「展示会にコンパニオンを活用すると効果があるの?」
「コンパニオンを利用した場合の費用対効果が知りたい」
展示会でコンパニオンを利用する企業はあるものの、展示会に出展する目的につながる効果があるのか分からないと自社でも活用するべきか迷ってしまいますよね。
結論から申し上げると、コンパニオンを利用すると『集客力』を高める効果が期待できるため、認知度の拡大や見込み顧客を増やしたい場合は活用することをおすすめします。
ただし、コンパニオンを活用して集客力を高めても成約率のアップに直接つながるわけではありません。そのため「集客ができるなら」と安易にコンパニオンを活用するのは控えましょう。
コンパニオンが集客できる客層を知り、集客した後の顧客をどのように成約へ運んでいくのかのフォロー体制が大切です。
そこで本記事ではコンパニオンの利用が適している状況なのか判断できるよう以下の内容をまとめました。
本記事を読んで分かること
- コンパニオンの活用が集客力につながる理由
- コンパニオンを利用する際の費用相場
- コンパニオンを活用するかの判断基準
- コンパニオン以外の集客に効果的な展示会方法
この記事を読むことでコンパニオンを利用するかの判断ができると共に、成約率を高める展示会の開催方法を検討できるようになるはずです。
ぜひ最後まで読み進めて展示会の目的を最大化するための方法を見出してください。
目次
1.集客において展示会のコンパニオンは効果がある
コンパニオンは以下2つの効果が働くため、集客力を高めたい場合はコンパニオンを活用することをおすすめします。
コンパニオンが集客を高める理由
- アイキャッチ効果がある見た目
- 集客を高める声掛け
コンパニオンがもたらす効果についてご紹介します。
1-1. アイキャッチ効果と声掛けで集客力が高まる
コンパニオンはアイキャッチ効果がある見た目を持ち、来場者の興味を引きつけることができる声掛けのプロであるため集客力を高めることができます。
実際に来場者の目線でイメージしてみても、華やかさや親しみやすさを感じるコンパニオンがいるブースの方が目に留まりやすく、興味を引かれることが想像できるのではないでしょうか。
そもそも展示会におけるコンパニオンの役割は、注目を集めて来場者の足を止め、ブース内へ誘導するという集客を行うことです。
コンパニオンはこのような役割を持つため、思わず目を留めてしまうプロポーションや親しみを感じる笑顔で来場者を出迎え、声掛けに適したタイミングや言葉遣いを心掛けながら来場者の興味を高めてくれます。
自然な流れで来場者の目を引き、ブース内へ足を運ばせるため、まだ商品やサービスの存在を知らない潜在顧客にも企業や商品、サービスを知ってもらう機会を多く作ることができるでしょう。
その結果、認知度を上げることができ、多くの見込み顧客を発掘するチャンスを作ることが期待できます。
1-2. コンパニオンの集客が成約率アップにつながるわけではない
コンパニオンの活用は集客力のアップが期待できますが、集客した客層が必ずしも成約につながるわけではないということをおさえておきましょう。
コンパニオンを活用して集客できる客層は5段階ある客層のうち『潜在顧客』に位置する客層だからです。
▼コンパニオンが集客できる客層
コンパニオンを活用して潜在顧客が増え、認知度が上がったとしても、成約率が比例して上がるわけではありません。
なぜ成約につながらないかと言うと、成約には認知後の様々な要素が関わるからです。例えば以下のような要素が成約率を左右します。
成約を左右する要素
- 顧客の抱えている課題やニーズの認識
- 価格
- 見た目や機能性
- ブランドイメージ
- 購入時期
- 企業の対応力
よって、コンパニオンの活用が必ずしも成約率のアップにつながるわけではないと言えるのです。
コンパニオンは潜在顧客に対するアプローチに効果的であることを念頭において、コンパニオンを利用することが効果的なのかを考えていきましょう。
2.展示会でコンパニオンがもたらす3つのメリット
展示会でコンパニオンを活用することは『潜在顧客』の集客力のアップにつながると解説しましたが、潜在顧客を多く集客することは企業にメリットをもたらします。
展示会でコンパニオンがもたらす3つのメリット
- 見込み顧客が増える
- 潜在顧客のニーズを知ることができる
- 社内スタッフの負担を軽減できる
コンパニオンを活用して集客力を高めると具体的にどのようなメリットをもたらすのかを解説します。
2-1. 見込み顧客が増える
コンパニオンを活用することによって商品やサービスに興味を持つ『見込み顧客』が増えることが期待できます。
そもそも展示会に足を運ぶ来場者は出展される内容に興味を持っているため、見込み顧客になる可能性の高い『潜在顧客』が訪れるからです。
