オンライン展示会9つの集客方法|それぞれの期待できる集客効果とは

「オンライン展示会を開催することにしたが、どうやって集客したらいいかわからない」
「どんな集客方法があるの?」
「SNSや広告でやみくもに宣伝しても、本当に効果があるの?」

オンライン展示会で集客をしようと思ったとき、このような疑問を抱える方は多いのではないでしょうか。

オンライン展示会の集客に有効とされている方法には、次のようなものがあります。 

オンライン展示会の集客方法一覧

新規顧客向け

プレスリリースの配信をする

ポータルサイトへ情報掲載する

Web広告へ出稿する

既存顧客向け

自社のWebサイトで告知する

メールマガジンを配信する

案内状を送付する

電話・対面で宣伝する

既存・新規
どちらの顧客にも有効

SNSで宣伝する

集客サポート付きのオンライン展示会プラットフォームを利用する

ただしここで注意したいのが、「どんな企業でも間違いなく集客できる方法というものは存在しない」という点です。

選択肢が多い分、自社に合った集客方法を正しく選べず、失敗に終わるパターンも少なくありません。

重要なのは、集客方法一つひとつの特性を正しく理解して、自社のターゲットに合ったものを選ぶことです。

本記事では、これからオンライン展示会を開催しようと考えている企業に向けて、事前集客の方法をどこよりも詳しく解説します。

あなたの会社の商品・サービスを本当に必要としている人へ情報をしっかりと届け、たくさんの人が訪れるオンライン展示会を開催しましょう。

1.【新規顧客向け】オンライン展示会の集客方法3つ

続いて、新規顧客向けのオンライン展示会の集客方法を3つご紹介します。

 新規顧客向け集客の極意

 企業とイベントの存在を見つけてもらうために、とにかくできるだけ人目につく状況を作る

1-1.プレスリリースを配信する

プレスリリースを配信し、オンライン展示会の告知をするという方法です。

プレスリリースとは?

新商品の発売やイベントの開催といった企業情報を、メディアの記者が利用しやすいようにまとめた資料のこと

知名度の低い企業でも、メディアに掲載されることで人目につく機会が増え、展示会の来場者数アップを狙えます。

プレスリリースを使ったオンライン展示会の集客

やり方

STEP1.展示会の内容とマッチした配信サービスを選ぶ
STEP2.原稿を作成する
STEP3.最終確認して配信

宣伝できる範囲

プレスリリース配信サイトの閲覧者

他提携メディアの閲覧者

費用

1万5千~8万円

期待できる集客効果

最大手配信サイトの月間閲覧数はおよそ6,000万PV
→展示会の存在を知ってもらえるチャンスが大幅にアップ

メリット

BtoB企業にとっては、潜在顧客の目に触れるチャンスが最も多い方法

デメリット

1配信あたり数万円の費用がかかる

こんな企業におすすめ

●      知名度が低い中小企業
●      業界初のオンライン展示会・目玉商品があるなど、展示会の内容が話題に取り上げやすい

成功のポイント

「幅広く正確な情報」を意識して原稿を作成する
※情報不足・誇張はNG

オンライン展示会のプレスリリースを配信する方法は、次の3ステップです。

STEP1.展示会の内容とマッチした配信サービスを選ぶ
STEP2.原稿を作成する
STEP3.最終確認して配信

ひとつずつ、詳しく見ていきましょう。

1-1-1.STEP1.展示会の内容とマッチした配信サービスを選ぶ

まずは、展示会の内容とマッチしたプレスリリース配信サービスを選びます。

プレスリリース配信サービスとは?

プレスリリースの配信代行をしてくれるサービス

作成した原稿を配信サービスのWebサイトに掲載することで、自分からメディアに売り込まなくても、そのサイトの登録者や提携メディアの閲覧者からプレスリリースを見てもらえる

大手のプレスリリース配信サービスには、以下のようなものがあります。

配信サービス名

特長

料金

PR TIMES

サイト閲覧数が圧倒的に多い
(月間6,000万PV)

1配信:30,000円
月契約:80,000円

ValuePress!

