競合他社の新商品発表会を見たり、新商品の開発が進んでいたりすると「自社でも新商品発表会を開催してみよう」という案が出ることがあるでしょう。
そのようなときに、社外イベントの経験が少ないと「新商品発表会ってどんなイベントなの?」という疑問を抱くことがあるかもしれませんね。
新商品発表会とは、「新商品のプロモーションを行うイベント」です。
新商品をリリースする企業・ブランドが、ユーザーや小売店等に新商品の開発背景や商品のコンセプト・魅力を伝え、販売促進を図るために行います。
主に一般消費者向けに製品・サービスを提供する企業・メーカーによって、ホテルやショールーム・イベントホールなどで開催されます。
新商品発表会では、以下のようなコンテンツを用いて新商品の魅力を発信します。
・プレゼンテーション |
新商品発表会を開催することで、企業・ブランドは新商品を幅広い層にアピールすることができるようになります。
ただし、新商品発表会を開催する前には、以下のようなメリット・デメリットが存在することを把握しておくことが重要です。
特にデメリットについて正しく理解して開催しないと、狙いとは逆に企業・ブランドにマイナスイメージがついてしまうこともあります。
そこでこの記事では、新商品発表会について以下のことを詳しく解説していきます。
【この記事を読むとわかること】 |
・新商品発表会の基礎知識 |
この記事を読むことで、新商品発表会について詳しく理解でき、自社で新商品発表会を開催するかどうか判断できるようになります。
ぜひ読んでみてくださいね。
目次
1. 新商品発表会の基礎知識
冒頭でもふれたように、新商品発表会とは「新商品のプロモーションを行うイベント」です。
まずは新商品発表会について理解するために、以下のような新商品発表会の基礎知識を解説します。
・新商品発表会を行う目的 |
それでは、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
1-1. 新商品発表会を行う目的は「新商品のプロモーション」
新商品発表会を行う目的は、新商品をリリースする企業・ブランドが、消費者や小売店などに対して商品をアピールし、販売促進を図ることです。
新商品発表会では、主に新商品の開発背景や商品のコンセプト・魅力などを伝えます。
詳しくは「2. 新商品発表会の開催で得られる3つのメリット」で解説しますが、新商品発表会で新商品の特徴や魅力を伝えることは、新商品の認知度向上につながります。
例えば、新商品発表会を行うことで、以下のような反応を得ることができます。
・新商品発表会で見た商品の機能性やデザイン性が気になった小売店は、新商品を仕入れた |
新商品発表会は、企業やブランドが新商品を幅広い層にアピールするために有効なイベントです。
1-2. 新商品発表会を行う主な業界やメーカー
新商品発表会を行う主な業界やメーカーは、以下のような一般消費者向けに製品・サービスを提供する業界やメーカーです。
・自動車業界 |
上記の業界やメーカーは、新技術の登場やトレンドの移り変わりが激しく、市場にはハイペースで新商品が発表されます。
そのため、新技術や自社の技術力・デザイン力を新商品発表会でアピールすることで新商品の販売促進につながります。
1-3. 新商品発表会の主な開催形式3つ
新商品発表会には、主に以下の3種類の開催形式があります。
| 【概要】 | 【メリット】 | 【デメリット】 |
【プライベートショー形式】 | 既存顧客や関係者のみを招いて開催する | 参加者に特別感を与える | 宣伝効果・認知度向上効果が参加者に限定される |
【プレス発表会形式】 | 報道機関やジャーナリストなどメディア関係者を招いて開催する | 幅広いユーザーに情報を伝えられる | 規模が大きくなりやすく、手間やコストがかかる |
【オンライン形式】 | 希望者が誰でも参加できる | 参加者は場所や時間を選ばず参加できる | 通信障害など技術的なトラブルが発生する可能性がある |
なかには「既存顧客や関係者のみを招いてオンライン形式で開催する新商品発表会」など、複数の形式を組み合わせたハイブリッド形式も存在します。
1-4. 新商品発表会で行われる主なコンテンツ
