【2023年最新】空調設備の展示会一覧|選び方のポイントも解説!

「空調設備の展示会はどんなものがある?」
「空調設備の展示会、出展するならどこにするのがいい?」

このような空調関連の展示会に関する疑問をお持ちではないでしょうか。

コロナ禍における衛生意識の高まりや、働き方改革の影響を受けて、競合企業と差をつけるための一手として、展示会出展は有効な選択肢となります。

とはいえ、空調設備を専門とする展示会はそう多くなく、業界単位で自社の商品に合った展示会を検討しないと、自社にとって最適な出展先は選べないでしょう。

そこでこの記事は、空調設備の展示会について、以下のことを詳しく解説していきます。

本記事の内容

●      空調設備の代表的な展示会の一覧
●      空調設備の代表的な展示会5選
●      空調設備の展示会を選ぶ際に確認するべきポイント2つ
●      オンライン展示会に出展する3つのメリット

本記事を読めば、空調設備展示会がそれぞれ具体的にどのような特徴があるか分かり、出展にあたり検討するべきポイントも分かるため、自社に合った展示会選びができるようになるでしょう。

ぜひ、最後まで読んでこの記事を出展検討にお役立てください。

1.空調設備の代表的な展示会一覧

まずは、空調設備の展示会として、代表的なものを5つ紹介します。以下の展示会一覧表をご覧ください。

展示会名

特徴会期開催会場主催者公式サイト

 HVAC&R JAPAN

国内唯一の空調・冷熱専門展示会

未発表

東京ビッグサイト

一般社団法人日本冷凍空調工業会

https://www.jraia.or.jp/hvac/

スマートビルディングEXPO

次世代ビル設計・工事・管理に必要な技術を紹介する展示会

【関西展】2023年8月30日(水)〜9月1日(金)

【関東展】2023年12月13日(水)〜12月15日(金)

東京ビッグサイト

インテックス大阪

RX Japan株式会社

https://www.japan-build.jp/hub/ja-jp/about/sbd.html

工場設備・備品展

製造業をはじめとしたあらゆる工場ユーザーに必要な工場設備、備品に特化した専門展

2023年6月21日(水)〜23日(金)

東京ビッグサイト

RX Japan株式会社
日本ものづくりワールド事務局

https://www.manufacturing-world.jp/tokyo/ja-jp/about/factex.html

空気のみらいEXPO

空気清浄技術や換気・ウイルス対策技術に特化した展示会

2023年4月13日(木)〜4月14日(金)

インテックス大阪

空気のみらいEXPO 実行委員会

https://cleanair-expo.jp/

スマート空調衛生システム展

空調衛生設備に特化した唯一の展示会

2023年4月12日(水)〜4月14日(金)

東京ビッグサイト

スマート空調衛生システム展(MACS)事務局

(一社)全国ダクト工業団体連合会
(一社)日本配管工事業団体連合会
(一社)日本保温保冷工業協会

https://www.macs-ex.com/

 

次章から、それぞれ個別の展示会をピックアップして紹介していきます。

2.空調設備の代表的な展示会5つを個別紹介

ここからは、以下の空調設備の展示会を、ひとつずつ個別に解説していきます。

●      HVAC&R JAPAN
●      スマートビルディングEXPO
●      工場設備・備品展
●      空気のみらいEXPO
●      スマート空調衛生システム展

2-1.HVAC&R JAPAN

出典:HVAC&R JAPAN 2022

HVAC&R JAPAN 2022

会期

未発表

特徴

国内唯一の空調・冷熱専門展示会

分類

業界特化型

出展対象

冷凍空調機器
関連機器
産業用冷却・加熱設備
暖房給湯機器
関連資材・部品
環境対策機器・システム
再生可能エネルギー利用機器
エネルギーマネジメントシステムほか

