理美容業界における受発注の課題とは?美容商社(ディーラー)におすすめの受発注システムを紹介!

「お客様(理美容室)からの注文方法がバラバラで対応が追いつかない…」 
「お客様も自社も受発注業務を効率化できるシステムはないかな?」 

そんなお悩みをお持ちではないですか? 

本記事では、美容専門商社(ディーラー)の営業として勤務していた筆者が、理美容業界における受発注について、また、受発注業務を効率化する受発注システムについて詳しく解説します。 

美容専門商社(ディーラー)の方で受発注業務の改善、DX化を目指されている方は、ぜひご覧ください。 

本記事を読んでわかること
・受発注システムとは?
・受発注システムの市場規模
・理美容業界の受発注の現状
・受発注システム導入によるメリット
・理美容業界におすすめの受発注システム『WONDERCART』

1.受発注システムとは? 

そもそも受発注システムとはどういったものなのか、本章にて解説します。

1-1.受発注システムの概要 

受発注システムとは、商取引(受注と発注)をデジタル化し、効率的に管理するためのITソリューションのことを指します。

業種や規模などにより詳細は異なるものの、一般的には、受発注から納品、請求までの一連のプロセスを自動化し、業務の迅速化とエラー削減を実現するシステムを、受発注システムと呼んでいます。 

主要機能としては、以下が挙げられます。 

【受発注システムの主要機能】 
受注管理:顧客からの注文を受け付け、データベースに登録します。注文内容の確認、在庫チェック、納期回答などを自動化し、迅速な対応ができるようにします。 

発注管理:仕入先への発注プロセスを管理します。在庫状況に基づいて適切なタイミングで発注を行い、過剰在庫や欠品を防ぎます。 

帳票出力:注文書、納品書、請求書などの各種帳票を自動生成します。手作業での作成に比べ、時間短縮とミス防止につながります。 

在庫管理:リアルタイムで在庫状況を把握し、適正在庫を維持します。入出荷情報と連動させ、正確な在庫管理を実現します。 

取引先管理:取引先の情報を一元管理し、取引条件や過去の取引履歴を簡単に参照できるようにします。取引先との円滑なコミュニケーションをサポートします。 
※注:上記は一例でありシステムによって詳細は異なります。 

上記の機能により、これまで担当営業や事務が処理していた注文受付や発注、在庫確認などの業務をシステムに移行することができます。

受発注システムについてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事がおすすめです。ぜひクリックしてみてください。
引用:『受発注システムとは?3つの種類とデメリットや導入手順まで解説

1-2.受発注システムの市場規模

続いて、受発注システムの市場規模について見ていきます。
理美容業界における受発注システムはBtoB
ECという区分に該当します。

Tips!

BtoB ECとは、企業間取引をECサイトで行う形態のことです。
参考記事:BtoB ECとは?メリット・デメリットと成功のポイントを解説

残念ながら、本記事を執筆している2025年2月時点では、理美容業界に特化したBtoB ECの市場調査報告は見つかりませんでした。
そこでBtoB EC市場全体の市場規模がどのように遷移しているのか、経済産業省が発表した『令和5年度 電子商取引に関する市場調査 報告書』を見ていきます。

1-2-1.BtoB EC市場規模の推移

下記の図をご覧ください。
こちらは、2019年から2023年までのBtoB EC市場規模推移を表しています。

BtoB-EC 市場規模の推移(2019年〜2023年)


出典:『令和5年度 電子商取引に関する市場調査 報告書』(経済産業省)

2023年のBtoB-EC全体の市場規模は465 兆 2,372 億円で、前年より45兆18億円の増加していることがわかります。

1-2-2.卸売業のEC化率

続いて、下記の図をご覧ください。
下図は2019年から2023年間の卸売業におけるEC化率を表しています。


※『令和5年度 電子商取引に関する市場調査 報告書』(経済産業省)をもとに作成

卸売業における、2023年でEC化率は37.5%でした。
毎年2%程度の増加傾向にある一方で、まだ60%以上の企業がEC化に進めていないということがわかります。

あくまで直近の数値を見た上での仮説に過ぎませんが、上記2つのデータから類推すると卸売業におけるBtoB EC(受発注システム)の導入はますます拡がっていくと予想できます。

Tips!