一口に新商品発表会といっても、商品をアピールする方法は多岐にわたります。
新商品発表会では、以下のようなコンテンツを用いて新商品の魅力を発信していきます。
【コンテンツの種類】 | 【概要】 |
プレゼンテーション | 新商品の情報を発信するプレゼンテーションを行う |
動画の放映 | 新商品の魅力をアピールできる映像を放映する |
質疑応答 | 参加者からの質問に対して開発者や広報担当者が回答を行う |
トークセッション | 開発者や著名人が新商品の開発秘話や開発背景などを話題に |
ブース展示 | 新商品の体験や試食ができる体験ブースを設置する |
新商品発表会の効果を高めるためには、新商品の種類や新商品発表会の形式などから、参加者により効率よく新商品をアピールできるコンテンツを選ぶ必要があります。
1-5. 新商品発表会が行われる主な会場
新商品発表会は、企業の規模や開催形式などによって、様々な場所で開催されます。
新商品発表会が行われる主な会場には以下のような場所があります。
・ホテル |
新商品発表会で行うコンテンツや規模、費用などに合わせて、適した会場を選びましょう。
1-6. 新商品発表会の開催事例
新商品発表会の開催事例には、以下のようなものがあります。ぜひ参考にしてください。
①「さぬきの夢」新商品発表会
出典:香川県産小麦「さぬきの夢」消費拡大へ、新商品の発表会開催。|吉原食糧株式会社
香川県のブランド小麦「さぬきの夢」の利用促進・消費拡大を目的として、新商品発表会が行われました。
実際に製品を使用した料理の紹介や試食を提供するなど、参加者が具体的に製品の良さが味わえるイベントでした。
【業界・メーカー】 | 食品メーカー |
【開催形式】 | プレス発表会形式 |
【主なコンテンツ】 | プレゼンテーション・試食・動画の放映など |
【会場】 | 高松国際ホテル新館2階瀬戸の間 |
出典:「さぬきの夢」新商品発表会及び#さぬきの夢食べたよキャンペーンを実施します
②「FUKUITRAD」プロジェクト新商品発表会
出典:「FUKUI TRAD」プロジェクト新商品発表会を開催しました
福井県の魅力を発信するために発足された「FUKUI TRAD」プロジェクトの新商品「ふくいとらっど」の認知度向上を目的に開催された新商品発表会です。
商品開発にも参加した女優・創作あーちすとの「のん」さんを招いたことも一因となり、注目度の高い新商品発表会となりました。
【業界・メーカー】 | 伝統工芸品産業 |
【開催形式】 | プレス発表会形式 |
【主なコンテンツ】 | プレゼンテーション・トークセッションなど |
【会場】 | 恵比寿ガーデンプレイス ガーデンルーム |
出典:〈イベント事後レポート〉「FUKUITRAD」プロジェクト新商品発表会
2. 新商品発表会の開催で得られる3つのメリット
前章では、新商品発表会の概要について解説しました。
新商品発表会について理解したところで、「具体的にどのようなメリットが得られるのか」が気になる人もいることでしょう。
新商品発表会を開催すると、以下のようなメリットがあります。
【新商品発表会の開催で得られるメリット】 |
・プレスリリース以上に新商品の魅力を発信できる |
それでは、それぞれメリットについてみていきましょう。
2-1. プレスリリース以上に新商品の魅力を発信できる
新商品発表会を行うことで、プレスリリースよりもより効果的に新商品のアピールが可能です。
一般的な新商品に関する情報を発信する手段には、プレスリリースをはじめとした以下の方法があります。
・プレスリリース |
しかし、上記の方法では、ユーザーは実際の新商品に触れたり、体感することはできません。
また、新商品に関する情報は、企業・メーカーからユーザーへの一方通行となり、ユーザーの質問や意見を聞くことはできません。
一方、新商品発表会の場合は参加者が新商品を実際に見たり、試したりすることが可能です。
また質疑応答の機会を設ければ、その場でユーザー目線の意見を聞くこともできます。
そのため、新商品発表会は、プレスリリースと比較してより具体的に新商品に関する情報を発信することができ、高いプロモーション効果が期待できます。
2-2. 参加者の新商品への理解度を向上できる