※出展対象の詳細はこちらからご確認ください。

開催会場

東京ビックサイト/オンライン

過去実績

(2022年)出展社117社 来場者5,098人

運営元

一般社団法人日本冷凍空調工業会

公式サイト

https://www.jraia.or.jp/hvacr/

HVAC&R JAPAN(ヒーバック&アールジャパン)は国内唯一の空調・冷熱専門展示会です。

半世紀以上にわたり空調冷熱業界の発展に活用されてきた歴史があり、冷熱ビジネスの祭典として多くの来場者が集います。

例えば、

  • 三菱重工サーマルシステムズ株式会社
  • 日立グローバルライフソリューションズ株式会社

といった大手企業から、

  • 株式会社タブチ
  • 日商エアロ株式会社

といった中小企業まで、出展企業は幅広いです。

業界を代表する最新の冷凍空調機器、システムが一堂に展開されるため、「この展示会に行けば空調関係のものは全て見ることができる」と言われるほどです。

また、2022年はオンライン展示会「HVAC&R JAPAN 2022 ONLINE」を同時開催したことにより、より広い分野での来場者からの注目を集めています。

常に新しい技術やコンセプトを取り入れているのもこの展示会ならではの特徴であり、感度の高い来場者の中には「空調冷熱産業の社会に貢献する取り組みをライブで実感したい」といった来場目的を持つ企業も見受けられます。

こうした規模感から出展ハードルは高く感じるかもしれませんが、初めての出展企業でも自社の製品をアピールできる機会が用意されており、以下のような企画・イベントがあります。

  • 情報発信コーナー(各プレゼンテーション)
  • HVAC&R JAPAN アワード
  • 学生プログラム

<HVAC&R JAPAN アワードの事例>
【企業】
オルガノ株式会社

【サービス】
LTD管理冷却水処理による省エネソリューションサービス

【事例】
初の展示会出展で、HVAC&R JAPAN アワードのソリューションサービス部門を受賞。
冷却水処理というスポットの小さい分野においても、提案の良さが評価された。

出典:HVAC&R JAPAN アワード

このように、出展企業のビジネス創造や最先端情報の発信の場を支援するイベントも毎年併開催されており、初めて出展するという企業にもチャンスがあります。

次回の2024年の開催日程はまだ発表されていませんが、公式Twitterをフォローするなどして最新動向をチェックするとよいでしょう。

2-2.スマートビルディングEXPO

出展:スマートビルディングEXPO

スマートビルディングEXPO

特徴

次世代ビル設計・工事・管理に必要な技術を紹介する展示会

分類

業界特化型

出展対象

BEMS
中央監視システム
エレベータ
エスカレータ
自動ドア
給排水設備
空調
空調関連機器
部材
全館防災システム、免震
耐震システム
消火システム
全館セキュリティシステム、ドローン
ロボット
総合警備サービス
ビル用建材
システムウインド、i-Construction、ビル、マンション管理支援システム、不動産管理クラウド、ビル向け照明 など

開催会場

東京ビックサイト/オンライン

過去実績

2020年実績
来場者数 : 15,911人

運営元

一般社団法人日本冷凍空調工業会

公式サイト

https://www.japan-build.jp/hub/ja-jp/about/sbd.html

スマートビルディングEXPOは「ZEB」「ビル向けIoT」「i-Construction」など、次世代ビル設計・工事・管理に必要な技術を紹介する展示会です。

住宅、ビル、商業・公共施設など、あらゆる建築物を対象とした建築総合展「JAPAN BUILD-建築の先端技術展」の中に含まれます。

こちらのスマートビルディングEXPO自体は空調設備業界に特化した展示会ではなく、建設業界という大きな括りで開催される展示会です。

三機工業やTMSEといった空調設備の大手企業の例では、ブース集客で1,000名を超える集客を実現し、確かな受注へと繋げています。

また、ビッグデータを活用した室内環境IoT システムのような次世代の空調設備のPRに出展が向いている例として、以下の事例をご紹介します。

<スマートビルディングEXPOの出展事例>

【企業】
シー・エイチ・シー・システム株式会社

【製品・サービス】
ニオイCO2デュアルセンサー・コントローラー(SMA-OVC-Ⅰ)による換気扇及び脱臭装置自動制御

【展示会コンテンツ】
デモンストレーション

【レポート結果】
●      室内のニオイ値をタイムリーに把握しニオイ値に応じて換気扇と脱臭装置の運転を自動でコントロールする様子を実際に見ていただくことで、お客様からの反響も大きかった

