【一覧表付き】製造業向け展示会|メリット、選び方、成功のコツ

「製造業の展示会にはどんなものがある?参加するメリットは?」
「製造業の展示会に出展したいが、どれを選べばいいかわからない」

そんな疑問や悩みを持っている企業の方は多いことでしょう。

コロナ禍で一時期中止が相次いだ製造業向け展示会ですが、再開されるものが増えてきました。
リアル展示会とオンライン展示会をあわせて開催するところもあります。
たとえば以下のような展示会です。

展示会名

会期

会場

電子機器トータルソリューション展(JPCA Show 2023

2023年531日~62

東京ビッグサイト

日本ものづくりワールド

2023年621日~23

東京ビッグサイト

ネプコン ジャパン

2024年124日~26

東京ビッグサイト

TECHNO-FRONTIER

リアル展示会:2023726日~28
オンライン展示会:202381日~25

東京ビッグサイト

メカトロテック ジャパン(MECT

2023年1018日〜21

ポートメッセなごや

JECA FAIR 電設工業展

リアル展示会:2023524日〜26
オンライン展示会:2023515日~630

インテックス大阪

また、以下のような方法で展示会を探すこともできます。

JETRO「世界の見本市・展示会情報(J-messe)」を見る
展示会情報サイトで検索する
主な展示会場のスケジュールを確認する

製造業社が展示会に出展するのには、以下のようなメリットがありますので、自社にあったものを見つけるといいでしょう。

・自社の製品・技術を直接アピールできる
・既存顧客との関係を深められる
・同業他社の動向や市場動向がわかる

そこで、この記事では製造業向けの展示会について、知っておくべきことを解説します。

2023年】製造業向け・展示会の状況
製造業向けの主な展示会
製造業向け・展示会を探す3つの方法
製造業が展示会に参加するメリット
製造業が展示会に参加する際の注意点
製造業向け・展示会選び 4つのポイント
製造業者が展示会で成果を上げるための4つのポイント

最後まで読めば、知りたいことがわかるでしょう。
この記事で、あなたの会社に合った展示会が見つけられるよう願っています。

目次

1.2023年】製造業向け・展示会の状況

2019年末に始まったコロナ禍によって、製造業向けの展示会では中止されたものも多くありました。
そのため、新製品のPRや販路の拡大に悩んだ企業もあったでしょう。

そこで、まずは最新の展示会事情がどうなっているのか、あらためて確認しておきましょう。

1-1.コロナ禍で中止された展示会の開催は回復傾向

2020年、コロナ禍の影響でリアルな展示会の多くが開催を中止しました。

株式会社マーケライズ20208月に行った​​製造業界の営業・販促活動におけるコロナ禍の影響に関する調査によると、コロナ禍で営業・販促面でマイナスの影響を受けたものとして、第一に「展示会の延期/中止」があげられています。
製造業者の実に9割以上が、展示会の延期や中止によってダメージを受けたのです。
アンケート回答の中には、「対面での商談が出来ず、実際に商品を手に取って見てもらえるチャンスが無くなった」「展示会が中止となり、潜在顧客のニーズ等の情報収集が難しくなっている」「年内の展示会が全てなくなり、既存客以外へのアプローチが難しくなった」などの声もあったそうです。

出典:株式会社マーケライズ プレスリリース
製造業界の営業・販促活動へのコロナ禍の影響を調査展示会や商談減少が多数、営業・販促活動の変革が急務に

が、いったん中止された展示会も、その後は徐々に再開される傾向にあります。
同じく株式会社マーケライズが上記の調査から2年後、20227月に実施した製造業界における展示会の実態についてのアンケート結果では、リアルでの展示会の出展回数をコロナ禍以前と20217月〜20226月の1年間とで比較すると、「変わらない」「増えた」と回答した企業が計53.9と半数以上でした。
つまり、一度減った展示会が、2021年後半からは元に戻りつつあるということでしょう。

20203月以前(コロナ禍以前)の1年間と比較した直近1年(20217月~20226月)の対面展示会の出展回数の変化】

出典:株式会社マーケライズ製造業界における展示会実態調査2022

1-2.オンライン展示会にも注目が集まる

前項のように、コロナ禍で展示会が減ったことで、製造業者のほとんどはマイナスの影響を受けました。
そこで注目されたのが、オンライン展示会です。
会議が対面からオンラインに移行したように、展示会も対面がダメならオンラインで行おうというわけです。