新商品発表会を行うことで、ユーザーの新商品への理解度を向上させることが可能です。
新商品発表会では、プレゼンテーションや体験ブースなど様々なコンテンツによって、新商品の機能や効果をより具体的に理解することができます。
また前述の通り、新商品発表会では参加者の質問に回答したり、意見を聞いたりすることも可能です。
例えば、プレスリリースだけでは文章と静止画のみで伝えていた情報も、新商品発表会では以下のような方法で伝えることができます。
・試飲/試食コーナーの設置 |
上記のように、新商品発表会は参加者に対して、新商品に関するより具体的で詳しい情報を提供できます。
2-3. 雑誌・テレビ・Webメディアなどに取材される可能性がある
新商品発表会を行うと、新商品がメディアの取材対象となることがあります。
新商品発表会で発表される新商品は、多くの場合、最新技術や最新トレンドとも関係しています。
開催企業が大企業ではなかったとしても、以下のようなメディアに取材される可能性が十分にあります。
・新しい情報を発信する専門誌 |
これは、「1-3. 新商品発表会の主な開催形式3つ」で解説したプレス発表会形式はもちろん、一般消費者が参加するオンライン形式でも同様です。
発表した新商品が各種メディアに取り上げられることで、ユーザーに新商品を知ってもらうことができ、自社の広告費の削減にもつながります。
3. 新商品発表会を開催するデメリット
新商品発表会を開催すると、前述のようなメリットが得られる反面、以下のようなデメリットも発生します。
【新商品発表会を開催するデメリット】 |
・開催するために費用が掛かる |
ここからは、それぞれのデメリットについて解説します。
3-1. 開催するために費用が掛かる
新商品発表開催するためには、会場費用や資料の作成費用など、多くの費用が掛かります。
以下の表は、参加人数100人程度の新商品発表会で必要な費用の例です。参考にしてください。
【内訳】 | 【費用】 |
会場費 | 15~30万円 |
音響・映像にかかわる設備費用 | 5~10万円 |
資料や映像の制作費用 | 20〜35万円 |
広告宣伝費 | 約5万円 |
人件費 | 15~25万円 |
開催する規模や場所によっても異なりますが、新商品発表会には上記のような費用が掛かります。
そのため、新商品発表会を開催する際には十分に費用対効果を考慮する必要があるでしょう。
3-2. 新商品発表会に失敗するとマイナスイメージがつくリスクがある
新商品発表会に失敗すると、ネガティブな報道をされてしまい、企業やブランドにマイナスイメージがつくリスクがあります。
前述のように、注目される新商品発表会には、各種メディアの取材が入ります。
そのようなときに問題を発生させてしまうと、ネガティブな報道がなされてしまう可能性もあります。
例えば、新商品発表会では以下のような問題が発生する可能性があります。
・試飲/試食コーナーでの、食中毒 |
上記のような問題が発生すると、批判的な記事やネガティブな記事が出てしまい、企業やブランドイメージの低下につながります。
4. 「新商品の注目度を高めたい」一般消費者向けの製品を扱う企業は新商品発表会を開催するべき
ここまでの内容で、新商品発表会が新商品のプロモーションのために効果的な施策であることが理解できたかと思います。
しかし「自社で開催するべきなのか悩んでいる」という人もいるかもしれませんね。
ずばり、新商品発表会を開催するべき企業とは「新商品の注目度を高めたい、一般消費者向けの製品を扱う企業」です。
前述の通り、一般的に一般消費者向けの製品は新技術の登場やトレンドの変化が多く、市場には数多くの新商品が発売されます。
具体的には、以下の様な状況の企業は新商品発表会が必要だと言えます。
・市場の競争が激化していて、新商品に他製品との差別化が求められている |
上記のような企業は新商品発表会を行い、一般消費者や小売店に向けて、認知度向上や新商品に対する理解度向上を図る必要があるでしょう。
例えば、以下のような企業が新商品発表会を開催するべきだといえます。
・新技術を使った車両を開発し、販売予定の自動車メーカー |