出典:「第4回スマートビルディングEXPO(東京)」出展報告

一度に多くの部材を使用するビルの関連企業に、大量に商品を売るチャンスを得たい企業にとっての大きなチャンスとなる展示会と言えるでしょう。

2-3.工場設備・備品展

出典:工場設備・備品展

工場設備・備品展

特徴

製造業をはじめとしたあらゆる工場ユーザーに特化した専門展

分類

業界総合型

出展対象

工場設備(空調、清掃機器、刻印器、クリーンルームなど)
工場備品(作業服、作業工具、補給部材など)
省力・物流・マテハン機器
省エネ・節エネ製品
保守・メンテナンス
工場セキュリティ
工場向け ITソリューション
防災備品など

※出展対象の詳細はこちらからご確認ください。

開催会場

東京ビッグサイト

業界実績

(2021年)来場者数 : 8,558人

運営元

RX Japan株式会社

公式サイト

https://www.japan-mfg.jp/ja-jp/exhibit/factex.html

工場設備・備品展(FacTex)とは、工場向けの省エネ製品、物流機器、メンテナンス製品、安全用品、防災製品などが出展する展示会です。製造業をはじめとしたあらゆる工場ユーザーに必要な工場向け設備、備品に特化した専門展です。

こちらは「ものづくりワールド」という製造業の大型展示会の内に含まれます。

工場設備・備品展自体は空調設備がメインの展示会ではなく、主に製造業の工場管理、製造、生産技術、保守・メンテナンス、購買、物流部門などのユーザーが多数来場し、出展企業と活発な商談を行っています。

▼工場設備・備品展の対象来場者

製造業の工場管理、製造、生産技術、保守・メンテナンス、調達、購買、物流、資材、経営、総務部門の方々


出典:工場設備・備品展

そのため、工場用の空調設備を製品に持つ企業にとって、自社製品を直接見てもらえるチャンスとなります。

以下は、大型冷風機を会場内に搬入してPRに成功した事例です。

<工場設備・備品展の出展事例>

【企業】
株式会社 アースブロージャパン

【製品・サービス】
●      大型冷風機「嵐 Arashi」
●      ダクトクーラー最新機種「ダクトクーラー DTC260D2]

【レポート結果】
猛暑に向けて熱中症対策のご相談や感染症対策(工場や倉庫での換気)について沢山の問い合わせ、成約を承った。

出典:最新の大型冷風機を展示「ものづくりワールド」後日レポート

工場関係者に商品を知ってもらい、特注で部材を大量注文してもらうチャンスを得たい企業にとっては大きなチャンスとなる展示会と言えるでしょう。

2-4.空気のみらいEXPO

出展:GX(グリーントランスフォーメーション)総合展

 空気のみらいEXPO 2023

特徴

空気清浄技術や換気・ウイルス対策技術に特化した展示会

分類

業界特化型

出展対象

空調システム
空調設備・機器
空気清浄 設備・機器
換気・排煙・脱臭 技術・設備
加湿・除湿 設備・機器
光触媒 技術
ウイルス対策 / 除菌 製品・技術
アレルギー対策 製品・技術
集塵・排ガス処理 設備・技術 ほか

開催会場

インテックス大阪

過去実績

128社出展、7,736名が来場

主催

空気のみらいEXPO 実行委員会

公式サイト

https://cleanair-expo.jp/

空気のみらいEXPOは、空気清浄技術や換気・ウイルス対策をはじめとした「空気をキレイにする」技術が一堂に集結する展示会です。

GX(グリーントランスフォーメーション)総合展に含まれる展示会であり、2022年3月に行われた第1回目の開催では、同時開催展を含めて約8,000名が来場し、大盛況となっています。

