「重機の展示会にはどんなものがある?」
「重機の展示会に出展したいが、開催の詳細や出展費用などくわしく知りたい」
重機メーカーや関連企業で、そのような疑問や要望をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
重機や建設機械に特化した展示会は、日本国内はもちろん世界でもさまざま開催されています。
たとえば以下のようなものです。
展示会 | 会期 | 開催地・会場 |
2023年5月24日〜26日 | 幕張メッセ | |
2023年9月26日・27日 | マリンメッセ福岡 | |
<前回開催>2022年6月9日〜10日 | 舞洲スポーツアイランド「空の広場」 | |
2025年4月7日〜13日 | メッセ ミュンヘン(ドイツ) | |
2024年4月24~27日 | パルク デ ゼクスポジション(フランス・パリ) | |
2023年3月14日~18日 | ラスベガス コンベンション センター |
もちろんこれ以外にも展示会はあり、以下の方法で探すことができます。
・JETROの「世界の見本市・展示会情報(J-messe)」で検索する
それぞれに展示される製品、特徴などが異なるため、自社にあったものを選んで出展するとよいでしょう。
そこでこの記事では、主な重機の展示会について説明していきます。
◎重機の展示会には2タイプある
◎主な業界総合型の重機展示会
◎海外の主な重機展示会
◎重機に関する主なオンライン展示会
◎重機展示会の探し方
最後まで読めば、知りたいことがわかるでしょう。
この記事で、あなたの会社が出展したい重機展示会を見つけられるよう願っています。
目次
1.重機の展示会には2タイプある
実は、重機の展示会は大きく以下の2タイプに分けることができます。
・業界総合型の展示会
・製品特化型の展示会
出展する企業にとっては、「何のために展示会に参加するのか」という目的によってどちらが適しているかが変わりますので、それぞれの特徴を説明しておきましょう。
1-1.業界総合型の展示会
重機に関連する業界全体を対象とした展示会です。
「重機」だけでなく、建設全般の展示会や、車両の展示会などもあり、さまざまな業種の企業が出展、来場するのが特徴です。
そのため、通常では取引がないような異業種の企業とも出会うことができ、新たな市場を開拓できる可能性が広がります。
ただ、出展社数も多いので、出展する際には競合他社との差別化、アピールの工夫が求められるでしょう。
・新たな市場、異業種の顧客を開拓したい
という場合に向いています。
ちなみに、「2.主な業界総合型の重機展示会」 で紹介する3つの展示会は、全てこの業界総合型にあたります。
1-2.製品特化型の展示会
重機の中でも、特定の製品に特化した展示会です。
たとえば、クレーンなど吊り上げ装置、ショベルカーなどです。
展示が特定の製品のみに絞られているため、来場者は「この製品が欲しい」という購買意欲、確度が高い企業が多いのが特徴です。
そのため成約につながりやすいと言えます。
・見込み客を獲得するより、確実に成約したい
という場合に向いているでしょう。
2023年1月現在、開催予定のものは見つかりませんでしたが、「5.重機展示会の探し方」 で展示会の探し方を説明しますので、定期的にチェックしてみてください。
2.主な業界総合型の重機展示会
では、実際に開催される重機展示会をいくつか紹介しておきましょう。
2023年1月現在、主なものは以下の3つです。
・建設・測量生産性向上展
・都市開発・建設総合展
・新しい建機展
それぞれの特徴や開催日時などを説明します。
2-1.建設・測量生産性向上展
「建設・測量生産性向上展」は、重機だけに限らず建設や測量に関する多種多様な製品、サービスが幅広く出展される展示会で、例年5月に開催されています。
製造業社はもちろん、建設業者、商社、官公庁や自治体などの来場社も多岐にわたるため、幅広く自社製品をアピールできるのがメリットです。
また、会場の幕張メッセでは屋外にも展示場を設けていて、実際に重機を持ち込んでデモンストレーションができるのも、効果的なPRになるでしょう。
会期 | 2023年5月24日〜26日 |
会場 | 幕張メッセ |
出展対象製品 | 建設作業機械 |
来場対象 | 土木業 |
出展者数 | 325社(2022年実績) |
来場者数 | 4万244人(2022年実績) |
公式サイト |
2-2.都市開発・建設総合展
「都市開発・建設総合展」は、北海道と九州それぞれで行われる展示会です。
会場は、以下のようにゾーンに分かれて展示されているのが特徴です。
・資材・設備・機器ゾーン