理美容業界におけるBtoB EC導入事例としては、美容専門商社(ディーラー)業界大手の「株式会社きくや美粧堂」がプロ御用達美容材料通販サイト『 MiCOL (ミコル) 』やネット発注システムの『Altair』を開始しています。 

こうしたシステムは受注側、発注側ともにヒューマンエラーや工数の軽減といった大きなメリットがあります。
理美容業界内に受発注システムが浸透・一般化すると、「受発注システムも持っているか否か」がお取引を継続、開始する上で重要な要素となり得るかもしれません。
 

2.理美容業界における受発注の現状 

ここからは理美容業界における受発注の現状を解説します。 

2-1.従来の受発注フロー

受発注システム未導入の場合の受発注フローは、大きく分けて下記の2パターンです。

①事務が発注を受ける場合

理美容室からの電話、FAX注文を事務が受付、確認、入力作業を行います。
その後、注文情報が物流倉庫へ送付され、物流にて、ピッキング、梱包ののち配送。
指定日までに理美容室に発注商品が届くフローです。

続いて、担当営業が注文を受ける場合の受発注フローについて見ていきましょう。

担当営業が発注を受ける場合

 

理美容室から電話やチャットツールによる発注、また、訪問時の口頭注文などを営業が受け付け、その後、担当事務へ注文情報を共有します。
以降の流れは「事務が発注を受ける場合」と同様のフローとなります。

2-2.従来の受発注フローの課題 

上記で解説した従来の受発注フローには様々な課題があります。
本章では大きく3つに分けて解説したいと思います。
 

2-2-1. 課題①ヒューマンエラーが発生しやすい

受発注システムを導入していない場合、下記の方法で発注を受け付けます。

・FAX
・電話 
・営業への口頭発注、チャットツールを活用した発注 など

その際、下記のようなヒューマンエラーが懸念されます。

【懸念されるヒューマンエラー】
FAX発注
→手書きの字の読み間違えなどによる、商品種類・サイズの誤入力 など

電話発注
→言い間違い、聞き間違いによるサイズ、種類などの誤発注 など

口頭発注、チャットツール等を活用した発注
→聞き間違いや伝達ミスによる誤発注 など

こうしたミスが発生してしまうと、理美容室に大変な迷惑をかけてしまいます。
なぜなら、当日施術で使用する材料(カラー材やパーマ材など)や販売予定だった店販商品が届かない=エンドユーザーへの施術・販売ができなくなってしまうためです。

機会損失を生んでしまうだけでなく、理美容室とエンドユーザーの信頼関係にも影響を及ぼしかねません。

ですので、受発注業務におけるヒューマンエラーは可能な限り排除する必要があります。

2-2-2. 課題②顧客、営業、事務にかかる負担が大きい

受発注のミスが発生した場合、営業や事務はミスのフォローを優先的に行います。
対応内容としては、物流や配送業者への相談や交渉、自身の訪問ルートを変更して対応するなどです。

こういった対応は、自身の業務をコントロールできている感覚も掴みにくく、大きな精神的な負担になり兼ねません。

同様に、理美容室にとっても精神的な負担がかかります。
前項でも説明したとおり、発注した商品が誤って届いた場合、当日の施術や販売にも影響しますし、取引している美容専門商社(ディーラー)への不信感にもつながります。

このように受発注におけるヒューマンエラーは、双方の負担を増加させてしまうだけでなく、信頼関係にも悪影響を及ぼす場合もあるのです。

2-2-3.課題③コア業務にかける時間が短くなる

さらに従来の受発注業務では、営業のコア業務の時間が削られてしまうことがあります。

一般的に営業は顧客に対しての情報提供やサポート業務を行うことで継続的なお取引を創造する、もしくは現在取引のない顧客への新規アプローチにより、新たな売上の創造を目指します。
(理美容業界においては、顧客(理美容室)の売上拡大、利益創造を目指します。)
そうしたミッションにリソースを投下していくことが重要です。
 

しかし、現在の営業パーソンは営業活動中に電話、チャットなどで届く発注連絡に迅速に対応しなければならない状況です。
発送時間のタイムリミットもあり、後回しにできない場合も往々にありますので、営業活動を中断して、都度対応せねばなりません。