新しく展示会が開催された背景には、脱炭素化や新型コロナウイルスの流行を受けて、換気や空調といった「屋内の空気の清浄性を保つ」ことへの重要性が高まっていることが挙げられています。

来場者も、SDGsの達成やウェルビーイングの実現に関心のある層が多く集まる傾向があるでしょう。

そのため、

  • カーボンニュートラル推進に際し必要なソリューション
  • 空調・換気といった空気をきれいにするための製品・サービス

をアピールしたい企業は、出展に特に向いていると言えます。

とはいえ、下記のように幅広い企業が来場するため、この中に自社の製品のターゲットとマッチする企業があるか確認してみましょう。

▼空気のみらいEXPOの来場対象者
●      GX化/CO2排出量削減 に取り組んでいる/取り組みたい企業・自治体
●      GX化/CO2排出量削減 に関する研究を行う大学・研究機関・企業

<空間利用者>
●      店舗、施設(商業施設・公共施設・文化施設・観光施設・スポーツ施設など)
●      オフィス(企業の総務)
●      工場、研究所、クリーンルーム、倉庫
●      病院などの医療機関/学校などの教育機関
●      官公庁/自治体

<空間提供者・不動産所有者>
●      ゼネコン、デベロッパー、住宅メーカー、マンションデベロッパー、建築設計事務所、工務店、リフォーム会社
●      不動産オーナー、不動産管理会社、ビルマネジメント会社

<空気清浄・空調製品を取り扱う小売・流通・販売代理店>

出典:GX(グリーントランスフォーメーション)総合展

2-5.スマート空調衛生システム展

出展:スマート空調システム展

スマート空調衛生システム展

会期

2023年4月12日(水)〜4月14日(金)

特徴

最新空調設備技術の展示会

分類

業界特化型

出展対象

空調システム設備・機器
衛生システム設備・機器・エネルギーシステム
防災設備・機器
情報管理設備・機器
設備工事関連資機材・工具

開催会場

東京ビックサイト/オンライン

 過去実績

(2017年)16,994人

主催者

スマート空調衛生システム展(MACS)事務局

(一社)全国ダクト工業団体連合会
(一社)日本配管工事業団体連合会
(一社)日本保温保冷工業協会

公式サイト

https://www.macs-ex.com/

スマート空調衛生システム展は、空調衛生設備に特化した唯一の展示会です。

「省エネ」「環境負荷軽減」「見える化」を実現する最新の空調衛生システム・設備・機器の最新情報を発信します。

出展対象も幅広く、「自動化・人手不足対策」や「空調DX」といった最新の業界時流を読んだ展示会の構成も加わり、以下の9種類となっています。

出展:MACS2023出展案内

スマート空調衛生システム展は、大企業の経営者・役員も多く来場することもあり、最新技術を発表する場として趣向を凝らした展示会コンテンツが提供されるのも特徴です。

以下が、その事例となります。

<スマート空調衛生システム展の出展事例>

【企業】
トレイン・ジャパン株式会社

【製品・サービス】
ノンフロン冷媒R-514A採用ターボ冷凍機

【展示会コンテンツ】
●      ブース内プレゼンテーション
●      遠隔監視デモの展示
●      情報コーナーの展示

【レポート結果】
●      設備を間近に見て、実際の容量とサイズを確認してもらえたことにより、導入に向けた詳細なご質問を多数いただいた。
●      制御システムの分かりやすい画面構成・操作性を確認してもらえたことにより、展示されているターボ冷凍機を含めた設備の監視システム導入を検討してもらえた。
●      来場者はもとより、出展されている設備工事会社からも高い関心が寄せられた。

出典:スマート空調衛生システム展(MACS2017)出展レポート

出展を検討している場合はこちらから出展案内をダウンロードし、詳細をご確認ください。

3.空調設備の展示会を選ぶ際に確認するべきポイント2つ

代表的な空調設備の展示会について知ったところで、企業によって空調設備の用途やターゲットに幅があるため、どの展示会を選べばいいか分からないとお思いではないでしょうか。