初めてのプレスリリースをサポートするサービスが充実
(原稿作成・添削サービスなど)

1配信:30,000円
月契約:35,000~70,000円

DreamNews

業界最安値
(年会費・初期費用なし)

月契約:15,000円

特長や料金を比較して、自社にとって最適な配信サービスを選びましょう。

1-1-2.STEP2.原稿を作成する

利用する配信サービスが決まったら、プレスリリースの原稿を作成します。

プレスリリースの原稿は、一般的に次の5つの内容で構成されています。

プレスリリースの基本構成

  1. タイトル
  2. リード文(本文の要約)
  3. 本文(イベントの内容・コンセプト・立ち上げた背景など)
  4. 画像
  5. 問い合わせ先

原稿の型は、配信サービス側でテンプレートを用意してもらえるのが一般的なので、構成に特別なこだわりがなければテンプレートを活用しましょう。

原稿の作成に時間が取れない・原稿を書ける人が社内にいないといった場合は、原稿作成の代行を配信サービスに依頼するという手段もあります。

1-1-3.STEP3.最終確認して配信

最後は、完成した原稿を配信サービス側に確認してもらいます。

最終確認では、一般的に次のような作業が行われます。

プレスリリース配信サービスによる最終確認の内容

●      誤字・脱字チェック
●      閲覧者が読みやすいよう体裁の調整
●      プレスリリースの内容にマッチした配信先の選定

修正や微調整を行い、最終確認が完了したら、配信サービスのWebサイトや提携メディアにてプレスリリースが配信されます。

1-2.ポータルサイトへ情報掲載する

展示会やセミナーなどのイベントを告知できるポータルサイトに、自社のオンライン展示会の情報を掲載する、という方法です。

ポータルサイトを使ったオンライン展示会の集客

やり方

STEP1.情報掲載してもらえそうなポータルサイトを探す
STEP2.原稿を作成する
STEP3.審査が通れば掲載開始

宣伝できる範囲

ポータルサイトの閲覧者

費用

無料~数千円(月)

 期待できる集客効果

大手イベント告知ポータルサイトでは
累計320万枚のイベントチケット販売実績あり
→イベントに参加する意欲のあるユーザーへ情報が届く確率アップ

メリット

ポータルサイトの閲覧者に情報を届けられるだけではなく、他メディアに取り上げてもらえる可能性もある

デメリット

閲覧数の少ないポータルサイトの場合、情報を掲載しても集客に繋がらない可能性がある

こんな企業におすすめ

無料もしくは低予算で新規顧客向けの集客がしたい

成功のポイント

情報掲載するサイト選びは慎重に行い、業種や展示会の内容とマッチするものを選ぶ

ポータルサイトを活用してオンライン展示会の集客を行う方法は、次の3ステップです。

STEP1.情報掲載してもらえそうなポータルサイトを探す
STEP2.原稿を作成する
STEP3.審査が通れば掲載開始

ひとつずつ、詳しく見てみましょう。

1-2-1.STEP1.情報掲載してもらえそうなポータルサイトを探す

まずは、情報を掲載してもらえそうなポータルサイトを探します。

オンライン展示会の情報掲載を受け付けているポータルサイトには、次のようなものがあります。

配信サービス名

特長

料金

展示会BiZ

●      オンライン・オフライン問わず、展示会専門のポータルサイト

●      サイトの閲覧者の業種は、製造業・情報通信関連・教育・建築・卸売・小売業など

無料
※審査あり

こくちーず

●      イベント・展示会・セミナーなど企業・個人を問わないあらゆる告知のポータルサイト

●      メールアドレスのみで申し込みできて、手続きが簡単

無料

情報掲載を募集している「オンライン展示会専門のポータルサイト」というものは、残念ながらありません。

展示会の趣旨や業種が上の2つとマッチしなさそうだと感じた場合は、

  • 地域のイベント情報ポータルサイト
  • 業界のイベント情報ポータルサイト

なども調査してみましょう。

1-2-2.STEP2.原稿を作成する

ポータルサイトを決めたら、続いては掲載する情報の原稿を作成します。

原稿には、次のような内容を盛り込んで、サイトの閲覧者に展示会の情報をしっかりと伝えましょう。

ポータルサイトに掲載する原稿の基本構成

  1. タイトル(「〇〇社のオンライン展示会『〇〇』のご紹介」など)
  2. 画像(展示会の雰囲気・内容がひと目でわかるもの)
  3. 展示会のコンセプト・開催理由
  4. 企業紹介(企業理念・事業紹介など)
  5. 展示会の見どころ
  6. 展示品の紹介
  7. 展示会情報(開催日・申し込み方法・タイムテーブルなど)
  8. 問い合わせ先

