展示会の適切な服装とは?自社に合った服装で第一印象を演出しよう

「展示会に出展するけれど、どんな服装が適しているのだろう?」
「とりあえずスーツで統一しておけば良いかな

展示会の出展準備を進める中で、そのように服装についてお悩みではありませんか?

ブース製作や展示内容については検討を重ねていても、当日の服装まではなかなか思い至らず、いざ考えてみると一体何が適切なのかよくわかりませんよね。
とりあえず無難にスーツで揃えようとお考えかもしれません。

先にお伝えすると、一般的に出展者側はスーツ含め以下のような服装で揃えていることが多いです。

といっても、ここに挙げたものなら何でもOKというわけではなく、こういった選択肢の中からあなたの会社に合っているものを選ぶ必要があります

展示会における適切な服装は、来場者に与えるべき印象によって異なるからです。

普段見かけるお店でも、高級時計店のスタッフはスーツでビシッと決めているのに対し、美容院のスタッフはカジュアルでおしゃれな服装をしていますよね。
これは、高級時計店ではハイソサエティーな印象を、美容院ではセンスの良さや親しみやすさといった印象を重視しているからです。

展示会でも同じように、ブースで来場者を迎えるのに適した服装は、「どのような印象を与えるべきか」によって違ってくるのです。

にも関わらず、「スーツを着ておけば間違いないだろう」という風になんとなくで服装を決めてしまうと、来場者に不本意な印象を持たれ、ブースへの集客を阻害する恐れもあります。

そんなことにならないように、今回は以下の内容についてご紹介したいと思います。

本記事の内容

●      展示会に適した服装とおすすめなケース
●      展示会に適した服装を選ぶ際のポイント
●      服装のうち小物で気をつけるべきこと
●      展示会当日の身だしなみのチェックポイント

最後までお読みいただければ、与えるべき印象をばっちり演出できる服装で、来場者をお迎えできるはずです。

早速読み進めていきましょう。

1. 【印象別】展示会に適した服装6パターン

冒頭でもお伝えした通り、展示会に出展する企業のスタッフの服装は以下の6パターンで揃えられていることが多いです。

ただ冒頭でもお伝えしたように、これらのうちどれが適切かは、来場者に与えるべき印象によって異なります

そこでここでは、それぞれの服装がどういう場合に適しているかを説明します。

1-1. スーツは信頼感を与えたい場合におすすめ

「デキる人・デキる会社」という信頼感を来場者に与えたい場合には、スタッフの服装はスーツで統一するようにしましょう。

ビジネスの場において、スーツを着用することは基本的なマナーですよね。展示会も、一種のイベントとはいえ、商談や契約を獲得するためのビジネスの場であることには変わりありません。

展示会においても例外無くスーツを着用していることで、仕事を徹底してくれそうな信頼感を与えることができるのです。

そのような信頼感は、例えば以下のような業種や商材に当てはまる場合は特に重要となってきます。

信頼感が重要な業種/商材

業種
・金融、投資関連業
・コンサルティング業

商材
・医療機器や医薬品など医療関係の商材
・一口の契約が数千万円単位〜の大きな金額になる商材(BtoBの場合)
・一人当たりの購入額が数十万円〜の大きな金額になる商材(BtoCの場合)

上記のような、製品やサービスを選ぶ際に顧客が慎重になりやすい業種/商材においては、出展する側も第一印象から信頼感を与えることが重要です。

このように「信用第一」というケースにおいては、スーツを着用するのが適しています。

1-2. 作業着は堅実な印象を与えたい場合におすすめ

堅実・実直に業務に取り組んでいる印象を与えたいなら、実際に現場で使っている作業着を着用しましょう。

普段から業務で着用している作業着は、スーツではなくてもその会社にとってはフォーマルな服装と言えますし、展示会という華やかな場でも一貫して作業着を着ているところに「業務に誇りをもって取り組む実直さ、堅実さ」が表れます。

