受注処理とは?業務における5つのステップと効率化すべき3つの理由

「今までなんとなくやってきたが、受注処理とは本来どのような業務なのか知りたい」
「これから受注処理を行う担当者に、重要なことや全体の流れを示したい」

自分自身が受注処理を適切に行うために、あるいは担当者に適切な受注処理のあり方を示すために、受注処理業務についての詳しい解説をお探しではありませんか?

まず受注処理とは、顧客からの注文を受け、商品の提供に至る社内外のプロセスを管理・遂行する全ての業務を指す言葉です。

受注処理は基本的に以下の5つのステップによって、社内で的確に処理される必要があります。

例えばもしあなたの企業で、このステップが滞ることになれば、

・納品の遅延による顧客満足度の低下
・従業員の工数増大による業務の非効率化

など、さまざまな問題が生じることになるでしょう。

これらはクレームや機会損失の増大を引き起こす原因となり、さらには売上を左右する深刻な問題へと繋がります。

この意味で受注処理に関わる全ての職員が、自社の受注処理の流れを理解し、正しく遂行できることは会社を支える上で欠かせない重要事項と言ってもいいでしょう。

そこで今回は、受注処理がどのようなものなのかや、適切な流れについて解説します。

本記事を読んでわかること

・受注処理とは
・受注処理業務における5つのステップ
・受注処理の効率化が売り上げアップに直結する3つの理由
・受注処理を効率化するために検討すべき3つの方法
・受注管理のスピードアップ!要は「在庫確認」

この記事を読めば、あなたも受注処理を正しく理解し、業務の改善に役立てることができるはずです。

1.受注処理とは

冒頭でもお伝えした通り、受注処理とは商品受注に関わる一連の業務を指す言葉です。

具体的には

・顧客からの注文受付と注文情報の入力
・注文された商品の在庫や納期の確認
・梱包、出荷
・請求書発行や入金確認
・売上の計上

など商品受注受付から始まる一連の業務プロセスすべてが「受注処理」業務に該当します。

これら多岐にわたる受注処理業務を円滑に行うためには

・受注処理に関わる社内の多数の従業員が、処理の流れを正しく理解していること
・受注情報を迅速に共有し、業務を引き継ぐ効率的な仕組みが社内に整備されていること

が欠かせません、

特にBtoB取引においては、納期や品質、価格といった要素が企業の競争力に直結することになります。

このため、迅速で確実な受注処理は、顧客満足度や企業業績を向上させる上でもたいへん重要な業務であると言えるでしょう。

次章では、この受注処理のプロセスについてさらに詳しく確認していきましょう。

2.受注処理の適切な流れ5ステップ

受注処理の大まかな流れは、以下の通りです。

【受注処理の流れ】

ステップ1

顧客からの注文受付

ステップ2

在庫確認

ステップ3

出荷・納品

ステップ4

請求書送付

ステップ5

売上処理

いずれのステップも欠かせないプロセスであり、一つずつ順を追って実施することで、受注処理業務が滞りなく完遂することができます。

一つずつ見ていきましょう。

2-1.【ステップ1】顧客からの注文受付

受注処理は、顧客からの注文を受け付けることから始まります。
受注処理において、この注文受付の情報が迅速かつ正確に共有されることが何より重要になります。

注文受付は大きく分けて以下の2つのステップで構成されます。

【注文受付 2つのステップ】

顧客からの注文受付

顧客からの注文を受け付け注文内容を正確に把握する

受注の社内共有

受注情報を社内の受注処理システムに従って正確に記述・入力し、社内に共有

顧客からの注文受付は、受注システムを利用する場合や、メール・電話で受け付ける場合など、会社によって様々です。BtoBの取引の場合、あらかじめ営業から見積書を送付し、その後注文書が届くことも多いでしょう。

