「自動車業界のオンライン展示会が最近活発になっていると聞くけれど、実際にはどんなメリットのある展示会なのだろう?」
「自動車のオンライン展示会は、具体的にどんなPRができるのか?」
自動車のオンライン展示会とは、インターネットを通じて開催される自動車や自動車関連製品の展示会のことです。
自動車メーカーや、自動車関連製品のメーカーが、最新の自動車技術を発表する自動車展示会をインターネット上のバーチャル空間で行います。
2020年の新型コロナウイルス感染拡大のため、大規模な展示会が中止や縮小を余儀なくされたことで、自動車のオンライン展示会に注目が集まりました。
リアル開催と比較して
- コストを抑えることができる
- 世界中の顧客と商談できる
- アプローチの最適化がしやすい
といったメリットがあることから、オンライン展示会の必要性が高まっています。
特に世界中で需要がある自動車産業においては、欠かせないマーケティング手法になっているといえるでしょう。
とはいえ、自動車のオンライン展示会について、どんなことができるのか、メリットやデメリットは何があるのかなど、深く知らないままだとなかなか「自社でも自動車のオンライン展示会をやってみよう!」とはならないかと思います。
そこでこの記事では、自動車のオンライン展示会について、以下の内容を詳しく解説します。
【この記事を読めばわかること】
- 自動車のオンライン展示会とは
- 自動車のオンライン展示会でできること
- 自動車のオンライン展示会のメリット
- 自動車のオンライン展示会のデメリット
- 自動車のオンライン展示会に出展する方法
この記事を読み、自動車のオンライン展示会について深く理解することで、自社に自動車のオンライン展示会が必要なのか、必要でないのかが判断できます。
そして自動車のオンライン展示会を効果的に使って、会社の事業を発展させることに繋げることができるはずです。
ぜひ最後までお読みください。
目次
1.自動車のオンライン展示会とはインターネットを通じて開催される展示会
自動車のオンライン展示会とは、先ほど紹介したように、インターネットを通じて開催される自動車や自動車関連製品の展示会です。
バーチャル展示会、Web展示会といわれることもあります。
これだけでは自動車のオンライン展示会を理解することは難しいため、まずは自動車のオンライン展示会について、どこで行われるのか、どんな企業が参加するのか、どんな目的で開催するものなのかなど基本的なことについて紹介していきます。
1-1.自動車のオンライン展示会の開催場所は特設サイトまたは自社サイト
自動車のオンライン展示会が開催される場所は、自動車のオンライン展示会の特設サイトや、自社サイト内の特設ページです。
【自動車のオンライン展示会の開催場所】
イベント会社主催で複数の企業が参加する場合 | オンライン展示会特設サイト |
自社のみの単独開催の場合 | 自社サイト内の特設ページ |
リアルで開催される自動車の展示会は、イベントを主催する企業が会場を借り上げ、自動車メーカーや自動車関連製品メーカーが出展して行います。
特設ページで開催する自動車のオンライン展示会は、リアル開催と同様に、展示会を主催する企業がオンライン展示会の特設サイトを作成し、会場を整えます。
そこに出展する企業がコンテンツをアップし、来場者は特設サイトにアクセスします。
リアル開催の場合、イベント主催者が主導する形がほとんどですが、オンライン展示会の場合は1社だけで単独開催することも可能です。
単独開催の場合は、自社サイト内にオンライン展示会の特設ページを作成し、コンテンツをアップして行います。
1-2.自動車のオンライン展示会に出展する企業
自動車のオンライン展示会に出展する企業は、自動車メーカーと自動車関連製品のメーカーです。
自動車のオンライン展示会に出展する企業は、具体的に次のようなものが挙げられます。
【自動車のオンライン展示会に参加する企業】
- 自動車メーカー(トヨタ自動車株式会社、マツダ株式会社、日産自動車株式会社など)
- 自動車部品メーカー(株式会社アイシン、株式会社旭化成、大同メタル株式会社など)