そのような堅実な印象は、以下のような業種で特に重要視すべきです。

堅実さが重要な業種

業種
・製造業
・建築業
・物流業
・研究/技術開発によって事業が支えられている業種
・その他現場仕事のイメージが強い業種

上に挙げたように、現場仕事のイメージが定着している業種においては、作業着を着用することで、現場で堅実に業務に取り組む様子を想起させることができます

こういった現場仕事が事業を支えているケースでは、ぜひ作業着を着用してその堅実さをアピールしましょう。

1-3. ポロシャツは快活な印象を与えたい場合におすすめ

ハキハキとした快活な印象を来場者に与えたい場合には、企業ロゴや製品名などの入ったオリジナルのポロシャツがおすすめです。

ポロシャツはそもそもテニスやゴルフなどで着用されることの多いスポーティーな服装でありながら、襟付きであることから最近はビジネスシーンでの着用も一般的となっています。

このためポロシャツは、適度にフォーマルな印象を与えつつ、快活・活発なイメージも同時に与えることができるのです。

そのような快活さは、以下のような場合に重要となってくるはずです。

快活さが重要な業種/商材

業種
・人材派遣業

 商材
・フィットネス関連の商材
・ヘルスケア関連の商材
・人材育成関連の商材

フィットネス・ヘルスケア関連の商材を出展するなら、快活さや活発さを演出することの優先度は高くなるはずです。
その他、人材派遣業や人材育成関連の商材を出展する場合においても、快活な印象からテキパキとした人材を彷彿とさせることができます。

このように、明るくテキパキとした快活な印象を持たれるのが望ましい場合には、ぜひ企業オリジナルのポロシャツを作成・着用してみてくださいね。

補足:
ポロシャツや、次にご紹介するジャンパー・法被をオリジナルで制作するなら、例えば UNIFORM mall のような、イベント用のユニフォーム制作サービスを利用すると良いですよ。
他にも「ポロシャツ 展示会」などで検索すれば、あなたの会社に合ったサービスが見つかるはずです。

1-4. ジャンパーは親しみやすさを演出したい場合におすすめ

来場者に親しみやすさを感じてもらいたいなら、企業ロゴや製品名入りのオリジナルジャンパーを着用してみてください。

ジャンパーは、基本的にはカジュアルな第一印象を持たれることになりますが、そのかっちりし過ぎないところが「親しみやすさ」に繋がります
また、第一印象こそカジュアルな親しみやすさを持たれますが、下にワイシャツ(男性の場合は+ネクタイ)を着ていれば、上着を換えるだけでスーツスタイルに早変わりすることもできます。

このようにジャンパーを着用していれば、親しみやすさを演出しつつも、必要に応じてフォーマルな対応も可能なのです。

親しみやすい第一印象が重要となるのは、以下のような業種です。

親しみやすさが重要な業種

業種
ICT関連業
・デザイン業

ICT関連業の企業は、そうした分野に苦手意識のある来場者からはとっつきにくいイメージを持たれていることもあります。デザイン業の企業に関しても、あまり洗練されすぎた服装だと引け目を感じさせてしまいます。

そういった、そもそも「敷居が高い」「近寄り難い」というイメージを持たれやすい業種では、その固定観念を払拭するための親しみやすさが必要となってきます。

このように、来場者に対して「気負い」のようなものを感じさせる可能性がある場合には、ジャンパーを着用して親しみやすさを打ち出すと良いですよ。

1-5. 法被は楽しげな雰囲気を演出したい場合におすすめ

出展ブースで楽しいことをやっていそうな雰囲気を演出したいなら、ぜひ法被を選んでみてください。

法被はお祭りを連想させる服装ですから、着用することで「何か楽しいこと・面白いことが行われていそうだ」と来場者に思わせることができます

またジャンパーと同様、下にワイシャツを着ておけば、必要に応じてすぐにスーツで対応することも可能です。
このため、ブース内の賑やかなイベントでの対応・呼び込みから、オフィシャルな商談まで幅広く対応することができます。

展示会というビジネスの場ではあっても、楽しげなイベントの空気感を大切にすべき業種としては以下のようなものが挙げられます。

楽しげな雰囲気が重要な業種

・エンタメ系の業種、商材

エンタメ系の業種であったり、そういった分野の商材を出展している場合は、やはり「楽しい体験」を想起させることが重要ですよね。

このように来場者にワクワクした楽しい気持ちを感じて欲しいという場合には、ぜひ法被を着用して、その雰囲気を助長しましょう。

1-6. 自社商品は出展商材が衣料品関連の場合におすすめ

これまでとは異なる観点ではありますが、展示会で自社制作の衣料品や、衣料品の受託制作サービスを紹介する場合は、ぜひその商材や成果物である衣料品を着用してください。

自社商品を着ているスタッフは、いわば動くマネキンとして来場者に着用イメージや品質・技術をPRすることができます。
来場者をブース内に招く前の段階から商品の実物をPRできるのですから、これを着用しない手はありません。

