リソース不足を解消!ビジネスマッチングイベントのメリットと事例を解説

「自社はビジネスアイデアを多く持っているが、実現するための技術や人材、資金、販路などが不足している」
「クローズドイノベーションに限界を感じている。ビジネスマッチングイベントに参加すれば、新たな活路が開ける?」

ビジネスマッチングイベントに興味を持っている人の中には、上記のように悩んでいる人もいるでしょう。

ビジネスマッチングイベントは、企業と企業を結び付けるほか、ビジネスパートナーを見つけることに特化したイベントです。

企業同士や企業と団体、企業と個人事業者向けのビジネスマッチングイベントなど、さまざまな趣旨のイベントが開催されていますが、参加することで得られる以下のメリットは共通しています。

・ビジネスパートナーを効率的に探せる
・新たなビジネスチャンスが生まれる可能性が高い
・市場や業界の動向を調査できる

実際にビジネスマッチングイベントに参加することで他社とマッチングし、自社の課題解決や、新事業の資金調達に成功した、といった企業も見受けられます。

たとえば2021年に開催された、名古屋で活動する起業家とスタートアップやベンチャー企業に投資する企業を結ぶビジネスマッチングイベント、「Nagoya Startup Pitch」では、113件のマッチングが生まれたほか、複数の企業が1億円以上の資金調達に成功しています。

参考:【1億越えの資金調達実績複数あり】名古屋地域のスタートアップ×全国のVC。完全オンラインピッチ開催。 | PR TIMES

もし他社とのマッチングが上手くいかなくとも、前述したメリットの通り、参加するだけで得られるものは大きいです。そのためビジネスマッチングイベントには積極的に参加すべきと言えます。

そこでこの記事では、

・ビジネスマッチングイベントの種類と参加に向いている人の特徴
・ビジネスマッチングイベントに参加するメリット3
・ビジネスマッチングイベントのデメリット
・過去に開催されたビジネスマッチングイベントでマッチングに成功した企業の事例
・毎年開催されている企業・団体向けビジネスマッチングイベント4
・ビジネスマッチングイベントで自社に合った相手を見つけるポイント

について徹底的に解説していきます。

この記事を読めば、ビジネスマッチングイベントに参加するメリット・デメリットが分かるだけでなく、実際にマッチングに成功した企業の事例や、自社に合ったパートナーを見つけるポイントも分かります。

自社のリソース不足を解決するほか、同業他社や異業種の企業・団体からビジネスのヒントを得て、イノベーションを促進させていくためにも、ぜひ最後まで目を通してみてください。

目次

1. ビジネスマッチングイベントとは

冒頭でも説明している通り、ビジネスマッチングイベントは、企業と企業を結び付けるほか、ビジネスパートナーを見つけることに特化したイベントです。

近年はリアルな会場での開催だけでなく、オンライン上でも開催されています。

イベントの種類としては、大まかに以下の4種類に分けられるでしょう。

・企業同士のビジネスマッチングイベント
・企業と団体・法人のビジネスマッチングイベント
・企業と個人事業者のビジネスマッチングイベント
・個人事業者同士のビジネスマッチングイベント

本章ではまず、上記それぞれのイベントで、どのようなマッチングが可能なのかや開催形態、どのような成果につながるのかを解説していきます。

1-1. 種類企業同士のビジネスマッチングイベント

企業同士のビジネスマッチングイベントは、中小企業やベンチャー企業、スタートアップ企業と、中堅企業や大企業がマッチングできるイベントです。

【企業同士のビジネスマッチングイベントの詳細】

参加対象

・中小企業
・ベンチャー企業
・スタートアップ企業
・中堅企業
・大企業

開催目的

新たな受注の確保や販路を開拓したい中小・ベンチャー企業と、中堅・大企業をつなげる
資金を調達したいスタートアップ企業と中堅・大企業をつなげるなど

イベント内容

・展示会
・プレゼンテーション
・マッチング企業同士の面談など

開催場所

大型のイベント会場、ホール、オンラインなど

たとえば「企画力が強くアイデアは多く持っているが、商品化するための技術が足りていない」といった中堅企業と、「技術力は高いが、自社独自のアイデアや販路は少ない」といった中小企業がマッチングすれば、以下のようなビジネスにつながるでしょう。

・中堅企業:自社のアイデアを商品化できるだけでなく、今まで参入できなかった市場に参入できる

・中小企業:自社の技術力をアピールできる場が増えるほか、新技術を開発するための資金を得られる

このように企業同士のビジネスマッチングは、中小企業やベンチャー企業、スタートアップ企業と、中堅企業や大企業をマッチングさせることで、新しいビジネスを創出するほか、イノベーションを促進させます。