- 自動車の計測機器メーカー(株式会社イージーメジャー、エルヴィイエルジャパン株式会社など)
- 自動車の車体メーカー(トヨタ車体株式会社など)
- 自動車に使われるソフトウェアの開発会社(東芝デバイス&ストレージ株式会社など)
リアル開催の自動車展示会と同様に、自動車メーカーはもちろんのこと、自動車に関連するさまざまな製品の企業が出展します。
1-3.自動車のオンライン展示会の出展対象
自動車のオンライン展示会の出展対象は、自社の最新製品や最新技術です。
出展対象はリアルとほぼ同じで、リアル開催での自動車展示会と合わせてオンライン展示会が行われるケースも多くあります。
【自動車のオンライン展示会の出展対象】
- 自動車メーカーの最新モデル
- 自動車メーカーの最新技術(自動運転やカーボンニュートラルなど)
- 自動車の部品メーカーの最新製品や最新技術(軽量化した部品、強度を上げた部品など)
- 自動車に使われるソフトウェアの開発会社の最新技術(最新の自動運転技術用のソフトウェアなど)
同じ出展対象を実際に手で触れられないオンライン展示会では、写真や動画を使って見せ方を工夫しているのです。
1-4.自動車のオンライン展示会を行う目的
自動車のオンライン展示会を行う目的は、次の3つです。
【自動車のオンライン展示会を行う目的】
- 自動車や自動車関連製品の最新製品や技術を売り込み、新規顧客を獲得する
- リアル展示会に参加できない顧客との接点を作る
- リアル展示会に参加した人とさらに繋がるきっかけにする
自動車のオンライン展示会を行う一番の目的は、自動車や自動車関連製品の最新製品や技術を売り込み、新規顧客を獲得することです。
リアルで行われる自動車の展示会と同様に、自社の最新製品や最新技術を来場した多くの人に知ってもらうことで、新しいビジネスのチャンスを生み出すために行います。
さらにオンライン展示会ならではの目的として、海外など実際の会場にはなかなか足を運ぶことができない人に、自社製品について知ってもらう機会を作ることも挙げられます。
さらに、リアル展示会に参加した人が後日オンライン展示会を見て、より自社製品について理解や興味を深めてもらうことも、自動車のオンライン展示会を行う目的です。
2.自動車のオンライン展示会でできる5つのこと
自動車のオンライン展示会でできることは次の5つです。
それぞれ詳しくみていきましょう。
2-1.画像や映像による製品や技術の訴求
自動車のオンライン展示会でできることの1つめは、画像や映像による自社の製品や技術を訴求することです。
展示会の最も大きな目的である自社の製品や技術を、画像や映像を使って新規顧客となる見込みがある来場者へアピールします。
オンライン展示会でできるアピール方法には次のようなものがあります。
【自動車のオンライン展示会でできるアピール方法の種類】
- 製品や技術の静止画
- 製品や技術を紹介する動画
- ショールームをそのままバーチャル空間に再現した360°ウォークスルー
リアル展示会とは違い、実際に製品を見せることや触れることが出来ない分、画像や映像などを使って製品や技術をアピールします。
2-2.オンラインでの名刺交換
自動車のオンライン展示会でできることの2つめは、オンラインでの名刺交換です。
名刺はビジネスにおいてとても重要ですが、リアル展示会では実際に会って名刺交換が出来るのに対し、オンライン展示会では対面でないため、名刺交換ができません。
それをカバーするために作られた機能で、ツールを使って簡単に名刺情報を交換することができるのです。
同じ名刺交換ツールを使っていない場合でも簡単に相手の名刺情報を送ってもらうことができるシステムを組み込むことも出来ます。
リアルの自動車展示会と同様に、来場者と名刺交換を行うことで、新たに営業活動を行うべき顧客見込み者を獲得することができるのです。
2-3.デジタルカタログの配布
自動車のオンライン展示会でできることの3つめは、デジタルカタログの配布です。
リアルで行う自動車の展示会でも、来場した人に自社の製品や技術をアピールするための資料を配布しますが、オンライン展示会でも同じように資料配布が可能です。
デジタルカタログの場合、その場ですぐにカタログを開いて確認することができますから、来場者に見てもらえる確率が上がります。