実際に、前述の株式会社マーケライズ製造業界における展示会の実態についてのアンケート結果では、20217月~20226月の間にオンライン展示会に出展したことがある製造業者は、半数以上を占めました。

【直近1年(20217月~20226月)における、オンライン展示会の出展回数】
※対面の展示会とセットで開催されるものも含む

出典:株式会社マーケライズ製造業界における展示会実態調査2022」(ダウンロード資料より)

オンライン展示会は、リアルな展示会と比べて出展費用が抑えられることや、時間や場所の制約がなくいつでもどこからでも参加できることなど、さまざまなメリットがあります。
そのため、対面の展示会を再開しても、オンライン展示会を並行して開催するケースもあり、今後ますます普及が期待されます。

2.製造業向けの主な展示会

製造業向け展示会の現在の状況が分かりましたが、では実際に、どんな展示会が開催されるのでしょうか?
ここでは2023年に開催予定の中から、主なものをいくつか紹介しておきましょう。

展示会名

会期

会場

電子機器トータルソリューション展(JPCA Show 2023

2023年531日~62

東京ビッグサイト

日本ものづくりワールド

2023年621日~23

東京ビッグサイト

ネプコン ジャパン

2024年124日~26

東京ビッグサイト

TECHNO-FRONTIER

リアル展示会:2023726日~28
オンライン展示会:202381日~25

東京ビッグサイト

メカトロテック ジャパン(MECT

2023年1018日〜21

ポートメッセなごや

JECA FAIR 電設工業展

リアル展示会:2023524日〜26
オンライン展示会:2023515日~630

インテックス大阪

このほかにも多くの展示会が開催されます。
それらについては、3.製造業向け・展示会を探す3つの方法 で探し方を説明しますので、ぜひ自社に合った展示会を見つけてください。

2-1.電子機器トータルソリューション展(JPCA Show

出典:一般社団法人 日本電子回路工業会(JPCA
「電子機器トータルソリューション展(JPCA Show 2023)」公式サイト

「電子機器トータルソリューション展(JPCA Show)」は、電子・情報通信・制御機器に使用される電子回路・実装技術や、センサー・E-Textile(ウェアラブル技術)などの新しいコンテンツとソリューションの展示会です。

メインのJPCA Show(国際電子回路産業展)」のほかに、「マイクロエレクトロニクスショー」「JISSO PROTEC」「SDGsデバイス展」「WIRE Japan Show」「Electronics Component & Unit Show」「E-TextileWearable」「Smart Sensing」「無人化ソリューション展」「Edge Computing」「interOpto  Imaging Japanが同時開催されます。

出展社は、自社の出展ブースとは別の会場で自社のプレゼンができる「出展者(NPI)プレゼンテーション」に無料で参加できるなど、サポート体制も整っているのが特徴です。

会期

2023年531日 ~ 602

会場

東京ビッグサイト

業種

機械・工業技術/電気・電子(製品、機器)
機械・工業技術/精密・測定・試験機器
機械・工業技術/先端技術、新素材、合成物、R&D
環境/環境、廃棄物処理、リサイクリング
輸送・物流・包装/物流、貯蔵、保蔵

出展対象
製品・技術

こちらを参照

出展社数

313社(2022年実績)

来場者数

2万7,972人(2022年実績)

出展費用

33万8,250円〜(会員企業、20小間以上の場合)

主催者

一般社団法人 日本電子回路工業会(JPCA

公式サイト

https://www.jpcashow.com/show2023/

2-2.日本ものづくりワールド

出典:日本ものづくりワールド 公式サイト

「日本ものづくりワールド」は、製造業の「短期開発、生産性向上、品質向上、VA/VE、コストダウン」などに寄与することを目的に開催される展示会です。

4回開催され、「設計・製造ソリューション展」「機械要素技術展」「ヘルスケア・医療機器 開発展」「工場設備・備品展」「ものづくり AI/IoT 展」「次世代 3Dプリンタ展」「航空・宇宙機器 開発展」「計測・検査・センサ展」「製造業DX展」「ものづくりODM/EMS展」10の展示会で構成されています。