上記の具体例からもわかるように、新商品発表会は、自社の新商品が他社の商品に埋もれずに注目を集めるために効果的な手段の一つです。
新商品の知名度・認知度を向上させ、販売促進を図りたい一般消費者向けの製品を扱う企業は新商品発表会を開催するべきだと言えるでしょう。
5. 新商品発表会の企画から開催までの流れ
前章の内容で「自社でも新商品発表会を開催しようかな」と思い始めた人もいるでしょう。
実際に開催するためには、開催までの流れについても知っておきたいですよね。
新商品発表会の企画から開催までは以下の流れで行われます。
① | 【開催6~4ヶ月前】企画を立てる |
② | 【開催3~1ヶ月前】必要な資料やコンテンツを用意する |
③ | 【開催2~1ヶ月前】会場の装飾を手配する |
④ | 【開催1ヶ月~2週間前】プレスリリースを作成する |
⑤ | 【開催1ヶ月~2週間前】参加者を招待する |
⑥ | 【開催2週間前~前日】発表会当日の進行・配置を確認する |
⑦ | 開催当日を迎える |
ここからは、それぞれの工程について詳しく解説していきます。
5-1. 【開催6~4ヶ月前】企画を立てる
新商品発表会の開催が決まったら、まずは企画を立てましょう。
開催する新標品発表会について、以下の項目を決定していきます。
【項目】 | 【概要】 |
日程 | 新商品発表会は、一般的に商品の発売日の1~2ヶ月前に開催します |
目的とターゲット | 「誰に」「何を」伝えるのかを明確にします |
形式 | 「1-3. 新商品発表会の主な開催形式3つ」を参考に |
参加人数の目安 | 新商品発表会に招待する人数を大まかに決定します |
コンテンツ | 「1-4. 新商品発表会で行われる主なコンテンツ」を参考に |
会場 | 参加人数の目安やコンテンツを参考に、会場を選出・手配します |
綿密に企画を立てることで以下の様なメリットがあります。
・ターゲットが明確になり、よりターゲットのニーズに合わせた発表ができる |
以下は新商品発表会の企画の例です。参考にしてください。
【項目】 | 【概要】 |
日程 | 4ヶ月後の上旬(具体的な日付は調整中) |
目的とターゲット | ターゲット:一般消費者 |
形式 | オンライン形式(招待制) |
参加人数の目安 | メディア関係者50人/一般消費者100人 |
コンテンツ | プレゼンテーション/質疑応答/動画の放映 |
会場 | 自社会議室から放送予定 |
上記のように、開催する新商品発表会について概要を決めていきましょう。
5-2. 【開催3~1ヶ月前】必要な資料やコンテンツを用意する
開催3~1ヶ月前には、新商品発表会で必要な資料や放映する動画などコンテンツの用意を始めましょう。
特に、資料や動画の制作を外部のサービスに依頼する場合は、数週間程度の納期が必要になるケースがあるため、早めの準備が大切です。
新商品発表会のために制作するコンテンツとして、以下のようなものが挙げられます。
【用意するものの例】 | 【用意に必要な期間の目安】 |
プレゼンテーション資料 | 1~2ヶ月 |
動画 | 1~3ヶ月 |
商品カタログ | 1~3ヶ月 |
上記のコンテンツは、内容やデザインの修正や、トラブルの発生を想定して、新商品発表会開催日よりも前に納品されるよう発注しましょう。
5-3. 【開催2~1ヶ月前】会場の装飾を手配する
開催当日まで2ヶ月を切ったら会場の装飾に使う装飾品を手配しましょう。
新商品発表会では、以下のように会場を装飾し、自社やブランド、新商品のアピールをします。
出典:制作事例|販促.net
具体的には、以下のようなものを活用して、会場を装飾します。
・バックパネル(企業ロゴや商品名がデザインされた背景用の自立式看板) |
これらの装飾品は、発注から納品まで約3〜1週間程度かかります。
必要な資料やコンテンツと同様に、納品後にトラブルが発生しても対応できるように、早めに納品されるよう発注しましょう。
5-4. 【開催1ヶ月~2週間前】プレスリリースを作成する
新商品発表会の開催1ヶ月~2週間前には、プレスリリースを作成し、配信しましょう。
事前にプレスリリースを配信することで、メディアに対して効率よく新商品発表会の情報を届けることができます。