結果、コア業務である訪問、提案といった顧客とのコミュニケーション時間が減少することになりかねません。

こうした課題を解決する手段の一つとして、受発注システムの活用が注目されています。

2-3.受発注システムを導入した場合の受発注フロー

では、受発注システムを導入した場合の受発注フローはどのようになるでしょうか。
イメージを作成しましたので、下記フロー図をご覧ください。

③受発注システムを導入した場合の受発注フロー図


※上記フロー図は一例です。

理美容室は受発注システムを活用しオンライン上で発注します。
発注された商品情報はそのまま物流に送信され、その後は従来の流れと同様です。
また、注文された商品情報はクラウド上に蓄積されるので、事務、営業はいつでも確認できます。

上記フロー図を見ても分かる通り、受発注システムを導入することで、これまで事務や営業が対応しなければならなかった作業が大幅に軽減され、業務フローがシンプルになります。
※発注内容のチェックや返品、請求対応については人力での対応が必要ですが、発注内容のチェックなどはルールを決め仕組み化することで自動化の流れを構築可能です。

3.受発注システム導入によるメリット 

受発注システムを導入することで受発注フローがシンプルになることは分かりましたが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
本章では、受発注システム導入のメリットについて詳しくみていきます。

3-1.ヒューマンエラーを軽減できる 

2-2-1. ヒューマンエラーが発生しやすい」で取り上げたとおり、受発注システム未導入の企業は電話、FAX、口頭での直接発注など様々な方法で受注を受け付けます。
こうした受注方法では、読み(聞き)間違いや伝達ミスなどヒューマンエラーが起こりやすいです。 

しかし、受発注システムを導入することでそうしたエラーを限りなく少なくすることができます。 

弊社のBtoB受発注システム「WONDERCART」を活用した場合の受発注の流れを見てみましょう。 

 

【発注側(理美容室)】画面

BtoB受発注システム「WONDERCART」TOP画面

発注者(理美容室)は自サロン専用に発行されたオリジナルの発注ページにログインします。

 

商品一覧ページ(ヘアドライヤーカテゴリ)

カテゴリーや商品検索機能を活用し、発注したい商品を選択、カートへ移動させます。
※直感的で分かりやすい操作性のため、迷うことなく発注作業を行えます。
※定期的に発注する商品をすぐ呼び出せる「お気に入り機能」も標準搭載です。

 

注文確定画面

カート内の商品を確認し、問題なければ「注文を確定する」をクリックします。

注文完了

以上で注文は完了です。

 

注文完了後、受注側には受注通知が届き、即座に発注商品を確認することができます。 

【受注側(美容専門商社)】画面

注文確認 一覧画面
※現状、バイヤー名(顧客名)やメールアドレスは非表示になっていますが、通常は表示されます。

 

注文確認 詳細画面

受注した商品情報は物流に送られ、ピッキング〜配送まで進めることができます。
※商品情報を管理している基幹システムとの連携が必要です

今回はBtoB受発注システム「WONDERCART」を活用した例をご紹介しましたが、分かりやすく、操作性の高い受発注システムを活用することで、発注側(理美容室)は迷うことなく発注を行えます。

受注側(美容専門商社)としても発注側(理美容室)に受発注システムから発注を行なってもらうことで、入力の手間を減らし、数量や種類の誤りを減少させることができます。

3-2.問い合わせ減少により、コア業務へ注力できる

上記で解説した通り、受発注システムを活用すれば、オンライン上で発注業務は完結しますので、顧客から営業・事務に対する発注連絡を削減できます。 
発注側(理美容室)としても、オンライン上で簡単に発注処理が行えるため、受注側(美容専門商社)に電話やFAXを送る手間を解消できます。

さらに、BtoB受発注システム「WONDERCART」では、各商品に在庫数を掲載でき、かつカスタマイズすることで、欠品情報や入荷情報を掲載することが可能です。

商品一覧ページ(ヘアドライヤーカテゴリ)
※赤枠箇所に在庫数が掲載されます


この機能により、在庫数や欠品情報の問い合わせ数を減らすことができるので、営業はコア業務へ多くのリソースを割くことができます。
また、理美容室としても、オンライン上で在庫状況をすぐ確認ができるので、わざわざ営業に確認する手間が省けます。