1-2. 種類企業と団体・法人のビジネスマッチングイベント

企業と団体・法人のビジネスマッチングイベントは、中小企業やベンチャー企業と、自治体や一般社団法人などがマッチングできるイベントです。

【企業と団体・法人のビジネスマッチングイベントの詳細】

参加対象

・中小企業
・ベンチャー企業
・一般社団法人
・自治体など

開催目的

地方創出事業に興味のある中小企業と、地域課題を抱えている自治体をつなげるなど

イベント内容

・展示会
・プレゼンテーション
・マッチング企業同士の面談など

開催場所

中~大型のイベント会場、ホール、オンラインなど

たとえば「自社の持っている技術や経験を活かせるフィールドを探している」といったベンチャー企業と、「地域課題を一緒に解決してくれる相手を見つけたい」といった自治体がマッチングすれば、以下のように、お互いのベネフィットにつながるでしょう。

・ベンチャー企業:地方で自社の技術や経験を活かせる拠点を新たに築くことができ、現地の複数の企業とも取引関係を持てる

・自治体:自分たちでは思い浮かばなかったようなアイデアを提案してもらえることで、地域の過疎化や少子化などに対して解決策を実施できる

このように企業と団体・法人のビジネスマッチングイベントは、中小企業やベンチャー企業と、自治体や一般社団法人などをつなげることで、双方に良い効果をもたらします。

1-3. 種類企業と個人事業者のビジネスマッチングイベント

企業と個人事業者のビジネスマッチングイベントは、中小企業やベンチャー企業と、個人事業者がマッチングできるイベントです。

【企業と個人事業者のビジネスマッチングイベントの詳細】

参加対象

・中小企業
・ベンチャー企業
・個人事業者

開催目的

人員や技術などのリソースが足りていない中小・ベンチャー企業と、仕事を求めている個人事業者をつなげるなど

イベント内容

・軽食や食事をとりながら交流
・トークセッションなど

開催場所

イベントスペース、カフェ、オンラインなど

たとえば「自社が捌ききれない業務を下請けしてくれる個人事業者を探している」といった中小企業と、「企業から安定的に仕事を受注したい」といった個人事業者がマッチングすれば、以下のように、お互いの課題解決につながるでしょう。

・中小企業:個人事業者に仕事を任せられるようになり、受注過多によって発生していた社員の残業が減るほか、納期超過やミスによるクライアントからのクレームが減る

・個人事業者:今までは収入が毎月、不安定だったが、企業から安定的に仕事を受注できるようになり、収入が安定する

このように企業と個人事業者のビジネスマッチングイベントは、中小企業やベンチャー企業と、個人事業者をつなげることで、双方の課題解決に役立ちます。

1-4. 種類個人事業者同士のビジネスマッチングイベント

個人事業者同士のビジネスマッチングイベントは、経営者や起業家、フリーランス同士がマッチングできるイベントです。

【個人事業者同士のビジネスマッチングイベントの詳細】

参加対象

・経営者
・起業家
・フリーランス
・副業、兼業者

開催目的

人脈を広げたい経営者や、情報交換できる仲間を求めている起業家、ビジネスパートナーを探しているフリーランスなどをつなげるなど

イベント内容

軽食やアルコールを楽しみながら交流など

開催場所

ホテル内のイベントスペース、カフェ、ラウンジなど

たとえば「仕事を手伝ってほしい」といったフリーランスと、「仕事を求めている」といったフリーランス同士がマッチングすれば、以下のように双方にとってメリットがあるでしょう。

・フリーランスA:今までは断っていた大きな案件を受注できるようになり、仕事の幅が広がるほか、収入もアップする

・フリーランスB:新しい仕事を獲得することで収入がアップするほか、自分より経験の多い同業者と一緒に働くことで勉強になり、スキルのレベルアップにつながる

このように個人事業者同士のビジネスマッチングイベントは、経営者や起業家、フリーランス同士をつなげることで、双方に良い効果をもたらします。

2. ビジネスマッチングイベントに参加するメリット3

ビジネスマッチングイベントに参加すると、以下3つのメリットがあるため、ビジネスパートナーを見つけたい場合は積極的に参加すべきでしょう。

・ビジネスパートナーを効率的に探せる
・新たなビジネスチャンスが生まれる可能性が高い
・市場や業界の動向を調査できる

以下で1つずつ説明していきます。

2-1. ビジネスパートナーを効率的に探せる

ビジネスマッチングイベントに参加するメリットの1つとして、ビジネスパートナーを効率的に探せる点が挙げられます。

ビジネスマッチングイベントに参加している企業や団体のほとんどが、一緒にビジネスができる相手を探すために参加しており、自社に合った企業や団体を一から自力で探す必要がないからです。