情報を掲載するサイトによっては、文字数や画像のサイズが指定されている場合もあります。

1-2-3.STEP3.審査が通れば掲載開始

作成した原稿をポータルサイトに送信し、審査が通れば、掲載開始となります。

公開された後、展示会の情報が掲載されているページにアクセスして、情報に誤りがないか必ず確認しましょう。

1-3.Web広告へ出稿する

新規顧客向けのオンライン展示会の集客方法として最も一般的なのが、Web広告への出稿です。

WebサイトやSNSのページに広告を掲載することで、これまで自社の存在を知らなかった層にも、展示会を幅広く宣伝できます。

Web広告を使ったオンライン展示会の集客

やり方

STEP1.広告の媒体を選ぶ
STEP2.準備
STEP3.出稿

宣伝できる範囲

Web検索やSNSを見た潜在顧客

費用

1クリックあたり数十円~数百円
※出稿期間の長さや人目に触れた回数に応じて費用は高くなる

期待できる集客効果

広告費用に対する売上の割合(ROAS)の目安:60~200% 
※オンライン展示会に限定しない、Web広告で集客した際の費用対効果の目安

メリット

自社の存在を知らない層にも展示会の情報を周知できる

デメリット

費用がかかる
ターゲットとマッチする広告媒体を選ばなければ効果が出ないリスクもある

こんな企業におすすめ

多少予算を割いてでも、新規顧客を増やしたい

成功のポイント

展示会に来てほしい客層をしっかりと設定し、それに合わせた広告媒体を選ぶ

Web広告を使ったオンライン展示会の集客のやり方は、以下の3ステップです。

STEP1.広告の媒体を選ぶ
STEP2.準備
STEP3.出稿

順番にひとつずつ見ていきましょう。

1-3-1.STEP1.広告の媒体を選ぶ

まずは、広告を載せる媒体を、次の3種類の中から選びます。

①リスティング広告

GoogleやYahoo!の検索エンジンでキーワードを入力すると、検索結果の上下に表示される広告

 
出典:https://www.google.com/

メリット

狙ったターゲットへピンポイントに広告を表示できる

デメリット

キーワードの設定※が難しい
※どの言葉で検索した人のページに広告を表示させるか、設定する機能

どんな広告がある?

Google広告が一般的
顧客の年齢層が高い場合はYahoo!広告も有効

こんな企業におすすめ

●      商談成立一件あたりの利益が高い(不動産・自動車など)
●      競合が少ないニッチなサービス・商品を提供している

②ディスプレイ広告

 WEBサイトの広告枠に画像や動画で表示される広告

出典:https://www.yahoo.co.jp/

メリット

リスティング広告よりもクリック単価が安く、画像なので目に留まりやすい

デメリット

オンライン展示会や自社商品への関心が高い層をピンポイントで狙えないため、リスティング広告よりもクリック率が低い

どんな広告がある?

●      Googleディスプレイネットワーク(GDN)
●      Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)

こんな企業におすすめ

●      元々の企業の知名度が高い
●      人目を引く珍しいコンセプトの展示会を開催しようと考えている

③SNS広告

SNSで配信できるテキスト・画像・動画の広告出典:https://business.x.com/ja

メリット

広告を見たユーザーに魅力を感じてもらえれば、そこからさらに拡散されるチャンスがある

デメリット

展示会に興味を持つ層がどのSNSを使っているか、慎重に選ばなければ集客効果を得られない

どんな広告がある?

●      X(旧Twitter)広告
●      Instagram広告
●      Facebook広告

こんな企業におすすめ

●      アプローチしたい客層が、特定のSNSを活用している
例)
X(旧Twitter):食品・観光・レジャー業界など
Instagram:美容・ファッション・デザイン業界など
Facebook:業界問わず年齢層の高い日本の企業・海外の企業など

●      新しい・話題性の高いコンセプトで展示会を開催しようと考えている

上の表の「こんな企業におすすめ」の欄を参考に、自社に最もマッチしていると思われる広告媒体を選びましょう。

1-3-2.STEP2.準備

広告媒体を選んだら、広告出稿に向けて準備を整えましょう。

以下の表は、リスティング広告の出稿に必要な準備を広告媒体別にまとめたものです。

リスティング広告の出稿に必要な準備

1.アカウント開設

Google広告・Yahoo!広告にて
リスティング広告のアカウントを開設する

2.キーワードの設定

ターゲットが検索しそうなキーワードを設定する
例)「〇〇業者 おすすめ」「〇〇業界 展示会」など

3.広告文の作成

広告のタイトル(30文字以内)と本文(90文字以内)を設定する
例)
【タイトル】
◯月✕日~△日|〇〇業界初のオンライン展示会『〇〇』開催

【本文】
〇〇社による〇〇のオンライン展示会を開催。〇〇・〇〇・〇〇など、製品をリアルに感じられるコンテンツが充実。導入に向けた個別相談も可能。参加費無料・開催期間中は自由に入退場が可能。