以下のような衣料品の制作を事業とする企業や、生地などの素材を商材として出展する企業は、ぜひ商品の実物を着るようにしましょう。

自社商品の着用がおすすめな業種/商材

業種
・ユニフォーム、ワークウェアのメーカー
・衣料品のOEM事業

商材
・衣料生地(素材)
・オリジナル衣料品の制作サービス

ただ注意点として、スタッフごとに異なる衣服を着用すると、どの企業のブーススタッフかが来場者から分からないため、足を止めてもらいづらくなってしまいます。

こうした事態を避けるため、商品の幅が多岐に渡る場合は色味を揃えるなどして、一定の統一感を持たせるようにしましょう。

2. 展示会に適した服装を決めるための3つのポイント

ここまでお読みいただいて、ある程度展示会で着用する服装の検討がついてきたかと思います。

とはいえ、服装によってどのような印象を与えるべきか判断しづらかったり、例としてご紹介した業種や商材が当てはまらないという場合もあるかと思います。

そこでここでは、あなたの会社に合った展示会の服装を決めるためのポイントを3つご紹介します。

展示会に適した服装を決めるための3つのポイント

●      ターゲット視点で考える
●      ブースデザインの印象に合わせる
●      ブース内のイベントとマッチさせる

この3点を押さえておけば、あなたの会社がどのような印象を与える服装を選ぶべきか判断できるはずです。
一つずつ見ていきましょう。

2-1. ターゲット視点で考える

ターゲットとする来場者の視点を持つことで、あなたの会社に適した展示会の服装を判断しやすくなります。

「ターゲットとしている人が何を好ましく思うか」を考えることで、あなたの会社が与えるべき印象が推察できるからです。

例えば、次のように考えると良いですよ。

中小規模の食品製造会社の経営者(男性/60代前後)がターゲットの場合
ターゲットは長年製造業に従事してきたベテランである可能性が高い

堅実な印象が好まれると推察できる

作業着が適している

決裁権者に繋いでくれそうな、営業効率に課題を抱える3040代の中堅社員がターゲットの場合
ターゲットは比較的若い世代のバリバリ働く営業従事者である可能性が高い

テキパキとした快活な印象が好まれると推察できる

ポロシャツが適している

このように、ターゲット像をできるだけ細かく思い描いた上で、その人の視点や立場から「どのような印象を好むのか」を考えてみてください。

ターゲットが好むであろう印象=与えるべき印象が推察できれば、選ぶべき服装も判断できるはずです。

2-2. ブースデザインの印象に合わせる

ブースデザインから感じる印象と同じような印象を与えられる服装を選ぶことも大切です。

ブースのデザインは、出展準備においてメインで検討することの一つ。そのデザインを決定する際には、「デザインによってどういう印象を与えるのか」もかなり慎重に考えているのではありませんか?

そのように決定されたブースのデザインには、そもそも来場者に与えるべき印象が既に投影されているはずですから、そこに服装も合わせれば良いのです。

例えば、セキュリティソフトを出展するに当たって、隙なく脅威をブロックする性能を表現するために、黒を基調とした洗練されたデザインをブースに施したとします。
このブースデザインに合わせるなら、きっちりした信頼感を与えられるスーツが相応しいと判断できるはずです。

このように、ブースと服装で、与える印象に一貫性を持たせるように服装を選びましょう

そのために、服装を決めるにあたって、今一度ブースのデザインをどのように決めたのかを振り返ってみると良いですよ。

2-3. ブース内のイベントとマッチさせる

展示会で着用する服装を決める際には、ブース内のイベントとマッチしているかどうかも判断基準にしてください。

ここでは、それぞれの服装がどのようなイベントに合っているかを見ていきましょう。

2-3-1. スーツが合うブース内のイベント

セミナーや商談のように、よりオフィシャルな対応が必要なイベントをブースで行う場合は、親しみやすさや楽しげな雰囲気よりも信頼感が重要になってくるため、スーツの着用が合っています。