ただし、展示分野に興味・関心を持つ顧客が来場するとは言え、展示会は多くの企業が出展する場所です。まず足を止めてもらい、ブース内に入ってもらう動機づけがなければ商品説明すらもできません。
コンパニオンがブース内に入りやすい雰囲気を作って集客することによって、紹介したい商品・サービスに関心のある顧客に直接アピールする機会が設けられ、実際に商品・サービスを使ってもらう体験がしてもらえます。
コンパニオンの活用で集客力を高めることは顧客に商品・サービスを説明できる機会が増えることにつながるため、見込み顧客が増える可能性は高まるでしょう。
2-2. 潜在顧客のニーズを知ることができる
展示会にコンパニオンを活用することは潜在顧客のニーズを知るメリットも生みます。
というのも、コンパニオンが集客することで来場者と直接話すチャンスが多く生まれると、来場者との話から顧客の悩みや抱えている課題、理想としている使い心地など生の声を聞けるからです。
さらに商品・サービスを実際に体験してもらうことで、よかった点・改善が必要な点の意見も聞くことができるでしょう。
潜在顧客のニーズを知って商品・サービスに直接反映させることができれば、顧客にとってさらなる有益な商品・サービスになり、高い満足度を得られるというわけです。
顧客にとって有益な商品は『新規顧客』の獲得はもちろん、経営を安定させる『リピーター顧客』の増加にもつながる商品にもなりえます。
このように展示会は企業やプロジェクトの将来にもつながる情報を得る機会でもあるため、コンパニオンの集客力の力を借りることは大きなメリットの1つであると言えるでしょう。
2-3. 社内スタッフの負担を軽減できる
集客に長けているコンパニオンを利用することは社内スタッフの負担軽減にもつながります。
社内スタッフの本来の業務は商品・サービスの説明をすることであるはずですが、そのスタッフが集客のための声掛けやチラシの配布、アンケートのお願いなども担わなければならないとなるとスタッフ一人ひとりの負担が大きくなるからです。
本来の業務を行う余裕がなければ、せっかく興味を持っている来場者が足を運んでくれても十分な対応ができない状況になることも考えられます。
コンパニオンを活用することで集客を安心して任せることができ、社内スタッフは本来の業務を遂行しながら来場者と交流することができるようになります。
3. 展示会にコンパニオンを派遣する場合の費用相場
展示会にコンパニオンを派遣する場合の費用相場は15,000円~2万円と言われています。
ただし、コンパニオンに依頼する業務内容によって費用は異なるため、ここでは業務内容別にコンパニオンの費用相場について解説します。
3-1. 【イベントコンパニオン】1日1万5,000円~2万円
展示会でよく利用されるイベントコンパニオンの費用相場は1日1万5,000円~2万円です。
イベントコンパニオンに依頼できる業務内容は基本的に以下のようなものがあります。
- 指定したコスチュームの着用
- 来場者への声掛け
- 企業や商品・サービスの簡単な説明
- 名刺回収
- パンフレットやチラシの配布
- ノベルティグッズの配布 など
イベントコンパニオンはコンパニオン派遣会社に登録しているため、依頼する場合は派遣という形で利用することになります。
コンパニオン派遣会社ごとで持つ強みや実績が異なっているため、設定している料金は派遣会社で異なることが特徴です。
展示会を盛り上げるコンパニオンにするためにしっかり教育を行う派遣会社もあり、このような教育費用も上乗せされている場合もあります。
依頼する場合は企業のイメージにマッチするかを確認すると共に、予算に見合っているかにも注目して採用するかを検討してください。
3-2. 【ナレーターコンパニオン】1日3万円~10万円
ナレーターコンパニオンの費用相場は1日3万円~10万円です。
そもそもナレーターコンパニオンとは、展示会場にいる多くの来場者を対象に、マイクを使って商品やサービスのPRをするコンパニオンのことを指します。
コンパニオンとしてのプロポーションや笑顔などを持ちつつ、ナレーションのために必要なスキルを兼ね備えていることが特徴であるため、マイクを使って商品やサービスの説明をしたい時には有効でしょう。
滑舌やアクセント、声の使い方などを習得したナレーションのスキルを持つ人はイベントコンパニオンほど多くないため、イベントコンパニオンよりも費用相場は高くなります。
4. 展示会でコンパニオンを活用するか迷ったときの判断基準
展示会にコンパニオンを活用するか決めかねているなら、出展する目的や状況に基づいて考えてみるとよいでしょう。
例えば以下のようなケースであればコンパニオンの活用が効果的です。
展示会にコンパニオンを活用することがおすすめなケース
- 認知を拡大したい場合
- 集客後のフォロー体制が整っている場合
- アプローチ件数を上げたい場合
それぞれのケースについて解説します。
4-1. 認知を拡大したい場合
