展示会の集客に効果的なチラシとは?【レイアウト・構成サンプル付】

「展示会のチラシを作りたいけど、どんなチラシがいいの?」
「ちゃんと集客できるチラシを作りたい。どんなチラシが効果的?」

特に初めて展示会のチラシを作る方であれば、上記のように悩まれている方も多いでしょう。

展示会のチラシを作り、ブースに集客するのであれば、来場者の目につき、手に取ってもらえるチラシを作りたいですよね。

結論からいうと、呼び込みの際に「来場者に手に取ってもらえる」チラシ作成のポイントは7つあります。展示会のチラシ作成に取り掛かる前に、必ず押さえておきましょう。

【「来場者に手に取ってもらえる」展示会チラシ作成のポイント7つ】

チラシコンテンツ作成のポイント

●      ターゲットを再度明確にする
●      機能だけでなくベネフィットを訴求する
●      特長やベネフィット、実績などの訴求ポイントは各項目13点に絞る
●      具体的な価格を記載する
●      イラストや写真、図を活用する

チラシデザインのポイント

●      余白を取る
●      3分割のレイアウトで配置する

上記のポイントを押さえていれば、来場者に手に取ってもらえるチラシを制作することが可能です。

とはいえ、展示会で配るチラシを作るのであれば、手に取ってもらうだけでなく、ブース内部に立ち寄ってもらえるチラシを作りたいですよね。

集客につなげるためには、構成とレイアウトを工夫する必要があります。

そこでこの記事では、どんな構成・レイアウトにすれば来場者の印象に残りブースに立ち寄ってもらえるチラシになるのか、サンプル付きでご紹介します。

本記事で分かること

●      来場者に手に取ってもらえる展示会チラシ作成のポイント
●      集客につながる構成とレイアウトの要素
●      ケース別の展示会チラシのサンプル
●      展示会のチラシ作成で失敗しないための注意点

この記事のポイントさえ押さえていれば、印刷会社やクラウドソーシングに依頼するための構成案もスムーズに作れます。また、無料のテンプレートを用いて自社で作成しても、来場者の目につくチラシが作れます。

最後まで見ることによって、展示会のチラシ作成に早速取り掛かれる段階になっているはずです。最後までじっくりとご覧ください。

目次

1. 「来場者に手に取ってもらえる」展示会チラシ作成のポイント7

冒頭で触れましたが、展示会ブース前の呼び込みでチラシを活用するのであれば、来場者の目につき、手に取ってもらえるチラシを作りたいですよね。

来場者に手に取ってもらえるチラシ作成のポイントは以下の7つです。

チラシコンテンツの作成ポイントと、チラシデザインの作成ポイントに分けて、順番に解説していきます。

1-1. チラシコンテンツに入れる情報5

まずは、チラシコンテンツに入れる情報を見ていきましょう。

1-1-1. ターゲットを再度明確にする

展示会の企画やこれまでの準備の段階で、自社のターゲットは既に決まっていると思います。チラシを活用して集客するにあたって、ブースに来てもらいたい顧客ターゲットも、再度明確にしましょう。

展示会の来場者は「自分の知りたい有益な情報があるのか」「自分にとって関係があるのか」という視点で展示会のチラシを見て、ブースへ来場します。

そのため、ターゲットを明確にしないと、「多くの人に立ち寄ってもらいたい」とありきたりな内容のチラシを作成してしまい、自社に来てもらいたい重要な見込み顧客の目に留まらない恐れがあるのです。

ありきたりなチラシで集客ができたとしても、なかなか商談につながらなかったり、自社に興味を持ってもらえなかったりと、展示会の成果につながらない可能性があります。

このような事態を防ぐためにも、自社のターゲットを再度明確にしたうえでチラシを作成しましょう。

【ターゲットを再度明確にする例】

再度確認する項目

展示会でPRする製品

給与計算業務ツール

誰に

業務効率化したい中小企業の社長・担当者

その人が困っていること
(悩みや課題)

働き方改革の影響で、時短勤務の社員や変則時間勤務のアルバイトの従業員が増えて、給与計算が複雑になった。
その結果、給与計算にかなり時間を取られている。
システムを変えたいが、操作が難しく、覚えるのに時間が掛かるシステムを導入してしまうと、結局業務効率は改善されないと思っている。