スーツが合うブース内のイベント

・セミナー
・商談
・相談会などの商談に準ずる顧客対応

また、こういったイベントではビジネスの色合いが強くなりますので、服装もそれに合わせてスーツにした方が全体での調和も取れます。

2-3-2. 作業着が合うブース内のイベント

通常、作業着を着て行う業務や作業を再現するようなイベントを行う場合は、その業務に堅実に取り組む雰囲気まできちんと伝えるために、作業着を着用すると良いです。

作業着が合うブース内のイベント

・産業用機器などの実演
・現場作業のデモンストレーション

現場で行う業務や作業をブース内で実演する場合は、スーツ等より実際の作業着を着用している方が説得力も増すはずですよ。

2-3-3. ポロシャツが合うブース内のイベント

来場者と比較的近い距離感で接するイベントを実施するなら、明るく接しやすい印象を与えることが重要なため、ポロシャツの着用が合っています。

そういったイベントの例として以下のようなものがあります。

ポロシャツが合うブース内のイベント

・プレゼン(来場者との絡みも交えるような、セミナーよりもラフな形式)
・ブース内をツアー形式で案内

ポロシャツの、パリッとした明るさ・快活な印象は、ブース内での円滑なコミュニケーションをアシストしてくれるはずです。

そのため、「プレゼンやブース内の案内で人前には立つけれど、来場者と近い距離感で接したい」というイベントには、フォーマル感+快活な印象を与えられるポロシャツが合っているのです。

2-3-4. ジャンパーが合うブース内のイベント

来場者に、何かアクションをお願いするタイプのイベントでは、親しみやすい印象を与えて心理的ハードルを下げる必要があるため、ジャンパーが適しています。

そのようなイベントとして、以下のようなものがあります。

ジャンパーが合うブース内のイベント

・アンケートの実施
・サービス/製品の体験会

このように、ブース内で来場者に一定のアクションをお願いしたい場合には、まずは相手にプレッシャーを感じさせないことが非常に重要です。

そのため、ラフさで親しみやすい第一印象を与えることのできるジャンパーが合っているのです。

2-3-5. 法被が合うブース内のイベント

より多くの来場者を集めるために、抽選会やノベルティ配布といったイベント(施策)を実施する場合には、楽しげな雰囲気を演出できる法被が合っています。

法被が合うブース内のイベント

・景品付きの抽選会など集客用のイベント
・商品サンプルやノベルティの配布

このような、来場者に喜びや楽しみを与えられるイベント・施策を実施して集客をするなら、楽しい雰囲気を演出して、来場者を引き寄せることが重要です。

法被はその役割に最も適した服装と言えます。

3. 展示会の服装のうち小物で気をつけるべきこと

ここまでで、あなたの会社に適した展示会の服装がどのようなものか判断できるようになったのではないでしょうか?

ただ、「服装」にはメインとなる衣服の他、靴やアクセサリーなどの小物類も含まれます。
そこでここでは、展示会出展時に身に付ける小物で気をつけるべきことをお伝えしておきます。それが以下の3点です。

●      靴は履き慣れたものにする
●      アクセサリーは最低限に抑える
●      マスクはベーシックなもので揃える

どれも展示会においてはぜひ注意しておくべきことです。
それぞれ説明するので、ぜひ守るようにしてくださいね。

3-1. 靴は履き慣れたものにする

展示会では、普段から履き慣れた靴をスタッフに履いてもらうようにしましょう。

出展ブースでは、基本的に立ちっぱなしの状態で来場者を呼び込んだり、ご案内を行うことになります。
また大きな会場であれば、備品の搬入や配布物の補充のために、かなりの距離を歩くことも予想されます。

そのため、履き慣れた靴でないと途中で足が疲れますし、靴擦れで負傷してしまう可能性も出てきます

そういった状況が、ブース内での対応にマイナスになることはあってもプラスになることは決してありません

全てのスタッフが、会期中できるだけ良いコンディションでより良い対応を行えるように、履き慣れた動きやすい靴で来てもらうよう、事前にアナウンスをしておいてください。

3-2. アクセサリーは最低限に抑える

展示会に出展する際には、アクセサリーは最低限に抑えておいた方が良いです。

展示会では、普段の業務とは異なる作業や対応が発生することが多く、思わぬところでアクセサリーが邪魔になる場合があるためです。

そういった例として、以下のようなケースが考えられます。

◆モニターなどの備品をブレスレットや大ぶりな指輪で傷つけてしまう
◆プレゼン用のピンマイクに長めのネックレスのジャラジャラした音が入ってしまう
◆来場者に配布物をお渡しする際に、派手な時計が目に入り非常識に思われてしまう