どのような方法で注文を受けるかに関わらず、まずは正確に注文の内容を把握する必要があります。
具体的には以下のような内容は最低限抑えておかなければなりません。

【顧客からの注文受付で把握すべき内容】

・顧客の基本情報
・注文された商品(材質やカラーバリエーションなども含め、細かく確実に把握)
・注文数
・希望納期
・納品先住所
・商品単価と総額
・その他の要望(「◯個は特急で、◯個は×月×日までに納品希望」などのイレギュラーな要望)

その上で、これらの情報を社内の受注処理システムに従って、正確に記述・入力し、社内に共有します。

こうした注文受付は、「正確に行うこと」が何より重要です。

聞き間違えや入力ミス、伝達ミスなど、様々なミスが起こる可能性が高いのがこの注文受付であり、注文受付におけるミスは、受注処理を停滞させる最も大きな要素と言っても過言ではありません。

以下のような対応を行い、注文内容の正確な把握と入力を徹底しましょう。

正確に注文受付を行うためにやるべきこと

・注文受付において把握すべき内容をチェックリスト化し、漏れなく把握できたか確認する
・受注処理システムなどに注文内容を入力し終わったら再度チェックする

2-2.【ステップ2】在庫確認

注文受付が完了したら、注文情報に従って在庫の確認を行います。

在庫確認では顧客からの注文を在庫と照合して、注文された数の在庫があるかどうかを確認します。
その後の対応は、注文数に応じた在庫があるかどうかで変わります。

【在庫確認後の対応】

在庫がある場合

出荷担当へ対応を依頼。

在庫が不足する場合

欠品している商品の仕入れを行う。
仕入れ商品の納期から、顧客への納品時期を顧客あるいは担当営業職員へ報告。

これらの作業でとりわけ重要となるのが、正確で迅速な在庫情報の確認です。

もちろん正確な在庫情報が手元にあれば、在庫確認業務に時間がかかることはありません。

ただし手持ちの在庫データが最新のものでなければ、担当職員が倉庫に走り、実際の在庫を目で確認するしかありません。こうなってしまうと、在庫確認作業における時間のロスはかなり大きくなるでしょう。

こういったことから、在庫確認業務では、以下のことを実施してください。

正確で迅速な在庫確認のためにやるべきこと

・エクセルやシステムなど複数のツールに在庫を記録しない:
ツールごとに在庫数が違う場合、正しい在庫数の把握が困難になり、倉庫に走ったり、電話で正しい在庫数を確認したり、という手間が発生しやすくなる。
社内で統一されたツールがあるなら、そこに記載された在庫数だけを確認する。

・在庫数を管理しているツールに更新をかける:
最新のリアルタイムの在庫数を把握するため、必ず更新(リロード)を行う。

・在庫がある場合は即座に出荷対応を依頼する:
在庫確認から出荷依頼まで時間が空くと、その間に別の担当者に在庫を押さえられる可能性があるため、必要な在庫はすぐに押さえる。

2-3.【ステップ3】出荷・納品

受注した商品を全て揃えて速やかに商品を出荷します。

具体的には以下の3つの手順に従い業務を行います。
企業によっては、出荷担当者が別途常駐していることもあるかと思いますが、その場合は、出荷担当者に依頼をかけます。

【出荷・納品業務における3つの手順】

商品の確認

注文内容と実際の商品の種類や数に齟齬がないかを確認する

梱包

出荷する商品を適切に梱包する
壊れやすい商品には特別な梱包やラベルを使い、輸送中の破損を防止

発送

顧客の希望納期に間に合うよう、適切な配送業者やルートを選定し発送

商品出荷の際には、これらの手順を踏まえて適切に商品発送を行います。

いずれの手順においても問題となるのはヒューマンエラーです。

人の手を介して行わなければいけない作業である限り、ミスによるトラブルを完全に防ぐことは難しいと言えます。

だからこそ、ヒューマンエラーを可能な限り少なくするために注力しなければなりません。
具体的には以下のような対応を実施するべきです。

出荷・納品においてヒューマンエラーを防ぐためにやるべきこと

・梱包前に注文書やシステムの注文内容と照らし合わせて最終チェックを実施する
・イレギュラーな対応が発生する際は、出荷担当者全員に共有しておく
・(出荷担当者に依頼をかける場合)イレギュラーな対応が発生する際は、システムや注文書の目立つ位置に記載しておく、または口頭で伝える