学生や一般の人の来場を断り、商談を妨げる行為も規制するなど、企業同士が商談に集中できるような環境づくりに力を入れているのが特徴です。

会期

2023年621日~23

会場

東京ビッグサイト

業種

機械・工業技術/金属製品、工具、金型
機械・工業技術/精密・測定・試験機器
機械・工業技術/製造・生産技術、品質管理
情報・通信/通信、情報処理、コンピュータ
輸送・物流・包装/航空・宇宙関連機器、設備
サービス/デザイン(工業デザイン)

出展対象
製品・技術

CAD、CAE、生産管理システム、3Dプリンタ、軸受・ベアリング、ねじ、ばね、加工技術、計測機器、バリ取り機、試作、OEM3DCG技術、高精細ディスプレイ、製造業向けIoTプラットフォーム、AIソリューション など

出展社数

1,120社(2022年実績)

来場者数

4万9,261人(2022年実績)

出展費用

参加する展示会により異なる 出展資料請求はこちら

主催者

RX Japan株式会社

公式サイト

https://www.manufacturing-world.jp/tokyo/ja-jp.html

2-3.ネプコン ジャパン

出典:ネプコン ジャパン 公式サイト

「ネプコン ジャパン」は、アジア最大級のエレクトロニクス開発・実装展です。

「インターネプコン ジャパン(エレクトロニクス製造・実装展)」「エレクトロテスト ジャパン(エレクトロニクス検査・試験・測定展)」「半導体・センサ パッケージング展」「電子部品・材料EXPO」「プリント配線板EXPO」「微細加工EXPO6展で構成されています。

出展社には、事前に招待券を希望枚数分無料で提供してくれたり、セミナー会場で自社製品をPRできたり(有料)と、サポートが手厚いのが特徴です。

会期

2024年124日~26

会場

東京ビッグサイト

業種

機械・工業技術/電気・電子(製品、機器)
機械・工業技術/製造・生産技術、品質管理
情報・通信/光学、光工学、レーザー技術・機器

出展対象
製品・技術

実装・製造装置、EMS/製造受託、検査・測定装置、電子部品・材料、プリント配線板、微細加工技術、半導体・センサ パッケージ技術、業界初の新技術 など

出展社数

1,391社(2023年)

来場者数

1万4,806人(2021年実績)

出展費用

参加する展示会により異なる 出展資料請求はこちら

主催者

RX Japan株式会社

公式サイト

https://www.nepconjapan.jp/tokyo/ja-jp.html

2-4.TECHNO-FRONTIER

出典:一般社団法人 日本能率協会「TECHNO-FRONTIER」公式サイト

TECHNO-FRONTIERは、「モータ技術を核とした日本のものづくり産業のイノベーションとソリューションを提案するプラットフォーム」を目指す、アジア最大級のメカトロニクス、エレクトロニクス関連の展示会です。

40年前の1981年に開催されたモータ技術シンポジウムが起源で、その2年後の「小型モータ技術展」から展示会形式になりました。
TECHNO-FRONTIER」と「INDUSTRY-FRONTIER」の同時開催で、それぞれ以下の展示会で構成されています。

TECHNO-FRONTIER

INDUSTRY-FRONTIER

・モータ技術展
・モーション・エンジニアリング展
・メカトロニクス・制御技術展
・部品設計技術展
・電源システム展
・部品加工技術展
・パワーエレクトロニクス技術展
・電子部品の材料展
EMC・ノイズ対策技術展
・熱設計・対策技術展

・“つながる工場推進展
・工場内のシステム見える化展
・工場内のデジタルトランスフォーメーション(DX)展
・工場内の予兆診断・保全展
・工場内物流最適化展
・工場内の非接触技術展
・工場内の協働ロボット利活用展
・再生エネ・水素活用展
・システムインテグレーター・ゾーン