4.入稿

3で作成した広告文を、アカウントの管理画面から入稿する

5.広告審査

アカウントの管理画面から、入稿した広告が審査を通過したか確認する

ディスプレイ広告の出稿に必要な準備

1.アカウント開設

Googleディスプレイネットワーク・Yahoo!ディスプレイ広告のアカウントを開設する

2.キーワードの設定

ターゲットが検索しそうなキーワードを設定する
例)「〇〇業者 おすすめ」「〇〇業界 展示会」など

3.広告の配信先を設定

広告を配信する、または除外するWebサイトやモバイルアプリを指定する
(指定範囲が広いほど費用が高くなる)

4.広告画像を作成

広告の見出し・説明文・画像・ロゴを作成し、アカウント管理画面から登録する

5.ターゲットの設定

性別・年齢・配信地域など大まかなターゲットの設定を行う

SNS広告の出稿に必要な準備

1.アカウント開設

広告を出したいSNSのアカウントを作成する

※Facebook・Instagramの場合は別途「ビジネスマネージャアカウント」を取得する必要がある

2.広告の作成

広告の本文と画像(動画)を作成する

目を引く画像・タグの活用で「拡散したくなる」広告を目指す

3.入稿

2.で作成した広告を入稿する
※画像が切り取られず全て表示されているか、プレビューで確認する

4.ターゲットの設定

ターゲットの居住地域、年齢、性別、 使用言語などを設定し配信する層を絞る

1-3-3.STEP3.出稿

準備が整ったら、各広告媒体の管理画面のステータスを変更し、出稿します。

出稿後もこまめに状況を見て、費用対効果が悪いものは配信を停止する等の手を打ちましょう。

2.【既存顧客向け】オンライン展示会の集客方法4つ

ここでは、既存顧客向けのオンライン展示会の集客方法を4つご紹介します。

 既存顧客向け集客の極意

 すでにある媒体を使ってイベントがあることをアピールし「そもそも展示会があることを知らなかった」という状況を防ぐ

2-1.自社のWebサイトで告知する

既存顧客に向けたオンライン展示会の集客方法としてまずはじめに検討したいのが、自社のWebサイトを使った宣伝です。

展示会の内容をまとめた特設ページを作り、トップページにリンクを貼って、サイトの訪問者に展示会の存在を知ってもらいます。

自社のWebサイトを使ったオンライン展示会の集客

やり方

STEP1.オンライン展示会の特設ページを作成する
STEP2.トップページから特設ページへの導線を作る

宣伝できる範囲

自社のWebサイトの訪問者

費用

特設ページ・バナーを自社で作る場合:無料
外注する場合:5~30万円程度 

メリット

一度導線を作ってしまえば、個別に宣伝する必要がない

デメリット

宣伝の対象が「Webサイトの訪問者」に限定される

こんな企業におすすめ

自社サイトのトップページのアクセス数が高い

成功のポイント

閲覧者が参加申し込みまで迷わずたどり着ける導線を作る

具体的にどのように告知をすればいいのか、

  • オンライン展示会の特設ページを作成する
  • トップページから特設ページへの導線を作る

2つのステップについて詳しく解説します。

2-1-1.STEP1.オンライン展示会の特設ページを作成する

まずは、自社のWebサイト内にオンライン展示会の内容をまとめた特設ページを作成します。

次の例を参考に必要な情報を載せ、参加希望者が申し込みやすい流れを作りましょう。

①メイン画像キャッチコピー

どんな展示会なのか、閲覧者がひと目でイメージを掴めるようにする

②展示会の概要

展示会開催の趣旨を明確にする

③コンテンツの内容

「参加したら何ができるか」を具体的に紹介

④参加方法

オンライン上の手続きを簡潔に説明

⑤よくある質問

特設ページ閲覧者が抱きそうな疑問への回答

⑥申し込みフォーム

見やすいボタンを数カ所に設置する

より魅力的に伝わるようなデザインや構成にこだわるのであれば、プロに外注するという手段もありますが、5~30万円程度の費用がかかります。

開催まで日がない、予算が割けないという場合は、上記の情報を盛り込んだシンプルなページを作成するのがおすすめです。

2-1-2.STEP2.トップページから特設ページへの導線を作る

特設ページを作成したら、Webサイトのトップページから特設ページヘの導線を作ります。

下の例のように、トップページの閲覧者の目に留まる場所に展示会の情報を載せましょう。

ニュース・お知らせ欄

オンライン展示会を開催する旨を記載し特設ページへのテキストリンクを貼る

ページ下部

専用バナーを置き、クリックすると特設ページへ飛ぶようにする