2-4.【ステップ4】請求書送付

納品完了を踏まえて、商品代金の請求書をメールや郵送などで顧客に送付します。

請求書には

・商品、数量、価格、支払い期日など注文に関わる情報
・税率別の消費税の表示
・適格請求書発行事業者登録番号の表示

などを正しく記載する必要があります。

インボイス制度導入の後、適格請求書(インボイス)発行事業者登録を行っている事業者の方は、登録番号と合わせて、商品ごとの正確な適用税率と消費税額を正しく表記することが義務付けられました。

これらについても、画像を参考に、注意して対応しましょう。

このプロセスでは、ミスのない請求書を送付することが肝心です。請求書にミスがあると、支払いが遅れたり、トラブルが発生する原因にも繋がります。

顧客の信頼を損ねる事態にも直結すると言えるでしょう。

こういったことを避けるため、請求書の送付前に以下のような対応を実施する必要があります。

請求書のミスを防ぐためにやるべきこと

・ダブルチェックを行う:
受注処理に慣れないうちは、先輩や上司、営業担当などに依頼してダブルチェックを実施する。
また業務にある程度慣れていても、新規の取引先や、請求内容に違和感がある場合は、上記のとおりダブルチェックを実施する。

・見積書や注文書と照らし合わせてチェックを行う:
見積書や注文書の内容と齟齬がある場合は、ミスをしている可能性があるため、営業担当など取引の過程をよく知る従業員に確認をとる。

2-5.【ステップ5】売上処理

請求した分の入金があったら売上の処理を実施します。

経理担当者がいる場合は、受注担当者が行う処理ではありませんが、受注処理のうちの重要なプロセスですので一応押さえておきましょう。

売上処理を行うタイミングは企業により様々ですが、「出荷時に売上を計上し、入金時に売掛金として処理する」場合の流れは以下の通りです。

出荷時(ステップ3完了時):帳簿に売上金を計上

請求書送付後、入金された時:入金された売掛金の仕分けを帳簿に記載

こうした経理上の処理まで含めて、受注処理は完了するのです。

3.受注処理は効率化を図るべき!その3つの理由

前章では受注処理の流れについて詳しく解説しましたが、この受注処理の流れを効率的に処理する仕組みを社内に作ることは、会社の売り上げにも大きく寄与することになります。

受注処理効率化は、特に以下の3つの点で会社の売り上げに大きく貢献することになるのです。

一つずつ解説していきましょう。

3-1.工数削減効果で社内全体の業務効率アップ

受付処理の効率化は、受付処理にかかる社員の工数を削減し、全社的な業務効率アップを実現します。

例えば、これまで手動で入力していた受付処理や在庫確認を自動化できれば、従業員の作業時間は格段に短縮されるでしょう。

また、情報処理や伝達にかかる時間と手間を省くことができれば、これまで発生していた受注処理に関わるミスが減少し、これをカバーするために発生していた追加業務も減少することになります。

従業員の業務に時間的、精神的な余裕ができれば、業務ミスはさらに少なくなります。

このような好循環が生じることで、社内の業務効率は飛躍的にアップすることが期待できます。

3-2.受注から発送(出荷)までの時間を短縮して顧客満足度をアップ

受注処理業務の効率化は、受注から発送(出荷)までの時間短縮を実現し、これは顧客満足度の向上にも直結します。

受注処理業務にかかる時間が短くなれば、当然、商品の出荷までにかかる時間は短くなります。
納品までの時間を短縮し、さらに出荷や配送にかかる欠品やミスが少なくなれば、当然、顧客満足度は高まります。