このような事態を未然に防ぐため、通常よりもアクセサリーを控えめにするよう喚起しておきましょう。
特に、普段お客様と接する機会の少ない従業員をブースのスタッフに起用する場合や、就業規則が緩めな企業では注意が必要です。

3-3. マスクはベーシックなもので揃える

マスクにも注意を払う必要があります。
最近は、マスクにもさまざまなタイプや色があり、オフィスではそれぞれが好みのものを身に付けているということもあるかと思います。

ただ、展示会に出展する際は基本的に「白の不織布マスク」で揃えるのが無難です。

マスクについては人によって考え方が異なりますが、一般的に効果が大きいと言われているのは不織布マスクです。来場者の方に安心してブースを見てもらうためには、一般的な見地に従って不織布マスクを選んでおくべきです。

また色味については、あまりにバラバラだとせっかく衣服を揃えてもなんとなくチグハグな印象になってしまいます。衣服とマスクの色が全く合っていないスタッフが出てくる場合もあるはずです。
そういったことを避け、しっかり企業として与えるべき印象を統一させるためには、マスクの色も最もベーシックな白で揃えておいた方が良いのです。

ですから基本的には、当日会場に入るスタッフのマスクは「白の不織布マスク」で統一するようにしましょう。

補足:
マスクの色については、スタッフ間で揃っていれば必ずしも白でなくても構いません。
ポロシャツが黒だからマスクも黒にする、という風に衣服と合わせた色でマスクを統一するのもOKです。

4. 展示会前日から当日にかけての服装チェックポイント

着用する衣服が決まり、小物類にも気をつけてもらえれば、あなたの会社にとってベストな服装で来場者をお迎えすることができます。

とはいえ、展示会の前日から当日にかけて、服装を含め、スタッフの見た目に抜かりがないか最終チェックを行うことも欠かせません
具体的には、以下のようなポイントを展示会が始まる前に必ず確認するようにしてください。

●      スタッフ全員で着こなしも統一する
●      ブースに立つ全スタッフでシワや汚れが無いことを確認する
●      身だしなみを整えてチェックを実施する

細かいところまで最後にチェックすることで、全スタッフが統一感・清潔感のある見た目でブースに立つことができ、服装によって演出したい印象がストレートに来場者に伝わりやすくなります。

どれも怠ることなく、きちんと確認するようにしてくださいね。

4-1. スタッフ全員で着こなしも統一する

出展ブースに立つスタッフには、服装だけでなく着こなしも統一するように展示会前日に呼びかけるようにしましょう。

服装を揃えていても、着こなしがバラバラだと、統一感も半減してしまうからです。この統一感が欠けると、以下のように、来場者が直感的に感じる第一印象にもばらつきが生じるのです。

スタッフのスーツの色がバラバラ
→ダーク系スーツのスタッフが目に入った来場者は、信頼感と共により強いビジネス色を感じ、ライトカラーのスーツを着用したスタッフが目に入った来場者は、信頼感はありつつも柔らかい雰囲気を感じる。

法被の中がスーツのスタッフとラフな私服の人が居る
→中にスーツを着用したスタッフが目に入った来場者は、楽しげな印象の中にも名刺交換や商談ができそうな雰囲気を感じ、私服のスタッフが目に入った来場者はビジネスへの意識が薄くなる。

このようにスタッフ間で着こなしが統一されていないと、来場者が感じる第一印象は最初に見かけたスタッフの服装に多少左右されることになります。

そのため、より細かく与える印象をコントロールするためには、揃いで準備している衣服の下に着込むものや、その色味まで統一する必要があるのです。

4-2. ブースに立つ全スタッフでシワや汚れが無いことを確認する

展示会で着用する衣服に、シワや汚れが無いか前日に確認することも欠かせません。

特に、普段の業務で着用するものとは異なる服装で展示会に臨む場合は、服を広げてしっかりチェックするよう注意喚起しておくべきです。

シワや汚れがあると、当然清潔感に欠けただらしない印象を来場者に感じさせてしまいます。
普段から着用している服なら、日常的に管理をしていてそのようなことになりにくいかと思いますが、展示会ではいつもとは違う服を着る場合も多いはずです。