自社に合った展示会を選ぶ際には、以下の2つのポイントを確認しましょう。

●      展示会の種類が出展目的に合っているか
●      展示会のターゲットと自社製品のターゲットがマッチしているか

以下、詳しく解説していきます。

3-1.展示会の種類が出展目的に合っているか

まず、展示会の種類を確認して、自社の出展目的と合うのはどれかを検討しましょう。

空調設備業界に限りませんが、展示会の種類は、基本的に以下の3つに分かれています。

空調設備展示会の3種類

①業界総合型……認知拡大を目的とする場合に適している
②業界特化型……幅広い層の見込み顧客を獲得したい場合に適している
③製品特化型……製品やサービスを成約したい場合に適している

このような展示会の種類の幅を知ることによって、参加すべき展示会を絞り込むことができるようになります。

ひとつずつ、詳しく解説していきます。

3-1-1.①業界総合型は認知拡大を目的とする場合に適している

業界総合型は、幅広い層の見込み顧客を獲得したい場合に適しています。

業界総合型の展示会とは、製造業や建設業界といった大きな括りで行われる展示会です。業界に付随するあらゆる製品やサービスを一挙に紹介します。

たとえば、当記事でも紹介している「2-5.工場設備・備品展」のように、「ものづくりワールド」という製造業の大きな枠組みの中に含まれる展示会が該当します。

業界総合型の展示会は、業界に関係するこれらの複数の分野の製品やサービスが集まるため、幅広い層の見込み顧客が来場するのが特徴です。来場者数も多く、ターゲットの幅も広くなります。そのため多くのリード獲得、販売経路の拡大などが期待できるでしょう。

ただし、規模が大きいぶん出展社数も多くなるため、競合他社との競争率は高くなります。そのため、自社に革新的な新商品・サービスがある場合や、競合他社と差別化を図れる場合はシンプルに業界から展示会を選んで、真っ向勝負してみても良いでしょう。

その場合、ブースのレイアウトを工夫し、来場者に立ち寄ってもらえる工夫を行うことが特に重要になるのも業界総合型の特徴です。

3-1-2.②業界特化型は認知拡大を目的とする場合に適している

業界特化型は、認知拡大を目的とする場合に適しています。

業界特化型の展示会は、業界総合型から、さらにジャンルを絞ったものです。
たとえば、当記事でも紹介している「2-1.HVAC&R JAPAN」のように、「冷凍・空調・暖房」など空調設備業界へとさらに絞り込んだ括りの中で、製品やサービスを紹介します。

業界特化型は、空調設備業界に特化した展示会となるため、来場者のターゲットも絞られるため、幅広い層の見込み顧客を獲得したい場合に適しています。

来場者は、出展している製品やサービスを比較検討している段階の人が多くなります。そのため、商談に直接結びつく可能性は高くありませんここでも、ブースのレイアウトや製品の打ち出し方次第で展示会出展の効果は大きく変わると考えておきましょう。

3-1-3.③製品特化型は製品やサービスを成約したい場合に適している

製品特化型は、製品やサービスを成約したい場合に適しています。

製品特化型の展示会は、ひとつひとつの製品やサービスを紹介するための展示会です。
来場者は購入したい製品が決まっている段階の場合が多く、取引する企業を探しにきていることも多くなります。

つまり、導入への確度が高い状態で来場しているため、自社製品を実演でプレゼンテーションするなど、うまくアプローチできれば成約につながる可能性が高いです。

来場する企業側は「効率よく比較検討したい」というニーズから来場していることもあります。そのため、自社製品の魅力と企業のニーズがマッチすれば商談や成約につながるでしょう。

また、製品特化型の展示会はオンライン展示会との相性もよいといえるでしょう。

オンラインでは、商品の展示や紹介に加えて、製品カタログや導入事例などの資料をダウンロードしてじっくり読んで検討してもらえるなど、ひとつの製品やサービスの魅力を丁寧に伝えることが可能だからです。