来場者のうち約55%が技術者で、最新技術や最新製品に触れることができるのが特徴です。
オンライン展示会も開催されるため、遠方からでも参加できます。

会期

リアル展示会:2023726日~28日/オンライン展示会:202381日~25

会場

東京ビッグサイト

業種

機械・工業技術/精密・測定・試験機器
機械・工業技術/電気・電子(製品、機器)
機械・工業技術/その他の産業用機器・設備
機械・工業技術/先端技術、新素材、合成物、R&D
情報・通信/通信、情報処理、コンピュータ
輸送・物流・包装/自動車(部品・製造関連機器含む) など

出展対象
製品・技術

<モータ技術展>
(各種モータ)DCモータ、ACモータ、サーボモータ、ステッピングモータ、ファンモータなど、あらゆるモータ、(センサ)エンコーダ、ポテンショメータ、レゾルバなど、(素材・構成要素)磁石、エンプラ、巻線、電磁鋼板、素子、ソレノイドなど、(モータ生産設備)巻線機、着磁機、治具など、(計測・試験機器)トルク測定、静・動特性測定、磁気測定、振動・騒音測定 など、(ドライバ・コントローラ)IC/モジュール、インバータ、チョッパなど、(各種シミュレータ・CAEなど) など

出展社数

258社(2022年実績)

来場者数

2万8,421人(2022年実績)

出展費用

※出展資料請求はこちら

主催者

一般社団法人 日本能率協会

公式サイト

https://www.nepconjapan.jp/tokyo/ja-jp.html

2-5.メカトロテック ジャパン(MECT

 出典:メカトロテック ジャパン 公式サイト

「メカトロテック ジャパン」は、日本最大級の工作機械見本市です。
1987年にスタートして以来、西暦奇数年の秋にポートメッセなごやで開催されています。
自動車メーカーを中心に、さまざまな製造業が集まっている中部地方の市場に向けて、最新製品や技術をアピールできるのが強みです。

また、愛知県機械工具商業協同組合の会員会社や全日本機械工具商連合会と連携したり、会期間近にはテレビやラジオでCMを流すなど、来場者の動員に力を入れています
中小企業の出展を支援するために、最低限の展示設備を備えた低料金のパッケージ小間も用意されているため、出展にあまり予算を割けない企業でも参加できる展示会です。

会期

2023年1018日〜21

会場

ポートメッセなごや

出展対象
製品・技術

工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンター、機械工具、のこ刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など

出展社数

426社(2021年実績)

来場者数

6万8,929人(2021年実績)

出展費用

31万円/小間 ※10小間を超える申し込みの場合、割引あり

主催者

株式会社ニュースダイジェスト社

公式サイト

https://mect-japan.com/2023/

2-6.JECA FAIR 電設工業展

出典:一般社団法人 日本電設工業協会 JECA FAIR 公式サイト

JECA FAIR 電設工業展」は、日本最大の電気設備総合展示会です。
電気設備に関する資機材、工具、計測器、ソフト、システムなどの新製品紹介から、施工技術や施工実績、アカデミックの紹介、電気設備業界の魅力や働き方などを紹介する各種イベントなど、多岐にわたる情報を発信しています。

新製品の調査や新技術の動向調査を目的に訪れる来場者が多いので、出展の成果を得やすいのが特徴です。
出展社は、基本設備を備えたセミナー会場で、130分のセミナーを無料で行うこともできます。
オンラインでの開催も予定されているので、遠隔地からも参加できます。

会期

リアル展示会:2023524日〜26日/オンライン展示会:2023515日~630

会場

インテックス大阪

業種

機械・工業技術/電気・電子(製品、機器)
機械・工業技術/その他の産業用機器・設備
基礎産業/鉱業、エネルギー
情報・通信/通信、情報処理、コンピュータ
建築/衛生設備、空調、給排水、照明
機械・工業技術/精密・測定・試験機器

出展対象
製品・技術

電線・ケーブル類、鋼製電線管・電路管(鋼製)・付属品、合成樹脂製電線管・電路材(樹脂製他)・付属品、配管配線支持材・配線材料・プルボックス・ダクト・ラック類、架線器材・外線接地材・地中線材、配線器具類、照明器具・照明制御装置、受配電盤類・監視制御装置、電力関連機器材・制御機器、電力貯蔵関連装置、自家発電装置、新エネルギー・省エネルギー関係、通信・情報設備・設備ソフトウェア、火災報知設備機器・防犯設備機器・他防災設備機器、雷保護設備、機械工具類、計測器 など