そのため、前日にチェックを徹底し、必要であればアイロンがけやシミ抜きなどを行っておかなければなりません。

4-3. 身だしなみを整えてチェックを実施する

当たり前のことですが、展示会当日は各スタッフがしっかりと身だしなみにも気を遣うことが大切です。

服装も大事ですが、やはりマナーの基本である身だしなみが整っていないと、来場者に嫌な印象を与えてしまいます。

また展示会には、非常に多くの来場者が訪れ、規模によってはその数は数万人にも上ります。その多くの人に悪い印象を持たれないためには、いつも以上に身だしなみに注意しなければなりません

以下のような項目を、スタッフ自身と責任者側でもしっかりチェックし、完璧な身だしなみで来場者をお迎えするようにしてください。

身だしなみのチェックポイント

◆髪のセット
・目が前髪で覆われていないか(マスクをしているため、目をしっかり見せることは重要です)
・長髪の場合はまとめてあるか
・寝癖はついていないか

◆爪
・短く揃えてあるか
・強い色味や装飾の派手なネイルになっていないか

◆顔
・目やにがついていないか
・ヒゲはしっかり剃ってあるか(マスクをしていても念の為)
・メイクは普段通りか(濃くなりすぎていないか)

◆靴
・汚れていないか

5. オンライン展示会なら服装にはこだわりすぎなくてもOK

ここまで説明してきたように、来場者と対面する展示会では、与えたい印象によって適切な服装を身に付ける必要があります。

ただ、実は同じ展示会でも「オンライン展示会」の場合は、リアルな展示会ほど服装にこだわる必要はないのです。

Web上で完結するオンライン展示会では来場者と対面することがなく、対応が必要な場合でも画面越しに接すれば良いからです。

このことで、来場者は次のような形で出展企業のスタッフを目にすることになります。

◆商談やセミナーなどでは、スタッフの上半身だけが見える状態
◆基本的にブースを見ている時は、スタッフの姿は見えない
◆画面上でスタッフを個別に見る(複数のスタッフが一つの画面に集うことがない)

こういったことから、オンライン展示会では、来場者が出展企業のスタッフの服装に注視する場面が圧倒的に少ないことがお分かりですね。

そのため、来場者があなたの会社やブースに対して感じる印象は、スタッフの服装にほとんど左右されません。

もちろん、普段ラフな私服で業務を行っているなら、多少フォーマルな服装を意識するくらいは必要です。
ただ、それ以上のこだわりはあまり意味が無いので、深く検討する必要も無いのです。

ブースや展示物の製作など、出展に向けて多くの準備を進める中で、服装を検討したり準備する労力が無くなるのは嬉しいポイントですよね。

6. その他のオンライン展示会ならではのメリット3

多くのタスクが発生する展示会の準備において、スタッフの服装にかける労力が無くなるだけでも助かりますが、オンライン展示会のメリットは、もちろんこの他にもあります。

ここでは、そのようなオンライン展示会ならではのメリットを3つご紹介します。

オンライン展示会ならではのメリット

●      コストを抑えて実施できる
●      商談率のアップが見込める
●      業務効率よく実施できる

一つずつ見てみましょう。

6-1. コストを抑えて実施できる

オンライン展示会は、リアル展示会よりも金銭的・人的コストを抑えて実施することができます。

Web上で完結する分、リアル展示会で必要だったコストを以下の通り削減することが可能なためです。

リアル展示会の金銭的コスト

オンライン展示会の金銭的コスト

◆出展料
◆ブース製作費
◆ブース施工費 
◆交通費・出張費
◆チラシ・資料印刷費
◆広告費(事前告知用)

◆出展料:自社開催なら不要
ブース製作費(Web上での制作・実装費は必要) 
◆ブース施工費:不要
交通費・出張費:不要
◆チラシ・資料印刷費:不要(DLできるため)
◆広告費(事前告知用)