展示会に出展する目的が認知の拡大である企業はコンパニオンの活用がプラスに働くことが期待できます。
認知拡大のマーケティング戦略としてTVCMや雑誌広告、SNS広告が使われるように、展示会であってもまず多くの人に存在を知ってもらうことが大切になるからです。
コンパニオンは華やかな見た目と親しみやすい声掛けで集客力をアップさせる効果があるため、コンパニオンの活用が有効的であると言えます。
4-2. 集客後のフォロー体制が整っている
コンパニオンが集客した後のフォロー体制がしっかり整っているかという点も判断要素として注目するとよいです。
前述したように集客と成約率は比例関係になく、集客後の要素が成約率を左右するからです。
成約を左右する集客後の要素
- 顧客の抱えている課題やニーズの認識
- 価格
- 見た目や機能性
- ブランドイメージ
- 購入時期
- 対応力
マーケティングにおいてコンパニオンの位置づけは『潜在顧客に認知させること』であることを押さえ、目的を達成するためのフォロー体制があるかという点も判断ポイントにしましょう。
4-3. アプローチ件数を上げたい場合
来場者へのアプローチ件数を上げたい場合もコンパニオンの活用は有効です。
コンパニオンを活用するとアプローチ件数を引き上げることにつながる以下の要素が生まれるからです。
- 集客力が上がる
- 集客を一任できるから社内スタッフが来場者とコミュニケーションを取る余裕が生まれる
展示会ではすでに商品・サービスの分野に興味を持つ来場者とコミュニケーションが取れる場なので見込み顧客へのアプローチには有効な手段と言えますが、出展しているからと言って来場者が自動的にブースへ足を運ぶわけではありません。
実際に展示会へ足を運んだり出展したりした経験があればご存じかと思いますが、来場者でにぎわうブースもあれば、閑散としているブースも存在します。
展示会において集客することに長けているコンパニオンを活用することによって、見込み顧客を効率的に集めることが可能になり、来場者とコミュニケーションを取る機会を作ることで成約に向けた教育をすることができるようになるのです。
“興味付け”となるきっかけをコンパニオンが作ってくれるため、効率的に見込み客へのアプローチができるようになることが期待できます。
5.『オンライン展示会』も成約率を高める展示方法の1つ
コンパニオンの活用も成約率を高める1つの方法ではありますが、近年ではWeb上で展示会が開催される『オンライン展示会』に参加する顧客が増加傾向にあり、展示会の開催スタイルを見直す企業も多く出てきています。
ここからはオンライン展示会の概要とメリット・デメリットを解説します。
5-1.オンライン展示会とは?
オンライン展示会とはインターネットを利用して行う展示会のことを指し、Web展示会やバーチャル展示会とも呼ばれています。
従来のリアル展示会と同様、ユーザーへ有益な情報を提供し、コミュニケーションを取って関係性を構築しながら企業や商品・サービスを知ってもらい、購買行動を促すイベントです。
例えば以下のようなことを通してユーザーへ情報を届け、コミュニケーションを図ります。
オンライン展示会でできること
- 画像、映像を使った商材の訴求
- 講演会やセミナーの配信
- カタログ、パンフレットの配布
- チャットを使ったオンライン商談
オンライン展示会でできることについて解説します。
5-1-1.画像、映像を使った商材の訴求
画像や映像を使って商品やサービスの特徴を紹介できます。
カタログ写真のような写真ではなく、3DCGやVRなどのテクノロジー技術を使って、よりリアルに製品の特徴を表すことが可能です。
リアル展示会のように実際に触ったり、体験してもらったりすることはできませんが、使用感が伝わる製品のデモやプレゼンテーション映像を提供してバーチャル体験を与えることができます。
5-1-2.講演会やセミナーの配信
講演会やセミナーもライブ配信、またはアーカイブで配信することが可能です。
近年ではこのような講演会やセミナーをオンライン上で行う機会も増え、需要も高いことから、集客のために配信している企業も多いです。
オンライン展示会でこのような配信ができれば、集客になるだけでなく、教育することもできるため、見込み客の獲得に有効だと言えるでしょう。
5-1-3.カタログ、パンフレットの配布
デジタルカタログやPDFなどオンライン上でも資料をダウンロードできるようにすれば、オンライン上で商品・サービスに興味のある顧客に資料を配布することができます。
5-1-4.チャットを使ったオンライン商談
ビデオチャットやテキストチャットなどを使ったオンライン商談が可能です。参加者が興味を持ったタイミングでコミュニケーションができるためビジネスチャンスを逃す心配はありません。
5-2.オンライン展示会のメリット・デメリット
オンライン展示会はオンラインだからこそのメリットと懸念したいデメリットも存在します。