出展社数

202社(2022年実績)

来場者数

6万9,901人(2022年実績)

出展費用

26万円〜/小間(会員企業の場合)

主催者

一般社団法人 日本電設工業協会

公式サイト

https://www.jecafair.jp/

3.製造業向け・展示会を探す3つの方法

前章で紹介した展示会は、ほんの一部です。
製造業向けの展示会は、ほかにも多数あります。
では、製造業者が自社に適した展示会を探すには、どうすればいいのでしょうか?
それにはたとえば以下のような方法があります。

JETROの「世界の見本市・展示会情報(J-messe」を見る
展示会情報サイトで検索する
主な展示会場のスケジュールを確認する

それぞれ説明しましょう。

3-1.JETROの「世界の見本市・展示会情報(J-messe)」を見る

JETRO(日本貿易振興機構)の公式サイトでは、世界の見本市・展示会情報(J-messe」ページに日本国内や世界の展示会情報を掲載していますので、ここから探してみるといいでしょう。

出展:JETRO(日本貿易振興機構)「世界の見本市・展示会情報(J-messe)」ページ

業種別、開催地別、キーワードなどで検索することができますので、自社の業種に合ったもの、近くで開催されるものなどが見つかるでしょう。

3-2.展示会情報サイトで検索する

また、展示会に関する情報を集めたサイトもいくつかあります。
中でも検索できるサイトなら、条件に合った展示会が見つけやすいでしょう。

たとえば以下のようなサイトです。

日刊工業新聞電子版 イベントスケジュール全国主要見本市・展示会一覧 Web国内の製造業関連の展示会を検索できるほか、日刊工業新聞が主催・共催する展示会も紹介
展示会ナビ世界の展示会を検索できるほか、展示会のノウハウやブース施工会社の情報も掲載

複数のサイトを利用して、より適した展示会を選んでください。

3-3.主な展示会場のスケジュールを確認する

あるいは、会場から探すという方法もあります。
地元での展示会に参加したいのであれば、大きなイベントができる会場の公式サイトでスケジュールを確認するといいでしょう。

規模の大きな展示会を希望する場合は、以下の会場をチェックしてみてください。

東京ビッグサイト
幕張メッセ
パシフィコ横浜
インテックス大阪

もし出展したい展示会の申し込み期間が終了していても、定期開催のものであれば次回に申し込むこともできますので、まずは調べてみましょう。

4.製造業が展示会に参加するメリット

ここまで、製造業向け展示会の最新事情を解説してきました。
が、そもそも製造業者の多くはなぜ展示会に出展するのでしょうか?
出展することで、どんなメリットがあるでしょうか?
それは主に以下の3点です。

・自社の製品・技術を直接アピールできる
・既存顧客との関係を深められる
・同業他社の動向や市場動向がわかる

4-1.自社の製品・技術を直接アピールできる

まず展示会の最大のメリットは、自社の製品や技術を顧客や見込み客に直接アピールできることでしょう。

大きな展示会であれば、1日で何万人という来場者があります。
しかも、その多くは最初から商談や情報交換を目的としている、熱量の高い人たちです。
そこで、自社の製品や技術を直接アピールすることができるため、短時間で多くの顧客や見込み客に効率よく出会うことができるでしょう。
特に製造業の場合、普段はなかなか実物を顧客に見せることができないような製品・技術でも、展示会の場でデモンストレーションしたり、試用してもらったりすることが可能なので、より効果的なアピールが可能です。

4-2.既存顧客との関係を深められる

さらに、展示会をすでに取引のある顧客とのコミュニケーションの場として活用することもできます。

出展が決まったら、既存顧客に「◯◯展示会で新製品をお試しいただけますので、ぜひご来場ください」といったお知らせメールや招待状を送りましょう。
顧客としては、同業他社の製品を一度に見て比較できる機会なので、来場してもらえる可能性もアップします。
当日、ブースに足を運んでもらえれば、新製品を直接売り込むことができますし、その場で「もっとこういう機能がほしい」といった要望や課題などを聞いて、新たな製品開発やクロスセルにつなげられるかもしれません。