たとえば「新たな取引先がほしい」「一緒に新事業を立ち上げてくれる企業を見つけたい」といった場合に、ネット検索を利用して情報を探すほか、人のツテを頼って新たな取引先や企業を探すのは、時間や手間がかかります。

しかしビジネスマッチングイベントに参加すれば、だいたいの企業や団体が自社と同じく、新たな取引先や一緒にビジネスができる企業を探して参加しているため、情報収集したり、アポを取ったりといった手間や時間を大幅に削減できるでしょう。

このようにビジネスパートナーを効率的に探せる点は、ビジネスマッチングイベントに参加するメリットと言えます。

2-2. 新たなビジネスチャンスが生まれる可能性が高い

新たなビジネスチャンスが生まれる可能性が高い点も、ビジネスマッチングイベントに参加するメリットに挙げられます。

普段はあまり関わることのない幅広いジャンルの企業や団体、個人事業者が参加しているからです。

たとえば自社が望む条件を持っている企業がいなくても、さまざまな業界の企業と積極的に面談することで、以下のような気づきを得られる可能性があります。

・自社の蓄積してきた技術を、他社の新製品開発に役立てられる
・自社で扱っている商品を、他社独自の流通チャネルを利用して販売できる

このように目的としていたビジネスパートナーを見つけられなくても、新たなビジネスチャンスが生まれる可能性が高い点は、ビジネスマッチングイベントに参加するメリットと言えます。

2-3. 市場や業界の動向を調査できる

ビジネスマッチングイベントに参加するメリットの1つとして、市場や業界の動向を調査できる点も挙げられます。さまざまな企業や団体、個人事業者が参加しており、コミュニケーションを取れる機会が多いからです。

たとえば展示会型のビジネスマッチングイベントであれば、各企業や団体のブースへ訪問することで、担当者と会話できる可能性が高いでしょう。

個別面談型のビジネスマッチングイベントの場合でも、面談申し込み数が多かったり、他社に望む条件が極端に狭かったりといったことがない限り、面談のオファーを断られることは少ないと考えられます。

どちらの形態のイベントにしろ、複数の企業や団体と話していく中で、他の企業や団体がどんな事業に取り組もうとしているのかや、どんな製品を開発しようとしているのか、今後の展望などを把握できる良い機会です。

このように市場や業界の動向を調査できる点は、ビジネスマッチングイベントに参加するメリットと言えるでしょう。

3. ビジネスマッチングイベントのデメリット

ビジネスマッチングイベントは、前章で紹介したようなメリットがあるため積極的に参加したいところですが、以下のようなデメリットもあります。

・イベントに参加したからといって絶対にマッチングできるとは限らない
・必ずしもマッチングした相手とのビジネスが成功するわけではない

上記のデメリットを事前に理解した上でイベントに参加する方が、マッチングの結果に一喜一憂しないで済むでしょう。

以下で1つずつ説明していきます。

3-1. イベントに参加したからといって絶対にマッチングできるとは限らない

ビジネスマッチングイベントのデメリットとして、イベントに参加したからといって、絶対にマッチングできるとは限らない点が挙げられます。

マッチングするためには、両者にとってメリットがある必要があるからです。

たとえば以下のような2つの企業が、ビジネスマッチングイベントに参加したとします。

【マッチングイベントに参加した2つの企業例】 

 

