ナレッジマネジメントとは?基礎知識から営業力の強化にもつながるナレッジ共有ツールまで紹介!

「社員の知識やノウハウ(ナレッジ)が共有されず属人化している」

「効率的にナレッジを共有できるツールはないかな?」

そんな課題や疑問をお持ちではないでしょうか?

本記事ではナレッジマネジメントの基礎知識、注目された背景、プロセス等わかりやすく解説し、さらに、ナレッジ共有ツールとしても使えるオンライン展示会プラットフォーム『WONDERLINE』の活用方法までご紹介します。

ナレッジマネジメントについて、理解を深めたい方はぜひご一読ください。

本記事を読んでわかること 

  • ナレッジマネジメントとは?
  • ナレッジマネジメントが注目された背景
  • 暗黙知を形式知化する手法(SECIモデル)とは?
  • ナレッジ共有に適したツール『WONDERLINE』について

           

          1.ナレッジマネジメントとは? 

          11.ナレッジマネジメントとは?

          ナレッジマネジメントとは、社員一人ひとりが持つ知識やノウハウ(ナレッジ)を組織全体に集結・共有することで、効率を高めたり、価値を見出すことです。そして、そのための仕組みづくりや技術の活用をすること1です。

          この考え方は、1999年に発刊された野中郁次郎氏、紺野登氏共著の『知識経営のすすめーナレッジマネジメントとその時代 』にて提唱されました。

          ナレッジマネジメントを行う上で欠かせない知識変換プロセス『SECI(セキ)モデル』も述べられており、発刊当時と現代では時代背景に違いはあるものの、現代のビジネスが抱える課題解決の手引きともなる考え方として再び注目を集めています。

          1)野中郁次郎,紺野登. “知識経営のすすめーナレッジマネジメントとその時代”.ちくま新書,1999,p07

          1-2.ナレッジマネジメントが注目された背景 

          ナレッジマネジメントが再び注目されている背景には、日本企業が抱える人手不足の課題が関係しています。 

          同著によると、ナレッジマネジメントが最初に注目された理由は、米国企業が短期的コスト削減のためにおこなったリストラなどの影響で、人材とともに、知が流出、低下してしまい、その知識を回復しようという思惑が働いたこと2)要因の一つだと挙げています。

          リストラの影響は米国企業ほど多くないですが、日本企業では昨今、転職の活発化や従来の終身雇用制度の崩壊(しつつある)といった背景から、社員の入れ替わりが増加傾向にあります。 

          これにより、個人が持つ知識やノウハウ(ナレッジ)が組織から失われるリスクが高まっており、ナレッジの継承と共有が急務となっているのです。

          こうした課題を解決する手法としてナレッジマネジメントが再注目されています。

          2)野中郁次郎,紺野登. “知識経営のすすめーナレッジマネジメントとその時代”.ちくま新書,1999,p11-12

          2.ナレッジマネジメントプロセス 

          2-1.ナレッジ(Knowledge)とは? 

          ナレッジマネジメントを推進するにあたり、そもそもナレッジとは何かを定義したいと思います。

          同著では、ナレッジ=知識のことで、「個人や組織(集団)が認識・行動するための、道理にかなった秩序(体系・手順)である」3)といっています。

          ことビジネスにおいては、企業活動にとってプラスになる知識と捉えても良いかもしれません。

          例えば、担当している顧客業界の商習慣や商流といった知見から、業務・組織内で培った対人スキル(提案力、コミュニケーション能力など)といった幅広い知識ですね。

          3)野中郁次郎,紺野登. “知識経営のすすめーナレッジマネジメントとその時代”.ちくま新書,1999,p101-102

          2-2.暗黙知と形式知

          さらにナレッジは、暗黙知と形式知という2種類の概念に分けられます。

          暗黙知とは:
          個人の経験や五感から得られる直接的な知識のこと。言語化し難い知識で主観的なものを指す。4)

          形式知とは:
          言語化された明示的な知識のこと。文章や図形など、言語的媒介を通じて共有、編集が可能な客観的なものを指す。5)

          ナレッジマネジメントを推進するためには、この暗黙知を(受け手を想定した)形式知に変換することが必要です。

          4)野中郁次郎,紺野登. “知識経営のすすめーナレッジマネジメントとその時代”.ちくま新書,1999,p105,表6,暗黙知と形式知の特性より参照
          5)再掲 4)

          2-3.暗黙知を形式知に変換する手法SECIモデル

          前述した暗黙知を形式知へ変換する手法が、冒頭で登場したフレームワーク『SECI(セキ)モデル』6)です。

          これはナレッジを組織内に浸透させ、企業の競争力と成長力を高めるためのプロセスを体系化したものです。

          『SECI(セキ)モデル』は、「共同化プロセス(Socialization)」「表出化プロセス(Externalization)」「結合化プロセス(Combination)」「内面化プロセス(Internalization)」という4つのプロセスからなります。