「過去に取引があったが、しばらくご無沙汰している」といった取引先にも出展のお知らせをすることで、連絡や取引が復活することも期待できるでしょう。

4-3.同業他社の動向や市場動向がわかる

展示会の意外なメリットとしては、業界の動向がわかる、ということもあります。

製造業の展示会は、「デジタルテクノロジー」「建築」「食品加工」などテーマが決まっている物も多くあります。
つまり、同業他社が一堂に会する機会なのです。
そこで、他社のブースを回ってみることで、業界の動向が見えてくるでしょう。

他社がどんな製品を出しているか、それに対して顧客はどんな反応をしているか、自分でも積極的に話を聞きに行ってリサーチしましょう。
きっと自社製品の開発、売り込みに役立つ知見が得られるはずです。

5.製造業が展示会に参加する際の注意点

ただ、展示会は参加すればかならずメリットが得られるとは限りません。
参加する際には、以下の点に注意が必要です。

・コストが発生するので費用対効果を考える
・十分な準備をする
・十分な人手を用意する

5-1.コストが発生するので費用対効果を考える

まず第一に、展示会に出展するにはさまざまなコストが発生します。
コストをかけたわりに成果が上がらなければ、出展した意味がありませんので、あらかじめ費用対効果を考えて計画しましょう

展示会に必要な費用には、主に以下のようなものがあります。

・出展費用:主催者側が定めた、出展自体にかかる費用
・ブースの設備費:自社のブースの床や壁面を作ったり、電気を引いたりする費用
・ブースの装飾費:製品のディスプレイや動画を流すモニター、照明などにかかる費用
・集客費:出展の告知メールや招待状の作成、発送、出展専用サイトの作成などにかかる費用
・配布物の制作費:当日配布するパンフレットやカタログ、ノベルティなどの制作費用
・運搬費:会場に製品や配布物などを運搬、搬入する費用
・人件費:交通費、宿泊費、外部スタッフ(MCやコンパニオンなど)を雇う費用 など

これらのコストに見合った成果が挙げられるよう、事前に「ブース来訪者数」や「名刺獲得数」などに目標値を設定し、それを達成できるような事前の宣伝、事後のフォローを行いましょう。

ちなみに、オンライン展示会の場合はブースにかかる費用や配布物の費用、運搬費や人件費などを大きく節約することも可能です
「低コストで成果を得たい」という場合は、オンライン展示会を検討するといいでしょう。

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2)オンラインミーティング
 アプリのインストールや面倒なメールのやりとりは必要ありません。
 展示ブースから担当者を選ぶだけで、商談や面接をすぐに始められます。

3)オンライン名刺交換
 展示ブースごと出展社と来場者の名刺交換が可能。
 交換した企業情報はCSVでダウンロードし、その後の営業活動にご活用いただけます。

4)ユーザーサマリー
 来場者のアクティビティ、名刺交換した企業、ウェビナーやオンライン商談の予約、お気に入りなど顧客ニーズを見える化します。

【オンライン展示会のメリット・デメリット】

5-2.十分な準備をする

上記の費用の内訳を見てもわかるように、展示会にもさまざまな準備が必要です。

・出展する展示会の選定
・出展の申し込み、手続き
・ブースのコンセプト決め
・ブースの設計、装飾のデザイン決め
・配布物の制作
・人員の確保、配置
・事前の告知、宣伝      など

これらが十分でないと、出展の効果が上がらない恐れがあります。

「はじめての出展なので、十分な準備ができるか不安」という場合は、展示会の出展を代行してくれる業者もありますので、準備からすべて委託してしまうのもひとつの手です。

5-3.十分な人手を用意する

また、当日は十分な人手を用意しておく必要があります。
「担当者だけ行けばいいだろう」と思うかもしれませんが、来訪者の対応には意外に手がかかります。
複数の人が同時にブースを訪れた場合、対応できるスタッフが足りずに待たせてしまうことがあれば、見込み顧客を逃してしまうかもしれません。
そのようなことがないよう、製品説明ができる人を十分用意しておきましょう。