事業内容

イベントへの参加目的

A社

IT技術や業務効率化ロボットの開発

・新作の配膳ロボットをアピールできる場を増やしたい
・新作の配膳ロボットのデータを効率的に収集できる場を探している

B社

飲食チェーン店を全国で展開

地域ごとで異なる地産メニューを提供したいため、各地域の食品系企業とつながりたい

A社はB社が全国で飲食チェーンを展開していることを知り、「B社と組めば自社の目的を達成できるかもしれない」と考え、B社に面談や商談のオファーを申し込みました。

しかしB社は以下のように、A社と組んでもメリットはないと判断し、オファーを断ります。

B社のコンセプト

スタッフとお客さんの距離が近い店

A社と組むメリット

なし

A社と組むデメリット

配膳ロボットを導入した場合、スタッフとお客さんのコミュニケーションが減る可能性があり、コンセプトに反する

上記のように「他社と組んだところで自社にはメリットがない」と判断されてしまえば、面談や商談を断られる可能性が高く、マッチングまで辿りつきません

このように自社が組みたい相手と絶対にマッチングできるとは限らない点は、ビジネスマッチングイベントのデメリットと言えるでしょう。

3-2. 必ずしもマッチングした相手とのビジネスが成功するわけではない

必ずしもマッチングした相手とのビジネスが成功するわけではない点も、ビジネスマッチングイベントのデメリットでしょう。

ビジネスマッチングイベントはあくまで「一緒にビジネスに取り組みたい」といった企業同士や企業と団体などが、出会える機会を提供しているだけだからです。

たとえば「新製品を一緒に開発したい」といった目的の元、製品のアイデアを持っている企業と、製品を開発するために必要な技術を持っている企業がマッチングし、無事に新製品の開発が成功したとします。

しかし予想していたより需要が大幅に少なかったり、販路が少なかったりといった場合は、製品があまり売れない可能性が高く、「ビジネスとして成り立たない」といった結果になり得るでしょう。

このように、必ずしもマッチングした企業とのビジネスが成功するわけではない点は、ビジネスマッチングイベントのデメリットと言えます。

4. 実際に過去に開催されたビジネスマッチングイベントの成功事例

ここまで読み進めた人の中には、実際にビジネスマッチングイベントで、どのようなマッチングが生まれているのか気になる人もいるでしょう。

そこで本章では、過去、実際に開催されたビジネスマッチングイベントの成功事例を3つ紹介します。

#どうがしなくちゃ 映像ビジネスマッチング2022
・自治体×企業マッチングイベント
AICHI MATCHING

イベントの趣旨や、マッチングに成功した企業の参加目的、実際にどのようなマッチングが生まれ、そのような成果が出たのかを、それぞれ紹介していきます。

4-1. #どうがしなくちゃ 映像ビジネスマッチング2022

一般財団法人 さっぽろ産業振興財団が2022年に開催した、ビジネスマッチングイベント「#どうがしなくちゃ 映像ビジネスマッチング 2022」では、実際に数社がマッチングに成功しています。

#どうがしなくちゃ 映像ビジネスマッチング 2022」は、自社製品やサービスをPRしたい北海道内の事業者と、札幌市内の映像制作事業者をつなげるマッチングイベントです。

ここではマッチングに成功した企業の内の1社である、北海道コカ・コーラボトリング株式会社の事例について紹介します。

【北海道コカ・コーラボトリング株式会社のマッチング事例】 

事業

北海道を中心に飲料の製造及び販売

イベントに参加した目的

新事業で開発したコーヒーを使ったコスメ商品「BathCafe(バスカフェ)」をプロモーションするにあたって、画像や文章だけでは商品の魅力が伝わりくく、動画を使ったプロモーションを考えていた

マッチングした相手

映像や動画を制作している株式会社 monocyte

マッチングに成功した結果

商品の世界観がしっかりと表現された動画が完成し、実際にSNSにアップしたところ、クリック数が増加したほか、ECサイトの売上も増加した

このように北海道コカ・コーラボトリング株式会社は、ビジネスマッチングイベントに参加することで、マッチングに成功しただけでなく、ビジネスにつなげることにも成功しています。

参考:昨年度マッチング成立企業インタビュー | #どうがしなくちゃ 映像ビジネスマッチング 2023

4-2. 自治体×企業マッチングイベント

株式会社あわえが2017年から開催しているビジネスマッチングイベント、「自治体×企業マッチングイベント」でも、実際に複数の企業と自治体がマッチングに成功しています。

「自治体×企業マッチングイベント」は、地域が抱えている課題を解決したい自治体と、経営課題の解決や、自社が持っている技術を活かす場を求めている企業をマッチングさせるイベントです。

ここではマッチングに成功した企業の内の1社である、株式会社リジョブの事例について紹介します。

【株式会社リジョブのマッチング事例】

事業

美容やヘルスケア、介護に特化した求人メディアやソーシャルコミュニティなどを運営

イベントに参加した目的

地方創生の取り組みとして、地方の活性化をすべく、オフィスの開設先を探していた

マッチングした相手

神奈川県の真鶴町

マッチングに成功した結果

現地でオフィスを開設したほか、新たな人材の採用にもつながった

このように株式会社リジョブは、自社の目的に合ったビジネスマッチングイベントに参加することで、自治体とのマッチングに成功するだけでなく、自社の目的である地域活性化への第一歩を踏み出すことに成功しています。