          SECIモデル

          ・共同化プロセス(Socialization):
          個人間で同じ体験を共有することで、暗黙知を知覚しあうプロセス

          ・表出化プロセス(Externalization):
          自身に内在している暗黙知を言語化・図形化し形式知に変換するプロセス

          ・結合化プロセス(Combination):
          形式知を組織内に共有・活用することで新しい組み合わせの形式知をうみだすプロセス

          ・内面化プロセス(Internalization):
          組織に集積した形式知を咀嚼し、個々人が新たな形式知をうみだすプロセス

          “SECI”はこの4つのプロセスの頭文字をとった略称ですね。

          同著では、この4つのプロセスのうち、「もっとも容易かつ迅速に展開するのは形式知同士の組み合わせ、すなわち「結合化」のプロセス7)だと述べられています。
          代表的な手法としては、各部署、各部門に内在する形式知(マニュアルなど)を情報システムやクラウドを利用して組織全体に共有、活用するなどが挙げられます。

          しかし、「結合化」のプロセスは『SECIモデル』の一側面でしかありません。
          4つのプロセスを回し、ナレッジの質自体を向上させる循環を作ることが肝要です。

          6)野中郁次郎,紺野登. “知識経営のすすめーナレッジマネジメントとその時代”.ちくま新書,1999,p110-115
          7) 再掲 6) ,p116

          2-4.まずは「結合化」プロセスから始めよう

          とはいえ、何から始めればいいか、なかなか判断が難しいものです。

          もしナレッジマネジメントを推進したいと考えている組織で、未着手の場合、まずは前述した「結合化」プロセスからスタートすると良いでしょう。

          「結合化」プロセスを推し進める流れの一例としては下記の通りです。

          1. 各部署、各部門に内在する形式知を獲得する
          2. 獲得した形式知を「誰でも使用できる」状態にする

          ポイントは、形式知を「誰でも使用できる」状態にすることです。
          SECIモデルでは、各プロセスを回し続ける循環が非常に重要です。

          「結合化」プロセスにおいて、もし形式知を扱いづらい格納庫に集積すれば、誰も積極的に利用しません。
          結果、『SECIモデル』の循環が
          生まれず、ナレッジマネジメントは成立しなくなります。

          この状況を回避するためにも、利用者にわかりやすく、使いやすいUIの共有スペースが必要です。

          3. WONDERLINEの特徴 

          弊社で展開している『WONDERLINE』は元々、オンライン展示会を開催するためのプラットフォームとして誕生しました。

          なので、もちろんオンライン展示会の開催が主たる用途ですが、同様の機能を用いて、ナレッジ共有(シェア)ツールとしても非常に使い勝手の良いプラットフォームです。

          3章以降、『WONDERLINE』の特徴や機能について解説します。

          3-1.WONDERLINEとは?

          そもそも『WONDERLINE』は、営業DX推進を目的に誕生したオンライン展示会プラットフォームで、オンライン展示ブース作成(CMS)、名刺交換、行動分析、商談予約システム、ウェビナー視聴予約システム、来場者分析など、多様な機能を搭載しています。

          『WONDERLINE』について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてください。
          参照記事:CMS搭載!オンライン展示会プラットフォーム『WONDERLINE』とは?

          『WONDERLINE』は、オンライン展示会プラットフォームという性質上、様々なコンテンツ(画像、動画、資料など)をユーザーに見やすく整理することに長けています。

          さらにCMS搭載により、コンテンツの出し入れも自由自在

          この「見やすく整理する」ことと「CMSによるコンテンツ格納の自由度」がナレッジ共有(シェア)によくマッチします。

          具体的に特徴を見ていきましょう。

          3-2.視認性を担保したコンテンツの集積が可能

          繰り返しになりますが、『WONDERLINE』はオンライン展示会プラットフォームとして誕生したこともあり、情報を見やすく整えて配置することに長けたプラットフォームです。

          そのため、例えばPDF自体にアイキャッチ画像を設定して、一覧でドキュメント格納ができたり、

           

          格納時にPDFビューワーで閲覧できる設定も可能です。

          こうすることで視認性が高まり、欲しい資料を瞬時に探し出すことができます。

          3-3.ブランドコンセプト製品情報をわかりやすく訴求できる 

          『WONDERLINE』は画像+テキストでの訴求をベースに、動画、360°バーチャルツアーといった様々な種類のコンテンツ設置が可能です。

          これにより、資料やマニュアル等を共有するスペースとしての役割だけでなく、ブランドコンセプトや製品情報などの大切な情報をわかりやすく伝える役割も果たします。


          例)画像+テキストでサービス訴求


          例)動画でコンセプト訴求


          例)360°バーチャルツアーで空間訴求

          かつ、『WONDERLINE』には、CMSが搭載されており、コンテンツの差し替え、配置変更等を即時行えるため、最新のナレッジをスピーディに共有することが可能です。

           

          このように『WONDERLINE』は、オンライン展示会プラットフォームの基盤があるからこそ、即時性があり、かつ、見やすく伝わりやすいナレッジの集積が可能です。

          現在無料体験を実施しておりますので、ご興味のある方はぜひ下記よりお申し込みください。

          CMS搭載ナレッジ共有(シェア)ツール
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          ぜひ体験いただき、ナレッジ共有(シェア)にお役立てください。