その人が求めていること

システムを変えるとしても、簡単に使えるものがいい。
システムを変えるための費用を抑えたい。
自社の複雑な勤務体系に対応できるシステムツールがいい。

その人に合う製品・サービスの強み

クラウドシステムのためツールの導入費用が不要。
今運用している勤務管理システムに連動できる。
ワンクリックで自動計算できる。
従業員の人数によって料金体系を選べる。
社労士や税理士の専門家にデータを確認してもらえる。
人事データも管理できる。

1-1-2. 機能だけでなくベネフィットを訴求する

自社製品・サービスの機能や特長だけでなく「ベネフィット」を訴求しましょう。

いくら高性能で素晴らしい製品だったとしても、「どういう風に役立つのか」「どんな課題を解決できるのか」が分からなければ、ターゲットにとって魅力がある製品だと感じてもらえないからです。

例えば、「今の業務を改善できる」といったキャッチコピーや特長は、ありきたりな文言ですよね。自分事と思ってもらえず、ターゲットの目にとまりません。

その製品を使うことによって「こうなれる!」「困っている課題を解決できる」等、ターゲットにとってのベネフィット(利益)になることを書かれた方が、興味・関心を持ってもらいやすいです。

【ベネフィットを訴求したキャッチコピーの例】
●      驚くほど簡単に、ワンクリックで給与計算ができる
●      人材教育できるスキルがなくても、弊社なら1人ひとりのデータを分析し、最適化された人材教育ができる
●      初期投資0円・工事不要で導入できる

ついつい製品の機能や特徴だけを並べてしまいがちですが、見込み顧客にとってその製品・サービスを使うことでどんなメリットが得られるのかという点を書きましょう。

1-1-3. 特長やベネフィット、実績などの訴求ポイントは各項目13点に絞る

来場者がじっくりと読まなくても分かるように、あまり多くの内容を盛り込まず、特長やベネフィット、実績などの訴求ポイントは各項目13点ほどに絞りましょう。

出展側としては、多くのベネフィットや機能を書いて、自社の製品をたくさんアピールしたいですよね。

しかし、チラシを見たときに、情報量が多すぎると読み手は何が言いたいのか、何の情報が得られるのかが分かりません。

展示会に訪れる来場者の多くは、短い時間でより多くの情報を得ようとしています。そのため、チラシをじっくりと見ず、パッと見るだけで「この企業を見てみよう」と判断します。

製品の良いところをアピールしたい気持ちは分かりますが、チラシはパンフレットでなく集客のツールです。まずは自社の製品に興味を持ってもらいましょう。詳細は、ブースで直接伝えればよいのです。

内容は盛り込みすぎず、特長やベネフィット、実績など売りとなる訴求ポイントは各項目1点。多くとも23点のみに厳選してアピールすることをおすすめします。

1-1-4. 具体的な価格を記載する

具体的な価格も記載しましょう。来場者は実際に製品やサービスを検討する段階に限らず、「その製品・サービスを利用できる価格かどうか」を優先的に確認します。

たとえ商品に興味を持ってくれたとしても、製品の価格がわからなければ、購入できるかどうか検討できないという判断でチラシを手に取ってもらえない可能性があるのです。

製品によって価格が変動するとしても、参考価格で大丈夫なので、チラシに具体的な価格を記載するようにしましょう。

1-1-5. イラストや写真、図を活用する

チラシの中で、イラストや写真、図といったコンテンツ要素を活用するようにしましょう。

文字だけのデザインになってしまうと、情報量が多すぎて「何が言いたいのか」直感的に分からないからです。

イラストや写真があることによって、テキストをすべて読まなくても、どんな情報が得られるのか直感的に判断できます。

先ほども申しましたが、来場者は短い時間でより多くのブースを回り、効率よく情報収集がしたいという方が多いです。イラストや写真、図があることによって、どんな製品・サービスなのかすぐにイメージしやすくなります。