リアル展示会の人的コスト

オンライン展示会の人的コスト

◆備品や展示品の搬入出
◆ブースの撤収作業
◆ブースにつきっきりでの対応
◆ブース・コンテンツの準備

◆備品や展示品の搬入出:不要
◆ブースの撤収作業:不要
◆ブースにつきっきりでの対応:不要
◆ブース・コンテンツの準備

金銭的コストも人的コストも、変わらず必要なものはありますが、全体を通してオンライン展示会の方がコスト負担が少なくなることはお分かりかと思います。

6-2. 商談率のアップが見込める

オンライン展示会では、リアル展示会に比べて商談率のアップが見込めます。

オンライン展示会には、「オンラインでも良いから情報が欲しい、製品・サービスを検討したい」という高い目的意識を持って訪れる来場者が多いからです。

そのため「情報収集」という口実でなんとなく訪れる来場者も多いリアル展示会よりも、商談率の高いビジネスマッチングが見込めるのです。

また、オンライン展示会のプラットフォームによっては、オンライン商談の予約を行えるものもあり、確度の高い見込み顧客との商談チャンスを逃しづらくもなります。

6-3. 業務効率よく実施できる

オンライン展示会は、Web上で実施するという特性上、リアル展示会よりも業務効率よく実施することができます。

リアル展示会では、ブースや展示物・来場者への配布物を全て物理的に用意する必要がありますし、来場者の情報も紙の名刺や記入用紙からデータへ移行するという手間が発生します。

一方、オンライン展示会はその辺りを以下の通り一貫してデータで対応できるため、非常に効率良く展示会の実施が可能となるのです。

データで対応できるオンライン展示会の業務

◆ブース製作
◆ブース内の展示物(製品画像や動画など)設置
◆来場者へのチラシやパンフレット配布
◆名刺交換

また、リアル展示会と違って、一度オンライン展示会のブースを作ってしまえば2回目以降もブースを再利用することができます
そのため、2回目以降のオンライン展示会は更なる業務効率の向上が実現します。

服装の他、リアル展示会にコストや労力面での課題を感じるなら、こうしたメリットのあるオンライン展示会の実施もぜひ検討してみましょう。

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具体的なサポート内容としては次のようなものがあります。(一例)

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・ブース内に展示するコンテンツ作成のサポート
・展示会への集客サポート
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この他、ご不明点や疑問がある場合はその都度対応いたしますので、お気軽にご相談ください。

より効率的な展示会施策を叶える機能をオールインワンでご提供
WONDERLINEでは、「オンライン展示ブース」に加えて、リード獲得〜育成をより効率的に実施するための基本機能を、以下の通りご用意しています。

・オンライン名刺交換
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もちろんこの他にも多彩な機能のご提供が可能です。

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7. まとめ

あなたの会社に適した展示会の服装を選ぶことができそうでしょうか?

最後に今回の内容をおさらいしておきましょう。

展示会で一般的に着用される服装には、主に以下の6パターンがあります。

こうした服装のうち、来場者に与えるべき印象によってあなたの会社に適したものを選んでいきましょう。
それだけでは決めきれないという場合は、以下のポイントを押さえるようにしてください。

展示会に適した服装を決めるための3つのポイント

●      ターゲット視点で考える
●      ブースデザインの印象に合わせる
●      ブース内のイベントとマッチさせる

展示会では、着用する衣類の他、次のように小物類にも配慮するようにしましょう。

●      靴は履き慣れたものにする
●      アクセサリーは最低限に抑える
●      マスクはベーシックなもので揃える

また、展示会の前日から当日にかけて、服装を含め、スタッフの見た目に抜かりがないか最終チェックを行うことも欠かせません。
そのために、以下のことは怠らないようにしてくださいね。

●      スタッフ全員で着こなしも統一する
●      ブースに立つ全スタッフでシワや汚れが無いことを確認する
●      身だしなみを整えてチェックを実施する

リアル展示会では、このように服装を決めて準備する必要がありますし、色々と配慮すべきこともあります。
しかし、オンライン展示会であれば、そのような服装に関する労力がほとんど必要ありませんし、その他にも以下のようなメリットがあります。

オンライン展示会ならではのメリット

●      コストを抑えて実施できる
●      商談率のアップが見込める
●      業務効率よく実施できる

服装に限らず、リアル展示会の出展に課題があるなら、こうしたメリットのあるオンライン展示会を実施してみるのも一つの手です。

今回の記事が、あなたの会社の展示会施策に役立てば幸いです。

#展示会 #服装

コメント

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