迅速で正確な納品が実現することで、顧客からの信頼を勝ち取ることができるようになるでしょう。

3-3.属人化解消による機会損失の回避

受注処理の効率化が売り上げに貢献するもう一つの大きなメリットとして上げられるのが、属人化に起因する業務停滞によって生じる機会損失の回避です。

受注処理業務が社内の特定の従業員に負担を強いているケースは少なくありません。特に規模の小さい会社の場合、

・顧客ごとに特定の担当従業員だけが個別に情報を持っている
・受付業務をたった一人の従業員だけで処理している

といった状況は珍しいことではありません。

しかしこういった状況では、その従業員がいなければ業務はすぐに停滞します。特に急を要する受注では、これだけで他社への注文を検討する要因にもなってしまいます。

受注処理業務のプロセスを効率化すれば、このような弊害を回避することができるでしょう。

全ての従業員が情報を共有し、誰でも同じ手順で業務を行えるようになれば、特定の人が不在でも業務が円滑に進み、受注処理の継続性を保つことができます。

顧客の情報を常に共有することができれば、トラブルが発生した場合にも、迅速に問題解決を図ることができるでしょう。

結果として、顧客満足度は向上しリピートや新規顧客の獲得にもつながることになり、企業の競争力を高めることができるというわけです。

4.受注処理を効率化するために検討すべき3つの方法

実際に効率化を図るには、それぞれの会社の特徴を見極めつつ進める必要がありますが、大きく分けて以下の3つの方法を実践することが大切です。

一つずつ確認していきましょう。

4-1.受注処理業務プロセスの標準化と共有

受注処理業務の効率化を実現するための具体的な方法として、まず行うべきと言えるのが、社内での受注処理プロセスの標準化と共有です。

受注処理の標準化とは】

受注処理業務におけるそれぞれのステップを明確に定義し、全ての受注が一貫した手順に従って作業を進めることができる状況を意味します。

この受注処理業務の標準化を実現することで、誰が業務を担当しても同じ結果を得られるようになり、業務の属人化を防ぐことができます。

受注処理の標準化においては、注文が受け付けられた際に、

・どの情報を確認するべきか
・どの部署に連絡が必要か
・注文内容や納品物のチェック時に確認すべき項目は何か
・問題が発生した場合にどういった手順で対応するか

など、業務を細かく細分化し、それぞれのマニュアルやTo Doリストを作成します。
これらはWebで検索すればテンプレートが豊富に見つかるはずなので、自社で使いやすそうなものを選んで、まずは作成してみると良いでしょう。

Microsoft Createでは、ExcelやWordなどで使えるテンプレートを無料で提供しているので、ぜひ活用してみてください。

作成したマニュアル等を従業員に共有し遵守させることで、受注処理におけるミスやトラブルは飛躍的に解消することができるでしょう。

また受注処理の流れが可視化されるため、どの部分で時間がかかっているか、改善の余地があるかを分析しやすくなります。これにより、継続的な業務改善が実現し、さらなる効率化にもつながります。

4-2.従業員のトレーニングとサポート体制の構築

次に重要になるのが従業員への対応です。具体的には受注処理業務に関わるトレーニングと、従業員が安心して新しい受注処理プロセスを実践できるサポート体制の構築になります。

