「オンライン展示会の動画コンテンツに興味があるけれど、直接見たことがないのでイメージしにくい。実際にはどんな感じなんだろう?」
「オンライン展示会で動画を公開するメリットには、どんなものがあるのか?」
このようにお考えではないでしょうか。
オンライン展示会用の動画コンテンツは、自社の商品やサービスの魅力をオンライン上でも最大限アピールする目的で公開されます。
例えば、以下のような商品やサービスを紹介する動画を公開し、それに対して主催者が機能性や特徴などをオンライン上でプロモーションするといったことが、オンライン展示会の形式のひとつとして一般的です。
出典:Introducing FE 50mm F1.4 GM | Sony | Lens
またその他にも、最近はWeb上に以下のようなバーチャル展示空間を設置し、実際に展示会場を歩いているかのような体験を参加者へ提供するといった形式も存在します。
https://my.matterport.com/show/?m=X8a87TGBNCn
これらの形式は「360°動画」や「VR動画」と呼ばれることもあり、展示会の新たな動画コンテンツとして、近年注目が高まっています。
オンライン展示会で動画コンテンツを用いることのメリットとしては、以下の3つです。
オンライン展示会であれば、動画を通して世界中の方に商品やサービスをアピールできるのは大きな魅力といえるでしょう。
ただし、オンライン展示会で動画を活用するのであれば、注意するべき点もあります。
最も重要なのは、「動画のクオリティが命」という点です。
せっかくオンライン展示会に動画を公開したとしても、動画のクオリティが低かったり、オンライン環境でも見やすい工夫がされていなかったりすると、自社の商品やサービスの魅力を伝えきれず、離脱されてしまう可能性があります。
そこでこの記事では、オンライン展示会の高クオリティな動画の例やメリットとともに、動画活用を検討する際に押さえておきたい注意点など、以下の内容を詳しく解説します。
この記事のポイント |
● オンライン展示会で公開される動画コンテンツ3種類 |
この記事をお読みいただくことで、オンライン展示会で動画コンテンツを活用するために押さえておくべき情報を網羅できるはずです。
ぜひ、オンライン展示会で動画を用いるか検討する際にお役立てください。
目次
1.オンライン展示会の動画コンテンツとは?3種類の動画を解説
それではまず、「オンライン展示会で活用される動画はどういったものなのか」を具体的にイメージしていただくために、実際の動画の例をもとに解説します。
オンライン展示会の動画コンテンツには、主に以下の3つの種類があります。
それぞれについて、詳しく解説します。
1-1.商品やサービスを紹介する動画
オンライン展示会で最もよく活用される動画として、商品やサービスを紹介する形式の動画があります。
商品やサービスの紹介動画に求められる要素は、主として以下のようなものが挙げられます。
- 商品やサービスの特徴や魅力のプロモーション
- 商品やサービスの使い方の説明
- 開発者や専門家のインタビューを通じて製品への理解を深める
- 実際のユーザーが使用している様子
商品やサービスの紹介動画は、このような要素を、必要に応じて組み合わせて作ることが一般的です。
もちろん、全ての商品動画にこれらの要素を入れなければいけないわけではありません。実際の商品やサービスの魅力を最大限に伝えられるように、動画の構成を1から考えていく必要があります。
例えば、ご紹介しているセコムの「AZ-Air」動画では、商品の特徴と使い方の説明をブラウザで再生するのに適した画面と見せ方で、印象的にプロモーションしていますね。
制作された動画は、リアルタイムのオンライン展示会で発表されるだけでなく、企業のWebサイトやSNS、YouTubeに公開するなどして、消費者に情報を届けるために活用されることが多いです。
1-2.会社を紹介する動画
オンライン展示会用に、企業が自社をアピールするために会社を紹介する動画を活用することもあります。
主に企業のビジョンやミッション、製品やサービス、社員の働き方や文化などをアピールするために用いられます。
会社紹介動画では、主として以下の要素が取り入れられます。
- 企業概要
- 製品やサービスの紹介
- 社員の紹介
- メッセージ
複数の企業が参加して開催するオンライン展示会でも、企業としての在り方をアピールする時間を設けることがあります。