           

          4.WONDERLINEで営業力の強化も図れる 

          ナレッジマネジメントがうまく機能すると、営業活動に良い影響が出てきます

          特に『WONDERLINE』利用すると営業力強化にも繋がるさまざまな機能が利用可能です。

          本章では営業力を「提案力」「連携力」「対応力」という3つの要素に分けて、『WONDERLINE』を活用するとどのようなことができるのか、お伝えします。

          4-1.営業「提案力」の強化

          4-1-1.スクロールで伝える「コト売り」ストーリー提案機能 

          『WONDERLINE』は、横スクロールで展開する仕様が特徴。紙芝居のように順を追って話を展開できるので、読み進めるだけで、伝わりやすい提案が可能です。

           

          4-1-2.体験型のプレゼンテーション機能 

          さらに、『WONDERLINE』は、紙のパンフレットや提案書と違い、「見る」「触る」「体験する」コンテンツを配置できます。

          例えば動画でコンセプトを「見せ」て、

          オブジェクトVRで製品を「触って」もらい、

          360°バーチャルツアーで空間を「体験して」もらうといったイメージです。

          こういった体験型のコンテンツを配置することで、動的な訴求が可能となり、 よりブランドや製品の魅力を効果的に伝えられます。

          4-2.営業「連携力」の強化

          4-2-1.ナレッジ共有を促進するクラウド管理機能 

          3章で解説したように『WONDERLINE』をナレッジ共有ツールとして活用することで、さまざまなナレッジが視認性高く集約されます。


          アイキャッチ付PDFで視認性を担保


          格納時にPDFビューワーで閲覧できる設定可

          これにより、ドキュメントや提案資料といったナレッジを1つの場所に見やすく集約でき、部署内全体での共有、活用が可能です。

          4-2-2.ページ共有機能

          作成したページは特定のログインID・パスワードを設定することができます。
          ログイン情報を提供することで誰でも閲覧が可能となります。

          ページ共有機能を使うことで、例えばベテラン営業がWeb提案書を作成の上、課員や他部署の営業パーソンにログインパスワードを共有することで、課員は自由にWeb提案書にアクセス、活用ができます。

          もちろん伝え方やクロージングなど暗黙知の部分は別途共有が必要ですが、うまく連携することで、経験の浅い社員でも熟練者が作成したWeb提案書を活用した、効果的な提案が可能となります

          4-3.営業「対応力」の強化

          4-3-1. ユーザーの行動分析&エクスポート機能

          『WONDERLINE』の管理者ページでは、「誰が」「いつ」アクセスし、「どのような」行動をしたかが随時データ蓄積され、csvでエクスポートが可能です。


          管理者ページ


          CSVダウンロードイメージ

          この機能を活用することで、顧客のアクセス履歴や、資料ダウンロードの有無など、リアルタイムでの行動分析が可能になり、Web提案書のブラッシュアップや提案のきっかけづくりなどにも活かすことができます

          4-3-2.AIチャットボットによる24時間365日質疑対応機能 

          『WONDERLINE』には、『D-ID Creative Reality ™ Studio』で生成したAIアバター・音声チャットボットの組み込みが可能です。

          『D-ID Creative Reality ™ Studio』について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてください。
          関連記事:【写真付き解説】D-IDとは?AIアバター・音声チャットボットが手軽に作れる『D-ID Creative Reality ™ Studio』の特徴や使い方を徹底解説!

          このAIチャットボットにプロンプトを読み込ませることで、 AIチャットボットが24時間365日、ユーザーの質問に回答してくれます。

          これにより、今まで営業担当などが対応してきた問い合わせ対応の時間も削減でき、その分営業資料の作成や顧客訪問などの営業活動に時間を充てることができます。

          5.まとめ 

          本記事ではナレッジマネジメントの基礎知識や浸透させるためのプロセスについて、また、ナレッジ共有ツールとしても使えるオンライン展示会プラットフォーム『WONDERLINE』の活用方法をご紹介しました。

          今回ご紹介したナレッジマネジメントの基礎知識等はほんの一部で、野中郁次郎氏、紺野登氏共著の『知識経営のすすめーナレッジマネジメントとその時代 』では、他社事例も交えより細かい解説がなされています。

          気になる方は是非チェックしてみてください。

          また『WONDERLINE』はオンライン展示会プラットフォームとしての活用はもちろん、直近では、ナレッジ共有ツールとしても利用され始めています。

          気になる方はぜひお気軽にご相談ください。

           

          #ナレッジマネジメント #SECIモデル

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          WONDERLINEは、商品展示・名刺交換・商談・来場者分析がひとつにつながったオールインワンの展示会プラットフォームです。
          専任担当が手厚くサポート致しますので、初めてのオンライン展示会でも安心してご利用できます。
          初めての開催でも安心!WONDERLINEは商品展示や商談機能が
          ひとまとめになった、オンライン展示会プラットフォームです