さらに大々的に宣伝したい場合は、期間限定でトップ画像をオンライン展示会の告知画像に差し替えても良いでしょう。

2-2.メールマガジンを配信する

オンライン展示会の情報をメールマガジンで配信するという方法も、集客効果が見込めます。

名刺交換でメールアドレスを取得した顧客や、自社のメールマガジンの登録者に向けて、メールでオンライン展示会の告知をします。

メールマガジンを使ったオンライン展示会の集客

やり方

STEP1.原稿を作成する
STEP2.スケジュールを組んで配信する

宣伝できる範囲

メールアドレスを取得している顧客
自社のメールマガジンの登録者

費用

無料

メリット

複数回に分けてメールを送ることで、参加を迷っている顧客にリマインドすることができる

デメリット

展示会の内容と関連性が低い顧客に送ると、開封されない・メルマガの配信を停止されてしまう等のリスクがある

こんな企業におすすめ

メールアドレスを取得している顧客が多い
すでにメルマガ配信を行っており、登録者が多い

成功のポイント

以下の3点を徹底する

●      開封したくなる件名
●      簡潔で読み手のメリットが明確な内容
●      適度な配信頻度 

集客用のメールマガジンを配信する方法は、以下の2ステップです。

  • メールマガジンの原稿を作成する
  • スケジュールを組んで配信する

どのように準備すればしっかり集客できるのか、詳しく見ていきましょう。

2-2-1.STEP1.メールマガジンの原稿を作成する

まずは、配信するメールマガジンの原稿を作成します。

以下の例とポイントを参考に、「目を引く件名」と「簡潔な本文」を設定しましょう。

 【集客用メールマガジン原稿の例】

件名:【初開催】オンライン展示会『◯◯』のご案内※1

こんにちは。◯◯(社名・部署名)の◯◯です。
本日は、弊社初となるオンライン展示会『◯◯』のご案内をお送りいたします。※2

—————————————————————————————–

〇〇社の製品がオンライン上で体験できる展示会『〇〇』

この度、弊社の製品をオンライン上で体験していただける展示会を
下記の日程で開催いたします。

・◯月✕日(土) 10:00~18:00
・◯月✕日(日) 10:00~18:00

会場:『〇〇』特設ページ
https://~(特設ページのURL)
参加方法:下記URLよりお申し込み(無料)
https://~(申し込みフォームのURL)
参加費:無料 

本イベントでは、豊富なコンテンツをご用意しています。

・人気製品「〇〇」の展示
・オンラインセミナー
・新サービス「〇〇」の体験ブース

オンライン展示会『〇〇』では、〇〇業界の方が抱える

・~~~~※3
・~~~~
・~~~~

このようなお悩みを解決する、きっかけづくりの場です。

—————————————————————————————–

ご参加を希望される場合は、下記申込みフォームよりお申し込みください。
なお、お申し込みの締切は◯月△日とさせていただきます。
皆様のご参加、心よりお待ちしております。

展示会の詳細はこちらから
https://~(特設ページのURL)
お申し込みはこちらから
https://~(申し込みフォームのURL)
お問い合わせ先:(担当者の連絡先)

メールマガジン原稿のポイント

※1 件名

長すぎると読みづらいため、25文字以内に留める
「無料」「残席僅か」「締め切り間近」「明日まで」といった、開封したくなる言葉を入れる

※2 ヘッダー

誰に向けたどんな内容なのかアナウンスする
2回目以降の配信では、すでに申し込んでくれた人へのお礼を入れる

※3 参加者のベネフィット

参加するとで何を得られるのかを明確にする

その他

仕事の合間に流し読みできるよう、できるだけコンパクトにまとめる

2-2-2.STEP2.スケジュールを組んで配信する

原稿が完成したら、スケジュールを組んでメールマガジンを配信します。

 ールマガジン配信スケジュールのポイント

 曜日は火~木曜日がおすすめ
土・日は営業していない企業が多く、月曜日も休み明けで慌ただしいため
「忙しくて開封できなかった」といった事態にならないよう、連休の前後も避けるのがベター

時間帯は午前7時~12時がおすすめ
移動中や昼休みに目を通してもらえる可能性が高いため

配信回数は「1ヶ月前・2週間前・1週間前・3日前・前日」の計5回がおすすめ
多すぎると押し売りだと思われる・少なすぎると気づいてもらえないリスクがあるため、
申し込みが一定数に達したら停止するなど、状況を見ながら慎重に調整する