受注処理業務プロセスの標準化を実現しても、従業員がそれを理解できていなければ意味はありません。

このため、定期的に研修やトレーニングを行い、従業員が新しい受注処理の体制を理解するための環境を整備する必要があります。

具体的には以下のような実践的なトレーニングを行うことをおすすめします。

実践トレーニングで行う内容とポイント

シナリオ演習

まず実際の受注シナリオを用意し、実際にシステムを操作しながら、迅速かつ正確な処理ができるよう練習を繰り返す。

入力ミス検出演習

実際に発生したミスを例に、それぞれの原因や具体的な防止策を検討する。
様々な事例を知ることで、類似するミスの発生を防ぐ対応力を身につける。

研修担当者からのフィードバック

担当者の強みや改善点を具体的に伝えることで、受講者が自己改善に向けた目標を明確に持つことができるよう促す。

実践トレーニングにより、担当者は実際の受注業務に必要な判断力や応用力を身に付けることで、自信を持って業務を行うことができるようになります。

また、実際に受注業務に当たる従業員に対するサポート体制も重要です。

・社内サポートデスクの設置
・新入社員に専任のサポート担当者を配置

などの方法で、特に経験の浅い職員が業務に戸惑っても、問題を迅速に解決できる体制を作ります。

サポート体制を整えることで、従業員は安心して業務に取り組むことができ、全体的な業務効率の向上につながっていきます。

4-3.受注管理システムの導入

もし受注処理のために、社内で統一したシステムを利用していないなら、受注管理システムの導入も積極的に検討すべきです。

受注管理システムとは、注文受付から在庫管理、出荷手配、請求処理までの一連の受注処理業務を自動化・一元管理できるツールで、受注処理業務全体の精度と速度を飛躍的に向上させることができます。

また顧客情報にアクセスしやすくすることで、受注管理システムには特に以下の3つの点で大きなメリットがあります。

受注管理システムの導入のメリット

・業務の自動化による処理速度と精度の向上
・リアルタイムの情報共有と一元管理
・きめ細かいかい顧客情報の共有

一つずつ見ていきましょう。

◎業務の自動化による処理速度と精度の向上

受注管理システム導入の最も大きなメリットは注文受付、在庫確認、請求処理、発送手配といった一連のプロセスが自動化されることによる速度と精度の向上にあります。

注文の伝達や在庫情報更新など、これまで従業員が個別に行なっていた作業の多くが自動化されることで、業務時間が短縮されるだけでなく、ヒューマンエラーが大幅に減少することで、社内業務全体の正確性が向上します。

◎リアルタイムの情報共有と一元管理

受注管理システムのメリットは、情報管理と情報共有においてもあります。

受注管理システムでは、業務に携わるすべての従業員が同じプラットフォームでリアルタイムに情報を共有することができます。

在庫状況や注文の進行や出荷の状況を即座に確認でき、部署間の連携が圧倒的にスムーズになります。また、システム内で情報が一元管理されるため、情報の重複や不整合を大幅に削減することができます。

業務全体の透明性が高まることで担当者は常に最新の情報をもとに迅速に対応することができ、業務の無駄を削減することも容易になるでしょう。

◎きめ細かいかい顧客情報の共有

受注処理システムの導入は、顧客情報のきめ細かい管理を可能にします。

受注処理システムは受注処理や販売する商品情報の管理だけでなく、販売した顧客の情報をナレッジとして蓄積し、管理する上でもたいへん有効です。

具体的には、

・顧客ごとの過去の購入履歴や注文内容
・顧客から問い合わせの履歴
・個別の顧客特有の要望や好み
・特定の顧客への価格設定や支払条件

などを一言管理し、新たな注文時にはこれらの情報をフィードアップし、迅速な対応が取れるようになります。

またこれらの情報を元に、顧客のニーズに基づいた提案や、定期的なフォローアップの実施など、顧客の要望を先取りするかたちで受注処理業務を実践できるようになるでしょう。

これらは顧客満足度の向上を実現し、顧客との信頼関係をより強くすることができます。

この点を考慮すれば、受注処理業務は注文を確実に処理するという「守り」の業務としてだけでなく、ニーズに的確に反応し、顧客との信頼関係を高める「攻め」の業務としても大きな役割を果たすということができるでしょう。