プレスリリースでは、以下の情報を文章と静止画でまとめて配信します。
・新商品発表会のタイトル |
プレスリリースはメディアに対して新商品発表会の情報を伝えるために重要なツールです。
新商品発表会に各種メディアの注目を集めるためには、情報を正確かつわかりやすく伝えられるプレスリリースを作成することが大切です。
5-5. 【開催1ヶ月~2週間前】参加者を招待する
新商品発表会をメディア関係者や関係者を招いて開催する場合には、参加者に事前に招待状や案内状を送付して発表会に招待する必要があります。
招待状・案内状は、新商品発表会を開催する1ヶ月前から2週間前の間に送付しましょう。
遅すぎると、参加者の予定が埋まってしまい、参加できなくなってしまう可能性があります。
逆に早すぎると、開催当日までに参加者の新商品に対する関心が薄れてしまうリスクがあります。
招待状・案内状は最適なタイミングで送付し、参加者の関心が高い状態で参加してもらえるようにすることが、新商品発表会の成功につながります。
5-6.【開催2週間前~前日】発表会当日の進行・配置を確認する
開催前日までに、新商品発表会当日の流れと人員配置について確認しておきましょう。
発表会当日に「どこで」「誰が」「何をしているか」を明確にすることで、スタッフ全員がスムーズに行動できるようになります。
またスタッフが流れを理解することで円滑な発表会運営ができ、当日のトラブル防止にもつながります。
発表会当日の進行・人員配置について、具体的には以下のポイントを確認します。
【項目】 | 【概要】 |
進行スケジュール | コンテンツの順番や時間配分、流れなど |
会場の配置 | 座席や機材の配置、装飾の配置など |
人員配置 | 各スタッフの役割と配置場所など |
これらの確認は、発表会運営の成功に欠かせません。
各項目について確認し、開催前日までにスタッフ全員に情報共有しておきましょう。
5-7. 開催当日を迎える
新商品発表会当日は、イベントが円滑に進むよう、臨機応変に対応しましょう。
発表会当日には、予期せぬトラブルが発生することもあります。
万が一トラブルが発生しても、すぐに対応できるように開催当日までに念入りに事前準備をして置くことが大切です。
6. 新商品発表会はイベント支援会社に企画・運営を委託するのがおすすめ
前章では、新商品発表会を開催する流れについて解説しました。
なかには「自社で開催するのは難しい」と感じた人もいるのではないでしょうか。
実は、新商品発表会はイベント支援会社に企画・運営を委託するのが一般的です。
新商品発表会は自社で開催することも可能ですが、成功させるためには、以下のような専門的な知識・ノウハウが必要です。
・メディア関係者対応 |
そのため、上記のようなノウハウを持つイベント支援会社に企画・運営を委託することで、よりスムーズに新商品発表会を開催できます。
一般的に、イベント支援会社に企画・運営を依頼すると、以下のようなサポートが得られます。
・企画立案の提案・アドバイス |
このように、イベント支援会社は、主催者の疑問を解決してくれたり、急なトラブル発生時に迅速に対応してくれたりします。
安心して新商品発表会を開催するためには、イベント会社に企画・運営を委託するのがおすすめです。
7. 新商品発表会をより効果的に活用するポイント3つ
自社で開催するケースでも、イベント支援会社に依頼して開催するケースでも、せっかく新商品発表会を開催するならより高い効果を得たいものですよね。
新商品発表会をより効果的に活用するポイントは、以下の3つです。
【新商品発表会をより効果的に活用するポイント】 |
・SNSアカウントを作成し宣伝に活用する |
ここからは、それぞれのポイントについて解説していきます。
7-1. SNSアカウントを作成し宣伝に活用する
新商品発表会の効果を高めるためには、事前に新商品のためのSNSアカウントを作成し、宣伝に活用することが効果的です。
TwitterやInstagram・FacebookといったSNSは、新商品やサービスの認知度を高めるための有力な手段のひとつです。
参加者やユーザーに向けて情報発信をしたり、キャンペーンを行ったりすることで、新商品発表会開催前から参加者やユーザーの関心を高めることができます。