次のように、配信のタイミングに合わせて件名も微調整することで、開封し忘れ・申し込み忘れを防ぎ参加率が高まります。

配信日

件名

①開催1ヶ月前

【初開催】オンライン展示会『◯◯』のご案内

②2週間前

【◯月✕日開催】オンライン展示会『◯◯』のご案内

③1週間前

【残席僅か】オンライン展示会『◯◯』のご案内

④3日前

【締切間近】オンライン展示会『◯◯』のご案内

⑤前日

【明日開催】オンライン展示会『◯◯』のご案内

2-3.案内状を送付する

すでに取引をしたことがある企業に、展示会の案内状を送付するという方法です。

電子メールと比べるとコストがかかりますが、メールよりも印象に残りやすく、ピンポイントな集客には適しています。

案内状によるオンライン展示会の集客

やり方

案内状を作成し、DMを送付する
※枚数が多いようなら、DM発送代行業者に依頼する

宣伝できる範囲

過去に取引したことのある顧客

費用

1通あたり100円前後 
デザインを外注する場合数千円~数万円のデザイン料がかかる

メリット

メールよりも印象に残りやすく、開封してもらいやすい

デメリット

印刷・配送等の手間がかかる

こんな企業におすすめ

WebサイトやSNSをあまりチェックしない取引先が多い

成功のポイント

手当たり次第に送らず、展示会のコンセプトにマッチする顧客にターゲットを絞って送る

以下のような案内状を作成し、展示会のコンセプトにマッチする顧客にターゲットを絞ってDM(ダイレクトメール)で送付しましょう。

【案内状の一例】

20〇〇年◯月◯日

取引先各位(宛名)

株式会社〇〇
代表取締役 〇〇 〇〇

オンライン展示会のご案内

 

拝啓、皆さまにおかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご愛顧、お引き立てを賜り、誠にありがたく御礼申し上げます。
 このたび弊社では、オンライン展示会『〇〇』を開催いたします。新商品の展示やセミナーをオンライン上で行い、全国どこからでもご参加いただける、弊社初となる新しい展示会の試みです。

 日頃よりご愛顧を賜っております皆さまに是非ともご参加いただきたく、ご案内申し上げます。

敬具

日時:◯月✕日(土)・△日(日) 午前10時から18時まで
場所:弊社Webサイト(https://~(特設ページのURL)
お申し込み・お問い合わせ先(電話):◯◯◯ー◯◯◯ー◯◯◯◯
お申し込み先(Web):https://~(申し込みフォームのURL)

以上

挨拶文を入れない・挨拶文の中にイベント名を入れると売り込みのような印象を与えてしまうため、あくまで「案内状」として、展示会の内容を丁寧に伝えることを意識するのがポイントです。