資料を配布することで、より自社の製品や技術に対する興味を深めてもらい、契約へと繋げることができます。
【紙媒体のカタログ送付にもメリットがある!】
デジタルカタログの配布と同時に、紙媒体で印刷されたカタログを、入力してもらった住所宛に送付することも可能です。
カタログを送付する場合は、来場者の住所や担当者名を集めることができるというメリットもあります。
すぐに情報が見られるデジタルカタログ、来場者情報を得られる紙媒体のカタログ、どちらも用意し配布できるシステムを用意するのがおすすめです。
2-4.オンラインでの商談
自動車のオンライン展示会でできることの4つめは、オンラインでの商談です。
リアルで行う自動車の展示会では来場者と直接話しをして商談することができます。自動車のオンライン展示会では、パソコンやスマートフォンを通じてオンラインで商談をすることが可能です。
商談にはチャットツールやWebミーティングツールを使います。
リアルタイムで来場者とコミュニケーションをとることで、来場者の興味を深め、契約へと繋げることができるのです。
ちょっとした質問はチャットツール、より契約に近い商談ではWebミーティングツールなど使い分けることもできます。
2-5.ログ計測によるリアルタイムでの成果の把握
自動車のオンライン展示会でできることの5つめは、ログ計測などによるリアルタイムでの成果の把握です。
自動車のオンライン展示会では、来場した人の視聴ログや行動履歴をリアルタイムで計測し、どのコンテンツが好まれているのか、どの来場者がどんなサービスに興味を持ったのかを解析することができます。
計測した成果に基づいて、それぞれの来場者に対して最適なアプローチを行うことで、より契約などの成果を出せるようになるのです。
来場者の興味や関心を分析・把握しやすいというのはオンライン展示会ならではの機能です。
3.自動車のオンライン展示会は「合同型」と「単独型」の2種類ある
自動車のオンライン展示には、合同型と単独型の2つの種類があります。
合同型と単独型の違いは次の通りです。
【自動車のオンライン展示会の合同型と単独型の違い】
合同型 | 単独型 | |
主催者 | イベント主催者 | 自社 |
参加企業 | 複数 | 自社のみ |
開催期間 | 期間限定 | 自社で自由に決められる(常設可) |
会場 | イベント会社が用意したサイト | 自社サイト |
プラットフォーム | 決まっている | 自社で自由に決められる |
集客 | イベント主催者が行う | 自社だけで行う |
開催・運営リソース | 小さい | 大きい |
それぞれ詳しくみていきましょう。
3-1.合同型
合同型とは、主催者がさまざまな自動車関連企業を集めて行うものです。リアルで行われる自動車の展示会に近い形となります。
主催者が用意したプラットフォームに、参加を希望する企業が出展します。
開催期間はあらかじめ決まっており、期間終了後は展示会を見ることはできません。
あらかじめプラットフォームが用意されている、主催者側がある程度集客を行うため一定数の集客が見込めることがメリットです。
【合同型の自動車のオンライン展示会の一例】
3-2.単独型
単独型とは、自社サイト内やSNSにオンライン展示会のページを作成し、自社製品を展示します。
自社開催の場合は展示期間、プラットフォームのデザインや展示内容などを自由に決められ、オリジナリティの高いアピールを行うことができるのがメリットです。
リアル開催の場合は単独で展示会を行うのは難しいのですが、オンライン展示会であれば自社のみで単独開催を行うことも可能となります。
集客やコンテンツ制作などのハードルはありますが、期間や内容などを自由に決められることで、より自社製品や技術を多くの顧客・見込み客へ知ってもらえる機会になることから、新たなマーケティング方法として注目が集まっているのです。
3-3.自動車のオンライン展示会は単独開催のハードルも低い
自動車のオンライン展示会の場合、リアル開催の自動車展示会と比較して単独開催のハードルが低いという特徴があります。