内容が理解しやすくなると「ちょっとこのブースを覗いてみよう」と興味を持ってもらいやすくなり、集客へつながります。

自分でチラシ作成をするときはもちろんのこと、業者に依頼する場合も、イラストや写真、図などを準備しておきましょう。

1-2. チラシデザインのポイント2

次に、チラシデザインのポイントを見ていきましょう。

1-2-1. 余白を取る

チラシのデザインでは、余白を取ることが重要です。

テキスト同士の間やテキストと図の間のスペースが少なくなりすぎると、読みにくくなります。以下をご覧ください。

こちらの画像のように、スペースの間が狭いの方が見えづらいですよね。

「文字と文字の間」「見出しとテキストの間」は、余白を取りましょう。目安として、上下に1文字分くらいのスペースを確保するのがおすすめです。

1-2-2. 3分割のレイアウトで配置する

チラシは、3分割のレイアウトで配置しましょう。

一般的に人間の視線は、横文字の場合、視線は左上から右下へ「Z」型縦文字の場合は、視線が右上から右下、そして左上へ、さらに左下へと「N」型に動くからです。

この視線の動きに合わせて情報を配置することで、情報が入ってきやすくなります。

デザインをしたことがない初心者の方でも扱いやすい法則なので、このレイアウトに沿ってテキストやイラスト・写真を配置してみましょう。

具体的なレイアウト例は、次の章で紹介します。

2. 「ブース内部への集客につながる」展示会チラシの構成要素

まずは「来場者に手に取ってもらえる」展示会チラシ作成のポイントは分かったと思います。

しかし、実際にコンペのための構成案を考えたりチラシの制作に取り掛かるとなると、どんな要素を掲載したらいいのか、どういった構成がいいのかお悩みになる方も多いはずです。

ここでは、ブース内部への集客につながるチラシの構成要素について詳しく解説していきます。

以下の構成要素を盛り込むことで、情報が多くなりすぎてわかりづらくなったり、反対に情報が少なすぎて魅力が伝わらなくなったりするということを防ぐことができます。

展示会チラシの構成要素・レイアウト例

上記の構成・レイアウト例を参考に、構成案作りや実際のチラシ制作の参考にしてみてくださいね。

2-1. おもて上段:製品のキャッチコピーと製品・サービス名またはロゴ

おもて上段には、製品のキャッチコピーと、製品名・サービス名またはロゴを入れましょう。

1-2-2. 3分割のレイアウトで配置する」でも触れましたが、人間の目線は、最初にチラシのおもて上段部分に目が行きます。その後「Z」型に視線が流れていきます。

1番最初に目線が行く場所なので、ここで「お!なんだか面白そう」「こんな悩みちょうど抱えていたとこなんだよね」とターゲットの興味を引けるようなキャッチコピーとその製品名を記載します。

チラシをカタログスタンドに入れても見えるようにするために、キャッチコピーや製品名は最上部に記載することを強くおすすめします。

2-2. おもて中段:サービスがイメージできる写真・イラスト・図など

おもて中段には、自社製品・サービスがイメージできる写真やイラスト、図を掲載します。

中段に大きく写真やイラストを配置することで、瞬時に情報がイメージさせることができます。

文章ばかりの小説よりも、雑誌や漫画の方が読みやすいことを想像すれば分かると思いますが、テキストだけだと読み手は疲れてしまいます。

自社製品のコンセプトや伝えたい雰囲気を直感的に伝えるために、堂々と真ん中に写真やイラストを掲載してみましょう。

2-3. おもて下段:製品・サービスの特長・強み

おもての下段には、製品・サービスの特長や強みを記載します。

上段・中段を見て興味を持った方は、次に「これはどんな製品なんだろう?」と考えて目線を下段部分へと動かします。

そこで、どんな製品か分かってもらうために、競合他社とどう違うのか、特長や強みを簡単に記載してください。

なお、展示会ならではの特典やサービス、デモ・体験などの強みもあれば、こちらのおもて下段に記載しましょう。来場者がより足を運びやすくなる効果を期待できるため、記入することをおすすめします。

2-4. うら上段:ターゲットの悩み・課題とベネフィット

うら上段には、ターゲットの悩みや課題、それを解決できるベネフィットを記載しましょう。

チラシの表を読んで、さらに興味を持ってくれたら、裏面も見てくれます。

この際、ターゲットに実際の製品を見てみたいと思ってもらうためには、悩みや心配事の共感を示して、自分事だと思ってもらう必要があります。

その悩みや心配事などの課題を解決できるベネフィットを合わせて記載することによって、「この製品なら課題を解決できる価値がある」と感じられて興味・関心を深めてくれるでしょう。

2-5. うら中段:製品の価格(料金プラン)

うら中段に、製品の価格または、料金プランを記載しましょう。

製品について価値がありそうだなと思ったら、「購入できるかどうか」が知りたくなりますよね。具体的な価格や料金が分かることで、製品が購入できるかどうか検討しやすくなります。

製品によって料金が変動する場合は、参考価格を記載しておきましょう。

また、商品ラインナップが複数ある場合は、「エントリーモデル」「スタンダードモデル」「ハイエンドモデル」といったように複数の価格帯があると、自社に合うのはどれかという視点で選んでもらいやすくなります。