・スマート技術ゾーン
・リサイクルゾーン
・人材確保・育成ゾーン
・サービスソフトウェアゾーン
重機が該当するのは「資材・設備・機器ゾーン」で、ほかに建設資材、電気設備、機械設備、測量機器などの業者が出展します。
主な来場対象者は、開催地域の「発注・施工・建設・工事」に関わる決裁権を持った人で、明確な商談目的を持っているため、リード獲得、成約につながる可能性も高いでしょう。
2023年1月現在は、北海道の開催についてはまだ告知がなく、九州は開催が決定しています。
【九州 都市開発・建設総合展2023】
会期 | 2023年9月26日・27日 |
会場 | マリンメッセ福岡 |
出展対象製品 | <資材・設備・機器ゾーン> <スマート技術ゾーン> <人材確保育成ゾーン> <リサイクルゾーン> <サービスソフトウェアゾーン> |
来場対象 | 主に、開催地域の「発注・施工・建設・工事」に関わる決裁権を持った関係者 ・土木・建設 |
出展者数 | 78社・団体(2022年実績)※同時開催展を含めると148社・団体 |
来場者数 | 3,005人(2022年実績) |
出展費用 | 31万9,000円〜(会員企業、早期申込の場合) |
公式サイト |
2-3.新しい建機展
出展:西尾レントオール株式会社「新しい建機展」公式サイト
「新しい建機展」は、西日本最大級の建設機械屋外展示会です。
2025年に行われる「日本国際博覧会(大阪・関西万博)」に向けて、建設ラッシュとなるであろう関西の建設業界ですが、その最先端技術を搭載した建機などを体験できる場として、2021年に初開催されました。
その特徴は、こちらです。
・屋外展示会場なので、重機・車輛などは実際にエンジンをかけて操作するプレゼンテーションが可能
・開催期間中は、YouTubeでライブ配信を実施し、会場内の特設スタジオや展示ブースの様子を生中継
・出展ブースで展示している実機をその場で即売することもできる
2022年6月の開催後、次回の開催はまだ発表されていませんが(2023年1月現在)、「次回があれば出展したい」という企業は公式サイトを随時チェックしておきましょう。
会期 | <前回開催>2022年6月9日〜10日 |
会場 | 舞洲スポーツアイランド「空の広場」 |
出展者数 | 68社(2022年実績) |
公式サイト |
3.海外の主な重機展示会
重機の展示会は、海外でも行われています。
なかでも以下の3つは「世界三大建機展」と呼ばれる世界最大級の建設機械の見本市で、世界中のメーカーが集まる場です。
・bauma(ドイツ)
・INTERMAT(フランス)
・CONEXPO-CON/AGG(アメリカ合衆国)
これらについても説明しておきましょう。
3-1.bauma
出典:bauma 公式サイト
「bauma」は、建設機械、鉱山機械、建設車両の見本市です。
1954年にドイツのミュンヘンで開催され、近年は3年に1回開催されています。
前回2022年の開催時は、60か国・約3,200社が出展し、200か国以上・約49万5,000人が来場しました。
世界に向けて自社の建機、重機をアピールしたい、あるいは世界的な業界事情を知りたいといった企業には最適な展示会といえます。
会期 | 2025年4月7日〜13日 |
会場 | メッセ ミュンヘン(ドイツ) |
出展対象製品 | 建設および商用車 |
出展社数 | 60か国・約3,200社(2022年実績) |
来場者数 | 200か国以上・約49万5,000人(2022年実績) |
出展費用 | ・ブース費用:269ユーロ〜/㎡(20㎡〜) |
公式サイト |
3-2.INTERMAT
「INTERMAT」は、建設のための持続可能なソリューションと技術の展示会です。
1988年に初開催され、現在は3年に1回、パリで開催されています。
「土木・解体・輸送」「道路、鉱物、基礎」「リフティング&ハンドリング」「建物とコンクリート部門」「新しい技術とエネルギー」の5つのカテゴリーに分かれているのが特徴で、2018年の開催時には、出展社数は40か国から1,400社、来場者数は160か国から17万3,300人が集まりました。
会期 | 2024年4月24~27日 |
会場 | パルク デ ゼクスポジション(フランス・パリ) |
出展対象製品 | <土木・解体・輸送> <道路、鉱物、基礎> <リフティング&ハンドリング> <建物とコンクリート部門> <新しい技術とエネルギー> |
出展社数 | 40か国・1,400社(2018年実績) |
来場者数 | 160か国・17万3,300人(2018年実績) |
公式サイト |