5.受注管理の効率化のカギは在庫確認

ここまで受注管理効率化のメリットと方法について詳しく解説してきましたが、受注管理業務の効率化において最も重要なポイントとなるのが在庫確認です。

注文を受注する場面では、正確な在庫情報の把握は必須です。

もし間違った在庫状況で商品を受注すれば、当然、納期は大幅に遅れることになり、これによって注文自体がキャンセルとなる可能性もあります。

キャンセルを免れたとしても、顧客からの信用は下がり、継続的な受注が難しくなる可能性もあるでしょう。

一方で受注の局面で正確な在庫を把握できていれば、最短での納品ができるだけでなく、正確な納期を提示することで、顧客からの信頼を獲得することができます。

もちろん効率的な在庫管理は、在庫コストを抑えるという点でも社全体の利益向上に寄与します。

余分な在庫を抱えることなく、適正な数量を確保できれば、倉庫のスペースや保管費用を削減し、経営の健全性を高めることが可能です。

これらを総合的に判断すれば、最新の在庫状況を受注担当者が把握できることが受注処理業務における要となるのです。

もしあなたの会社で受注処理業務を見直すことを検討するなら、「在庫確認」にフォーカスして業務プロセスの見直しやシステムの導入を実践することをおすすめします。

リアルタイムの在庫状況を顧客とも共有できるWONDERCART(ワンダーカート)

在庫確認をはじめとした受注処理業務の効率化を図るなら、BtoB受発注システム「WONDERCART(ワンダーカート)」がおすすめです。

WONDERCART(ワンダーカート)は、個別の商品情報と商品ごとの在庫状況をそのまま顧客と共有できるため、注文受付における業務の精度と速度を飛躍的に上げることができます。

注文受付ではメールや電話・FAXの注文を受けて、対応する従業員が、その都度、目視や聞き取りで注文を受け、注文情報の入力、在庫確認、見積書の発行などを行うことになります。

この人手を介する作業自体が、ヒューマンエラーや処理業務遅延の最も大きな原因となることは言うまでもありません。

以下の機能を備えたWONDERCART(ワンダーカート)なら、これらの問題をまとめて解決することが可能です。

◎取り扱う商品の商品データでカタログを作成してそのまま顧客に提示できる

全ての商品をブラウザ上の画像付きのデータによるカタログとして顧客に提示できるため、個々の商品をイメージしやすく、顧客が安心して注文を行うことができます。

◎リアルタイム在庫状況をカタログ上で顧客と共有できる

商品画面でリアルタイムの在庫状況を把握できるので、在庫数確認による問い合わせ対応にかかる時間とコストの削減に役立ちます。

◎受付情報を元に瞬時に見積書を発行できる

WONDERCART(ワンダーカート)なら、受付情報と受付時点での小売価格情報を元に、自動で見積書を作成することが可能です。見積書発行にかかる従業員の工数と時間を大幅に削減することができます。

WONDERCART(ワンダーカート)は既存システムとの連携もしやすく、はじめての受発注システムとして非常に導入しやすいです。

6. まとめ

今回は受注処理業務について詳しく解説しました。

受注処理とは、顧客からの注文を受け、商品の提供に至る社内外のプロセスを管理・遂行する全ての業務を示し、具体的には以下の5つのステップによって処理業務が行われます。

【受注処理の流れ】

ステップ1

顧客からの注文受付

ステップ2

在庫確認

ステップ3

出荷・納品

ステップ4

請求書送付

ステップ5

売上処理

受注処理業務の効率化は特に以下の3つの点で、会社の売り上げに大きく貢献します。

受注処理を効率化すべき3つの理由

・工数削減効果で社内全体の業務効率アップ
・受注から発送(出荷)までの時間を短縮して顧客満足度をアップ
・属人化解消による機会損失の回避

また受注処理業務の効率化を実現する方法として、以下の3つの方法があげられます。

受注処理効率化 検討すべき3つの方法

・受注処理業務プロセスの標準化と共有
・従業員のトレーニングとサポート体制の構築
・受注管理システムの導入

受注処理業務の効率化において、カギとなるのが在庫確認です。

顧客満足度を高める上でも、在庫コストを抑えるという点でも、リアルタイムの在庫情報を共有することは、受注処理業務における最重要課題と言えるでしょう。

コメント

WONDERLINEは、商品展示・名刺交換・商談・来場者分析がひとつにつながったオールインワンの展示会プラットフォームです。
専任担当が手厚くサポート致しますので、初めてのオンライン展示会でも安心してご利用できます。
初めての開催でも安心!WONDERLINEは商品展示や商談機能が
ひとまとめになった、オンライン展示会プラットフォームです