2-4.電話・対面で宣伝する

すでに取引や名刺交換をしたことがある顧客に対して、電話や対面で宣伝するという方法です。

メールや手紙よりも確実に相手に情報を届けられるうえに、相手からの反応をその場で見ることができます。

あからさまに宣伝目的で面談や電話をするのではなく、商談の後や電話で話す機会があった際に、さりげなく伝えましょう。

対面によるオンライン展示会の集客

やり方

顧客との対面の会話(電話)の中で、オンライン展示会を開催することを伝える

宣伝できる範囲

すでに取引したことのある顧客

費用

無料

メリット

展示会の情報が確実に先方の耳に届く
相手からの反応がすぐに返ってくる

デメリット

展示会の内容と関連の薄い顧客に宣伝すると、かえって今までの信頼を失ってしまうリスクがある

こんな企業におすすめ

直接顔を見合わせて取引する顧客が多い
営業担当者と顧客の距離が近い

成功のポイント

あくまで通常業務の延長線上で行う
※展示会宣伝のためだけに面談や電話をすると、押し売りの印象を与えてしまう

3.【新規・既存どちらにも有効】オンライン展示会の集客方法2つ

最後は、新規顧客・既存顧客のどちらにも有効な、オンライン展示会の集客方法を2つご紹介します。

3-1.SNSで宣伝する

FacebookやX(旧Twitter)といったSNSを使って、オンライン展示会の告知を行う方法です。

広告やメルマガに比べて即効性はないものの、展示会が終わった後も将来的な集客手段として活用できるため、これを機にSNSアカウントを育てておくことをおすすめします。

SNSを使ったオンライン展示会の集客

やり方

STEP1.宣伝するSNSを決める
STEP2.宣伝用の投稿をする
STEP3.投稿への反応を見る

宣伝できる範囲

使用するSNSのユーザー全て

費用

無料

メリット

広い範囲に情報を拡散できるため、思わぬところから集客に繋がるチャンスがある
展示会だけではなく、企業そのものの認知度や人気を上げられる可能性がある

デメリット

集客効果が出るまでに時間がかかる
炎上のリスクがあるため、慎重な運用が必要

こんな企業におすすめ

●      新たな顧客層を発掘したい
●      SNSのフォロワー数が多い

成功のポイント

企業の公式アカウントだけではなく、できる限り個人アカウントも活用する

SNSを活用してオンライン展示会の集客を行う方法は、次の3ステップです。

STEP1.宣伝するSNSを決める
STEP2.宣伝用の投稿をする
STEP3.投稿への反応を見る

具体的に何をすればいいか、順番に見ていきましょう。

3-1-1.STEP1.宣伝するSNSを決める

まずは、どのSNSでオンライン展示会の集客をするか決めます。

イベント告知の集客手段として有効だと言われているSNSは、主に以下の3つです。

  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram

すでに通常の情報発信を行っているSNSがあり、なおかつ一定数のフォロワーや反応がある場合は、新たにアカウントを作るよりも、そちらで展示会の告知を行うことをおすすめします。

もしいずれのSNSアカウントも開設していないのであれば、次の表をチェックして、リーチしたいターゲット層の多いSNSを選びましょう。

SNS

リーチできる層

Facebook

●      業界問わず年齢層の高い日本の企業
●     
海外の企業
※老舗企業の役員が個人アカウントを持っているケースも多い

X(旧Twitter)

●      製造・IT・食品・観光・レジャー業界など
※IT企業では社員が個別にアカウントを持っているケースも多い

Instagram

●      美容・ファッション・デザイン業界など
●      年齢層の若い企業

3-1-2.STEP2.宣伝用の投稿をする

どのSNSで集客するか決めたら、展示会の宣伝投稿をします。

ただ単に「◯月✕日にオンライン展示会をします」と宣伝するのではなく、

  • 開催に至った経緯・意気込み
  • 展示会のコンセプト
  • 展示する商品の紹介
  • 準備の模様

といった内容を、複数回に分けて投稿しましょう。

SNSで展示会の宣伝投稿をする際のポイント

社長や社員の個人アカウントでも積極的にシェア・投稿をする

社長や社員が業務用のSNSアカウントを持っている場合は、公式アカウントの投稿を積極的にシェアしたり、自らイベントの宣伝投稿をするのも効果的です。

公式アカウントからの投稿だけでは拡散力に限界がありますが、社内の人間で拡散することで、何倍もの人に見てもらえるチャンスが生まれます。

「あと◯日!」といったカウントダウン投稿をする

 イベントならではの「楽しさ」を演出するために、開催までの日にちをカウントダウンするような投稿をするというのも、集客に効果的な方法です。

すでに申し込んでいる人にとってはイベントへの期待が高まり、まだ申し込んでいない人にとってはリマインドの役割を果たします。

「拡散希望」をアピールする

「たくさんの人に広めてほしい」と隠さず伝えるのも、SNSを使った集客の重要なポイントです。

「押し売りのように受け取られてしまうのでは?」と思うかもしれませんが、自社製品(サービス)を通してより多くの人を幸せにしたいというメッセージが伝われば、自然と応援してもらいやすくなります。

「展示会に参加する気はないが、応援したいから拡散に協力する」と思ってくれる人が出てくることにより、展示会の来場者が増える可能性もアップします。

3-1-3.STEP3.投稿への反応を見る

展示会の宣伝投稿をしたら、SNSユーザーからの投稿への反応を見ましょう。

ユーザーの投稿への反応を見る方法

●      投稿についた反応の確認(いいね・リツイート・コメントなど)
●      インプレッションの確認(投稿が表示された回数)
●      企業名・商品名・イベント名を検索する「エゴサーチ」を行う

積極的に拡散に協力してくれているユーザーや、展示会に良い反応を示してくれるユーザーを見つけたら、フォローや「いいね返し」をすることで、より相手からイベントの存在を意識してもらいやすくなります。

このように、地道な宣伝活動を続けていくことにより、SNSの集客効果は徐々に高まります。

3-2.集客サポート付きのオンライン展示会プラットフォームを利用する

「どの集客方法が自社に適しているかわからない」
「狙うターゲットがそもそも定まらない」

という場合は、集客のサポートをしてくれるオンライン展示会プラットフォームを利用するのがおすすめです。

 オンライン展示会プラットフォームとは?