参考:「自治体×企業マッチングイベント」あわえがつなぐ「地域課題とビジネスチャンス」とは。 | PR TIMS STORY

4-3. AICHI MATCHING

愛知県が2019年から開催しているビジネスマッチングイベント「AICHI MATCHING」でも、実際に複数の企業とスタートアップ企業がマッチングに成功しています。

AICHI MATCHING」は、愛知県がスタートアップ企業を発掘・育成すると同時に、県外や海外からもスタートアップ企業を誘致することを目指す「Aichi-Startup」の 戦略の一環として、開催されているイベントです。

愛知県の企業と全国各地のスタートアップ企業を結びつけ、共創していくことで、イノベーションを生み出すことを目的としています。

ここではマッチングに成功した企業の内の1社である、Yui support株式会社の事例について紹介します。

【Yui support株式会社のマッチング事例】

事業

地産地消を主とする食品の卸売りや商品開発、販路開拓を通じて、地域の発展を目指している県外のスタートアップ企業

イベントに参加した目的

新たな取り組みとして、地産地消や国産原料をテーマとするキッチンカー事業の展開を考えていた

マッチングした相手

Pasco」でお馴染みの敷島製パン株式会社

マッチングに成功した結果

新事業の資金調達につながった

このようにYui support株式会社は、スタートアップ企業に特化したビジネスマッチングイベントに参加することで、大手企業とのマッチングに成功するだけでなく、新事業の資金調達を実現しています。

参考:愛知県企業19社と全国のスタートアップを結ぶ「AICHI MATCHING 2021」マッチングDays――白熱したイベントから参加企業担当者に聞いた手応えとは? | TOMORUBA

5. 毎年開催の代表的なビジネスマッチングイベント4

ここまで読み進めて、ビジネスマッチングイベントの参加に興味が出てきた人は、まずは毎年開催しているビジネスマッチングイベントに参加することをおすすめします。

本章では、毎年、安定して開催されている以下4つの企業・団体向けビジネスマッチングイベントを紹介するので、自社の目的に合ったイベントを探してみてください。

・彩の国ビジネスアリーナ
・協創マッチングフォーラム
・しんきんビジネスマッチング ビジネスフェア
・自治体×企業マッチングイベント

以下で各イベントの趣旨や、特長を紹介していきます。

5-1. 彩の国ビジネスアリーナ

出典:TOPページ | 彩の国ビジネスアリーナ2023

彩の国ビジネスアリーナは、「新たな受注の確保や販路を開拓したい」「技術力の向上を推進したい」といった中小企業のための、展示会型ビジネスマッチングイベントです。

埼玉県もしくは隣接する都県に事業拠点があり、出展対象に該当する企業や団体であれば参加できます。イベントの特長は以下の通りです。

・リアルとオンライン同時開催:双方のメリットを活かすことで幅広い企業との連携を促進させ、新たなビジネスチャンスの創出につなげる。

・オンラインセミナーの実施:最新技術の動向やオンライン営業のスキルアップ方法など、中小企業の経営に役立つ情報を提供。

2020年度のリアルイベントへの来場者は約17,600人、2022年度のオンラインイベントページの合計閲覧数は約111,670PVを記録しています。今回はリアルとオンライン同時開催のため、さらなる集客が見込めるでしょう。

2023年度の展示会詳細】

開催期間

・リアルイベント:28日、9
・オンラインイベント:21日~15

会場

さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナ

主催

埼玉県/公益財団法人埼玉県産業振興公社/公益社団法人埼玉県情報サービス産業協会/株式会社埼玉りそな銀行/株式会社武蔵野銀行/埼玉縣信用金庫/飯能信用金庫//川口信用金庫/青木信用金庫

出展対象

グリーントランスフォーメーション(GX)/デジタルトランスフォーメーション(DX)/加工技術・部品/製品・機器装置・ロボット/ビジネスサポートなど

出展申し込み締切

締切済

出展金額(税込)

・ハイブリッド型イベント:99,000(1小間あたり)
・オンラインイベントのみ:10,000(1ページあたり)

入場料

無料

5-2. 協創マッチングフォーラム

出典:協創マッチングフォーラム2023 | 株式会社 ケイエスピー

協創マッチングフォーラムは、自社が持っている技術をビジネスにつなげたい中小・ベンチャー企業と、自社の事業に必要な技術や能力、人材といったシーズを求めている中堅および大企業とのビジネスマッチングイベントです。

