。

また、一回オンライン展示会をやればブースは残るので、さほど労力をかけず2回目以降も定期的に開催ができるでしょう。

オンライン展示会なら「WONDERLINE」

初めてオンライン展示会に出展する場合、何をしたらいいのか分からないことだらけですよね。

オンライン展示会プラットフォーム「WONDERLINE」では、初めてのオンライン展示会でも運営事務局がしっかりサポートするのでスムーズに準備を行うことができるので安心してください。

他にも「WONDERLINE」では、以下のような特徴があります。


それぞれみていきましょう。

1.オンラインに不慣れでも大丈夫!運営事務局がしっかりサポート
オンライン展示会が初めてでも運営事務局(カスタマーサクセス)が以下のサポートを実施しています。

 【サポート内容の例】

  1. システムやオンラインミーティングツールのご利用方法のレクチャ
  2. 展示会コンテンツ作成のサポート
  3. 展示会の集客サポート
  4. 説明会の実施(イベント主催側が出展側に行う説明会のサポートなど)
  5. お問い合わせ対応(運営事務局としてお問い合わせ対応)

初めての方でも安心してオンライン展示会に挑むことができます。

2.充実したオンライン展示会を実現する豊富な機能
主要な4つの機能により、スムーズなオンライン展示会の開催と営業活動を実現。

  1. オンライン展示ブース
  2. オンライン名刺交換
  3. オンライン商談
  4. 来場者分析

その他「チャット機能」「360°VRウォークスルー(リアルショールームを測量カメラで3Dスキャンし、丸ごとオンライン化できる機能)」など、オンライン体験を拡大する他社のオンラインツールとも連携可能。 

3.出展に必要なコンテンツ作成もまとめてお任せ可能(有償)
企業紹介のコピーライティングから、CG作成・商品画像撮影・プロモーション動画撮影・デジタルカタログなど出展に当たり必要なコンテンツ作成の依頼も可能です。

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WONDERLINEを運営する新日本印刷は、印刷事業に関連してデザイン事業(カタログ・パンフレットデザイン/Webデザイン/動画制作etc)を行っているので、これらのコンテンツ作成のノウハウを持っております。

初めての方でも安心のバーチャル展示会プラットフォーム「WONDERLINE」の詳しい資料をご用意しておりますので、以下からダウンロードしてみてください。

6.まとめ

展示会で成功するブースは、来場者の困りごと解決を重視して作るブースです。

自社の製品やサービスを得ることによってどんな問題が解決でき、どんな未来が手に入るのかを見せることができれば購買につながります。

「来場者の困りごと解決」を重視したブースを作る方法は、以下の2つです。

「来場者の困りごと解決」を重視したブース作りの方法

  1. 刺さるキャッチコピーを掲げる
  2. 製品に合った展示方法で体験を作る

また来場者にとっての困りごとを解決するブースを作る上で欠かせないのが来場者の動線を意識することです。

ブース作りのポイントは、以下の5つがあります。

【動線を意識したブース作りのポイント】

  1. 場所に合わせてブースを設営する
  2. ブース入口を広くとる
  3. 左回りを意識する
  4. 人が通りやすい通路幅にする
  5. ストーリー性のある展示をする

これらのポイントをおさえて来場者にとって困りごとを解決してくれると分かるブースを作るようにしましょう。

#展示会 #ブース #ブース設計

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