オンライン展示会のコンテンツ作成から商談の流れまで、トータルでサポートしてくれるサービスのこと

 自社で一からシステムを構築しなくても、展示したい商品やサービスの情報さえあれば、プロがオンライン上に展示ブースを制作してくれる

オンライン展示会のプロに一からサポートしてもらえるため、集客のノウハウがなくても安心して準備を進められます。

オンライン展示会プラットフォーム展示会を活用した集客

やり方

集客サポート付きのオンライン展示会プラットフォームと契約しサポートを受けながら集客する

宣伝できる範囲

プラットフォームによって異なる

費用

集客サポートはオンライン展示会プラットフォームのサービスの一部であることが一般的なため、集客費用そのものは算出できない

なお、オンライン展示会プラットフォームの費用相場は数万円~数百万円と幅広い

メリット

集客にかぎらず、オンライン展示会の準備からアフターフォローまで、一括でサポートしてもらえる

デメリット

自社で集客するよりも費用がかかる

こんな企業におすすめ

●      予算にゆとりがある
●      絶対に集客に失敗したくない
●      集客だけではなく、オンライン展示会の運用そのものをサポートしてほしい

成功のポイント

「何をどこまで外注するか」を明確にしておく

3-2-1.STEP1.集客サポート付きのオンライン展示会プラットフォーム3選

集客サポート付きのオンライン展示会プラットフォームには、次のようなものがあります。

サービス名

集客サポートの内容

WONDERLINE

●      展示会の内容や製品の特徴に合った集客をトータルサポート 

WebEXPO Master

●      オンライン展示会情報サイト「WEBEXPO.jp」に情報掲載
●      メールマガジンの配信

AddVal

●      業界ポータルサイトへの出稿
●      Web広告の出稿

集客のアプローチ方法はもちろん、その他の機能や費用はプラットフォームによって大きく異なるため、迷う場合は資料請求や見積もりをとって比較検討しましょう。

4.集客が不安な初めてのオンライン展示会に最適な「WONDERLINE」

初めてオンライン展示会を開催する場合、コンテンツそのものの作成や開催までの段取りなど、集客以外にも気にしなければならないことが数多くあります。

オンライン展示会のオールインワンプラットフォーム「WONDERLINE」は、オンライン展示会開催のあらゆる「どうすれば?」を解決します。

集客の成功に留まらないオンライン展示会そのものの成功を目指したサポート体制で、初めてのオンライン展示会にも安心して臨めます。

「オンライン展示会開催に向けて何から手をつけていいかわからない」
「集客以外にも展示会の内容に不安要素がある」

という企業の方こそ、お気軽にご相談ください。

>>資料請求はこちらから

5.まとめ

最後に、本記事の内容の重要ポイントをおさらいします。

オンライン展示会の集客に有効とされている方法は、次の9つ。 

リーチできる客層

集客方法

費用

新規顧客

1.プレスリリースの配信をする

1万5千~8万円

2.ポータルサイトへ情報掲載する

無料~月額数千円

3.Web広告へ出稿する

1クリックあたり数十円~数百円

既存顧客

4.自社のWebサイトで告知する

無料(外注する場合は5~30万円)

5.メールマガジンを配信する

無料

6.案内状を送付する

1通あたり100円前後

7.電話・対面で宣伝する

無料

既存・新規
どちらの顧客にも有効

8.SNSで宣伝する

無料

9.集客サポート付きのオンライン展示会プラットフォームを利用する

有料

【新規顧客向け集客のポイント】
企業とイベントの存在を見つけてもらうために、とにかくできるだけ人目につく状況を作る

【既存顧客向け集客のポイント】
すでにある媒体を使ってイベントがあることをアピールし、「そもそも展示会があることを知らなかった」という状況を防ぐ

集客方法一つひとつの特性を正しく理解して、自社のターゲットに合ったものを組み合わせて使うことで、効率よく確実にオンライン展示会の集客ができます。

「どの集客方法が自社に適しているかわからない」
「狙うターゲットがそもそも定まらない」

という場合は、プロが最適な集客方法を提案・サポートしてくれる「集客サポート付きのオンライン展示会プラットフォームを利用する」を選びましょう。

本記事の内容が、少しでも集客のヒントになれば幸いです。

あなたの会社のオンライン展示会に、たくさんの来場者が訪れることを祈っています。

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