全国のインキュベーション機関や、産業支援機関が推薦する技術系の中小・ベンチャー企業が、約10分間ずつ登壇してプレゼンテーションを行うほか、商品やパネルの簡易的な展示スペースも用意されています。

イベントの特長は以下の通りです。

・個別面談を推薦:中小・ベンチャー企業のプレゼンテーションで把握できる情報は、その企業の一部のみであり、現在、開発中の製品やサービス、顧客から評価されている点、POCのテーマなどは11の場でしか聞けない。そのため会場もしくはオンラインで個別面談を推薦している。

・スタートアップ企業や若手研究者も参加:中小・ベンチャー企業だけでなく、研究開発型スタートアップ成長支援プログラム「Kawasaki Deep Tech Accelerator」や、「NEDO 若手研究者発掘支援事業」の採択者もプレゼンテーションを行うかつ、11の面談が可能。

2023年度の展示会詳細】

開催期間

・ピッチイベント:31
・オンライン面談:32日~24

会場

かながわサイエンスパーク ホール

主催

株式会社ケイエスピー/株式会社横浜銀行

入場料

要問い合わせ

5-3. しんきんビジネスマッチング ビジネスフェア

出典:TOPページ | 第18回しんきんビジネスフェア2023

しんきんビジネスマッチング ビジネスフェアは、東海地区内における信用金庫34店の取引先が、自社の商品や技術、知恵、情報を持ち寄り、展示およびPRを行うビジネスマッチングイベントです。

会場では出展者と来場する企業の商談会だけでなく、出展者同士の商談会、出展者とバイヤー企業の商談会も開催されます。

バイヤー企業は、イベント側が招待する全国で営業活動している企業や、地元の優良企業です。

イベントの特長としては、以下2つが挙げられます。

・出展者はプレゼンテーションも可能:出展者はブース設営のほかに、会場もしくはオンラインページにて、商品のプレゼンテーションができるため、自社をアピールできる場が多い。

・新聞紙面に無料で紹介:出展する企業は中部経済新聞の紙面に、自社の商品や技術をはじめとした出展内容を写真付きで掲載可能。掲載料は一切かからず、出展前の事前PRに活用できる。

2022年度の出展社数390社に対し、2,900人もの人が来場しているため、今回も多くの来場者が見込まれます。そのためビジネスにつなげられるチャンスが期待できるでしょう。

2023年度の展示会詳細】

開催期間

10月11

会場

ポートメッセなごや第3展示館(名古屋市国際展示場)

主催

ビジネスフェア2023実行委員会

出展対象

ものづくり/健康・福祉/エネルギー・環境/物流/情報・通信/食などあらゆる業種

出展申し込み締切

4月6

出展金額(税込)

1ブース(間口3.0×奥行2.5×高さ2.7m): 55,000
2ブース (間口6.0×奥行2.5×高さ2.7m): 110,000
・シマブース(間口6.0×奥行5.0m):88,000

入場料

無料

5-4. 自治体×企業マッチングイベント

出典:【締切間近!】1/26(木) 地域課題をビジネスチャンスに。第29回自治体×企業マッチングイベント | Peatix

自治体×企業マッチングイベントは、地方で自社のスキルを活かすほか、新たなビジネス様式を模索している企業と、過疎化や少子高齢化など地域課題の解決のために、サテライトオフィスを誘致したい自治体のビジネスマッチングイベントです。

参加する自治体は個別ブースの設置以外に、プレゼンテーションによって各地域の魅力や課題をアピールできます。イベントの特長は以下の通りです。

・質の高いマッチングが実現可能:出展する自治体は、抱えている地域の課題や経営課題を企業と一緒に本気で解決したいと考えており、かつ主催側があらかじめ自治体と企業双方の課題をしっかりヒアリングするため、良いマッチングが生まれやすい。

・プレゼン日と商談日は別:自治体の知名度に影響されず、企業が「自社が求めていることを本当に実現できる地域はどこか」といった点を、一定期間、熟考して地域を選択できるように、プレゼン日と商談日は分けて設定している。

202112月に開催したイベントには約220の自治体が参加、20222月に開催したイベントには約2,520人が来場しており、自治体と企業双方から人気の高いビジネスマッチングです。

2023年度の展示会詳細】

開催期間

1月25日、26

会場

オンライン(Zoomウェビナー)

主催

株式会社あわえ

出展自治体

奈良県宇陀市/大分県玖珠町/福島県只見町/島根県飯南町/宮城県加美町/愛媛県/愛媛県大洲市/岐阜県恵那市/福井県敦賀市/愛媛県今治市/北海道安平町/秋田県能代市/高知県安芸市/徳島県鳴門市/静岡県伊東市/島根県美郷町/山口県萩市/高知県/福岡県古賀市/宮城県富谷市/広島県安芸高田市/山形県酒田市