2-6. うら中段:製品に対して信頼感が増す情報

うら中段には、製品に対して信頼感が増す情報を記載しましょう。

ターゲットは、悩みや課題が製品によって解決されそうと考えたとき、同時に「本当に悩みを解決できるのかな?」と疑います。

そこで、「この製品ならちゃんと悩みや課題を解決できる」と確信できるような裏付けを記載することをおすすめします。

具体的には、以下の情報がおすすめです。

【製品に対して信頼感が増す情報の例】
●      他社企業の導入実績・継続率など
●      他社企業の活用事例・口コミ
●      受賞歴(業界No.1など)
●      大学教授など権威のある人からの推薦文
など

2-7. うら下段:Webページへの誘導やお問い合わせ先

うら下段には、Webページへの誘導や製品のお問い合わせ先などを記載します。

会期後に、自社の製品・サービスの詳細を確かめたり問い合わせしたりしたい方や、興味があったけどブースに立ち寄れなかった方にPRするためです。

会期後も集客もれがないように、自社のWebページへのURLQRコード、お問い合わせ先を記入するようにしましょう。

Webページへの誘導やお問い合わせ先の例】
●      自社製品・サービスのURLQRコード
●      資料請求のお問い合わせ先URL・電話番号、FAX、住所など
など

3.【ケース別】チラシ構成案・レイアウトのサンプル例3

この章では、これまでお伝えしたチラシ作成のポイントや構成要素・レイアウトをもとに、展示会でよくあるケース別のサンプル例を3つご紹介します。

実際に、どんなテキストを入れたらいいのか分からない場合に参考にしてみてください。

【ケース別】チラシ構成・レイアウトのサンプル例3つ

●      業務効率化できる製品・サービスを紹介する場合のチラシ
●      人材育成の課題を解決できるサービスを紹介する場合のチラシ
●      生産性向上できる製品を紹介する場合のチラシ

あなたのケースに近いチラシをご覧になりたい場合は、上記のリンクから飛んで読み進めることができます。

チラシの構成案を出す際や、実際にチラシを制作に取り掛かる際に一緒にお役立てくださいね。

3-1. ケース業務効率化できる製品・サービスを紹介する場合のチラシ

こちらは、業務効率化できる製品・サービスを紹介する場合のチラシです。

以下の構成・レイアウト例は「1-1-1. ターゲットを再度明確にする」の例でも上げた、給与計算業務ツールをもとに作成しております。

おもて上部の見出し部分で、そのターゲットが「特に困っている・求めている」内容、業務効率化の改善につながる「簡単に使えるもの」というキャッチコピーを打ち出し、まず興味を持ってもらいます。

そして、おもて下部の製品の特長・ベネフィットはターゲットが求めている3つの項目「初期費用0円」「従来のシステムでOK」「複雑な勤務体系でもOK」という内容に絞り、記載しました。

このように製品の強みは多く記載しすぎると何が言いたいのかターゲットに伝わらないため、ターゲットが困っていること・求めていることを中心に、要点を13点ほど絞って構成してみましょう。

3-2. ケース人材育成の課題を解決できるサービスを紹介する場合のチラシ

人材育成や人材強化の課題を解決できるサービスを紹介する場合のチラシです。こちらは、ターゲットの悩み・課題をストレートにキャッチコピーとして打ち出しています。

ターゲットを絞ることによって、チラシを読む人に「これは私のことだ」と思って最後までチラシを読んでもらいやすくなります。

1-1-2. 機能だけでなくベネフィットを訴求する」で例を挙げたように、製品・サービスの機能・特長だけでなく、ベネフィット1つにフォーカスしたPRを行い、サンプル例を作成しました。

下記は、ターゲットに合わせたベネフィットの訴求例です。

ターゲットの課題の例

ベネフィットの文言の例

時間や知識がなく業務できる人材が不足している

企業の即戦力となる人材教育をいたします

将来的に経営を拡大していく幹部を育てたい

弊社なら企業を任せられる、リーダーを育成できます

従業員の離職率が課題

働きやすい人間関係の構築を教育いたします

3-3. ケース生産性向上できる製品を紹介する場合のチラシ

生産性向上できる製品を紹介する場合のチラシの例です。

こちらは、おもて下部の製品の特長・ベネフィットを「なぜ自社の製品が選ばれているのか」という他社にはない違いを打ち出すことで、ターゲットの興味・関心を引いています。

