「半導体の展示会にはどんなものがある?」
「半導体関連の展示会に出展したいが、どれに参加すればいい?」
半導体関連企業で、そのような疑問を持っている方も多いでしょう。
半導体関連の展示会は、2023年1月現在は主に以下の3件の開催が公表されています。
展示会名 | 会期 | 会場 |
2023年12月13日〜15日 | 東京ビッグサイト | |
2023年5月31日 ~ 6月02日 | 東京ビッグサイト | |
2024年1月24日〜26日 | 東京ビッグサイト |
また、以下の方法で探すこともできます。
・JETROの「世界の見本市・展示会情報(J-messe)」を見る
・セミコンポータルの「イベントカレンダー」を見る
展示会はそれぞれ特徴が異なるため、自社に合ったものを選んで参加するとよいでしょう。
そこでこの記事では、半導体の展示会についてくわしく説明します。
◎半導体関連の展示会の現状
◎半導体関連の主な展示会
◎半導体関連の展示会の探し方
最後まで読めば、知りたいことがわかるでしょう。
この記事で、あなたの会社が自社に適した展示会を見つけて出展できるよう願っています。
目次
1.半導体関連の展示会の現状
この記事を読んでいる方の多くは、半導体関連の展示会に参加したいと思っているでしょう。
そこでまず最初に、半導体関連の展示会を紹介します。
現在開催が予定されている主なものは、以下の3件です。
展示会名 | 会期 | 会場 |
2023年12月13日〜15日 | 東京ビッグサイト | |
2023年5月31日 ~ 6月02日 | 東京ビッグサイト | |
2024年1月24日〜26日 | 東京ビッグサイト |
それぞれの特徴と、出展することのメリットについては、「2.半導体関連の主な展示会」 で説明します。
ちなみに上記の3つの展示会は、対面で開催されるものです。
が、コロナ禍で多くの展示会が中止されたのを受けて、半導体業界でもオンライン展示会への取り組みが始まっています。
今年の1月には、メタバース型のオンライン展示会プラットフォーム「evort(エボルト)」が「半導体・電子部品総合展」を開催しました。(会期は2023年1月18日 〜 2023年4月17日)
「半導体検査・試験・分析展」「半導体製造・設計・加工展」などが行われ、関連企業が出展しています。
バーチャル空間に設けられた展示会場では、来場者は各企業の製品の資料を見たり、わからないことは「Q&Aコンテンツ」で確認できたり、商談の日程も調整できるなど、リアルな展示会に近い体験ができるようになっています。
他にも、オンラインで開催される展示会や、リアルとオンラインを併用する展示会などもありますので、一度体験してみるのもよいでしょう。
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2.半導体関連の主な展示会
では、前章で挙げた3つの展示会についてくわしく説明していきましょう。
2-1.SEMICOM japan(セミコンジャパン)
会期 | 2023年12月13日〜15日 |
会場 | 東京ビッグサイト |
出展者数 | 673社・団体(2022年実績) |
来場者数 | 5万1,480人(2022年実績) |
出展費用 | 15万円〜(会員企業、2mx1m パッケージブース付き) |
公式サイト |
2-1-1.展示会の特徴
「SEMICON Japan」は、咋2022年で46回目を迎えた半導体サプライチェーンに関する業界最大級のイベントです。
半導体の製造工程全域にわたる展示が特徴で、以下の分野の企業や団体が出展しています。
・先端半導体および将来アプリケーション
→AI、機械学習、5G/6G通信技術、量子コンピューティング、自動車(EV、自動運転)、VR/メタバース、宇宙、空モビリティ/ドローン
・半導体製造装置
→半導体用設計装置、マスク製造用装置、ウェーハ製造用装置、ウェーハプロセス用装置、組立用装置、検査用装置、その他関連装置
・半導体製造用部品・材料
→プロセス材料、テスト材料、組み立て材料、基板、パーツ・サブシステム
・各種サービス・ソフトウェア
・大学・官公庁
2-1-2.出展のメリット
「SEMICON Japan」の公式サイトでは、昨年開催時の出展者アンケートから「参加者の声」を公開しています。
それによると、出展者や来場者は以下のような点に「SEMICON Japan」ならではのメリットを感じているようです。
・半導体の製造工程全域にわたる企業や団体が出展しているため、業界全体の動向を知ることができる
・目的意識の高い来場者が多く、顧客獲得や今後につながりやすい傾向がある
・多彩なセミナーが開催され、最新技術の情報や政財界のキーパーソンの講演、ディスカッションを聞くことができる
出展するからには実績につなげたい企業はもちろん、業界動向や最新情報を知りたい企業も、参加を検討してみるとよいでしょう。
2-2.電子機器トータルソリューション展(JPCA Show)
出典:一般社団法人 日本電子回路工業会(JPCA)
「電子機器トータルソリューション展(JPCA Show 2023)」公式サイト
会期 | 2023年5月31日 ~ 6月02日 |
会場 | 東京ビッグサイト |
出展者数 | 313社(2022年実績) |
来場者数 | 2万7,972人(2022年実績) |
出展費用 | 33万8,250円〜(会員企業、20小間以上の場合) |
公式サイト |
2-2-1.展示会の特徴
「電子機器トータルソリューション展(JPCA Show)」は、電子・情報通信・制御機器に使用される電子回路・実装技術や、センサー・E-Textile(ウェアラブル技術)などの新しいコンテンツとソリューションの展示会です。