出展申し込み締切

締切済

出展金額(税込)

不明

企業の参加費

無料

6. ビジネスマッチングイベントで自社に合った相手とマッチングするポイント

ビジネスマッチングイベントで自社に合った相手とマッチングするためには、以下2つのポイントを意識する必要があります。

・自社の抱える経営課題や求める相手の条件を明確にしておく
・オンライン開催のビジネスマッチングイベントにも参加する

以下で1つずつ解説していきます。

6-1. 自社の抱える経営課題や求める相手の条件を明確にしておく

ビジネスマッチングイベントで自社に合った相手とマッチングするポイントとして、自社の抱える経営課題や求める相手の条件を、明確にしておくことが挙げられます。

「何となく良いビジネスパートナーが見つかればいいな」といった心構えで参加するより、どんな経営課題を抱えていて、どんな相手とマッチングすれば課題を解決できる見込みがあるのかまで、明確にした上で参加する方が自社に興味を持ってもらいやすいからです。 

たとえば以下のように、経営課題や求める相手の条件を明確にしておくことをおすすめします。

<1>
経営課題:自社独自の製品を開発し、実際に需要が見込めそうだが、自社の今までの販路だけだとなかなか売れない。

求める相手の条件:自社の狙うターゲット層に強い販路を多数持つ企業

<2>
経営課題:自社が今まで培ってきたIT技術を活用して、地方の社会問題の解決に貢献したい。しかし今まで主に首都圏で活動してきたため、地方とのつながりがない。

求める相手の条件:地方にコネクションのある企業や、地方が本拠地である企業、団体

このように、自社の抱える経営課題や求める相手の条件を明確にしておくことは、ビジネスマッチングイベントにおいて、自社に合った相手とのマッチングにつながりやすいでしょう。

6-2. オンライン開催のビジネスマッチングイベントにも参加する

オンライン開催のビジネスマッチングイベントにも参加するといった点も、ビジネスマッチングイベントで自社に合った相手とマッチングするポイントに挙げられます。

オンライン開催のビジネスマッチングイベントに参加すれば、近隣都道府県の企業だけでなく、全国各地の企業や海外の企業ともマッチングできる可能性があるからです。

たとえばアパレル事業を営む企業が、国内ではあまり需要のないデザインの服を制作していると仮定します。近隣で開催しているビジネスマッチングイベントに参加しても、ビジネスにつながる出会いはあるかもしれません。

しかしオンライン開催のビジネスマッチングイベントに参加することで、国内だけでなく海外の企業にアピールできるほか、上手くいけば海外の販路を獲得することにもつながるでしょう。

このように、オンライン開催のビジネスマッチングイベントにも参加するといった点は、ビジネスマッチングイベントで自社に合った相手とマッチングするポイントと言えます。

7. もしオンライン上でビジネスマッチングイベントを開催したい場合は「WONDERLINE」にご相談ください

WONDERLINEは、オンライン展示会をはじめとしたオンラインイベントを開催したい企業向けのプラットフォームです。以下の特長を持つことから、オンラインビジネスマッチングイベントの開催にもご活用いただけます。

・オンラインビジネスマッチングイベントが初めての場合でも安心して開催できるサポート体制
・業務効率化につながる豊富な機能
・イベントに必要なコンテンツを代理で作成可能(有償)

以下で1つずつ説明していきます。

7-1. オンラインビジネスマッチングイベントが初めての場合でも安心して開催できるサポート体制

WONDERLINEはオンラインビジネスマッチングイベントが初めての企業でも、安心して開催できるサポート体制が整っています。

オンラインビジネスマッチングイベントを開催する場合、たとえば以下のような事前準備が大切です。

・参加企業や団体が抱えている課題や、求める相手の条件などの細かなヒアリング
・プレゼンテーションや商談などの段取り決めやスケジューリング

しかし、ほかにも集客対策や会場ページの作成などやるべきことは多く、初めて開催する場合は不安な人もいるかと思います。

WONDERLINEは、上記のように不安を持つ人でも注力すべき事前準備に集中できるよう、運営事務局が多岐にわたってお手伝いさせていただきます。

以下はサポートの一例です。

・システムやオンラインミーティングツールの利用方法のレクチャー
・展示会コンテンツ作成のサポート
・集客サポート
・お問い合わせ対応

このようにWONDERLINEは、オンラインビジネスマッチングイベントを開催するのが初めての場合でも、安心してご活用いただけます。

7-2. 業務効率化につながる豊富な機能

WONDERLINEは、業務効率化につながるさまざまな機能も搭載しています。たとえば展示会型のオンラインビジネスマッチングイベントを開催したい場合は、以下の機能が役立つでしょう。