例えば、ご紹介している旭化成の会社紹介動画では、「事業を通じて持続可能(サステナブル)な社会の実現に貢献する」というビジョンやミッションを伝えるために、アニメーションを用いた7分尺の動画が公開されました。
オンライン展示会の限られた時間内で企業の存在感をアピールするために、こうした会社紹介動画が用いられるのです。
1-3.ティザー動画
出典:「ALL NEW HARRIER」新型ハリアーティーザー動画|【公式】ネッツトヨタ福岡株式会社
オンライン展示会では、ティザー動画の形式も活用されます。
ティザー動画とは、まだ発売前の新製品を宣伝するために制作される動画のことです。ティザーは「予告編」という意味で、商品の一部や一部の機能を紹介することで視聴者の興味を引き、商品の注目度を高めることが目的です。
新商品のティザー動画は、以下のような特徴を持ちます。
- 顧客の関心を引くような、謎めいた演出
- 30秒から1分程のショート動画
- SNSでの拡散を狙った演出
ティザー動画は商品紹介動画に比べて、オンライン上の短い時間で顧客の関心を勝ち取る目的で制作されます。そのため、商品の全体像を見せるのではなく、一部だけを見せるなどのミステリアスな演出が効果を発揮するのです。
例えば、ご紹介しているネッツトヨタ福岡株式会社のティザー動画は、オンライン上でも迫力を感じられるダイナミックな画角で新商品への期待感を触発しています。
なお、制作されたティザー動画の多くは、オンライン展示会での用途だけでなく、SNS等での拡散も狙って制作されることが多いです。
2.オンライン展示会で動画を使う3つのメリット
それではここからは、オンライン展示会で動画を使う3つのメリットについて、より詳しく見ていきましょう。
2-1.商品やサービスの良さをアピールしやすい
オンライン展示会で動画を活用すると、商品やサービスの良さをアピールしやすいといったメリットがあります。
オンライン展示会では、当然のことながら商品を直接手に取って見てもらうことはできません。そのため、いくら主催者が言葉で説明したり、スライドや画像を使って商品の魅力をアピールしようとしたりしても、見ている人に伝わる情報は限られてしまいます。
その点、動画を活用することで商品の魅力を伝わりやすくすることができます。商品が実際にどのような質感なのか、どのような大きさでどのような機能があるのか、どのように使うのかといった情報を、まるで実際に手に取って見ているかのように3次元で表現できます。
商品やサービスの良さをアピールしやすいという点で、オンライン展示会のコンテンツとして動画には大きな魅力があると言えるでしょう。
2-2.短い時間で理解してもらいやすい
オンライン展示会で動画を活用することで、説明を要するような商品やサービスの特徴を、短い時間ですぐに理解してもらいやすくなります。
たとえば動画を活用することで、短時間で以下のようなことがアピール可能です。
- 商品やサービスが生まれたバックストーリー
- 効果を表したデータの図表
- 商品やサービスが与えるインパクト
商品動画はCGやアニメーションなども活用できるため、ビジュアル効果を最大限に活かすことができれば、短時間でも必要な情報やイメージを十分に伝えることが可能となります。
2-3.営業効率を向上できる
オンライン展示会で動画を活用することで、営業効率を向上できます。
オンライン展示会用の動画は、企業のホームページやSNS、YouTubeなどのプラットフォーム上で公開することで全世界にアピールすることが可能となります。
動画をWeb上で公開するだけで集客ができますし、実際の展示会営業で活用することで、効率的に商品やサービスの魅力をアピールできます。
また動画は資料として、オンライン上で訪れた顧客や企業に対して配布することも可能です。顧客にも後から何度も見てもらえる可能性が高まるため、営業効率の向上が見込めるでしょう。
オンライン展示会で動画を活用することは、効率的に営業を行う上で重要なのです。
3.オンライン展示会の動画はクオリティが命!活用にあたり押さえるべき2つの注意点
オンライン展示会で動画活用を考える際の注意点として、動画のクオリティが低いと参加者やユーザーから離脱されてしまうことが挙げられます。
それほど、動画コンテンツはオンライン上でのユーザー体験の要となることもあるのです。
具体的な注意点としては、以下の2つが挙げられます。
それぞれ解説していきます。
3-1.飽きやすいユーザーを惹きつける動画にする