また、4-3.同業他社の動向や市場動向がわかる で説明したように、会場を回ってリサーチをするのであれば、それも考慮して人員配置をしてください。

6.製造業向け・展示会選び 4つのポイント

展示会を探す際に、「興味があるものがいくつか見つかったが、どれに出展するのがいいか決められない」ということもあるでしょう。
その場合は、以下のポイントに着目して選んでみてください。

・主催者をチェックする
・過去の開催時の画像や動画を見る
・同業他社が集まらない展示会も検討する
・実際に来場してみる

6-1.主催者をチェックする

展示会は、主催者によって特徴が異なります。
たとえば、以下のような傾向があります。

主催者

特徴

展示会主催・運営会社

RX Japan、日本能率協会、インフォーマ マーケッツ ジャパン、ビジネスガイド社 など

・集客力があり、幅広い顧客獲得につながりやすい
・商業色が強め
・出展費用は高め

出版社、新聞社

日経BP、日本経済新聞 など

公的機関、業界団体

各自治体、商工会議所、産業振興センター など

・来場者は業界の既存顧客が中心
・商業色が薄い
・出展費用は低め

 

幅広い顧客を獲得したいなら展示会専門の運営会社が主催するもの、業界内で競合他社の顧客にアピールしたいなら業界団体や公的機関が主催するものなど、目的によって選ぶといいでしょう。

6-2.過去の開催時の画像や動画を見る

定期的に開催される展示会の中には、公式サイト上で過去の会場の様子を写真や動画で公開しているケースもあります。
それを見れば、ある程度現場の雰囲気をつかむことができますので、選ぶ際の参考になるでしょう。

また、出展した企業や来場者が私的に撮影した動画も、動画サイトで多数公開されています。
YouTubeなどで展示会名を検索して、それらを見てみるのもおすすめです。

ネプコン ジャパンの会場の様子】

アジア最大級のエレクトロニクス開発・実装展。
以下の動画は、20221月に東京ビッグサイトで開催された「第36回ネプコン ジャパン」会期初日の様子。

6-3.同業他社が集まらない展示会も検討する

ここまで、「自社と同業界、同業社が集まる展示会」への参加を前提に説明してきましたが、視点を変えて、「同業他社が集まらない、他業種の展示会」を選ぶことも検討してみてください。

たとえば、カメラ機材のメーカーの場合、アパレルメーカーや食品メーカーが集まる展示会に出展してみるとどうでしょうか。
「自社の商品をより魅力的に撮影したい」というニーズがあれば、美しい写真や動画が取れる技術をアピールすることで、新たな市場を開拓できるかもしれません。
しかもその展示会に同業他社が少ない、あるいはまったくいなければ、来場者の注目が集中します。

「自社の製品や技術が活かせる異業種はないか?」を考えて、展示会を選ぶこともときには必要と言えるでしょう。

6-4.実際に来場してみる

そして、最終的にはやはり実際に会場を訪れて、自分の目で確認してみましょう。
定期的に開催されている展示会なら、同業他社がどんなプレゼンテーションをしているのか、来場者はどれくらいいるか、どんなブースに注目が集まっているかなどが実感でき、自社が出展する際には大いに参考になるはずです。

7.製造業者が展示会で成果を上げるための4つのポイント

参加する展示会が決まれば、いよいよ準備、そして当日を迎えるわけですが、その過程にもまた出展を成功させるためのポイントがあります。
以下の4点を実行することで、より成果が上がりやすくなるはずですので、ぜひ検討してください。

・製造現場の担当者も参加する
・デモンストレーションを行う
・見込み客を把握する
・オンライン展示会を併用する

7-1.製造現場の担当者も参加する

まず、展示会の準備や当日の対応には、営業やマーケティングの担当者だけでなく、ぜひ製造現場の担当者も参加するようにしましょう。
というのも製造業の場合、来場者の中には、製品について「この部分の構造はどうなっているのか?」「自社用にこんなカスタムはできるのか?」など、技術的なこと、細かいことを知りたがる人もいるためです。
エンジニアなど現場の担当者であれば、それがすべてわかっているでしょうから、準備段階ではパンフレットや動画のチェックもできますし、当日は必要に応じて来訪者の対応もしてもらえます。