オンライン展示会のメリット・デメリットは以下のとおりです。
オンライン展示会のメリット・デメリット | |
メリット | デメリット |
|
|
メリットとデメリットについて解説します。
5-2-1.メリット①展示会の出展にかかるコストを低くできる
オンライン展示会では出展にかかるコストを抑えるメリットがあります。
リアル展示会に必要な以下の費用をすべて省くことが可能だからです。
不必要になるコスト
- 会場のレンタル料金
- ブースの設置に必要な備品や装飾費用
- チラシやパンフレットなどの印刷費用
- 搬入や搬出も含めた展示会に必要な人件費
- 会場までの交通費や滞在費
オンライン展示会を行う場合もコストをかけてシステム構築をする必要がありますが、一度構築してしまえば2回目以降はさほどコストをかけずに開催できるため、オンライン展示会の方がコストパフォーマンスに優れています。
また制作物はそのままWebやHPなどで活用することも可能なので費用対効果も非常に高いです。
5-2-2.メリット②時間・場所・天候の制限がない
オンライン展示会では時間や場所、天候に左右されることはないため、国内のみならず海外からの参加も可能にします。
参加する来場者の負担や制限が緩和するため、より幅広い集客が可能になり、集客力のアップが期待できます。
5-2-3.メリット③業務効率がアップする
オンライン展示会は業務効率のアップが期待できます。なぜなら以下のことが可能になるからです。
- 展示会の成果を可視化できる
- アンケートの集計が必要ない
- 2回目以降の出展が容易になる
オンライン上で行うことによって参加者の行動がデータとして可視化できます。閲覧したコンテンツや滞在時間、アンケート情報などをまとめてデータ化できるため分析がしやすいでしょう。
また、名刺のやり取りやアンケートをオンライン上で行うことで集計にかける時間を大幅に省くことが可能です。集計に時間がかからないため、参加者にはすぐお礼メールを送るなどスムーズにフォローすることができるようになります。
一度オンライン展示会を開催すれば“ブース”がオンライン上に残るため、2回目以降は労力をかけることなく定期的に見込み顧客の獲得をすることが実現できるでしょう。
5-2-4.デメリット①初回はシステム構築に手間と労力がかかる
オンライン展示会を初めて開催する際は手間と労力がかかるというデメリットがあります。
会場となるサイトの構築や来場者を受け付けるシステム、動画などのコンテンツ制作、チャットシステムの構築など、オンライン展示会に必要なシステム構築が必要だからです。
ただし、オンライン展示会は自社で開発しなくてもプラットフォームを活用することで手間と労力をかけることなく開催することが可能になります。
自社でシステム構築することが難しい場合はプラットフォームの活用を検討してみてください。
はじめてのオンライン展示会でも安心のオールインワン 1.充実したオンライン展示会を実現する豊富な機能主要な4つの機能(オンライン展示ブース/オンライン名刺交換/オンライン商談/来場者分析)により、スムーズなオンライン展示会の開催と営業活動を実現します。 その他「チャット機能」「360°VRウォークスルー(リアルショールームを測量カメラで3Dスキャンし、丸ごとオンライン化できる機能)」など、オンライン体験を拡大する他社のオンラインツールとも連携して満足度の高い展示会にすることが可能です。 2.オンラインに不慣れでも大丈夫!運営事務局がしっかりサポートオンライン展示会の開催にあたって、運営事務局(カスタマーサクセス)が以下のサポートを実施するので初めての開催でもご安心ください。 <サポート内容の例>
3.出展に必要なコンテンツ作成もまとめてお任せ可能(有償)企業紹介のコピーライティングから、CG作成・商品画像撮影・プロモーション動画撮影・デジタルカタログなど出展に当たり必要なコンテンツ作成の依頼もまとめてお任せください。 新日本印刷は印刷事業に関連してデザイン事業(カタログ・パンフレットデザイン/webデザイン/動画制作etc)を行っているので、これらのコンテンツ作成のノウハウを持っております。 |
6.まとめ
コンパニオンを展示会に派遣することで集客力をアップさせる効果が期待できるため、集客力を高めたい場合に検討することがおすすめです。
ただし、コンパニオンが集客した顧客を成約につなげるには集客後のフォロー体制が重要になるため、集客後のフォロー体制にも注目して準備を進めていきましょう。
展示会は感染症の拡大の影響により、リアル開催のみならずオンライン上での需要も増加しています。「ターゲットがどこにいるのか?」という視点から展示会開催方法を検討することがおすすめです。
オンライン展示会についてより詳しく聞きたい方はお気軽にWONDERLINEへご相談ください。
#展示会 #コンパニオン
コメント