下記のように、「〇%時短」「生産量〇〇個増加」と具体的な数字を盛り込むことで客観的な指標となり、信頼性と説得力を持たせることで「実物を見てみたい」と興味・関心を持ってもらうことが狙いです。

また、興味を持ってくれた方に来場を促すために、「展示ブースにてデモンストレーションや体験を行っている」といった旨を盛り込んでいます。

4. 展示会のチラシ作成で失敗しないための3つの注意点

展示会のチラシ作成で失敗しないための注意点を3つ解説します。

この注意点を押さえておかないと、「内容はいいのにターゲットの印象に残らない、ブース内部に来場してもらえない」という恐れがあります。

失敗しないためにも、チラシ作成の際に必ず下記を確認しておきましょう。

4-1. 片面印刷にせずできるだけ両面印刷にする

チラシは片面印刷にせず、予算に問題がなければ両面印刷にすることをおすすめします。

片面だけだと、製品のベネフィットや売りなど必要な情報だけを盛り込もうとしても、どうしても情報量が多くなり読みづらくなってしまいます。
反対に、文章や写真などを削ってしまうと、今度は内容に乏しいチラシとなってしまいます。

その結果、あまり集客が上手くいかず、製品に興味を持ってもらえなくなる可能性があります。

両面印刷にすることで、製品の特徴・ベネフィットだけでなく、価格やキャッチコピー、製品の活用事例などアピールできる項目をすべて盛り込み、そのうえで読みやすいデザインを実現できます。

予算に余裕があれば、両面印刷で作成するようにしましょう。

4-2. 他の販促物やコーポレートカラーとデザインを変えない

チラシ以外の他の販促物やコーポレートカラーと、チラシデザインを変えないようにしましょう。

デザインが統一されていた方が、目にした販促物が違うものでも、来場者の記憶に残りやすくなるからです。

特にテーマが統一されている展示会では、同じような製品を作っている競合他社も出展します。そのため、自社の製品と他社の製品の見分けがつかなくなり、印象に残らなくなる可能性があります。

展示会で使用するチラシも、他のパネルやブース、その他の販促物とデザインを統一して作成することで「この企業の製品」と印象づけることが可能です。
展示会後にチラシを見たとしても、思い出してもらえる確率が高くなるでしょう。

チラシを自分たちで制作する場合はもちろん、外注する際においても、他の販促物やデザインに一貫性を持たせるために以下を共有しておきましょう。

【他の販促物とデザインを統一させるために確認・用意するもの】
●      コーポレートカラー(配色)
●      企業ロゴ
●      使いたい写真素材・イラストのテイスト
●      他の販促物のサンプルや自社のブランドイメージが分かる資料・自社ホームページなど
●      文字のフォント
●      「ひとり」、「一人」、「1人」など表記の統一
など

4-3. 専門用語など難しい言葉を使わない

チラシの中身で、業界の専門用語など難しい言葉を使わないようにしましょう。

あなたが普段何気なく使っている言葉であっても、ターゲットにとって馴染みがない言葉であれば、意味がよく伝わりません。

そうなってしまうと、たとえチラシの構成やデザインなどが良くても、来場者の関心を得られず集客につながらないでしょう。

例えば、パソコンやネットに詳しくない方は「クラウド」「ストレージ」「UI」など、パソコンを当たり前に使っている人であれば分かる言葉でも意味が伝わっていない場合があります。

専門用語など難しい言葉がないかどうか、一度確認しておきましょう。どれが業界の専門用語なのか判断が難しい場合は、小学生や中学生に説明することを意識すると発見しやすいです。

【専門用語を分かりやすい用語に置き換える例】
●      「クラウドストレージ容量無制限」「インターネット上で無制限でデータを保存できる」
●      「優れたUI「誰でも簡単に操作できる」
など