在庫状況や欠品情報をオンラインで確認できるのは、双方にとって非常にメリットがありますね。

3-3. 営業ツールとしても活用できる

 さらに受発注システムは、営業活動へ直接活かせたり、告知、広報ツールとしても役立ちます。 

3-3-1.受発注システムを営業活動に活用する

3-1.ヒューマンエラーを軽減できる」でも見た通り、受発注システムを活用することで、顧客から受けた発注状況を担当営業が即座に確認することができます。
そのため営業は担当する顧客の発注情報を都度キャッチアップでき、シェア拡大の糸口を掴むなど営業戦略を立てる用途としても活用できます。

さらに担当営業が理美容室訪問時によく質問を受ける、価格(上代、下代)、納期、サイズといった情報も全て受発注システムから確認が可能です。
そのため、質問を持ち帰って返答しなくとも、その場で回答することができ、スピード感を持った営業活動が行えます。

3-3-2.受発注システムを告知、広報ツールとして活用する

BtoB受発注システム「WONDERCART」では、トップページのファーストビューエリア(赤枠)に、新商品やセミナー情報、キャンペーンの案内などを掲載することができます。 
※CMSでコンテンツ管理されているため、外部のシステム会社等に頼らず自社社員でコンテンツの差し替えが可能です。

【発注側(理美容室)】BtoB受発注システム「WONDERCART」TOP画面

受発注システムは顧客が月に何度も触れるシステムのため、自社が見て欲しい情報を目立つ場所に設置することで、通常の営業活動以外の時間にも製品やサービスなどをPRすることができます。

4.理美容業界におすすめの受発注システム『WONDERCART』

WONDERCART」は、商品データを活用して在庫確認や価格の問合せ対応を削減し、業務効率化を促進するBtoB受発注システムで、理美容業界に合った機能を多く搭載しています。

◆オンラインで商品検索や在庫確認ができる
顧客(理美容室)は電話やFAXに頼らず、受発注できるだけでなく、オンラインで商品検索や在庫確認ができるようになります。
シンプルでわかりやすい操作性のため、迷うことなく情報収集が可能です。

◆基幹システムとの連携などニーズに応じたカスタマイズができる
WONDERCARTは、貴社の基幹システムとの連携をはじめ、様々なカスタマイズができます
私たちは50年以上にわたり業務用カタログを制作しており、多くの商社の業務フローや課題を理解しています。
このノウハウを生かし、より効果的に商社の課題を解決するご提案が可能です。

◆商品データを「画像付き」で公開できる
WONDERCARTでは、文字情報だけでなく「画像付き」で商品データを公開できます。
特に理美容業界ではさまざまなメーカーから多くの商材が販売されているため、文字情報だけだとイマイチ分かりづらいですよね。
「画像付き」で確認ができれば、直感的に商品を見つけやすく、負担少なく発注業務を行えます。

こういった機能以外にも、「WONDERCART」はお客様の商流やフローに合わせて細かなカスタマイズが可能です。

「興味がある」方はもちろん「どんなものか話だけ聞いてみたい」という方もぜひ、お気軽にお問い合わせください。

5.まとめ 

本記事では受発注システムについて、理美容業界における受発注システム導入によるメリットを解説しました。  
本記事の要点を再度まとめます。

受発注システムは、商取引(受注と発注)をデジタル化し、効率的に管理するためのITソリューションのことです。

理美容業界における受発注システム(BtoB EC)は市場規模が増加傾向にあり、卸売業のEC化率から見ても今後ますます受発注システムの活用は拡がっていくと予想されます。

◎理美容業界における従来の受発注フローの課題は大きく下記の3つです。

・課題①ヒューマンエラーが発生しやすい
・課題②顧客、営業、事務にかかる負担が大きい
・課題③コア業務にかける時間が短くなる

◎受発注システムを導入することのメリットは下記の3つです。

・ヒューマンエラーを軽減できる 
・問い合わせ減少により、コア業務へ注力できる
・営業ツールとしても活用できる 

理美容業界において、受発注システムを導入することで、日々の業務改善に繋がるだけでなく、ヒューマンエラー解消による負担軽減、コア業務への注力といった生産性向上にも寄与します。

受発注システムにご興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。 

 #受発注 #システム #理美容 #商社 #ディーラー

コメント

WONDERLINEは、商品展示・名刺交換・商談・来場者分析がひとつにつながったオールインワンの展示会プラットフォームです。
専任担当が手厚くサポート致しますので、初めてのオンライン展示会でも安心してご利用できます。
初めての開催でも安心!WONDERLINEは商品展示や商談機能が
ひとまとめになった、オンライン展示会プラットフォームです