【展示会型のオンラインビジネスマッチングイベントに活用できる機能】

機能

詳細

オンライン展示ブース

商品のPRポイントを画像付きで掲載可能。展示する商品が多い場合、3つの階層に分け、合計で2,000点の商品を展示できます。

オンライン商談・会議

ZoomやMicrosoft TeamsGoogle Meetなど、普段から使い慣れているツールで商談可能。事前商談予約機能も搭載されています。

オンライン名刺交換

オンライン上で来場者との名刺交換が可能。CSV形式でダウンロードできるため、そのまま営業活動に活用できます。

参加企業や団体が自社をよりPRできるように、プレゼンテーション型のオンラインビジネスマッチングイベントを開催したい場合は、以下の機能がおすすめです。

【プレゼンテーション型のオンラインビジネスマッチングイベントに活用できる機能】

機能

詳細

ウェビナー視聴予約システム

来場者が視聴したいウェビナー情報を確認でき、かつ視聴予約ボタンをクリックするだけで、ウェビナーの予約ができます。

資料ダウンロード

来場者はパンフレットやイベント内で、使用する資料のPDFデータをダウンロードできます。

また今後も定期的に開催していきたい場合に欠かせない来場者のニーズの把握や、コンテンツの改善などに、以下の機能が役立つでしょう。

【来場者のニーズの把握やコンテンツの改善に役立つ機能】

機能

詳細

来場者分析

来場者数やイベント予約数、商談の予約数、来場者の動向など、顧客ニーズを可視化。分析データはCSV形式でダウンロードできます。

オンラインアンケート

来場者に向けたオンラインアンケートを実施できます(Googleフォームが標準仕様)。

このように豊富な機能を活用することで、充実したオンラインビジネスマッチングイベントを実現するだけでなく、業務効率化も実現します。

7-3. イベントに必要なコンテンツを代理で作成可能(有償)

WONDERLINEでは、イベントに必要なコンテンツの作成も有償で承っております。たとえば以下のようなコンテンツの作成が可能です。

・イベント紹介のコピーライティング
CG作成
・画像の撮影
・イベントプロモーション動画の撮影
・デジタルパンフレットの作成

当社はカタログ・パンフレットデザインやWebデザイン、動画制作をはじめとしたデザイン事業も行っているため、上記のようなコンテンツ作成のノウハウを持ち合わせています。

もしイベントに必要なコンテンツ作成の時間が取れない場合や、社内にコンテンツを作成できるスタッフがいない場合は、ぜひまとめてご依頼ください。

8. まとめ

ビジネスマッチングイベントは、企業と企業を結び付けるほか、ビジネスパートナーを見つけることに特化したイベントです。近年はリアルな会場での開催だけでなく、オンライン上でも開催されています。

イベントの種類としては、大まかに以下の4種類に分けられるでしょう。

・企業同士のビジネスマッチングイベント
・企業と団体・法人のビジネスマッチングイベント
・企業と個人事業者のビジネスマッチングイベント
・個人事業者同士のビジネスマッチングイベント

ビジネスマッチングイベントに参加するメリットとして、以下の3つが挙げられます。

・ビジネスパートナーを効率的に探せる
・新たなビジネスチャンスが生まれる可能性が高い
・市場や業界の動向を調査できる

以下の2つのデメリットもあるため、事前に理解した上で参加しましょう。

・イベントに参加したからといって絶対にマッチングできるとは限らない
・必ずしもマッチングした相手とのビジネスが成功するわけではない

ビジネスマッチングイベントの参加に興味がある企業や団体は、毎年開催されている以下のイベントに参加してみてください。

・彩の国ビジネスアリーナ
・協創マッチングフォーラム
・しんきんビジネスマッチング ビジネスフェア
・自治体×企業マッチングイベント

参加する場合は、自社に合った相手とマッチングするためにも、以下のポイントを意識しましょう。

・自社の抱える経営課題や求める相手の条件を明確にしておく
・オンライン開催のビジネスマッチングイベントにも参加する

本記事が、ビジネスマッチングイベントの参加を検討している企業の皆さまのお役に立てば幸いです。

#ビジネスマッチング #イベント

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