7-2.デモンストレーションを行う

展示会は、顧客や見込み客に対して自社製品を直接アピールできる貴重な場です。
来訪者の興味をより強く惹きつけるためには、ぜひデモンストレーションを行ってください。

来訪者の立場で考えると、ただ製品が並べてあるだけのブースなら、カタログを見るのとあまり変わりません。
実際にどのように使うのかを見たり、自分で試用してみたりできれば、格段に熱量が上がるはずです。

もし、「製品が大きすぎて搬入できない」「危険なので会場では動かせない」などの理由でデモンストレーションができない場合は、動画を用意するといいでしょう。

7-3.見込み客を把握する

展示会当日、ブースに来訪する人は多種多様です。
いつも取引している関係の深い顧客もいれば、興味を持って立ち寄ってくれた初対面の企業、様子を見にきたライバル企業、なんとなく見て回っているだけの熱量の低い人もいます。

それらの人に漫然と対応して名刺を集めるだけでは、出展の効果は上がらない恐れがあります。
中から今後の取引につながりそうな「見込み客」を把握しておかなければなりません。

たとえば、特に興味を持ってくれた企業や熱心に説明を聞いてくれた企業に関しては、「確度の高い見込み客」として分類し、展示会の直後にさっそく連絡して商談に持ち込みましょう。
それより少し熱量は下がるけれども興味は持っていた、という企業であれば、「確度はまだ高くないが、これから育てていく見込み客」として、長期間かけてじっくり関係性を築いていくといいでしょう。

7-4.オンライン展示会を併用する

1-2.オンライン展示会にも注目が集まる でも説明しましたが、コロナ禍の影響もあって、オンライン展示会の普及が進みました。
出展する際には、できればリアルの展示会とオンライン展示会を併用するといいでしょう。
オンラインのみの展示会もありますが、最近はリアルとオンラインを同時に開催する展示会も増えているようですので、その場合は両方に出展すれば効果的です。

というのも、オンライン展示会にはリアル展示会と比較して以下のようなメリットがあるからです。

・出展費用、人件費などのコストを削減できる
・訪問者の熱量が高く、商談率アップが見込める
・名刺のデータ化ができるため、展示会後のフォローがスムーズにできる
・オンラインのブースは一度作れば残るので、2回目以降の開催が容易にできる
 など

「興味はあるけれど、場所が遠くて展示会に参加できない」「会期中はちょうど繁忙期で行かれない」など、リアルな展示会では会えない企業とコンタクトが取れる可能性もあり、販路の拡大が期待できます。

8.まとめ

いかがでしたか?
製造業の展示会について、知りたいことがわかったかと思います。
では最後に、記事の要点をまとめましょう。

製造業向けの主な展示会は、

展示会名

会期

会場

電子機器トータルソリューション展(JPCA Show 2023

2023年531日~62

東京ビッグサイト

日本ものづくりワールド

2023年621日~23

東京ビッグサイト

ネプコン ジャパン

2024年124日~26

東京ビッグサイト

TECHNO-FRONTIER

リアル展示会:2023726日~28
オンライン展示会:202381日~25

東京ビッグサイト

メカトロテック ジャパン(MECT

2023年1018日〜21

ポートメッセなごや

JECA FAIR 電設工業展

リアル展示会:2023524日〜26
オンライン展示会:2023515日~630

インテックス大阪

製造業向け・展示会を探す3つの方法は、
JETRO「世界の見本市・展示会情報(J-messe)」を見る
展示会情報サイトで検索する
主な展示会場のスケジュールを確認する

製造業が展示会に参加するメリットは、
・自社の製品・技術を直接アピールできる
・既存顧客との関係を深められる
・同業他社の動向や市場動向がわかる

製造業が展示会に参加する際の注意点は、
・コストが発生するので費用対効果を考える
・十分な準備をする
・十分な人手を用意する

製造業向け・展示会選び 4つのポイントは、
・主催者をチェックする
・過去の開催時の画像や動画を見る
・同業他社が集まらない展示会も検討する
・実際に来場してみる

製造業者が展示会で成果を上げるための4つのポイントは、
・製造現場の担当者も参加する
・デモンストレーションを行う
・見込み客を把握する
・オンライン展示会を併用する

以上を踏まえて、あなたの会社が最適な展示会に出展し、成果を上げられるよう願っています。

#展示会 #製造業

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