オンライン展示会の動画は、飽きやすいユーザーを惹き付ける動画になるよう工夫を凝らす必要があります。
オンラインユーザーはどこからでも好きな時に好きな情報にアクセスできるため、その場に参加しているからといって、必ずしも動画に集中してもらえるとは限らないためです。
ユーザーの注意を惹きつける魅力的な動画にするためには、以下のような工夫を効果的に盛り込むことが求められます。
- ユーザーの興味を引くストーリー
- インパクトのあるグラフィックスやアニメーション
- 楽しくて刺激的な音楽や音の活用
オンライン展示会に参加しているユーザーの目を思わず釘付けにするような、インパクトのある動画にすることで、自社に興味を持ってもらえるようなユーザー体験をデザインしなければなりません。
3-2.さまざまなデバイスからアクセスしても見やすい動画にする
オンライン展示会の動画は、さまざまなデバイスからアクセスしても見やすい動画にする必要があります。
参加者はパソコンやタブレット、スマートフォンなどさまざまなデバイスからアクセスするため、どのデバイスからでも十分に魅力が伝わるような再生環境を用意することが求められます。
例えば、動画に字幕を付けることは代表的な仕組みのひとつです。
オンライン展示会は、必ずしもユーザーが静かな環境で見てくれるとは限りません。場合によってはオフィスや自宅などの静かな場所ではなく、カフェや電車内等で参加するといったこともあります。
そのような場合にも、字幕があれば、音が聞けない状況においても動画の内容を正確に理解してもらうことが可能となるのです。
他にも、デバイスの大きさに合わせて再生サイズが自動的に調整される「レスポンシブデザイン」を採用すると、小さなスマートフォンからでも見やすくなります。
このように、オンライン展示会の動画は、さまざまなデバイスからアクセスしても見やすいようにする必要があり、ユーザー体験を損ねないよう準備を徹底しなければなりません。
4.オンライン展示会の動画作成方法
オンライン展示会の動画のメリットや注意点について理解できたところで、早速、動画の作成方法について見ていきましょう。
ここでは、以下の2つの方法について解説します。
4-1.外部企業に委託する
オンライン展示会の動画は、外部企業に委託して作成を請け負ってもらう方法が一般的です。
その最大の理由として、外部に委託しなければ完成度の高い動画にすることが難しいことが挙げられます。
ここまでに解説してきた通り、オンライン展示会用の動画はクオリティが命です。商品やサービスの魅力を伝えるためには、専門的なノウハウや機材を用いた動画制作技術が必要となります。
そのため、オンライン展示会の動画コンテンツは外部企業に委託するといった企業が多いのです。
なお、外部企業に委託するデメリットには、コストがかかることが挙げられます。当然ですが、自社で制作するよりも、外部委託する方が費用はかかります。
まずは自社で動画の方向性や目的を考えた上で、委託すれば何を実現できるかということをしっかり検討すれば、費用対コストに妥協せずに、動画のクオリティを追求できるでしょう。
360°VR動画で表現できるプラットフォームもおすすめ! |
オンライン展示会で動画コンテンツを活用する場合、従来の動画形式ではなく、360°VR動画で空間の表現をするという方法もあります。 オンライン展示会プラットフォーム「WONDERLINE」では、Web上で閲覧しているユーザーが実際に展示会を歩いているかのような効果を表現して、臨場感を演出することが可能です。 例えば、以下のようにマウスでクリックしていくことで、ショールームの中を実際に歩いているかのようなユーザー体験を提供できます。
当社は印刷事業も行っており、動画制作やデザインに関する高い技術やノウハウを持っているため、従来の形式も含めた動画の作成も請け負っております。 たとえば、WONDERLINEで作成できるコンテンツとして、以下の例があります。 ・来場者に伝わるコピーライティング オンライン展示会の顧客となるユーザーに「よりリアルな体験を提供して自社への興味を惹きつけたい」とお考えであれば、ぜひ以下のフォームからお問い合わせください。 |
4-2.自社で制作する
動画制作の技術を持つ人材や機材がそろっている場合には、自社で動画を制作することも可能です。
オンライン展示会の動画を自社で制作する場合は、以下の手順で行います。
- 動画の目的や方向性を決定する
- 機材とスタッフをそろえる