メインの「JPCA Show(国際電子回路産業展)」のほかに、「マイクロエレクトロニクスショー」「JISSO PROTEC」「SDGsデバイス展」「WIRE Japan Show」「Electronics Component & Unit Show」「E-Textile/Wearable」「Smart Sensing」「無人化ソリューション展」「Edge Computing」「interOpto Imaging Japan」が同時開催されます。
このうち、半導体に関わるのは主に以下です。
・JPCA Show(国際電子回路産業展):半導体パッケージング・部品内蔵技術展
機器・半導体受託生産システム展
・マイクロエレクトロニクスショー
・JISSO PROTE
・SDGsデバイス展
・Electronics Component & Unit Show
・E-Textile/Wearable
・Smart Sensing
・interOpto Imaging Japan
2-2-2.出展のメリット
2022年の「JPCA Show」では、来場者アンケートで「関心がある製品」をたずねたところ、1位「プリント配線板製品(37%)」に次いで「半導体パッケージング製品(27%)」に注目が集まっていました。(複数回答)(「2022年 結果報告書」より引用)
エレクトロニクスの総合展示会ですが、半導体関連の企業にとっては、自社製品に興味を持ってくれる来場者に多く出会える可能性が高いと言えるでしょう。
また、出展社へのサポート体制も手厚く、自社の出展ブースとは別の会場で自社のプレゼンができる「出展者(NPI)プレゼンテーション」に無料で参加できます。
2-3.半導体・センサ パッケージング展
会期 | 2024年1月24日〜26日 |
会場 | 東京ビッグサイト |
出展者数 | 1,391社(2023年) ※ネプコン ジャパン全体 |
来場者数 | 1万4,806人(2021年実績) ※ネプコン ジャパン全体 |
出展費用 | 参加する展示会により異なる ※出展資料請求はこちら |
公式サイト |
2-3-1.展示会の特徴
「半導体・センサ パッケージング展」は、アジア最大級のエレクトロニクス開発・実装展「ネプコン ジャパン」で開催される半導体後工程の専門展です。
2.5D/3D、チップレット、ヘテロジニアスなど技術革新が進む半導体後工程に特化し、半導体の組立装置、検査装置、パッケージ材料、めっき・エッチングなど、幅広いパッケージング技術が出展されます。
来場者は、 電子機器、自動車/電装品、ロボット/産機、航空/宇宙、医療機器、EMS、電子部品、半導体/センサ、新規参入企業などの技術者がメインです。
ちなみにほかには、「インターネプコン ジャパン(エレクトロニクス製造・実装展)」「エレクトロテスト ジャパン(エレクトロニクス検査・試験・測定展)」「電子部品・材料EXPO」「プリント配線板EXPO」「微細加工EXPO」が同時開催されます。
2-3-2.出展のメリット
前述のように、「半導体・センサ パッケージング展」の来場者は、電子機器、自動車/電装品、ロボット/産機、航空/宇宙、医療機器、EMS、電子部品、半導体/センサ、新規参入企業などですので、出展企業は半導体・センサ・電子部品・電子機器・自動車などのメーカーへの販路拡大が期待できます。
また、「ネプコン ジャパン」全体が出展者へのサポートサービスを手厚く提供していて、以下のようなサポートが受けられます。
・顧客へ送付する「招待券」を希望枚数分、無料で提供
・セミナー会場で、自社の製品や技術をPRできる(有料)
・公式ホームページに出展内容を無料掲載 など
3.半導体関連の展示会の探し方
以上、3つの展示会を紹介しましたが、もちろん半導体に関する展示会はこれ以外にもいろいろと開催されています。
では、それらはどのように探せばいいでしょうか?
たとえば、以下のような探し方が可能です。
・JETROの「世界の見本市・展示会情報(J-messe)」を見る
・セミコンポータルの「イベントカレンダー」を見る
3-1.JETROの「世界の見本市・展示会情報(J-messe)」を見る
JETRO(日本貿易振興機構)の公式サイトでは、「世界の見本市・展示会情報(J-messe)」ページに日本国内や世界の展示会情報を掲載しています。
業種や開催地域、開催時期のほかにキーワード検索もできますので、「半導体」で検索するとよいでしょう。
情報量も充実していて、出展される製品のくわしい品目、過去に開催した際の出展社数や来場者数なども知ることができ、出展を検討する際の参考として役立ちます。
出展:JETRO(日本貿易振興機構)「世界の見本市・展示会情報(J-messe)」ページ
3-2.セミコンポータルの「イベントカレンダー」を見る
エレクトロニクス・半導体関連のニュースを提供するポータルサイト「セミコンポータル」には、「イベントカレンダー」ページがあります。
電子機器や半導体に関する展示会が一覧表示されていて、それぞれ展示会公式サイトにリンクで飛ぶことができるようになっています。
イベントページ内での検索はできませんが、気になる展示会をまとめて見つけることができるという点で、利用してみるといいでしょう。
出展:セミコンポータル「イベントカレンダー」ページ
4.まとめ
いかがでしたか?
半導体の展示会について、知りたいことがわかったかと思います。
ではあらためて、記事の内容を振り返ってみましょう。
◎2023年1月現在で公表されている半導体関連の主な展示会は、
展示会名 | 会期 | 会場 |
2023年12月13日〜15日 | 東京ビッグサイト | |
2023年5月31日 ~ 6月02日 | 東京ビッグサイト | |
2024年1月24日〜26日 | 東京ビッグサイト |
◎半導体関連の展示会の探し方は、
・JETROの「世界の見本市・展示会情報(J-messe)」を見る
・セミコンポータルの「イベントカレンダー」を見る
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#展示会 #半導体 #半導体業界
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