また、新商品発表会後も、新商品の認知度向上や販売促進が狙えます。
SNS上での反応から、ユーザーの感想やニーズを把握することもできるでしょう。
新商品発表会におけるSNSの活用方法には、以下の方法があります。
・新商品発表会の開催告知を定期的に行い集客につなげる |
上記のようにSNSをうまく活用することで、新商品発表会いのける新商品の認知度向上効果やプロモーション効果をより引き出すことが可能になります。
7-2. イベントレポートなど新商品発表会から新しいコンテンツを生み出す
新商品発表会を開催したら、当日のイベントレポートやアーカイブ動画を使って、後日新しい営業用のコンテンツとして活用しましょう。
イベントの内容を新しいコンテンツとして配布することで、新商品発表会に参加できなかったユーザーにも新商品に関する情報を届けられます。
また、後から新商品に関心を持ったユーザーにも情報を届けられ、より幅広いユーザーに新商品を認知してもらえるでしょう。
例えば、以下の方法で、新商品発表会から新しいコンテンツを生み出すことができます。
・新商品発表会のイベントレポートをホワイトペーパーにして配信する |
上記のコンテンツを継続的に公開することで、新商品発表会が終わっても、長期的に新商品の認知度向上効果が期待できます。
7-3. 新商品発表会の参加者に対してアフターフォローを行う
新商品発表会に参加した小売店や既存顧客・関係者に対して、アフターフォローを行うことで、より高い利用促進効果が期待できます。
個別に丁寧なアフターフォローを行うことで、参加者の満足度が上がり、新商品そのものや企業・ブランドに対するイメージが向上します。
その結果、以下のようなメリットが生まれるでしょう。
・参加者から新商品に対してポジティブな口コミ・評価が増える |
新商品発表会における効果的なアフターフォローとして、以下のような内容が考えられます。
・新商品の利用シチュエーションに応じた活用方法やメンテナンス方法を個別にアドバイスする |
上記のようなアフターフォローを行うことで、参加社の新商品に関する理解度や購買意欲をより一層高めることができるでしょう。
8. 新商品発表会を成功させるポイント3つ
前章では、新商品発表会をより効果的に活用する方法を解説しました。
効果的に活用する以前に「絶対に失敗したくない」と考えている人もいるかもしれませんね。
新商品発表会を成功させるポイントは、以下の3つです。
【新商品発表会をより効果的に活用するポイント】 |
・開催前までに事前リハーサルを行う |
それでは、それぞれのポイントを見ていきましょう。
8-1. 開催前までに事前リハーサルを行う
新商品発表会を行うときは、開催前日や遅くとも開催数時間前までにリハーサルを行いましょう。
新商品発表会当日のトラブルを防ぐためには、できる限り事前準備を行い、懸念点をなくしておくことが大切です。
リハーサルは、可能な限り実際の新商品発表会と同じ流れで行い、以下の点を確認しましょう。
・プレゼンテーションや質疑応答など発表の流れ |
リハーサルを行うことで当日のトラブル発生リスクを可能な限り減少させることができ、スムーズな発表会を行うことができますよ。
8-2. 資料やサンプルは個数に余裕をもって準備する
新商品発表会当日に参加者に配分する資料やサンプルは、参加者人数よりも多めに余裕をもって用意しておきましょう。
例えば、以下のような理由で資料やサンプル等の配布物が不足する可能性があります。
・参加者が資料やサンプルを社内でも共有したいと複数の配布物を欲しがる |
上記のような理由で配布物が不足した場合、参加者からの評価が下がってしまったり、メディアへの露出機会を失ったりすることにもつながります。
資料やサンプルなどの配布物は、量に余裕をもって用意し、当日に不足が出ないようにしましょう。
8-3. プレスキット(メディアキット)を用意する
新商品発表会を開催するときは、事前にプレスキット(メディアキット)を用意しておきましょう。
プレスキットとは、主にメディア関係者向けに新商品や自社の情報をまとめた資料のセットのことです。
プレスキットを用意してメディア関係者に情報を提供することで、新商品や企業の魅力・特徴を正確に伝えることが可能になります。