- スクリプトを作成する
- スケジュールを設定する
- 撮影を行う
- 編集を行う
- 音声や字幕、BGMの追加
動画の内容にもよりますが、自社で動画を制作すると、総合的には外部に委託するよりもコストを抑えやすくなるというメリットがあります。
ただし、ここまででも解説してきたことですが、質の高い動画を撮影するためにはそれなりにスキルの高い人材が必要です。また、機材やソフトウェアも専門のものを用意する必要があると考えてください。
自社での動画制作には時間や労力がかかるため、ノウハウや機材などのリソースが活用できない場合は、外部企業に委託することをおすすめします。
5.オンライン展示会の動画を委託する場合の費用の目安
それではここで、オンライン展示会の動画を外部企業に委託する場合の費用の目安を見ていきましょう。
一口に「オンライン展示会の動画」と言っても、実写やアニメーションなど様々な形式があるため、ここでは、目安としていくつかのパターンごとに紹介します。
動画の種類 | 相場 |
実写動画 | 50~100万円 |
役者を入れた実写動画 | 80~200万円 |
イラストのアニメーション | 50~100万円 |
3DCGを用いたアニメーション | 100~300万円 |
上記はあくまで一般的な参考価格であり、実際の費用は企画内容や制作会社によって大きく異なります。
事前にプロダクション会社に相談して、具体的な見積もりを依頼しましょう。
予算内でオンライン展示会の動画を委託制作するためには、費用を抑えるために、まずは上記のように必要最低限の要素に絞ったプランを立ててから、必要に応じて検討を進めていくことをおすすめします。
6.オンライン展示会で動画を活用するべき企業とは
それでは最後に、オンライン展示会で動画コンテンツを活用するべき企業について、詳しく解説します。
それぞれ、見ていきましょう。
6-1.視覚的な訴求に向いている商品やサービスを持つ企業
オンライン展示会で動画を活用するのは、特に視覚的な訴求に向いている商品やサービスを持つ企業におすすめです。
具体的には、デザイン性や使いやすさ、機能性をアピールしたい商品を持つ企業におすすめです。家電やガジェットなどは写真だけで紹介するよりも、実際にそれらを活用している動画を見せた方が、魅力が伝わりやすくなるためです。
例えば車のプロモーションは画像で見せるよりも、実際に動いている姿を見せた方が、リアルな質感やデザインを体感しやすくなり圧倒的に訴求力は高まります。
また、ゲームや映画、音楽などのエンターテインメント関連商品も、視覚的な訴求に向いていると言えるでしょう。
逆に、香りや味などの五感に訴える商品は動画に向いているとは言いにくいです。例えば食品などは代表的な該当例です。
動画は文字や静止画と比較して、音楽や効果音、ナレーションなどの音声、アニメーションやCGなどの映像表現によって、より魅力的でリアルな表現を行うことができます。
そうした動画ならではの機能を活用して、商品やサービスの魅力的な特徴を視覚的に伝えたい企業にはおすすめです。
6-2.場所や時間の制約を超えたプロモーションを行いたい企業
オンライン展示会の動画は、場所や時間の制約を超えたプロモーションを行いたい企業におすすめです。
オンライン展示会はインターネット上で参加できるため、遠隔地の方々にも参加しやすいという特徴があります。
動画コンテンツを用いることで、商品やサービスの魅力をよりダイレクトに伝えることができます。時間や場所にとらわれることなく、世界中の人にアピールできるでしょう。
また、制作した動画はあとで企業ホームページやSNSで公開することで、展示会にリアルタイムで参加できなかった層にもアプローチすることが可能です。
いつでもどこにいる方にもアプローチできる、それが動画コンテンツの魅力であるため、このような利点を活かしたプロモーションを行いたい企業におすすめです。
7.まとめ
この記事では、オンライン展示会の動画の事例やメリット、動画を活用する際の注意点など、以下の内容を詳しく解説してきました。
この記事のポイント |
● オンライン展示会で公開される動画コンテンツ3種類 |
この記事をお読みいただいたことで、オンライン展示会を動画で行うために押さえておくべき情報を網羅できたかと思います。
ぜひこの記事を参考に、オンライン展示会での動画活用をご検討ください。
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