オンライン展示会について詳しく知りたい方は、「4.空調設備の展示会はオンライン展示会も注目されている」で詳しく解説しています。

3-2.展示会のターゲットと自社製品がマッチしているか

出展する展示会を選ぶ際には、展示会のターゲットと自社製品がマッチしているか確認しましょう。

この点において、以下の2つの軸を考えることが重要です。

●      展示会の分野
●      展示会主催のテーマ

空調設備の展示会の分野は、空調・冷熱専門であったり、ビル設備に特化していたり、工場設備に関連するものであったりと様々です。

分野ごとに、全てターゲットが異なるので、展示会に来場する幅広い層とのミスマッチが生じると、思うような出展効果は得られません。

また、展示会主催のテーマを考えることが重要な理由として、当記事でも紹介した「空気のみらいEXPO」を例にとると分かりやすいでしょう。

来場対象者の中には、「GX化/CO2排出量削減 に取り組んでいる/取り組みたい企業・自治体」という記載もありましたよね。
この背景には、主催目的として「2025年に開催が予定されている大阪・関西万博の成功に向けて、開催準備のための具体的な情報交換を行う」という趣旨があるのです。

こういった展示会の主催目的や来場者のターゲットを理解していないと、商談の場においてもミスマッチが生じて、成約には結びつかない可能性が高まるでしょう。

そのため、出展する展示会を選ぶ際には、展示会の公式サイトやダウンロード資料に明記されている「来場対象者」などの要項をよく確認して検討しましょう。可能であれば、出展する前に一度来場者として参加してみることもおすすめします。

4.空調設備の展示会はオンライン展示会の活用も進んでいる

ここまで、空調設備の展示会を選ぶ際のポイントは、従来のオフライン展示会を想定してご説明しました。

ここからは、最近特に注目度が増しているオンライン展示会という新たな選択肢についても解説していきます。

4-1.オンライン展示会とは

オンライン展示会とは、展示場などの会場に人を集めて行うのではなく、Web上で行う展示会のことです。Web上のバーチャル空間(仮想空間)で行うことから、Web展示会やバーチャル展示会とも呼ばれます。

空調設備業界でも、新型コロナウィルスの影響により近年では高い需要があります。
実際に当記事で紹介している5つの展示会のうち、

  • 「HVAC&R JAPAN」
  • 「スマート空調衛生システム展」
  • 「スマートビルディングEXPO」

の3つは、オンラインでも同時開催されており、今後もこの流れは続くでしょう。

たとえば、「2-1.HVAC&R JAPAN」でご紹介したオンライン展示会は、以下のような

  • 360°マップを公開する
  • 個社のVRブースを設ける

といったサービスを提供し、Web上でも各企業のブースを楽しめる工夫が施されていました。

出典:HVAC&R JAPAN 報告書

このように、Web上の仮想空間を演出する技術を用いて、自社をPRできる新たなビジネスマッチングの場がオンライン展示会です。

4-2.オンライン展示会に出展するメリット

オフライン展示会と比較して、オンライン展示会に出展するメリットとして、以下の点が挙げられます。

●      コストを削減できる
●      商談率のアップが見込める
●      業務効率が上がる

4-2-1. コストを抑えて実施できる

オンライン展示会は、リアル展示会よりも金銭的・人的コストを抑えて実施することができます。

Web上で完結する分、リアル展示会で必要だったコストを以下の通り削減することが可能なためです。

リアル展示会の金銭的コスト

オンライン展示会の金銭的コスト

◆出展料
◆ブース製作費
◆ブース施工費 
◆交通費・出張費
◆チラシ・資料印刷費
◆広告費(事前告知用)

◆出展料:自社開催なら不要
ブース製作費(Web上での制作・実装費は必要) 
◆ブース施工費:不要
交通費・出張費:不要
◆チラシ・資料印刷費:不要(DLできるため)
◆広告費(事前告知用)