リアル開催で行う自動車展示会を単独開催することは、会場や集客などのコスト面でなかなか難しく、イベント主催会社があり、多くの企業が出展する合同型がほとんどです。
それに対してオンライン展示会の場合、インターネット上にコンテンツを作成すれば開催が可能となりますから、単独開催のハードルがかなり低くなります。
自社サイトを持っている企業であれば、自動車のオンライン展示会用の特設ページを作成すれば開催が可能です。
単独開催のハードルが低いため、リアル開催の自動車展示会に参加した後、自社のサイト内でオンライン展示会を行うといった使い方もおすすめです。
リアル開催で興味を持った人がサイト検索した場合に、通常の自社サイトだけの場合より、オンライン展示会のコンテンツでさらにアピールすることなどが可能なのです。
4.自動車のオンライン展示会のメリット
自動車のオンライン展示会には、リアル開催にはない、オンラインだからこそ得られるメリットがあります。
リアルで開催される自動車展示会と比べて、自動車のオンライン展示会ならではのメリットとなるのは次の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
4-1.リアル開催より出展費用を大幅に抑えることができる
自動車のオンライン展示会だからこそ得られるメリットとしてまず挙げられるのが、リアル開催と比較すると出展費用を大幅に抑えることができるという点です。
【自動車のオンライン展示会とリアル開催の自動車展示会の費用】
オンライン展示会 | リアル展示会 | |
必要な費用の種類 | ・サイト制作費用(初回のみ) ・コンテンツ制作費用(初回のみ) ・人件費 | ・出展料 ・車や製品の搬入費用 ・ブース装飾のデザイン・施工費用 ・パンフレットやチラシの制作費用 ・配布用ノベルティ作成費用 ・スタッフ人件費 ・その他備品など |
費用の目安 | 自社でシステムを作成:30~60万円 プラットフォーム活用:無料~200万円 | 1小間ほどの小規模なブース:60~90万円 3~4小間の広めのブース:180~300万円 |
リアル開催の場合は、展示する車両や製品を搬入する費用、ブースを装飾する費用、会場内に常駐するスタッフの人件費などさまざまな費用がかかります。
特に自動車のオンライン展示会の場合、車両や製品が大きくなりがちな分、搬入費用は高額になりやすいのです。
車両の運搬費用は、運ぶ車両の大きさや距離によって異なりますが、東京大阪間の遠距離の場合は5万円から10万円ほどかかります。
それに対してオンライン展示会の場合、搬入費用や装飾費用などはかかりません。
オンライン展示会のコンテンツやサイトを作成する費用はかかりますが、リアル開催と比較するとかなり費用が少なく済むのです。
また、一度プラットフォームやコンテンツを作成すれば、2回目以降はそれを活用することで費用をさらに抑えることもできます。
費用を抑えながら新規顧客にアピールできるという点で、自動車のオンライン展示会は効率的にマーケティングを行うためにおすすめの方法と言えるのです。
4-2.世界中の見込み顧客と商談ができる
自動車のオンライン展示会のメリットとして次に挙げられるのが、世界中の見込み顧客と商談ができるという点です。
リアル開催の自動車展示会は、東京、大阪、名古屋など大都市で行われることがほとんどです。そのため、遠方の方にはどうしても参加することが難しくなるというデメリットがあります。
さらに海外の方はなかなか参加のハードルが高く、日本国内向けになりがちです。
海外向けにアピールしたいと思っても、海外で行われるリアル展示会に参加することはさらにコストがかかるため、特に中小企業の場合はなかなか難しくなります。
しかし、オンライン展示会であれば日本各地はもちろんのこと、世界中から気軽に参加し、自社製品を見てもらうことができます。
自動車や自動車関連製品は、日本だけでなく世界中で需要があるものです。日本だけでなく、世界中の見込み顧客と商談し、取引のチャンスを生み出すことで、より会社を成長させていくことに繋がります。
世界中の見込み顧客に自社製品や技術を訴求するためにも、自動車のオンライン展示会を活用するのがおすすめなのです。
4-3.アプローチの最適化がしやすい