3-3.CONEXPO-CON/AGG
「CONEXPO-CON/AGG」は、北米最大の建設見本市です。
1909年に最初のCONEXPOが開催され、現在はラスベガス コンベンション センターで3年に1回開催されています。
アスファルト、骨材、コンクリート、土木工事、運搬、吊り上げ、トラック輸送、地下工事などの分野から出展され、2020年の開催時には、出展社数2,300社、来場者数13万人を記録しました。
会期 | 2023年3月14日~18日 |
会場 | ラスベガス コンベンション センター |
出展対象製品 | 凝集体 |
出展社数 | 2,300社(2020年実績) |
来場者数 | 約13万人(2020年実績) |
公式サイト |
4.重機に関する主なオンライン展示会
コロナ禍により展示会の中止が相次いだことを受けて、オンライン展示会が普及してきましたが、重機に関してもオンライン展示会が開催されていますので、紹介しておきましょう。
【建設機械 WEB展示会】
出典:日本工業出版「建設機械 WEB展示会」
「建設機械 WEB展示会」は、月間『建設機械』などの技術雑誌で知られる日本工業出版が展開するWEB展示会です。
バーチャル展示会ではなく、製品情報をカタログ形式で掲載しています。
「ブルドーザ・スクレイパー」「掘削機械・積込機械」「運搬機械」など、製品の種類ごとにカテゴリー分けられていますので、購入を検討する人の意思決定に役立つでしょう。
出展対象製品 | ブルドーザ・スクレイパー |
出展費用 | 1コマ当たり 2万5,000円/1年間 <掲載内容> |
公式サイト |
オンライン展示会への出展を検討しているなら、 新日本印刷の「WONDERLINE」は、出展社と来場者のビジネスマッチングに特化したこれまでにない 【WONDERLINE 4つの特徴】 1)オンライン展示ブース 2)オンラインミーティング 3)オンライン名刺交換 4)ユーザーサマリー 【オンライン展示会のメリット・デメリット】 |
5.重機展示会の探し方
ここまで紹介した以外にも、重機に関連した展示会はあります。
そこで最後に、展示会の探し方を説明しておきましょう。
さまざまな展示会を検索できる情報サイトなどもありますが、重機に関する展示会の情報量や検索のしやすさを考えると、JETROの「世界の見本市・展示会情報(J-messe)」が有用と言えそうです。
⚫︎JETROの「世界の見本市・展示会情報(J-messe)」で検索する
JETRO(日本貿易振興機構)の公式サイトでは、「世界の見本市・展示会情報(J-messe)」ページに日本国内や世界の展示会情報をくわしく掲載しています。
業種や開催地域、開催時期のほかにキーワード検索もできるので、「重機」「建機」など関連するキーワードで検索してみましょう。
各展示会に関する情報量も豊富で、出展される製品の品目や、過去に開催した際の出展社数や来場者数なども掲載されています。
「来場者数の多い展示会に出展したい」「異業種の顧客にも販路を広げたいので、来場者層が幅広いものが望ましい」といった希望がある場合は、上記のデータを参考にするとよいでしょう。
出展:JETRO(日本貿易振興機構)「世界の見本市・展示会情報(J-messe)」ページ
6.まとめ
いかがでしたか?
重機の展示会について、知りたいことがわかったかと思います。
ではあらためて、要点をまとめてみましょう。
◎重機の展示会には以下の2タイプある
・業界総合型の展示会
・製品特化型の展示会
◎主な業界総合型の重機展示会は、
展示会 | 会期 | 開催地・会場 |
2023年5月24日〜26日 | 幕張メッセ | |
2023年9月26日・27日 | マリンメッセ福岡 | |
<前回開催>2022年6月9日〜10日 | 舞洲スポーツアイランド「空の広場」 |
◎海外の主な重機展示会は、
展示会 | 会期 | 開催地・会場 |
2025年4月7日〜13日 | メッセ ミュンヘン(ドイツ) | |
2024年4月24~27日 | パルク デ ゼクスポジション(フランス・パリ) | |
2023年3月14日~18日 | ラスベガス コンベンション センター |
◎重機展示会の探し方は、
・JETROの「世界の見本市・展示会情報(J-messe)」で検索する
これを踏まえて、あなたの会社がいい展示会を見つけて出展できるよう願っています。
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#展示会 #重機
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