またメディア関係者と事実確認や画像提供依頼などの連絡を繰り返す必要がなく、メディア掲載時の雑務を軽減できます。
プレスキットには、以下の様な資料を同封します。
・新商品の説明資料 |
多忙なメディア関係者にとっても、簡単に情報収集ができるプレスキットは嬉しいものです。
当日の資料配布をスムーズに行うためも、プレスキットを用意しておきましょう。
【オンラインで新商品発表会を開催するときは「WONDERLINE」にご相談ください】 |
「1-3. 新商品発表会の主な開催形式3つ」で解説したように、最近ではオンライン形式で行う新商品発表会も増加しています。 なかには「オンライン形式の新商品発表会が気になるけど、オンラインイベントの開催ノウハウがない」と悩んでいる人もいるかもしれませんね。 そんな時は、ぜひ弊社のオンライン展示会プラットフォーム「WONDERLINE」にご相談ください。 ◆新商品発表会に効果的なコンテンツを制作可能 とはいえ、全てを自社で制作するのは大変ですよね。 ・プロモーション動画 「WONDERLINE」を運営する新日本印刷株式会社は、印刷事業・デザイン事業も手がけています。 ◆運営事務局による手厚いサポート 御社の新商品発表会の成功に向けて、運営事務局が全力でバックアップいたします。 具体的には、以下のような方法でお客様をサポートします。 ・システムやツールの利用方法のレクチャー 不安点・疑問点やご要望がございましたらお気軽にお問い合わせください。 ◆成果につなげる多彩な営業向け機能 新商品に興味を持った参加者には、成果につながるアフターフォロー営業を行うことが求められます。 「WONDERLINE」が提供するのは、展示ブースだけではありません。 ・オンライン名刺交換 上記の機能により、新商品発表会からスムーズに営業活動につなげることが可能です。 オンライン形式の新商品発表会の開催を検討している場合は、ぜひ下記よりオンライン展示会プラットフォーム「WONDERLINE」の資料をご覧ください。 |
9.まとめ
この記事では、新商品発表会について解説しました。
〇新商品発表会は、新商品をリリースする企業・ブランドが、消費者や小売店などに対して商品をアピールし、販売促進を図るために行います。
〇新商品発表会を行う主な業界やメーカーは、以下のような一般消費者向けに製品・サービスを提供する業界やメーカーです。
・自動車業界 |
〇新商品発表会には、主に以下の3種類の開催形式があります。
| 【概要】 | 【メリット】 | 【デメリット】 |
【プライベートショー形式】 | 既存顧客や関係者のみを招いて開催する | 参加者に特別感を与える | 宣伝効果・認知度向上効果が参加者に限定される |
【プレス発表会形式】 | 報道機関やジャーナリストなどメディア関係者を招いて開催する | 幅広いユーザーに情報を伝えられる | 規模が大きくなりやすく、手間やコストがかかる |
【オンライン形式】 | 希望者が誰でも参加できる | 参加者は場所や時間を選ばず参加できる | 通信障害など技術的なトラブルが発生する可能性がある |
〇新商品発表会では、以下のようなコンテンツを用いて新商品の魅力を発信していきます。
【コンテンツ】 | 【概要】 |
プレゼンテーション | 新商品の情報を発信するプレゼンテーションを行う |
動画の放映 | 新商品の魅力をアピールできる映像を放映する |
質疑応答 | 参加者からの質問に対して開発者や広報担当者が回答を行う |
トークセッション | 開発者や著名人が新商品の開発秘話や開発背景などを話題にトークセッションを行う |
ブース展示 | 新商品の体験や試食ができる体験ブースを設置する |
〇新商品発表会が行われる主な会場には以下のような場所があります。
・ホテル |
〇新商品発表会を開催すると、以下のようなメリット・デメリットがあります。
〇 新商品の注目度を高めたい一般消費者向けの製品を扱う企業は、新商品発表会を開催するべきだといえるでしょう。
この記事が、御社の新商品発表会開催の手助けになれば幸いです。
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