自動車のオンライン展示会のメリット3つめは、展示会に参加してもらった人へのアプローチを最適化しやすいという点です。
自動車のオンライン展示会では、顧客がどのコンテンツをどれくらいの時間見たのかなど、来場者の行動をデータ化することができます。
【自動車のオンライン展示会でデータ化できるもの】
- ブースへ訪問した人の数
- 訪問した人の年齢、性別、所属などの内訳
- 閲覧したコンテンツと閲覧時間
- オンライン展示会内で行ったアクション
- オンライン展示会での滞在時間
システムが自動で上記のデータを可視化してくれるため、自社のどのコンテンツに注目が集まっているのかという展示会全体の分析を行うことができ、より効果的な展示会にするための方法が見えてきます。
また訪問者一人一人がどんなコンテンツに興味を持っているのかもデータ化できるため、その人に最適なアプローチを行うことができるようになるのです。
その人に合ったアフターフォローを行うことで、展示会参加後に顧客となる確率を高めることができます。
リアル展示会よりも、アプローチを最適化しやすいというのは大きなメリットとなるのです。
5.自動車のオンライン展示会のデメリット
自動車のオンライン展示会はリアル展示会と比べてマイナスな面もあります。
リアル展示会と比較して、自動車のオンライン展示会のデメリットは次の3つです。
デメリットと、それをカバーするためのポイントについて詳しく解説していきます。
5-1.実際に触れて確認できない分訴求力が下がる
リアル展示会と比べた時に、自動車のオンライン展示会のデメリットとして最も大きいものが、実際に触れて確認できない分、製品や技術の訴求力が下がってしまうという点です。
リアル展示会であれば、自社がアピールしたい製品に実際に触れてもらったり、デモ機などを使って体験してもらうことができます。
しかし自動車のオンライン展示会の場合、画面越しでしか製品や技術を見せられない分、どうしても訴求力が下がってしまうのです。
また、リアル展示会ならではの臨場感や会場の熱気を感じられない分、相手の気分を盛り上げることができず、相乗効果も狙うことができません。
このデメリットをカバーするには、わかりやすい映像やARなどのデジタルツールを活用し、より参加者に対してわかりやすく製品や技術のよさをアピールすることが大切です。
【自動車のオンライン展示会で商品訴求力を上げるための手法】
- わかりやすい動画で製品や技術をアピール
- MRを使って臨場感ある製品の展示
- 360°VRウォークスルーで臨場感ある会場作成
- オンラインセミナーの開催
- チャット機能などを活用しリアルタイムで商品への質問に答える
効果的な手法を取り入れることで、オンラインでも自社の製品や技術を伝えていくことが大切なのです。
5-2.サイト構築やシステム構築にコストと手間がかかる
自動車のオンライン展示会のデメリット2つめは、サイト構築やシステム構築にコストと手間がかかるという点です。
オンライン展示会に出展する場合、魅力的なコンテンツ作りや、来場者がスムーズに使えるサイト構築など、さまざまなことを考えてサイトを構築しなくてはなりません。
そのため特に初めてオンライン展示会を行う場合は、システム構築やサイト構築にコストだけでなく手間もかかってしまうのがデメリットです。
しかし、自動車のオンライン展示会の場合、一度サイトやシステムを構築すれば2回目以降はそれを使ってスムーズに開催することもできます。
また自社だけでサイト構築が難しい場合、オンライン展示会のプラットフォームサービスを利用することで、より効率的に自動車のオンライン展示会を行うことができます。
5-3.集客方法を工夫しなければ人を集めるのが難しい
自動車のオンライン展示会のデメリット3つめは、集客方法を工夫しなければ人を集めることが難しいという点です。
リアル展示会の場合、イベント主催者が告知や宣伝をして集客します。来場した人に現場スタッフが声をかけて、自社ブースへ誘うことも可能です。
しかし自動車のオンライン展示会の場合、来場者が自社のコンテンツを見てくれるよう声掛けなどを行うことはできません。