リアル展示会の人的コスト

オンライン展示会の人的コスト

◆備品や展示品の搬入出
◆ブースの撤収作業
◆ブースにつきっきりでの対応
◆ブース・コンテンツの準備

◆備品や展示品の搬入出:不要
◆ブースの撤収作業:不要
◆ブースにつきっきりでの対応:不要
◆ブース・コンテンツの準備

金銭的コストも人的コストも、変わらず必要なものはありますが、全体を通してオンライン展示会の方がコスト負担が少なくなることはお分かりかと思います。

4-2-2. 商談率のアップが見込める

オンライン展示会では、リアル展示会に比べて商談率のアップが見込めます。

オンライン展示会には、「オンラインでも良いから情報が欲しい、製品・サービスを検討したい」という高い目的意識を持って訪れる来場者が多いからです。

そのため「情報収集」という口実でなんとなく訪れる来場者も多いリアル展示会よりも、商談率の高いビジネスマッチングが見込めるのです。

また、オンライン展示会のプラットフォームによっては、オンライン商談の予約を行えるものもあり、確度の高い見込み顧客との商談チャンスを逃しづらくもなります。

4-2-3. 業務効率よく実施できる

オンライン展示会は、Web上で実施するという特性上、リアル展示会よりも業務効率よく実施することができます。

リアル展示会では、ブースや展示物・来場者への配布物を全て物理的に用意する必要がありますし、来場者の情報も紙の名刺や記入用紙からデータへ移行するという手間が発生します。

一方、オンライン展示会はその辺りを以下の通り一貫してデータで対応できるため、非常に効率良く展示会の実施が可能となるのです。

データで対応できるオンライン展示会の業務

◆ブース製作
◆ブース内の展示物(製品画像や動画など)設置
◆来場者へのチラシやパンフレット配布
◆名刺交換

また、リアル展示会と違って、一度オンライン展示会のブースを作ってしまえば2回目以降もブースを再利用することができます

そのため、2回目以降のオンライン展示会は更なる業務効率の向上が実現します。

このように、オンライン展示会には様々なメリットがあるため、空調設備業界でも今後も活用が進むでしょう。

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5.まとめ

最後に、簡単にこの記事をまとめます。

◎空調設備の代表的な展示会一覧は、下記のとおりです。

展示会名

特徴会期開催会場主催者公式サイト

 HVAC&R JAPAN

国内唯一の空調・冷熱専門展示会

未発表

東京ビッグサイト

一般社団法人日本冷凍空調工業会

https://www.jraia.or.jp/hvac/

スマートビルディングEXPO

次世代ビル設計・工事・管理に必要な技術を紹介する展示会

【関西展】2023年8月30日(水)〜9月1日(金)

【関東展】2023年12月13日(水)〜12月15日(金)

東京ビッグサイト

インテックス大阪

RX Japan株式会社

https://www.japan-build.jp/hub/ja-jp/about/sbd.html

工場設備・備品展

製造業をはじめとしたあらゆる工場ユーザーに必要な工場設備、備品に特化した専門展

2023年6月21日(水)〜23日(金)

東京ビッグサイト

RX Japan株式会社
日本ものづくりワールド事務局

https://www.manufacturing-world.jp/tokyo/ja-jp/about/factex.html

空気のみらいEXPO

空気清浄技術や換気・ウイルス対策技術に特化した展示会

2023年4月13日(木)〜4月14日(金)

インテックス大阪

空気のみらいEXPO 実行委員会

https://cleanair-expo.jp/

スマート空調衛生システム展

空調衛生設備に特化した唯一の展示会

2023年4月12日(水)〜4月14日(金)

東京ビッグサイト

スマート空調衛生システム展(MACS)事務局

(一社)全国ダクト工業団体連合会
(一社)日本配管工事業団体連合会
(一社)日本保温保冷工業協会

https://www.macs-ex.com/

 

◎空調設備の展示会を選ぶ際に確認するべきポイントは、下記の2つです。

●      展示会の種類が出展目的に合っているか
●      展示会のターゲットと自社製品のターゲットがマッチしているか

◎空調設備の展示会はオンライン展示会の活用も進んでいます。

以上になります。

本記事が、あなたの空調設備の展示会の出展先選びの役に立ち、出展が成功する手助けができましたら、幸いです。


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#展示会 #空調

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