5. 集客にお困りならオンライン展示会を並行して行うのもおすすめ

集客にお困りであれば、オンライン展示会を並行して行うこともおすすめします。

近年の展示会では、新型コロナウイルスの流行が長期化したことにより、開催の延期や来場者が減少している傾向があり、思うように集客できないことが予測されるからです。

例えば、国内で数多く展示会や見本市が開催される東京ビッグサイトでは、新型コロナウイルス流行前に比べると約1/3の来場者となっています。

2019年:1314万人
2020年:195万人
2021年:490万人

参考:東京ビッグサイト『展示会利用件数・来場者数』

こういった現状があるため、手に取ってもらえる魅力的なチラシを使って呼び込みをしたとしても、思うように見込み顧客の獲得ができない恐れがあります。

オンライン展示会を並行して行うことで、通常の展示会だけでは集客が難しい状況をカバーすることが可能です。

ここでは、オンライン展示会と通常の展示会を並行して行うメリットについてご紹介します。

順番に見ていきましょう。

5-1. 場所や時間にとらわれずに開催できる

オンライン展示会を並行して行うことで、場所や時間にとらわれずに展示会を開催できます。

ご存じの通り通常の展示会は、開催場所が決まっており、決められた24日の間に出展することが多いです。

一方、オンライン展示会は、インターネット上で製品やサービスを紹介できます。画像や動画、文章などを用いて製品・サービスの詳細を説明します。そのため、来場者の都合のいい場所や時間に合わせてコンテンツを閲覧してもらえます。

そういった点から、通常の展示会では集客が難しい、

  • 地方や海外など遠方の企業
  • 通常の展示会が行われる時期が繁忙期の企業

など、場所や時間に関係なく、さまざまな企業に製品やサービスを紹介できます。

5-2. 通常の展示会に誘導するきっかけを作れる

オンライン展示会は、通常の展示会に誘導するきっかけを作ることができます。

通常の展示会は、天候や急な仕事による予定変更などその時の状況によって、来場者が減少する場合があります。

上記のような場合でも、クリック1つでコンテンツを気軽に閲覧できるオンライン展示会であれば、空き時間に「ちょっと覗いてみようかな」という気持ちで来場してもらえます。

オンライン展示会では、Web上にリアルで行われる展示会の詳細リンクを貼って誘導することができます。

「ちょっと興味あるし、隙間時間に見てみよう」といった気持ちをきっかけに、自社の製品・サービスに興味を持ってもらえたら、「現物も見てみたい」と通常の展示会に足を運んでもらえる可能性も上がります。

5-3. 悪天候や感染症などイレギュラーな事態のリスクヘッジになる

オンライン展示会を並行して行うことで、悪天候や感染症などイレギュラーな事態のリスクヘッジができます。

通常の展示会は、

  • 台風や豪雪・豪雨といった悪天候で交通機関がストップしてしまう
  • 新型コロナウイルスなどの感染症の流行による開催の中止・規模縮小

など環境の影響を受けてしまい、思うように集客できない可能性があります。

上記のような事態が発生してしまうと展示会のチラシはもちろん、その他の準備に費やした労力や費用が無駄になってしまいます。

オンライン展示会も行うと決めていれば、このような状況に応じて「オンライン展示会に集中して集客して、自社製品をPRするぞ!」と切り替えができます。

オンライン展示会だけで、通常の展示会のすべてをカバーできないかもしれませんが、準備に費やした労力や費用の全てを無駄にすることなく、自社の製品やサービスを見てもらえます。

ビジネスを成功させる確率を上げるためにも、予期せぬ事態に合わせて柔軟に対応できる対策として、オンライン展示会を行ってみてはいかがでしょうか。

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6. まとめ

いかがでしたでしょうか。
どのように展示会のチラシを作成すれば、集客につながるのかが分かったと思います。

最後にこの記事の内容についてまとめますので、チラシの構成案や作成に取り掛かる前におさらいしておきましょう。

「来場者に手に取ってもらえる」展示会のチラシ作成のポイントは以下の7つです。 

チラシコンテンツ作成のポイント

●      ターゲットを再度明確にする
●      機能だけでなくベネフィットを訴求する
●      特長やベネフィット、実績などの訴求ポイントは各項目13点に絞る
●      具体的な価格を記載する
●      イラストや写真、図を活用する

チラシデザインのポイント

●      余白を取る
●      3分割のレイアウトで配置する

展示会のチラシで「集客につながる」構成要素は以下の通りです。レイアウトの例もご参考にしてみてください。

ケース別の構成・レイアウトのサンプルを確認したい場合は、以下のリンクをご参照ください。

【ケース別】チラシ構成・レイアウトのサンプル例3つ

●      業務効率化できる製品・サービスを紹介する場合のチラシ
●      人材育成の課題を解決できるサービスを紹介する場合のチラシ
●      生産性向上できる製品を紹介する場合のチラシ

最後に、展示会のチラシ作成で失敗しないための注意点もまとめます。

集客にお困りであれば、オンライン展示会を並行して行うこともおすすめします。

オンライン展示会を並行して行うメリットは以下の3つです。

この記事を参考に、展示会のチラシ作成が上手くいき、ブース集客が上手くいくことを願っております。

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コメント

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