さらに自社単独で行う場合は、オンライン展示会自体に人を呼び込む工夫を行わなければ、展示会に来場する人がほとんどいないということも起こります。
これを防ぐためには、すでに自社が持っている見込み顧客リストを元に、メールなどでオンライン展示会の案内を送る、SNSで告知するなどの集客活動を行うことが必要です。
【自動車のオンライン展示会で集客する方法】
- 見込み顧客や顧客リストをもとにメールやDMでオンライン展示会の案内を送る
- SNSを使ったオンライン展示会の告知
- プレスリリースを配信する
- 予算に応じて広告を配信する
集客活動に自信がない場合やノウハウが不足している場合は、集客サポートを行ってくれるオンライン展示会プラットフォームを利用するのもよいでしょう。
6.新規顧客の獲得には自動車のオンライン展示会という選択肢を持っておくことがおすすめ
新規顧客を獲得したいと思うなら、自動車のオンライン展示会という選択肢を持っておくことがおすすめです。
リアルで行う自動車展示会には、リアルならではの良さやメリットがあるのは事実です。
しかしリアルで行う展示会には、場所や時間、自然災害や天候などの制約があり、それだけ行っていれば新規顧客が獲得できるとは限りません。
リアル展示会ではなかなか出会えない遠方や海外からの新規顧客との出会いの場として、自動車のオンライン展示会という選択肢を持つことは、さらに顧客を増やし、企業として成長することにとても効果的なのです。
【自動車のオンライン展示会を選択肢に入れる効果】
リアル展示会のみ | オンライン展示会も行う | |
海外からの顧客 | 参加のハードルが高く獲得しにくい | 世界中から参加できる分獲得しやすい |
時間の制約 | 開催期間・開催時間に縛りがある | 開催中なら24時間いつでも来場可能 |
展示会後のフォロー | アプローチしにくい | アプローチしやすくなる |
特に世界中で需要がある自動車や自動車関連製品であれば、場所や時間の制約なく、世界中の多くの人に見てもらうことが可能となるオンライン展示会はとても役立ちます。
自動車のオンライン展示会は、オンラインのみで開催することはもちろん、リアルで行う展示会と並行して行うこともできます。
リアル開催には実際に製品に触れられるなどのメリットはありますが、リアル開催だけでなく、オンライン展示会を並行して行うことで、より多くの顧客見込み者に対して自社の製品や技術を売り込むことができるのです。
一度コンテンツやシステムを構築すれば、次回以降に流用することが可能なため、コストを抑えて何度も開催することができるというメリットもあるのです。
今後、自社に新たな顧客との取引を生み出し、企業を成長させるため、ぜひ自動車のオンライン展示会を新規顧客獲得のための方法として、取り入れてみることをおすすめします。
7.自動車のオンライン展示会に出展する流れ
ここまで読んで、自動車のオンライン展示会に関心を深めてくると、実際に自動車のオンライン展示会に出展したい場合はどうすればいいのかが気になりますよね。
自動車のオンライン展示会に出展する方法は次のような流れで行います。
それぞれについて詳しく紹介していきます。
7-1.出展する自動車のオンライン展示会を決める
まず最初に行うのは、出展する自動車のオンライン展示会をどれにするのかを決めるということです。
自動車のオンライン展示会といっても、車メーカーが中心のもの、自動車に関する最新技術をテーマにしたものなど、さまざまな種類があります。
そのため、自社が求める見込み顧客が来場するオンライン展示会を選ばなければ、来場数が多くても思ったような結果が得られないのです。
自動車のオンライン展示会を選ぶ際は、次のようなポイントを確認して自社に合ったものを選びましょう。
【自動車のオンライン展示会を選ぶポイント】
- 展示会のコンセプトは自社に合っているか
- 想定来場者数は満足できる人数か
- 来場者の業種は自社サービスに合っているか
求める自動車のオンライン展示会がない場合は、自社単独開催を行ってもよいでしょう。
7-2.展示するコンテンツを作成する
出展する自動車のオンライン展示会が決まったら、展示するコンテンツを作成します。
自社ブースに掲載する写真を撮影したり、動画を作成してコンテンツを充実させていきます。
【自動車のオンラインで作成するコンテンツの一例】
- 製品を紹介する静止画
- 製品を紹介するプロモーション動画
- 配布するカタログなどの資料
- CG作成
自社製品や技術を充分にアピールできるコンテンツを作成していきましょう。
7-3.事前テストを行う
せっかく来場した人がスムーズにコンテンツを楽しめるよう、ブース作成後は事前テストを行って不具合がないか確認します。
Webサイトのレイアウトは崩れていないか、パソコンではなくスマートフォンで閲覧した時にもきちんと動くか、動画の再生はきちんとできているか、チャット機能はきちんと動くかなど、細かい点までチェックし、問題があれば修正します。
7-4.自動車のオンライン展示会を行う
事前準備がすべて完了し、コンテンツなどが整ったらいよいよ自動車のオンライン展示会本番です。
自動車のオンライン展示会の場合、リアル開催の自動車展示会と比べるとリアルタイムでの対応は少なくなります。
万が一通信トラブルが起きた場合や、チャットなどで来場者から質問が来ることに備えて、数人はオンライン展示会の当日担当者を置いておき、誰がどのように対応するのかも決めておきましょう。
7-5.来場者へのアフターフォローを行う
自動車のオンライン展示会に来場してくれた人に対しては、お礼のメールを送る、興味を持ってくれた商品の案内を送るなどのアフターフォローを行います。
オンライン展示会ならではの特徴として、リアルタイムで来場者の行動や連絡先などを可視化できるという点があります。
この特徴を活かして、きちんとアフターフォローまで行うことで、新規の見込み顧客を獲得することができるのです。
アフターフォローを欠かさずに行い、自動車のオンライン展示会の効果を高めていきましょう。
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8.まとめ
自動車のオンライン展示会についてご紹介しました。
最後に自動車のオンライン展示会についてまとめておきます。
自動車のオンライン展示会とは、インターネットを通じて開催される自動車や自動車関連製品の展示会です。
主催者がいる合同型の場合は、オンライン展示会特設サイト、自社のみで行う単独開催の場合は、企業サイト内に特設ページを作成し開催されます。
自動車のオンライン展示会に参加する企業は、
- 自動車メーカー(トヨタ自動車株式会社、マツダ株式会社、日産自動車株式会社など)
- 自動車部品メーカー(株式会社アイシン、株式会社旭化成、大同メタル株式会社など)
- 自動車の計測機器メーカー(株式会社イージーメジャー、エルヴィイエルジャパン株式会社など)
- 自動車の車体メーカー(トヨタ車体株式会社など)
- 自動車に使われるソフトウェアの開発会社(東芝デバイス&ストレージ株式会社など)
などが挙げられます。
自動車のオンライン展示会を行う目的は、
- 自動車や自動車関連製品の最新製品や技術を売り込み、新規顧客を獲得する
- リアル展示会に参加できない顧客との接点を作る
- リアル展示会に参加した人とさらに繋がるきっかけにする
の3つがあります。
自動車のオンライン展示会ならではのメリットは次の3つです。
【自動車のオンライン展示会のメリット】
- リアル開催より出展費用を大幅に抑えることができる
- 世界中の見込み顧客と商談ができる
- アプローチの最適化がしやすい
ただし、自動車のオンライン展示会にはデメリットもあります。デメリットは次の3つです。
【自動車のオンライン展示会のデメリット】
- 実際に触れて確認できない分訴求力が下がる
- サイト構築やシステム構築にコストと手間がかかる
- 集客方法を工夫しなければ人を集めるのが難しい
自動車のオンライン展示会は、世界中の顧客・見込み客に対してアピールできるなどのメリットがあり、リアル展示会と同様に新規顧客獲得の方法として行っていくことがおすすめです。
デメリットの部分は、コンテンツを工夫することや集客をきちんと行うことでカバーできます。
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